盈稼坊工芸品店

盈稼坊工艺品店

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中国の少数民族ミャオ族から伝統刺繍技術を学ぼう!

こんにちは、上海ナビです!アーティストの集まる上海の流行の発信地「泰康路」に、中国の少数民族である「ミャオ(苗)族」の刺繍教室を見つけました。

ミャオ族は中国南部(雲南省、四川省、広西省チワン族自治区、湖南省、湖北省、広東省)に住む少数民族、中国だけではなく、タイ北部、ミャンマー、ラオス、ベトナムにもいるんですよ。ミャオ族はお祭りで「芦笙舞」と呼ばれる舞踊をします。この踊りは旧正月や旧暦の節句、収穫祭など、吉日の到来を祝って行われるもの。このとき女性が身に付ける民族衣装にはとても鮮やかで繊細な刺繍が施されています。ミャオ族に数千年間も伝わってきたこちらの刺繍技術ですが、最近では進学し勉学に励む若者が増えたため、後継者不足が悩みの種だそうです。伝統文化が希薄になりつつある現代社会、上海でミャオ族の刺繍技術を受け継いでみませんか?

~場所はお洒落ストリート泰康路の一角~

今日ご紹介するミャオ族の刺繍教室「盈稼坊工芸品店」は、外国人アーティストなどのギャラリーやお洒落なショップが集中している泰康路「田子坊」にあります。
上海アート界のトレンドの発信地とも言われている「インターナショナル・アーティスト・ファクトリー」、お店はこちらのビルの1階にあります。
アーティストのギャラリーやデザイン事務所が入っている「インターナショナル・アーティスト・ファクトリー」。エントランスの右側にあるメタリックな入り口に進んでください。
入り口を入って左に進んでください。始めの角で右に曲がります。すぐあるドア(118号室)が「盈稼坊工芸品店」の入り口です。
1階はミャオ族の刺繍や工芸品が買えるショップスペースになっています。1階の奥では実際にミャオ族の女性が伝統衣装を着て刺繍をしています。
普通、刺繍をするときは刺繍枠を付けたり板を使ったりして布を安定させて縫いますが、ミャオ族は特に道具を使いません。ピンと張っていない布に直接模様を縫いこんでいるのはとても難しく、特別な技術がいるそうです。
刺繍糸は全て絹製、光沢があり軽く、とても柔らかです。

~ミャオ族の伝統技術を教えてもらいましょう!~

教室は2階にあります。階段が急なので気をつけて上ってくださいね。
階段を上がると綺麗な刺繍の入った民族衣装がたくさん並べられています。こちらはミャオ族がお祝い事などの際に着るもの。色とりどりの刺繍を見ているとミャオ族の技術に感心させられちゃいます。
奥が刺繍教室のスペース。4人くらいまで同時に授業を受けることができます。
まずは下絵を決めます。初級者向け、中級者向け、上級者向けがありますので、よく考えて選んでくださいね。 まずは下絵を決めます。初級者向け、中級者向け、上級者向けがありますので、よく考えて選んでくださいね。
まずは下絵を決めます。初級者向け、中級者向け、上級者向けがありますので、よく考えて選んでくださいね。 まずは下絵を決めます。初級者向け、中級者向け、上級者向けがありますので、よく考えて選んでくださいね。

まずは下絵を決めます。初級者向け、中級者向け、上級者向けがありますので、よく考えて選んでくださいね。

出来上がった刺繍は、このようにクッションカバーにしてくれます。 出来上がった刺繍は、このようにクッションカバーにしてくれます。

出来上がった刺繍は、このようにクッションカバーにしてくれます。


こちらが刺繍を教えてくれる先生、貴州からはるばる上海までミャオ族の伝統刺繍を伝えるためにやって来たヤン先生です。20年もの刺繍のキャリアをお持ちだとか。「ミャオ族の女性は小さな頃から刺繍を学びます。大人になって結婚し子供ができた後も、お金に困らないように刺繍を勉強するのです。刺繍ができればそれを売ってお金にすることができるでしょ」と話してくれました。また、ミャオ族が作る蝶や花の刺繍には一つ一つに象徴的な意味があるそうです。ただ、若い人たちはそういうことをほとんど知りません。ヤン先生は、刺繍をしながらミャオ族の歴史や文化についても教えてくださいます。
日本人の女性が授業を受けるということなので、ナビも見学させていただきました。皆さんこの教室に来るのは4回目だそうです。先生は、「日本の皆さんは真面目に刺繍に取り組んでくれるのでとても嬉しい」とおっしゃっていました。壁にも、日本人の学生と先生の写真がたくさん飾ってありましたよ。
まず、以前に縫った刺繍や各自家で縫ってきた刺繍を先生に見せます。「とても上手にできていますよ」との一言に皆さんほっとしていました。
細かいところについても先生がいろいろ教えてくれます。

いよいよ今日の授業がスタート。先生のお手本を一通り見たら各自針を持って縫っていきます。先生がしっかり見ていてくれるのでちょっと間違っても大丈夫、すぐに対処法を教えてもらえますよ。
見学してみての感想は、言葉が通じなくても手の動きを見ているだけで十分勉強になるなぁということです。ナビも初めは緊張しちゃいましたが、少人数でアットホームな雰囲気の中、皆さんとても楽しそうに刺繍を学んでいました。
授業中にとっても可愛いワンちゃんが2匹、挨拶に来てくれました! 授業中にとっても可愛いワンちゃんが2匹、挨拶に来てくれました!

授業中にとっても可愛いワンちゃんが2匹、挨拶に来てくれました!


★ミャオ族伝統刺繍教室
基礎コース4回で一通りのテクニックを学ぶことができます。お申し込みなどは、基本情報の連絡先までご連絡ください。
レッスン4回(1名様):120元(※1クラス4名様まで)
他に中級、上級クラスがあります。

~ミャオ族の伝統工芸品を買おう!~

1階にはミャオ族の刺繍や工芸品がたくさん置かれています。始めは展示してあるだけかと思っていたので、実は販売もしていると聞いてとても驚きました。
それではミャオ族の伝統工芸品の数々をご紹介していきましょう。
ミャオ族の民族衣装のスカートです。とても細かいプリーツに繊細な模様が織り込まれています。 
1200~1800元
リネンに幾何学模様が刺繍されたネクタイ。男性へのお土産にいかがですか。 
780~880元 リネンに幾何学模様が刺繍されたネクタイ。男性へのお土産にいかがですか。 
780~880元

リネンに幾何学模様が刺繍されたネクタイ。男性へのお土産にいかがですか。  780~880元

蝶や龍など細かい刺繍が施されたテーブルライナー、大きな木のテーブルの上にちょっと飾ってみたら素敵ですね。 
580元~1380元
綺麗な刺繍が一面に施されたクッションカバー。 
280~480元 綺麗な刺繍が一面に施されたクッションカバー。 
280~480元

綺麗な刺繍が一面に施されたクッションカバー。  280~480元

虎の形をした子供靴です。中国では古来より虎は魔よけの動物と信じられてきました。実際には履けませんが縁起物でお飾りとして使います。 
60元
こちらの絵、色彩が綺麗で可愛いですよね!実は普通の絵ではなく、刺繍で作られたものでなんです。とても細かく色が入っていて、遠くから見るとまるで本当の絵のよう。ご自宅の壁に飾って友達を驚かせちゃいましょう。 
260~280元
ミャオ族の靴、華やかですね。実際に履くのはちょっと難しそうですが、飾っておくだけでも可愛い! 
280元
刺繍の技術と機織の技術が融合したできたバッグです。シックな服装に合わせて持つと、ワンポイントになってステキですよ! 360~480元 刺繍の技術と機織の技術が融合したできたバッグです。シックな服装に合わせて持つと、ワンポイントになってステキですよ! 360~480元 刺繍の技術と機織の技術が融合したできたバッグです。シックな服装に合わせて持つと、ワンポイントになってステキですよ! 360~480元

刺繍の技術と機織の技術が融合したできたバッグです。シックな服装に合わせて持つと、ワンポイントになってステキですよ! 360~480元

ミャオ族の女性の長い髪をまとめるシルバーの髪飾りです。浴衣や着物に合わせてみてはいかが? 
120元
ミャオ族の首飾り 
180元

ミャオ族の首飾り  180元

ミャオ族の髪飾り 
180元

ミャオ族の髪飾り  180元

ミャオ族のピアス 
150元

ミャオ族のピアス  150元

ミャオ族がお祝い事の際に着る伝統民族衣装です。とても綺麗ですね。ミャオ族の女性には、自分で着る服は自分で刺繍をするという風習があります。一着刺繍するのに1年はかかるそうですよ!
ミャオ族の衣装一揃い 1万元強

いかがでしたか?中国少数民族ミャオ族の刺繍教室「盈稼坊工芸品店」。素晴らしい伝統技術が現在のミャオ族の若者に受け継がれていかないのはとても残念です。ぜひ「盈稼坊工芸品店」で刺繍技術を学んで、皆さんがミャオ族の伝統の伝承者になってください!以上、上海でも話題のアーティストストリート泰康路から、ミャオ族の刺繍教室「盈稼坊工芸品店」をご紹介しました。

記事登録日:2006-12-04

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関連タグ: 伝統刺繍 田子坊

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-12-04

利用日
女性 男性