中国の入国/出国手続き

出入国カードのもらい方、書き方、イミグレーションの通過まで! 入国と出国に必要なあれこれを総チェック!

こんにちは、上海ナビです。
海外旅行の最初の難関といえば税関/イミグレーション。入国時にパスポートといっしょに提出するもの、観光ビザが必要か不要かなどは国によって違うので、旅慣れた方でも出発前の確認が必要です。自由旅行でも団体ツアーでも、出入国の際は個人として扱われるので「全部ガイドさん頼みで行くつもりです」という方も必ず一読を。これさえ読めば、飛行機内や税関で慌てずに出入国できますよ!

中国に入国する

<出発前に>
パスポートの残存日数が半年以上あれば特に手続き不要で中国へ入ることができます。日本人は15日間ノービザで滞在可能。旅行や出張なら15日以上滞在することはほとんどありませんよね。

<飛行機内で>
搭乗前、機内持ち込みの手荷物内にペンを一本入れておきましょう。機内食を食べ、食器などが片付けられた後(免税品販売の前後)にCAさんが出入国カードを配りにくるので、これに書き込む必要があります。このとき、立ち上がって網棚を開けて、手荷物内を物色するなどの手間を省くために、ペンはボディチェック後に手元やポケットへ移しておくと便利です。
こんなふうに機内で配られます

こんなふうに機内で配られます

ペンを用意しておこう

ペンを用意しておこう

出入国カードです。真ん中のミシン目を切り離して使います

出入国カードです。真ん中のミシン目を切り離して使います

入国カードと出国カードはミシン目でつながっています。入国時は「外国人入境卡」と書かれた入国カードの方に書き込んで切り取っておき、残りの「外国人出境卡」は帰国時までパスポートなどに挟んで保管しておきます。
※ミシン目はあらかじめ切り離されていることがあります。
※航空券を予約した旅行会社によって、チケット手渡し時に出入国カードも添えてくれる場合があります。
※航空会社によっては、また中国人の乗客が多い便では、出入国カードを配りにきたCAさんが日本人客と気づかず通り過ぎてしまうことがあります(出入国カードは中国人以外に配られます)。何か紙を配りにきたなと思ったら、手を挙げて受け取るくらいの意識でいきましょう。寝ていてもらいそびれた場合は、空港についてから税関前で受け取り、記入します(早く空港を出たい方は機内で記入を)。
「外国人入境卡」の記入例です。3行目の住所は、上海での滞在地を書きます。ナビは「オークラ・ガーデンホテル上海」を予約していたので、このホテルの住所を記入しました。15日以内の滞在なら、5〜6行目のビザ記入欄は空欄でOKです。最後の行は、搭乗した飛行機のフライトナンバーです。
<イミグレーション(出入国審査カウンター)で>
入国審査のカウンターは中国人と外国人で分かれているので、必ず外国人の列に並びます。入国審査時はパスポートと入国カードを税関窓口に渡すのみ。空港コントなどでは、「サイトシーイング」などと言ったり、それが通じなかったり、別室に連れて行かれたりというのがよくありますが、上海の入国審査は無言でOK! 事務的にスタンプが押され、顔写真確認のカメラが向けられて終わりです。過去、中国で強制退去になったなど、余程のことがない限り係員は話しかけてきません。
※2018年春より、満14歳〜70歳の外国人旅行者は指紋採取が必要になっています。トランジット(乗り継ぎ)の場合は不要です(2018年6月追記)。
この矢印のほうへ進みます

この矢印のほうへ進みます

機内で出入国カードをもらえなかった場合、ペンがなかった場合はここで紙をもらって記入します

機内で出入国カードをもらえなかった場合、ペンがなかった場合はここで紙をもらって記入します

イミグレーションへの入り口

イミグレーションへの入り口

また、窓口に「入国審査員の態度に満足したか」を表すボタン(笑顔、普通、怒り顔)があり、審査が終わると押すよう催促するような点滅がありますが、別に押さずにスルーでも大丈夫です。

☆免税範囲と持ち込めないもの  ※2014年8月現在
免税範囲:酒類1.5ℓ、タバコ400本、個人で使用する分量の香水、カメラなどの家電1台、現金2万元、贈答品など2000元相当未満など
持ち込み禁止:違法薬物各種、武器、爆発物、偽造品、有害な印刷物やビデオ、動植物類、無線送信機など
警察犬がいます(雑種。よく係員とこんなふうに遊んでいます)

警察犬がいます(雑種。よく係員とこんなふうに遊んでいます)

ほかに、日本製の粉ミルク、牛肉などが没収された例も。旅行者らしくないものを携帯している、同一商品を複数持っている(販売目的と思われます)などが検査対象になるようです。「ダメかも」と思ったものは持ち込まないに限ります。貴重な旅の時間を無駄にしたくないですしね。また、空港到着口付近には検査用の警察犬がいることがあります(雑種です)。

中国を出国する

<空港で>
行きの飛行機でもらった出入国カードの出国カード「外国人出境卡」のほうに必要事項を記入しておきます。ナビはよく、チェックインの行列時に記入してます。旅行中このカードをなくしてしまった場合は、税関の前にあるカウンターでもらえるので安心。
イミグレーションの前にカードと記入用カウンターがあります イミグレーションの前にカードと記入用カウンターがあります

イミグレーションの前にカードと記入用カウンターがあります

「外国人出境卡」の記入例です。
<イミグレーションで>
パスポートと出国カードを窓口に出します。出国時は、外国人と中国人のゲートは分かれていません。ここでのパスポート審査も無言でOKです。「ノービザで15日以上滞在しちゃった」など、余程の状況でない限り話しかけられません。

持ち出せないもの  
先ほどの持ち込み禁止物とほぼ同様です。
ほかに、貴金属、文化財(骨董品など注意が必要)、絶滅危惧種の動植物やそれらを使ったもの(特にヘビ皮を使った二胡、胡弓、象牙製品などをお土産にする際注意を)。
日本への持ち込み制限があるもの、日本の免税範囲については、日本の各空港でご確認ください。

これもチェック!

上海市内の各空港と、空港から市内までのアクセスはこちらの記事をご覧下さい。
トランジット(乗り継ぎ)時間の過ごし方、空港送迎車についても一読を。

いかがでしたか? 空港から市内へのアクセス、両替方法などに比べて、出入国の方法って事前に調べるのを忘れがちですよね。特に機内で入国カードをもらって記入するというのは、ほかの国ではあまりないことかも? 出しやすいところにペンを携帯しておくのは中国旅行のキホンです。とっさの筆談にも使えて便利ですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-08-25

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