【閉店】古韵

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カオルコの古韵(変身写真)体験レポ2009

リピーターZecoも納得の仕上がり!舞台美術のプロが手がける変身写真館で絵画の主人公になりました!

こんにちは、上海ナビのカオルコです。
上海で大流行中の「変身写真」は、若い女性のソロ写真からウエディング、カップルや家族写真まで、その華麗なる変身ぶりで上海っ子の魂をガッチリとらえています。私の上海人の女友達・Zecoもその一人。「結婚や出産など人生の節目は変身写真で残すのが夢♪」という筋金入りのリピーターですが、その彼女が一味違った変身写真館を見つけたというので、この度撮影に付き合ってきました。舞台芸術のプロが手がける本格派スタジオで、仕上がった写真はまるで絵画のように芸術的だとか。一体どんな写真館なのでしょう?

お店へ向かいます

さて、今回私と友人・Zecoが向かったのは、名画の中の主人公になりきれると評判の変身写真館「古韵」。
場所は、杭州、紹興方面への列車が多く出る上海南駅や、長距離バスターミナルと直結している地下鉄1、3号線「上海南駅」駅付近。1号出口を出て柳州路を南へ進み、石龍路を左折します。3分ほど歩くと、右手に「古韵」の看板を発見! 工場や事務所の集まる広い敷地内の一角にあります。正門を入ったら突きあたりまで進み、「28号」の表示のある門を入ってすぐ右手の「北楼」入り口へどうぞ。
お店に入るとそこが、受付ロビーになっています。そして壁には油絵や中国画風の額がたくさん! なんとこれ、すべて「古韵」で撮影した変身写真なのです。実は「古韵」のオーナー陳国富さんは著名な写真家・画家。上海戯劇学院舞台美術科を卒業後、国家高級舞台美術家・写真家として、普段は有名映画スターを相手にしているプロ中のプロなのです。中国絵画界の大家・陳逸飛氏の弟子だった陳国富さんは、絵画と撮影を一体化した総合芸術に開眼し、陳逸飛氏の賛同を受けたとか。ということで「古韵」では、純中国風の変身写真の他に、陳国富さんの芸術の結晶である油絵風、中国画風などの加工写真も撮影できちゃうのです。しかもスタジオの背景セットは、オーナーの陳国富さん自らが手がけた中国画という徹底ぶり! 俄然期待が高まっちゃいます~。

I.  衣装を選びます


受付ロビーに置いてある衣装カタログの中から、衣装を選んでいきます。衣装は年代別に区分されていて、歴史好きとしては各時代の特徴がわかって興味深いかも! Zecoは「私は唐の服装が好きだからひとつは唐朝のお姫さまね。もう一着は中華民国時代か、清でもいいなあ」と楽しそう♪ 好みの時代背景が決まったら、スタッフが顔映りを見て、数ある衣装の中からカラーアドバイスをしてくれます。

II.  お着替え

衣装を決めたら、フィッティングルームへ向かいます。女性スタッフが着替えを手伝ってくれるから安心♪ 衣装は他店と違いしっかりとした本格派。管理も行き届いているようです。ちなみに下着(ブラ)はつけたままで、紐を肩から外せるタイプの下着が便利なようですよ。

III. ヘアメイクで大変身

☆メイク☆
衣装を身に着けたら、いよいよメイクアップの時間です。プロのメイクさんが数名在籍しており、グループで申し込んでも同時進行で進められる体制になっています。いつもはスッピンのZeco、どんな風に変身するのかな~?
☆メイクアップ工程☆
1.眉毛を整える 2.下地、ファンデーション、お粉 3.アイライン 4.アイシャドー 5.ビューラーで睫毛をカール、マスカラもしくは付けまつ毛 6.アイブロー(眉毛描き)7.口紅 8.チーク 9.シェーディング 10.ハイライト 
ここまでの工程でたっぷり一時間! 変身写真慣れしたZecoも「ここのメイクさんは上手だわ」とご満悦の仕上がりです。
☆ ヘアセット☆
ロングヘアの人はまず髪をアップにします。「古韵」では既成カツラを使用せず、長い直毛ウィッグを頭にオンしたあと、時代背景に合わせた髪型に丁寧に結っていきます。自然で美しい仕上がりは、さすがプロのこだわり!
☆ アクセサリー・小物装着、靴履き替え☆
ピアス・イアリング、髪飾り、ネックレスやブレスレットなどの小物を、これも時代背景に合わせて身につけます。仕上げのパウダーをはたいたら全行程終了。撮影用の靴に履き替え、いざ撮影スタジオへレッツゴー!

IV.写真撮影

300㎡の広さを誇る撮影スタジオは、どれもしっかりとしたつくり。カメラマンとアシスタントが、衣装の時代に応じてセットに案内し、背景や小物をチョイスしていきます。

■ 撮影(唐朝貴妃の衣装)

スタジオには音楽が流れ、ゆったりとした芸術的な雰囲気で撮影が進められていきます。オーナー陳氏の弟子であるカメラマンは“納得できない仕事はしない”のがポリシーだそうで、ポージング指示がとても細やか。身体の向きから視線、手先まで、文字通り手取り足取り教えてくれます。
衣装ごとに10ポーズ程度撮影しますが、その度に「我が意を得たりの微笑で」「気だるげにセクシーに」「美しい女性が鏡を見てうっとりする表情で」などと指示が飛びます。「できないわ~」と返すZecoですが、どんどん役になりきっていくさまは、まるで油絵の中の美女のようでした!
☆二着目にお着替え☆
一着目・唐朝貴妃のあとは、二着目の清朝衣装にお着替えです。フィッティングルームで衣装替えの後、メイクルームでリタッチし、小物も清朝のものにチェンジします。ところで靴にご注目! すべて正絹に総刺繍の本格派で、こんなところにも細部まで妥協しない姿勢がうかがえます。

■ 撮影 (清朝末期の民間お嬢様の衣装)

二着目はまさに陳逸飛の油絵の世界。背景もポージングも先程とは一変しましたが、カメラマンの指導についていけばいいので安心。こちらも10ポーズ程度の撮影で、背景はなんと「古韵」オーナー・陳国富氏の手書き作品「四季仕女図」です。中国画の世界に入り込んでいくZecoでした。

お疲れ様でした

今日の撮影は以上で終了! メイク落としの準備はないので、撮影用のバッチリメイクが気になるなら自分の化粧品を持参したほうがいいかも。もちろんそのまま帰ってもOKです。
当日撮影した写真はすべて、データをCD-ROMに焼いてその場でお渡ししてくれます。忙しい旅行中の方などにはとてもうれしいサービスですよね! もちろんアルバム仕上げがご希望の方もOK。アルバムの種類を選ぶと約一ヵ月後に出来上がります。
(注:ナビではアルバム仕上げコースのご予約は承ることができません。)

いかがでしたか? オーナー陳国富氏の高い芸術性がうかがえる、「古韵」の魅力が伝わってきた撮影でした。細部にこだわる姿勢はさすがプロ。歴史好きな方はもちろん、変身写真リピーターの方も、古韵で「絵のような写真」の主人公になってみませんか?
以上、上海ナビのカオルコがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2009-11-30

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