上海の『深夜食堂』

遅めの夕食&飲んだ後は「夜宵」へ! 地元上海人が集う深夜営業の人気レストランリスト。

こんにちは、上海ナビです。
日本で深夜にお腹が空いたときに行く場所といえばコンビニですよね。または遅くまで営業している居酒屋さんでしょうか。でも! 上海には夜食を提供するレストランや、火鍋の専門店、屋台の料理など、さまざまな選択肢があります。お酒を飲まない人が利用できる店も多く、ランチやディナーと同等のきちんとした料理を出す店もいっぱい! ということで今回は、上海の深夜の食事情についてご紹介したいと思います。

上海の夜食事情

深夜でも気軽に行けるお店がいっぱい

深夜でも気軽に行けるお店がいっぱい

上海人は夜食が大好き。飲み会よりも「夜宵(夜食)」に行く仲間のほうが心許せる関係だったりしますし、決まった時間に出勤しなくてよい自由人(それでいて一定の稼ぎがある人)のほうがステイタス的に上だったりと、日本とは異なる感覚も関係しているよう。また、日本のように終電を気にする必要もありません(タクシー代が安いため)。ファストフード店など24時間営業のお店も多く、深夜でも明るくて比較的安全なのも夜食文化が発展している理由でしょうか。

「ツアーなのでしっかり夕食も出るし、夜食店なんて利用しないです」という旅行者の皆さんもいるかもしれません。が、ツアーの皆さんにこそ利用価値があるのが夜食のお店。一般的に上海のツアーの夕食は、雑技鑑賞や夜景クルーズの前に予定されています(食べ終わるのは19時前)。夕食後のアクティビティに参加して、ちょっと飲んで、ホテルに戻って荷物整理などをしていると、お腹が空いていることに気づいたりします。そんなときは、ぜひ思い切って出かけて見て下さい。

上海人に人気の深夜食堂リスト。

それでは早速、人気の「夜宵」レストランを一挙にご紹介していきましょう。「安全、明るい、行きやすい」を条件に厳選してみました。旅行者の皆さんも気軽に行けるよう、徒歩10分圏内の主なホテルリスト付きでお届けします♪

<定番レストラン編>
昼間も人気で、深夜も混み合う上海料理店、広東料理店を選んでみました、夜食提供のお店は広東料理店が多いのもポイント。夜宵は広東省界隈から来た文化なのかも。
保羅酒楼  
連日満席となる上海料理の人気店です。紅焼肉など、上海に来たからには味わっておきたい基本的な上海料理の数々は、もちろん深夜でも食べることができます。日本人的にびっくりの見た目と味が堪能できるこてこての上海感が売り。深夜でも地元の人たちで大賑わいの人気ぶりに注目を。

閉店時間:午前4時
徒歩圏内ホテル:東湖賓館、ヒルトン上海、延安飯店、主席公館酒店、ケヴィンズ・オールドハウス
名城煲王
閉店時間はちょっと早めですが、20時半以降「夜飲茶」を提供していることで知られるお店です。しかもこちらのエビ蒸し餃子や小籠包は、深夜でもいくらでも食べられてしまいそうな危険度。蒸したてアツアツの点心に、お酒ではなくお茶をオーダーして夜のひとときを過ごしましょう。飲みすぎた方にはお粥がお勧めです。
スープ、お粥、点心類などやさしい風味のメニューが揃います スープ、お粥、点心類などやさしい風味のメニューが揃います

スープ、お粥、点心類などやさしい風味のメニューが揃います

閉店時間:24時
徒歩圏内ホテル:マーラーヴィラ、城市酒店、フォーシーズンズ上海、錦江飯店、オークラガーデンホテル上海
名物の土鍋ご飯

名物の土鍋ご飯

肥仔文澳門猪骨煲
南京西路のオフィス街で働く残業組に愛されているのがこちら。豚骨を煮込んだ白濁スープのマカオ風火鍋と、レトロな庶民派マカオ料理(香港、広東料理)が揃います。特にジュージュー音を立てながら運ばれてくる土鍋ご飯「腊味煲仔飯」が絶品。オーダーしてから炊くので20分ほどかかりますが、必食です。ナビもお店付近を通りがかるたびに食べたくなってしまう味です。

閉店時間:午前4時半
徒歩圏内ホテル:ペイ・マンションホテル、ポートマン・リッツカールトン上海、フォーシーズンズ上海
しっかり食事もできる夜カフェ

しっかり食事もできる夜カフェ

鹿港小鎮
日本で夜食というと居酒屋メニューやラーメンが主流ですが、働く女性の多い上海では女子向け夜食が大充実しています。「ダイエット云々よりも、甘いものを食べて仕事の疲れをとるのが優先!」という上海人OLに混じって、お粥や夜スイーツを満喫しましょう。生姜入りホットコーラなど、冷えに効くドリンクメニューもあります。

閉店時間:午前3時
徒歩圏内ホテル:カーサ・セレナホテル、アンダーズ上海、ランガム新天地ホテル、アスコット淮海路ホテル
点心が人気

点心が人気

避風塘 錦江店
24時間営業の人気レストランといえばここ。お粥、ワンタン麺、焼きそばなど、夜食にぴったりのメニューが多数。一人でも気兼ねなく利用できます。また、日本人旅行者の利用率が高いホテルの密集エリアに位置するので、夜食だけでなく早朝便に乗るときの朝ご飯を食べるお店としても使えますよ〜。
※市内に多数支店がありますが、お店によって営業時間が変わりますのでご注意を。

閉店時間:24時間営業
徒歩圏内ホテル:オークラガーデンホテル上海、錦江飯店、新錦江大酒店
ほか、このお店も深夜まで営業してます!

火鍋編


いっしょに夜遊びした仲間、残業を頑張った同僚同士など、大人数で夜食を食べるのが上海流。ということで、みんなで楽しめる火鍋は夜食の定番になっています。
重慶巴倒燙火鍋
眠気も吹き飛ぶ激辛火鍋のお店です。手作り豆腐やオリジナルの練り物など、本場重慶のヘルシーな具が揃っているのが特徴。インテリアもおしゃれで、こちらも日本人の利用率が高いホテルの密集エリアに位置するので、「ローカル過ぎるお店はちょっと……」という方にもチャレンジしやすいと思います。

閉店時間:午前4時
徒歩圏内ホテル:オークラガーデンホテル上海、錦江飯店、新錦江大酒店
頤品居熱気羊肉館
王道の東北風火鍋が食べたいという方はこちらへ。復興西路、永福路などバーやクラブの多いエリアから徒歩圏内ということもあって、たくさんの「夜猫子(夜行性な人たち)」が集まっているお店です。冬でも外席でOKなほど体が温まるんですよ。帰りのタクシーも比較的捕まえやすい場所なので、ホテルが遠いという方にもオススメです。

閉店時間:午前3時
徒歩圏内ホテル:ケヴィンズ・オールドハウス、南鷹飯店、アスコット衡山上海、クインテットB&B
具材半額、ビールサービスなどの夜食割引も

具材半額、ビールサービスなどの夜食割引も

来福楼火鍋
日本人がイメージする、あの二つに分かれた鍋で出てくるスタンダードな火鍋の人気店。長年人気を保っている老舗です。こちらは、日によって夜食タイム割引があるのがポイント(当日お店でご確認を)。場所は先ほどご紹介した「頤品居熱気羊肉館」と同じエリアです。繁華街ではないけど、人気バーが点在するエリアには夜食の人気店も集まっています。

閉店時間:午前2時
徒歩圏内ホテル:ケヴィンズ・オールドハウス、南鷹飯店、アスコット衡山上海、クインテットB&B
お店の前で炭を起こしています

お店の前で炭を起こしています

月圓火鍋
昔ながらのグルメ街「雲南南路」エリアで長く人気を得ている東北火鍋のお店です。お店の前で鍋の炭を起こしていて、寒い冬は通り一面にほかほかの湯気が。夕食時は慢性的に混んでいるので、夜12時以降に行くのが通。残業終わりのOLさんたちが同僚たちとわいわい鍋を囲む光景も見られます。

閉店時間:午前4時
徒歩圏内ホテル:アスコット淮海路ホテル、錦江メトロポールホテルYMCA、ルネッサンス上海豫園
この火鍋店も深夜まで営業してます。

屋台編

夜食といえば屋台。狙い目は、バーが点在する主要ストリートの交差点です。天気などにも左右されますが、安定して出ている人気の屋台エリアをピックアップしてみました。
烏魯木斉中路×五原路の交差点
夜10時ごろから午前4〜5時まで、串焼き、焼きそばなどの屋台が2〜3台出てきます。この交差点より南側の烏魯木斉中路沿いには上海蟹の小売り、卸売をしている店が何軒かあり(秋〜冬のみ)、店先にテーブルを出してその場で蒸してもらった蟹を食べることも。道路にテーブルを出しても迷惑にならない、人通りが減る深夜ならではのサービスです。
この交差点の目印になるお店は「湖南郷村風味館」(このお店は早く閉まります)。ここから150mほど南に歩いたところにある交差点です。
富民路×長楽路の交差点
夜から午前をまわる時間帯まで大人気の串焼き屋台が出るエリア。特に春〜秋は交差点いっぱいに串焼きの煙が充満し、歩道をテーブルが埋め尽くすほどの人出が。近所のファミリーマートでビールを買ってからテーブルを確保するのが通です。オーダーは、「かごをもらって食べたい串を選んで入れる→かごを焼き場の人に渡す→待つ(5〜10分)→受け取って支払う」の流れです。値段は目安ですが1本2元〜。
場所はメキシカンバー「CANTINA AGAVE」の向かい。行けば人だかりができているのですぐ分かるハズ。
朝まで甲殻類を堪能したいならここ

朝まで甲殻類を堪能したいならここ

寿寧路
季節限定、チャレンジャー限定の夜食屋台街といえば寿寧路。火鍋、串焼きに次ぐ夜食の定番なのが「ザリガニ」です。地元の女子いわく、ザリガニは食べても太らないのだとか。季節は初夏〜秋ですが、その他の季節もシャコ、上海蟹、貝類などの海鮮系屋台が出ます。お腹を壊すこともあるため、どうしても挑戦したい方だけにお勧めする場所。営業時間はお店によりますが午前5時ごろまで開いているのが一般的です。

いかがでしたか? うっすら空が明るくなり深夜食堂が閉店時間を迎えると、路上には朝食用の肉まんや揚げパンを売る屋台が並び始め、体操に出かけるお年寄りたちが街に出てきます。ナビはそんな明け方の上海の風景が大好き。皆さんもぜひ、おいしいものを食べながら明け方まで夜の上海を満喫してみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。 

関連タグ:夜食

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-01-14

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