上海ならではの小吃から炭火焼の海鮮まで! 気軽に楽しめる屋台に挑戦するならこの路地へ。
こんにちは、上海ナビです。
旅先で地元の人と気軽にふれあえる場所といえば屋台。小さなテーブルを相席で囲んだり、指差しで注文しながらお店の人と交流したり、食べ歩きながら路地裏散策をしたりと、ディープにその街の魅力を堪能できるのも屋台です。上海にもそんな下町屋台街があるんですよ。深夜限定の屋台ストリートから連日終日にぎわっている人気B級グルメ街まで種類もいろいろ。一気にご紹介しちゃいたいと思います!
屋台にチャレンジ!
注文は指差しでOK。小銭を多めに持って行こう
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買い方注文は基本的に指差しでOK。注文後にお店の人が聞いてくるのは、「要辣的?(辛くする?)」、「打包?(テイクアウト?)」くらい。とりあえず首を振っておけば困ることはないでしょう。また、必ず5元、10元札などの小銭の用意を。
食べ慣れないものは無理に挑戦しないこと。
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衛生面屋台のリスクはお腹をこわすかもしれないということ。ナビ個人は何を食べても一度もお腹をこわしたことがないのですが、人に言うと「中国に慣れてるんだね」なんて言われます。不安な方は、炭火焼系、スープ系、煮込み系、蒸し物系を攻めてみましょう。どうしても不安という方は散策だけにして、レストランで食事を。見学だけでも充分楽しめます。
<避けた方がいいものリスト>生もの(カットしただけの果物など)
海鮮(焼いた貝類など。冷たいビールと合わせるとお腹を下す率アップ)
揚げ物など油をたくさん使ったもの
普段食べ慣れていないもの(ザリガニ、タニシ料理など)
それでは早速、ナビイチ押しの屋台ストリートをご紹介しましょう!
※天候、一時的な取り締まりなどで屋台が出ない日もあります。ご注意下さい。
四牌楼路
昼間も屋台がぎっしり
昼間から夜まで屋台が出ていて、たいていの上海名物が揃っている屋台ストリートといえばここ。代表的な観光地「豫園」から徒歩5分という立地も魅力的です。でも、観光地の近くとは思えない庶民的な雰囲気と値段がポイント。30元もあればいろいろなものを買い食いできますよ。秋は上海蟹、冬は鍋物など、季節ごとに屋台で出すものが変わるのも魅力です。いちばんにぎわうのは夕方18時ごろ。お店が閉まり始めるのは22時ごろです。
夜22時ごろまでにぎわっています
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座って食べられる屋台も多数
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乍浦路
昔ながらの大型レストランが並ぶ路地
上海通ならちょっと古びた美食街として知っているはずの乍浦路。昔ながらのホテルのような立派なレストランも見つかるのですが、夕方暗くなったころに屋台も出てきます。場所は武昌路との交差点界隈。90年代までは上海を代表するグルメスポットだったこの場所。当時は「夜中まで明るい場所」として、外国人観光客にもよく知られていたようです。が、今は場末感たっぷり。味のある雰囲気が魅力です。
平日の夜も人がいっぱい
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指差しで注文できる炒め物屋台
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周辺はビル工事の真っ最中。昔ながらのグルメ街の姿を目に焼き付けるなら今です。
水城路
食べ物から洋服の屋台までぎっしり
日本人が多く住む水城路と虹口路の交差点エリア。ここには深夜限定のナイトマーケットが出ます。時間は24時から翌4時ごろまで。「なぜ深夜だけ?」という理由は諸説ありますが、半分くらいの理由としては、夜の仕事のお姉さんたちが仕事帰りに立ち寄るのをターゲットにしているからとも。食べ物屋台はもちろん、コスメ、洋服、インテリアグッズなど、女性向け商品の屋台が目立ちます。しっかり値切って買ってくださいね。
食べ物と服の屋台が共存
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深夜だけに、最終が出た後のバス停も利用
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寿寧路
小さな路地にザリガニ屋さんがずらり
ザリガニ専門店、炭火焼の露店などがずらりと並ぶ200mほどの路地です。旬の初夏ごろは通りがザリガニ一色になるので、「ザリガニストリート」という別名もあるんですよ。にぎやかになるのは19時ごろ。通り沿い全体がカキや魚を焼く炭火の煙に覆われます。蟹、貝類の焼きもの屋台がメインなので、甲殻類好きはぜひ(お腹の弱い方は無理をしないでくださいね)。場所はスタイリッシュなビルが並ぶ淮海中路から一歩入ったところです。
夜もネオンで驚きの明るさ
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夕方以降車両通行止めになります
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棗陽路
「長風公園」の北側にある路地です
中国語で、「上海 屋台 ストリート」を検索していちばん多く出てくるのは実はここ。旅行者の皆さんには馴染みのない地名なのではないでしょうか。場所は最近外資系ホテルや日系ショップの入るショッピングモールなどができ始めた長風公園エリア。華東師範大学の裏門付近です。大学近くで住宅地という、屋台が儲かる絶好の立地。串焼き屋台のメッカになっています。よりディープな上海の屋台界を知りたい方はぜひ!
七宝老街
食べ歩きできる水郷です
郊外の屋台街といえば何といってもここ! 水郷散策を楽しみながら食べ歩ける大人気のスポットで、バイクも通れないような細い路地に食べ物屋さんがぎっしり並んでいます。休日ともなれば通りは満員電車のように混み合うんですよ。街の雑踏の中ではなく、運河を眺めながら川沿いのベンチでのんびり食べることも可能。チマキ、湯圓など、昔ながらのおやつを食べられるのも郊外ならでは。
昔ながらの屋台料理が食べられます
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こんな夜景を見ながら食べ歩き♪
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清河坊(杭州)
地元の人にも大人気
杭州きっての散策街といえば清河坊。入り組む路地を迷いながら歩くと、「小吃一条街(呉山広場小吃)」なる屋台街があります。杭州名物の「叫化鶏」はもちろん、串焼き、揚げ物、チマキなど食べ歩けるものがずらり。食べたい物を買ったら通りの真ん中に設置されたベンチで食べるシステムになっていて、観光シーズンは席が見つからないほど混み合います。泊まりで杭州に行くという方はぜひ夜に出かけてみて。
ほかにもこんな屋台街
下町、住宅街、大学付近を中心にまだまだ屋台が出るスポットがあります。
文廟
アニメグッズやぬいぐるみ、学生さん向けのおやつ屋台が出るのは文廟エリア。平行する夢花街には早朝に朝ご飯屋台が出ます。
多倫路
歴史散策街としてお馴染みの歩行街ですが、ここに交わる東横浜路に屋台が。ここから徒歩圏内の山陰路周辺の路地にもいろいろ出ますよ。
昌里路
旧万博会場跡地付近にも庶民派屋台街あり。こちらは夜市だそうで、食べ物から雑貨まで売られているとのこと。最寄りは地下鉄7号線「耀華路」駅。上南路との交差点付近です。
臨汾路
地下鉄1号線「彭浦新村」駅エリアの路上マーケット街。完全に普通の住宅地だけに旅行者的に行きにくさはありますが、制覇するならぜひ。盛り上がるのは夜。平順路との交差点付近です。
そのほか、たくさん出るわけではないけれど、暗くなり始めるとぽつんと屋台が出てくる場所が多数あります。狙い目は、淮海中路、南京東路などの繁華街から一歩入った路地の交差点。滞在するホテルの周辺でぜひ探してみて下さい。
いかがでしたか? かつて屋台街としてにぎわっていた場所といえば呉江路。いまは外資系チェーン店が並ぶ、やや味気ないグルメ街になってしまいましたが、今回ご紹介したストリートもゆくゆくはきれいに整備されてしまう可能性も。ぜひ今のうちに見に行ってみて下さい。また、「ここにもたくさん屋台が出てた!」「最近地元で話題になっているのはここらしい」などの情報があれば、ぜひナビに教えて下さいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-02-21