夏味館

シアウェイグアン夏味馆

閉店・移転、情報の修正などの報告

No M.S.G.(化学調味料)上海っ子も絶賛。時間が止まってしまったような錯覚を覚える華山路で本物の味に出会おう。

こんにちは、上海ナビです。ちょっとぶらぶら街歩きをしたくなるそんな季節、ナビがオススメする散歩コースは華山路です。プラタナスの並木が続き、点在する洋館が当時の面影を色濃く残すこの道。しかし衡山路や准海路のようにおしゃれなカフェや有名ブランド店に姿を変えた洋館が建ち並ぶおしゃれなスポットではありません。今でも、洗濯物を干したり、掃除をしたりと普通の生活が洋館で営まれているのです。
そんな華山路をぶらぶら歩いていると、現れるのが「丁香花園」です。清朝の大臣が愛人のために構えた別荘で、今では高級上海・広東料理のお店になっています。
今回、こちらは素通りして、目指すは鎮寧路にある上海料理のお店。以前上海人の友人に、「化学調味料を使わないレストランはないの?」ときいたところ教えてもらったのが今回ご紹介する「夏味館」です。そんな華山路をぶらぶら歩いていると、現れるのが「丁香花園」です。清朝の大臣が愛人のために構えた別荘で、今では高級上海・広東料理のお店になっています。
こちらが「夏味館」の黄色い看板。夜になるとまわりがあまり明るくないので看板が目立ちます。隣接する高級マンションに住む日本人も多く訪れるようで、取材した日も日本語の会話があちこちから聞かれました。
吹き抜けになった店内。2階に上がる階段が優雅にライトアップされています。 吹き抜けになった店内。2階に上がる階段が優雅にライトアップされています。

吹き抜けになった店内。2階に上がる階段が優雅にライトアップされています。

こちらは入口脇のテーブル席。ソファの背もたれが目隠しの役目も果たし、入口脇の喧噪をシャットアウト。店内のどこに座っても落ち着いた雰囲気に浸れます。

〜ちょっと盛りの前菜を楽しもう〜

上海料理が中心でお手頃価格。特に冷菜は、大小選べて小さいサイズが10元から。どうしても一皿の量が多くて大人数でないといろいろ食べられないイメージの中国料理ですが、こちらの冷菜は少人数でも2〜3種類頼めるちょっぴりサイズ。いろいろ頼んでしまいましょう。
今回注文したのは酸脆夢卜(大18元/小10元)。夢卜は大根のこと。甘酸っぱく、シャクシャクした歯ごたえがたまりません。ちなみにこのシャクシャクした歯ごたえのことを中国語は『脆』と表現します。
四喜烤夫(大18元/小10元)。中国版高野豆腐のような物。甘じょっぱい味はお酒のつまみにも最適です。奥に写っているのが什錦泡菜(大18元/小10元)。ピリッと辛みの聞いたお漬け物です。
湯葉のような物でくるりと巻かれたこちらの前菜は、薺菜百叶巻(大18元/小10元)。湯葉に見えるのは硬いお豆腐の一種です。
そして上海料理の冷菜の定番白切鶏(大28元/小16元)。刻み生姜とネギの入ったタレで頂きます。

〜気になる料理をご紹介しましょう!〜

小さいサイズの冷菜の話はこの辺にして、メインのお料理をここで一気にご紹介しましょう。
荷蘭豆炒油条(28元)。
荷蘭豆は絹さやのこと、油条とは小麦粉を練って棒状にのばし揚げた物。中国では朝ご飯の定番です。抜群の炒め具合で絹さやとユリネの甘みが引き立ちます。薄めの塩味が脂っこそうな油条をあっさりと仕上げています。
魚香茄子煲(28元)。
最後の『バオ』という文字は土鍋を指します。出来たてすぐはグツグツして食欲をそそります。少し酸っぱい味付けは日本人の好みにも合うのではないでしょうか?メニューで見つけるとついつい頼んでしまうナビの大好物です。
薺菜蛤蜊大餛飩(28元)。
薺菜は春の七草のひとつナズナのこと。くせのある味で漢方薬にもなっています。蛤蜊は字の通りハマグリだったりアサリだったり。海に囲まれた日本と違って魚介類の名前はかなり大雑把です。干しえびの入ったあっさり仕立てのスープで頂きます。
大きなワンタンは一個取り分けただけでお椀からはみ出しそう。
生煎包(18元/3個)。
上海小吃の代表選手、生煎包。注文を受けてから包むそうなので、最初の料理の注文の際に一緒に注文しておいた方が良いかもしれません。ひとつひとつ丁寧な仕事が光ります。上はふんわり、下は胡麻が香ばしくカリッとサクッとしているのが特徴。アツアツなので食べるときには注意が必要です。最初は上の方をガブリと、あふれる肉汁でヤケドしないように注意してください。
今回は2人で来店したナビ。一皿の量はそんなに多くないので少人数だけどいろいろ食べてみたい人にはお勧めのお店です。今回ご紹介したリーズナブルな上海料理だけではなく、フカヒレを使った料理が98元からあったり、上海蟹料理が38元から楽しめたりします。化学調味料を使わない昔ながらの手間ひまかかったおいしい料理をぜひ一度ご堪能ください。以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-04-09

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-04-09

利用日
女性 男性

関連記事

【休業中】夏麺館

【休業中】夏麺館

蘇州麺の専門店で味わう中国麺の世界の奥深さ!