風波庄

こんにちは、上海ナビです。
中国で老若男女に人気がある映画、ドラマのジャンルと言えばやはり武侠もの。ワイヤーアクションを織り交ぜた時代劇です。特に少林寺などの中国の伝統格闘技を取り入れた迫力のあるものが人気のよう。歴史に忠実に作られている日本の時代劇よりも、自由な発想で作られた中国の時代劇はハリウッドでも注目されていますよね。今日ナビが訪れたのは、武侠ものの世界を再現した中華料理店です。といっても、日本で流行っているような単なるアミューズメント系レストランではないそう。早速行ってみることにしました。

文化財級の建築物が並ぶ四川北路。

香港路はユースホステル街としても有名。

蘇州河が見えたら行き過ぎ。戻るとすぐ入り口が見えるはずです。

すると、お店の前に何やら武具のようなものが並ぶレストランを発見!　こちらが「風波庄」です。人気レストランなだけあって、いろいろな称号が掲げられています。実はナビ、このお店のことを上海人向けの掲示板サイトで知ったんです。「店に一歩入るなり大爆笑してしまった」「こんなお店は今までなかったのでは?」なんていう興味深い書き込みのオンパレード。しかも、味やサービスの評価ポイントもかなり高いんですよ。期待が高まります♪

武侠風店内

お店に入ると、道着を来た店員さんたちが雄叫びをあげて出迎えてくれました（笑）。BGMはもちろん武侠映画のサントラや主題歌。これに合わせて歌っている店員さんも。とにかく、スタッフたちの「やらされてる感」はゼロ。お店の人全員が武侠映画マニアなんです。しかも、「コートはこちらにかけて下さいね」「寒い?　では、あちらの席へどうぞ」など、サービスも満点!　小さな子ども連れのお客さんにも親切に接しているのが印象的でした。

なんと、メニューがないんです!

こちらのお店の最大の特徴と言えば「メニューがないこと」。席に着いたら、店員さんがこれについての説明をしてくれます。このとき、要望を聞いてくれるので好き嫌いなどを伝えましょう。言葉に不安を感じる方は、あらかじめ調べておいてメモを渡すのがオススメ。今回ナビは、「あまり辛くしないで」と「カエル系は×」を伝えました。これをもとに、人数、時間、仕入れに合わせたコースを作ってくれます。何が食べられるのかは出てきてからのお楽しみ。値段は一人30〜50元ほど（ドリンクは別料金）で、足りなければ追加もできます。お品書きは追加用のもの。これを見てオーダーすることはできません。

今回は2人でランチにやってきたナビ。まず出てきたのは、厚揚げをたっぷりの野菜とともに炒め煮したヘルシーな鍋料理。初めからボリューム満点の料理が登場です。こちらのお店の料理は、安徽料理をベースにした「農家菜」（田舎料理）。濃いめの味付けでお酒が進みます。

次に出てきたのは、こちらの看板料理だという「口水魚」。トウガラシと山椒がきいたスパイシーな川魚料理です。辛すぎずまろやかな味わいで、思わず笑顔になってしまうおいしさ。「そろそろご飯がほしいかも」と思ったら遠慮なく頼みましょう。これまた豪快な桶入りのご飯を持ってきてくれます（サービス）。

締めの野菜料理は、シンプルなレタス炒め。ニンニクがきいていて、こちらもご飯が進みます。シャキシャキした歯ごたえも◎。最後に店員さんが、「以上です。ご満足いただけましたか?」と聞きにきてくれるので、足りなければ追加を頼みましょう。ナビは充分お腹いっぱいになったので、今日はこの辺でストップ。おいしかった〜。

いかがでしたか?　人数、客層、時間帯などによって運ばれてくる料理も変わるというこちらのお店。今日は、日本人二人で訪れたナビを見て豆腐、魚など、日本人好みの食材を使ってくれたそうなんです。隣りのテーブルに座っていた中国人グループの食べていたものは、また違うラインナップになっていました。ナビは次回、中国人の友人を連れて来てみようと思います。オーダーの手間がかからず、地元の人に口コミ人気トップレベルのお料理が味わえる「風波庄」は旅行者にぴったり。ナビのイチオシのお店です!
以上、上海ナビがお伝えしました。