旅行に出かける時は、いつも嫁と2人のB級グルメ旅なのですが、今回は職場の社員旅行とあって私だけが行くことに‥‥。ただ、団体旅行で日程が全て決まっているため、いつもと勝手が違い自由はききません。それでも私にとって初めての上海と蘇州、その上いつもより贅沢な旅だったので、それはそれで楽しんできたのでした。
1日目 6月10日(日)
関空発9:50の全日空に乗り一路上海へ
海外旅行で全日空に乗ったのは、10年前北京から帰ってくる時以来。何よりも嬉しかったことは、エコノミークラスでも食事の時にビールだけではなく、180mlのミニボトルのワインサービスがあったこと(喜)!! 毎年嫁と2人で行くソウル旅行、だいたいアシアナ航空なのですが、最近ではビールも言わないと持ってきてくれません(怒)。
現地時間11:15(日本時間12:15) 上海 浦東(プードン)空港へ着陸
中国の地に降り立った我々一行13名は、男性ガイド、女性カメラマンが同行するバスに乗り、市街地へと向かいます。空は曇り空、気温31℃、景色がかすんでいて日本よりもかなり蒸し蒸し状態。ガイドの王さん曰く、「上海の人は霧がかかっていると言うけど、ただのスモッグガスです。上海はいつもこんな感じで星も見えません」とのことでした。
空港から上海駅までバスで1時間弱
上海発13時23分の新幹線に乗って蘇州へ上海から蘇州までは30分ほど、新幹線に乗っても片道40元(1元=13円)とビックリ価格。王さんが言ってました、「鉄道、バス、タクシーはみんな国営だからとても安い、福祉もOK‥‥。でも共産国のいいところはそれぐらい、あとはダメダメ」と‥‥本音?。
この門が虎の顔
天気がよければ頭の上に尻尾が見える
“東洋のベニス”と言われる蘇州の街を観光!!
まず、最初に訪れたのは白虎伝説が残る呉王の墓“虎丘(こきゅう)”を、表門から入り裏門まで30分かけ歩いて見学してきました。
これがさっきの写真の虎の尻尾の正体
ピサの斜塔のように傾いているのです
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いいですね~ この雰囲気
なぜかカンツォーネ♪♪が似合いそう
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次に見学したのは“蘇州刺繍研究所”。
細い糸を使い何カ月もかかって仕上げる刺繍は、単なる作品ではなく一流の芸術品です。まるで写真のように見える刺繍で描いた故ダイアナ妃や故毛沢東の顔、表から見ると白い猫で裏から見ると茶色い猫(表裏の両面を1本の糸で刺繍したもの)などが展示されており必見です。ただ、残念なことに館内は撮影禁止(悲)。だから、写真を撮ることができませんでした(残念)。
その後向かったのが、蘇州を代表するお寺“寒山寺”。1人5元で大きな釣鐘をつくことができ、全員順番にそれぞれの煩悩を憂い、思いっきり鐘をついてきました。
本日の宿は“パンパシフィック蘇州”
ホテルにチェックインしたのは17時過ぎ。フロントから、まるで迷路のような廊下を右へ左へ曲がりながら部屋にたどり着く。そして、この旅での相方と2人交代であわただしくシャワーを浴び、18時にはバイキングの食事へ(疲~)。
水郷情緒たっぷりの蘇州の街を遊覧船に乗って満喫
夕食後19時過ぎにホテルを出て、“山塘街(さんとうがい)を巡る遊覧船”の旅に出発。ライトアップされた運河の岸辺を眺めながら、幻想的な世界を堪能してきました。
※一所懸命写真を撮ろうとしたのですが、手ぶれで‥‥。
夜の闇に輝くいくつもの建物の数々、観光客にとってはつかの間の余韻が残る風景でした。でも、次に来る時は昼間に乗って、もっと地元の生活感を味わってみいたいとも思います。
22時前にホテルに戻り、本日の〆はコンビニで調達してきた、何かよく分からない肉のかたまりのようなものをつまみに(意外と美味しい)、ビールと中国酒で本日の疲れを癒す私たちでした(疲)。晩安:ウァンアン(おやすみなさい)‥‥
2日目6月11日(月)
朝から蘇州での最後の観光地へ向かいます
7時頃に目覚め、昨夜のレストランで同じようにバイキングの朝食。8時45分にチェックアウトした私たちは“留円(りゅうえん)”に向かいました。
ちょっと贅沢に新幹線のグリーン車で蘇州から上海へ
蘇州に来る時、あまりにも旅費が安かったので、帰りはグリーン車に乗ることになりました。それでも60元!!一般の指定席とはおおよそ260円だけの差(安っ!!)。と、贅沢気分にひたるのもつかの間、1つ前の車両を見ると、もう1つランクの高いビジネスクラスの席があり、ビックリクリクリクリックリ(驚)。次回来る時はワンランクアップに決定!!
グリーン車の車内
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ビジネスシート?のような座席の車両
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本日の昼食は台湾グルメの代表格小籠包で次の観光地“豫園(よえん)”の界隈にあり、台湾に本店を持つ小籠包のお店「ディンタイフォン」へ入店。次々に出てくる飲茶に舌鼓を打ちながら、本場の味を堪能しました。
歩くのが大変なぐらいの人ごみ
歴史的観光名所の庭園“豫園”を歩いて見学
上海随一の名園であることもさることながら、この界隈一帯は中国独特の荘厳な建築物が立ち並び、中国雑貨やお土産ショッピングの一大ゾーンなのです。
上海ワールドフィナンシャルセンターにてスリルと恐怖の体験
地上101階建て、高さ492m。最近できた日本のスカイツリーには劣りますが、ここはわが日本の森ビルが手掛けた上海で一番高いビル。100階の展望台に上ると、高所恐怖症の私にとっては、それはそれはもう意識を失うような光景に出合いました(失禁?)。
久しぶりに見るトロリーバス
新天地の少し南西の辺りで30分ほど自由行動上海の街は高いビルが建ち並ぶ大都会である半面、まだバラックの家が数多く残っており、超近代都市の中にむかしのままの下町が混在しているようなところでした。
今宵の宿ホテルオークラにて最後の晩餐会17時過ぎにチェックイン、しばしのシャワータイムのあと、2Fにある中華料理“白玉蘭(バイユーラン)”にてコース料理を堪能。
本場雑技団のショーを楽しんだあと、“外灘(ワイタン)”の夜景を満喫
夕食が終って休む暇もなく、我々一行はバスに乗って田子坊の東辺りにある劇場で上海雑技団のショーを観る。その後、最後の夜の夜景見学に‥‥。
22時半頃ホテルに戻ってシャワーをしたあと、隣の部屋に男5人が集まって最後の大宴会!!宴は3時頃まで続いたようですが‥‥、最後の方はあまり記憶が‥‥(汗)。
晩安:ウァンアン(おやすみなさい)
3日目6月12日(火)
朝食後、ショッピングを楽しみ、リニアモーターカーにて空港へ
バイキングの朝食を済ませ、朝の8:30からショッピング。行ったお店は、普段10:00オープンなのですが、そこは国営のお土産屋さん。ガイドの王さんの一声で、このようなことが普通に実現可能なようです。
ショッピングをしたあと、人生初のリニアモーターカーを体験。日本でもかなりむかしから開発されていたのですが、中国に先を越されていたとは‥‥ショック(悲)。
日本のものと同じイメージの外観
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車内はシンプル 空港まで乗車時間7~8分
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最高時速431kmでした 手ぶれが‥
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関空と設計者が同じ浦東空港
造りがよく似ています
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大都会のイメージを描きながら初めて来た上海の街。確かに都会なのですが、毎年訪れるソウルの街以上に進んだ部分と以前からの下町感が同居しているような、そんな雰囲気を感じました。また、揚子江の支流黄浦江(こうほこう)を挟んで、西が旧市街地で東がニュウータウンとなっているところも、ソウルの漢江(はんがん)を挟んでむかしからの市街地である北と新しい街並みの江南(かんなむ)に分かれるのと共通しています。
ただ、今回は団体旅行の弾丸ツアー、まだ全くこの街の魅力や面白さを見出せてはいないはずでしょう。また、機会があれば、次回は「信と朋夫婦で行く上海旅行」として訪れたいものです。
謝謝(シェーシェー)再見(ツァイチェン)
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-07-02