夜の万博徹底攻略!

ディナーにお酒、ライトアップにパレード! 90元で上海万博を2倍楽しめる夜の万博会場を満喫してきました。

こんにちは、上海ナビです。
上海万博は旅のスタイルによっても楽しみ方が変わってきますよね。例えば、万博よりも上海の街や観光、ショッピングを楽しみたいという方、万博は雰囲気だけ味わえばいいという方、お酒やグルメなど、「眠らない街・上海」の夜を楽しみたいという方。そんな皆さんにオススメなのが、夜の万博です。17時から入場できる夜チケットは90元と割安な上、24時までたっぷり遊べると人気なんですよ。昼間は上海市内の観光、夜は万博という楽しみ方もできますし、何より昼間より涼しくて日焼けしないのもうれしいですよね。
万博の夜チケットは、会場での当日券のみの販売です。あらかじめ予約したり、郵便局などでは購入できないのでご注意を。値段は90元で、販売時間は17:00から。入場は20時までです。各ゲートの横にチケット売り場が設置されているので、そこで買えばOK。
金曜日の17時に浦東側6号門横のチケット売り場に行ってみました。週末の夜ながら、この日は割と人が少なめ。10分ほどでチケットを手に入れることができました! 入り口までの道のりは、すでに帰宅する人たちの波を逆流するように進みます。団体客や家族連れは早めに退場するので、その分空いてるかも!?
夕方当日券チケット売り場の列。

夕方当日券チケット売り場の列。

会場へのエントランス。

会場へのエントランス。

時間で選びたいパビリオン

昼と夜、外観以外にパビリオンの何が違うの? という方に、ナビが選んだそれぞれのオススメをご紹介します。知っておけば夜の万博見学も効率アップ!

<昼間がオススメのパビリオン>
スペイン館(C片区/待ち時間目安3時間)
(※E片区マドリード、バルセロナ、ビルバオ館の3館のスタンプ提示で並ばず入場することができます)
藤などの自然素材で覆われたスペイン館は、館内に自然光が差し込む様子がとてもきれい。今のところ、映像系パビリオンの中ではナビのいちばんのお気に入りです。ラスコーやアルタミラの洞窟をイメージした通路状のスクリーンは迫力満点。牛追い祭りやリーガ・エスパニョーラの大声援が振動で伝わってくるほか、そこにフラメンコダンサーが登場すると一気にタブラオにいるかのような雰囲気に。
洞窟でのフラメンコダンサーのショーは必見。

洞窟でのフラメンコダンサーのショーは必見。

表情がリアルに変わる巨大赤ちゃん。愛称は「米ちゃん」。

表情がリアルに変わる巨大赤ちゃん。愛称は「米ちゃん」。

ネパール館(B片区/待ち時間目安40分)
柱、門、窓枠など、精巧な彫刻がぎっしり彫り込まれたネパール館は、じっくり見るなら明るい昼間がオススメ。誰もが見落とすような細部にまで、鳥やヘビの装飾が彫られています。仏像などを展示しているスペースも、展示物と見学者の距離がやや遠いので、やはりよく見える明るい時間がオススメ。また、レストランではネパール料理のお弁当(35元)を販売しているので、ランチにぜひ。
パビリオン全体に細かい彫刻がぎっしり。

パビリオン全体に細かい彫刻がぎっしり。

ランチにオススメのネパール料理セット。スパイシーなカレーが美味。

ランチにオススメのネパール料理セット。スパイシーなカレーが美味。

<夕暮れがオススメのパビリオン>
イギリス館(C片区/待ち時間目安1時間半)
遠くから見るとタンポポの綿毛のように見えるイギリス館。なんとこれ、6万本ものポールでできていて、館内に入るとそのポール一つひとつに植物の種が埋め込まれていることに気づきます。建築家目線で各国のパビリオンを見ると、今回の上海万博ではイギリス館がダントツの出来だそうですよ。その綿毛を出ると、傾斜のある芝生広場があります。ここでは芝生に座ったり寝転んだりしながら大道芸が楽しめるので、日射しの強い昼間よりも夕暮れがオススメ。夕涼みにぴったりです。
その仕事量に圧倒!

その仕事量に圧倒!

野外の芝生広場では大道芸が楽しめます。

野外の芝生広場では大道芸が楽しめます。

<夜がオススメのパビリオン>
オランダ館(C片区/待ち時間目安10分)
「ハッピーストリート」というテーマそのままの、ネオンキラキラの楽しいストリート型パビリオン。街を歩くような流動的な見学システムなので、並ぶ時間が少ないのが魅力。ミッフィーや陶器などの伝統工芸品など、オランダを代表するものがストリート沿いの家に入っています。でも、通路に屋根がないので昼間は日射しがきついかも。その分夜はライトアップがとてもきれい。最上階からは、フランス館、イギリス館など周辺パビリオンのライトアップが一望できます。
暗闇に浮かぶ家。

暗闇に浮かぶ家。

ミッフィーのおうちもあるよ。

ミッフィーのおうちもあるよ。

ブラジル館(C片区/待ち時間目安30分)
緑と黄色のライトアップは、昼間の外観からは想像できないきれいさ。ライトアップによって、パビリオンのイメージががらりと変わってしまう典型例がブラジル館です。館内はサッカー、サンバのオンパレード。箱形の4面スクリーンを見上げる形の映像は、見ているうちに体を動かしたくなってしまうはず。グッズ販売コーナーでは、Tシャツ、サルのキャラクター人形、サッカーグッズなどを手に入れることができます。
素敵な音楽のある国はやっぱり魅力的。

素敵な音楽のある国はやっぱり魅力的。

ブラジルのマスコット?

ブラジルのマスコット?

ルクセンブルグ館(C片区/待ち時間目安40分)
銅板でできたルクセンブルグ館は昼間に通りがかると地味だけど、夜になるとライトアップで古城のような雰囲気に。豊かな森林を持つ国らしく、素朴な木材で装飾された館内は木の香りが漂っています。屋上から周辺エリアを見渡すこともでき、こちらもやっぱり夜の風景がオススメ。日中は外観や手すりをさわると熱いかもしれませんが、夜なら寄りかかったり座ったりできそう。1階にはワインやルクセンブルグの伝統料理が味わえるダイニングが用意されています。
素朴な木材で作られた館内。

素朴な木材で作られた館内。

森の香りの中を散策できます。

森の香りの中を散策できます。

保存版! ディナーが食べられるパビリオンリスト

中華料理は万博会場ではなく街の人気店で、会場内ではパビリオンを出展している国の名物料理食べるというのがナビのオススメ。日本でもなかなかお目にかかれない料理をたっぷり味わってきました!
チェコ館(C片区)
並んで入るエントランスとは別にレストラン専門の入り口があるので待ち時間ゼロ。「万博ベストレストラン」にも入るこちらは、チェコ人シェフによるとっておきのチェコ料理が揃います。予算はお料理と飲み物で200〜300元ほど。ナビが頼んだのはローストポーク。メニューの説明によると、チェコの木こり料理なんだそう。
店名は「チェコ飯店」。食事時をずらせば充分座れます。

店名は「チェコ飯店」。食事時をずらせば充分座れます。

ローストポークはビールのおともにぴったり。

ローストポークはビールのおともにぴったり。

ベルギー館(C片区)
こちらもレストラン専門エントランスから入れるので待ち時間不要。半年後には壊されちゃうのかなと思うともったいないほどの、アンティークな雰囲気が素敵なお店です。オススメは外のスタンドでも売り切れ続出というジューシーなフライドポテトと種類豊富なビール。そして素朴なベルギー料理の数々です。
日本でもあまり見かけないこーんなベルギービールがたくさん揃っています。 日本でもあまり見かけないこーんなベルギービールがたくさん揃っています。

日本でもあまり見かけないこーんなベルギービールがたくさん揃っています。

アスパラガスのチーズ焼き。

アスパラガスのチーズ焼き。

フライドポテトは特製マヨネーズソースで。

フライドポテトは特製マヨネーズソースで。

ポーランド館(C片区)
中国語ペラペラの気さくなポーランド人スタッフが迎えてくれるのがこちら。やわらかいお肉が絶品のビーフスペアリブと、女性にオススメのフルーツ系カクテルが揃ってます。素朴なおいしさのパンは、料理を頼めばサービスで付きますよ。仕事帰りにここに寄るという各国パビリオンのスタッフも。気軽に入れる明るい雰囲気も◎です。
種類豊富なカクテル。

種類豊富なカクテル。

人気のポーランド風スペアリブ。

人気のポーランド風スペアリブ。

パンも美味。

パンも美味。

ドイツ館(C片区)
仲間とビールとソーセージ! という方は迷わずこちらへ。風味豊かなソーセージ盛り合わせは、付け合わせのマッシュポテトも美味。外にはステージがあるので、イベントのある日は食べながらドイツの音楽やダンスが楽しめます。こちらは厨房はもちろんホールスタッフもレジもすべてドイツ人。予算は一人200元ほどです。
外席はビアガーデンのような雰囲気。

外席はビアガーデンのような雰囲気。

定番のビールとソーセージで乾杯!

定番のビールとソーセージで乾杯!

長い万博の夜はここで一杯

ハクナ・マタタ(C片区)
アフリカ連合館の東側に位置するアフリカンレストラン。1階はファストフード、2階はビュッフェレストランです。ディナーは夜8時までとラストオーダーは早いのですが、その後はバーとしてアフリカっぽさ満点のカクテルや強ーいショットを楽しむことができます。そしてさらに! 金曜の夜限定で「さんまのからくりTV」などでお馴染みだったアフリカ人タレント、アドゴニー・ロロさんがお店に登場。ディナー時は厨房で腕を振るっているので、バータイムはお客さんとのおしゃべりにホールへ出てきてくれます。日本語はもちろん、なんと中国語もペラペラなのでびっくりでした〜。通ってお友達になりたいな♪
バータイムにもちょっとしたおつまみが楽しめます。

バータイムにもちょっとしたおつまみが楽しめます。

アフリカっぽさ満点のカクテルとショット。

アフリカっぽさ満点のカクテルとショット。

キューバ館(C片区)
立ち飲み、ダンス、マスターと談笑。そんな街角のバーそのもののパビリオンといえばキューバ館。カクテルは一杯30元で、メニューはなし。キューバ名物のカクテルは何なのか、予習してから行くとマスターに気に入られるかも!? ラテン系ダンスが得意という方もぜひこちらへ。いちばんにぎやかなのは22時ごろ。各国のダンス好きと盛り上がれること請け合いです。
カウンター前は人でいっぱい。

カウンター前は人でいっぱい。

バーテンダーはもちろんキューバ人。

バーテンダーはもちろんキューバ人。

ポーター・ハウス(C片区)
ベルギー館とポーランド館の間にあるアイリッシュパブ。チョコレート風味の黒ビールなど、ほかでは味わえないビールがいっぱい。こちらのフライドポテトも、20元で量もたっぷりと評判です。店内にはアイリッシュ音楽が流れ、パソコンを広げる人、本を読む人などで万博会場内とは思えないリラックスムードが漂っています。歩き疲れたらここで一服しましょう。
泡もおいしい黒ビール!

泡もおいしい黒ビール!

おつまみはフライドポテトが人気。

おつまみはフライドポテトが人気。

プラハ実践例館(E片区)
お酒は苦手だけどデザートは食べたいという人は、ちょっと遠出してE片区のプラハ館へ。お砂糖のかかった素朴な「苹果餅(リンゴケーキ)」(45元)が絶品です。プラハの街角に本当にありそうなお店の雰囲気も素敵。チェコのビールも楽しめますよ。
カフェの店内。入り口にはカフカが立っています。

カフェの店内。入り口にはカフカが立っています。

リンゴケーキ。

リンゴケーキ。

バルセロナ実践例館(E片区)
仕事で万博視察、一人旅など、仲間とわいわいできないけど一人でもさらっと一杯飲んで帰りたいという人はこちらへ。小さなバーテーブルと椅子が並ぶバルセロナ館のワインバーは、一人でスマートに利用できる穴場バー。おみやげ用ワインも売っています。

夜のパレードに遭遇!

天候、曜日などによって変わるようですが、夜7時半頃、C片区のオランダ館前でパレードに遭遇。さまざまな国をイメージしたフロートと音楽が楽しめました。ルート、時間などは、当日の会場内の掲示板やインフォメーションセンターでお問い合わせを。
いろいろな国をイメージしたフロートが10台ほど連なるパレード。 いろいろな国をイメージしたフロートが10台ほど連なるパレード。 いろいろな国をイメージしたフロートが10台ほど連なるパレード。

いろいろな国をイメージしたフロートが10台ほど連なるパレード。

深夜の万博

夜11時半ごろの会場内の様子です。遅くまで盛り上がっているパビリオンからは生演奏やダンスミュージックの音が漏れ、スタッフがすべて帰ったパビリオンはしんとしている、そんな幻想的な空間になります。夕方まで人でごったがえしていた通路もうそのような静けさ。
帰りのタクシーはラクラク捕まえることができました。逆に夜7時前後は、夕食を外で食べるために退場する人が多いので、タクシー乗り場に長い行列が。スムーズに帰るなら、やっぱり遅くまで楽しんで帰った方がいいかも。
いかがでしたか? レストランやバーは、ナビもまだまだ発掘段階。フランス館やスイス館のレストランもオススメだそうですよ。今後も素敵なお店を見つけ次第お伝えしていきたいと思います。皆さんもちょっぴり目線を変えて、自分なりに夜の万博の楽しみ方を見つけてみて下さいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-06-15

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