西塘の民宿に泊まってきました!

上海近郊の水郷、西塘の純中国風民宿に泊まってきました!

こんにちは、上海ナビです。
「暮らすように、旅してみたい・・・」そんなふうに思ったこと、ありませんか? 上海から車で1時間ほどの水郷の街「西塘」に、そんな希望を叶えてくれる宿があるのです。今日ご紹介する、民家を改造して貸し出している民宿は、どれも典型的な明清時代の江南建築。しかも母屋やお隣には、土地の人々が脈々と生活を営んでいる息吹が感じられます。この西塘の民宿、最近地元中国人観光客を中心に大人気なのです。近代的なホテルでは味わえない、ノスタルジーたっぷりのステイを楽しめますよ!

上海からたった1時間で明清時代へタイムスリップ!

西塘は上海から車で一時間ほど。ゲートを一歩入ると、突然広がるこの水郷の風景。昔ながらの街並と川の流れに心が癒されます。
西塘には水郷の街らしく、川沿いにこんな細い弄堂(路地)が縦横無尽に伸びています。道端では、小さな椅子を出してうちわを手になごんだり中国将棋にいそしんだり、人々がのんびりと時を過ごしています。ナビも街のテンポに合わせてゆっくり歩きながら、今夜の宿を探し始めました。

苦戦! 西塘の民宿は意外?に大人気

早速見つけた最初の看板。「空調あり、独立バスルーム、彫刻付き大ベッド、インターネット無料」。なかなかよいではないですか。この細い入口から中へ入って、中にいた人に尋ねてみたのですが、あいにく今日は宿泊客でいっぱい。お部屋もシックで素敵なのに残念~。
そしてなんと、その後入った三軒でも、今日はお客さんで埋まっているとか、予約が入っているとかで次々断られてしまいました。平日というのに、西塘の宿はなかなか激戦区の模様! 聞くと、近郊・上海の若い人を中心に、都会の喧騒から逃れてのんびりリフレッシュするスローライフ的西塘ステイが最近とてもウケているのだそうです。
ちなみにお部屋はエアコン・バスルーム付き個室で100元前後がスタンダードのようですよ。
このあたりで若干、「今日泊まる宿はあるのだろうか?」と心配になるも、いざという場合は1時間の距離だし、上海に戻ればいいや・・・と気分を切り替えたナビ。すると急に、道端の風景が気になりだしました。西塘名物の青豆や生姜飴に加えて、キュートな雑貨や田舎風の刺繍細工などのお店がたくさん! そして祠や廟など名所旧跡もたくさん見つけ、思わず寄り道。
あきらめかけたところで見つけた小さなこの宿の看板。ダメモトで入ってみました。中庭のガーデニングや提灯が素敵ですよね。
突き当たりはホールになっていました。昔は大家族が一堂に会して、食事をしたりくつろいだりしたのでしょうね。お客さん用に将棋やトランプなどの娯楽グッズ、そして蚊取り線香などが置いてありました。おかみさんに尋ねると、川が見える部屋(120元)に先程キャンセルが出て、一室空いたところとのこと。やった、水郷リバービュー!
早速おかみさんについて、お部屋に連れて行っていただきました。歴史が感じられる、この狭い階段を上った二階のお部屋です。“よそのお宅にお邪魔している感”たっぷりで期待が高まります。
赤と金の彫刻に彩られたお姫様ベッド! 蚊帳はピンクです♪ シーツの代わりにござが敷き詰められていて寝心地がよさそうです。化粧台も、凝った彫刻や貝殻細工で彩られています。カーテンは絞り模様。
明清時代から、このお宅のお嬢さんのお部屋として使われて来たのでしょうか? 想像がふくらみます!
窓を開けると、絵はがきのような水郷の景色が広がっていました。しばしみとれながら、明清の昔に思いをはせます。

朝食は地元人気店で激安グルメ♪

水郷に暮らす夢を見ながら眠ったあくる日。朝食は宿を出てすぐの、川べりのお店で地元点心をいただきました。このお店、夜明けとともにオープンしてなんと深夜3時まで営業、その間お客さんがとぎれないという超人気店なんだそうです。ワンタン(3元)は上海で食べるものよりスープにしっかり味がついていて美味♪ 皮が薄いせいかつるつる喉を通ります。酒粕団子と芝麻スープ(各5元)はほどよい甘さ。しっかりお腹にたまって、今日一日への元気が出ました!
いかがでしたか? 風情のある水郷を散策した後、こんなノスタルジックな宿で眠れたら、気分はもうここに暮らす土地の人。脈々と続く水郷の生活のにおいを、肌で感じられる旅になること請け合いです!
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:水郷

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-09-11

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