それでも上海旅行に行く理由! 【2014年】

上海の良さっていったい何!? 旅行経験者の声といっしょに街、人、食の魅力をご紹介♪

こんにちは、上海ナビです。
2012年の反日デモ、2013年以降の鳥インフルエンザやPM2.5など、ここ最近ずっとネガティブなニュースが日本を騒がせている中国。でも、街角では普通に日本人に遭遇しますし、上海-成田/羽田などの便はいつも満席。この状況、上海未経験の方には理解できないかもしれません。ということで今回は、「なぜ今上海に?」と思う方に「今だからこそ」の上海旅行の魅力をご紹介。「中国には一生行かないと思う!」という方も、ちょっと肩の力を抜いて読んでみて下さい。
<お勧め本>
2013年秋に『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』(在中日本人108人プロジェクト編/阪急コミュニケーションズ)という本が出版されました。全国紙の書評欄でも多数紹介され、セールスも好調だったため、どこかで見かけた方もいるのではないでしょうか。中国に暮らす普通の日本人108人(駐在員、医師、日本語教師、主婦、高校生などなど)が、反日デモとその後の中国での暮らしについて自由に書いた本で、ナビの知人も多数執筆してるんですよ。お出かけ前に一読すれば、上海の風景が違って見えるかも!?

上海旅行の魅力とは?

まずはナビ周辺の上海旅行経験者(日本人)に上海の魅力を教えてもらいました。
「活気があってどこもにぎやか。景気の良さ、人々の元気さを感じられて、パワーをもらえる感じ」(60代/男性/無職)
「レストランやバーの客層がとにかく国際的。私が住む町にこんな場所はない! 外国人の友達がすぐできそう」(20代/女性/会社員)
「食べ物がおいしい! 日本の中華料理店の味とは全然違う、なんと表現していいかわからないおいしさ。『なんで日本にはないの!?』と思う料理がたくさんある。街の人たちが元気で、見ていてとにかくおもしろい」(50代/女性/主婦)
「反日デモのニュースを見ていたので心配だったが、実際はみんな驚くほどフレンドリー。実は親日的な人が多い!? ただ、11月に行ったんですが、空気は汚れてましたね〜」(30代/男性/会社員)
「普段車通勤なので、上海に住む友人と遅くまで飲んだときは久々にストレス解消できた。女子会だったけど、夜でも治安の良さを感じた。帰りのタクシー代が安い!」(30代/女性/会社員)

なるほど〜。総合すると、活気、料理、人、想像とのギャップ、海外にしては治安がいいことなどが旅行者の皆さんが感じる上海の魅力のよう。これらの意見を踏まえて、まだ上海旅行未経験の皆さんが行きたいと思うかもしれない「今、上海旅行に行く理由」をご紹介していきたいと思います!

安い! 近い! すぐ行ける!

海外旅行も『安・近・短』の時代。節約しながら異国情緒を味わうなら上海がお勧めです。
<アクセスの選択肢が豊富!>
日本人にとって、上海は近くて気軽に行ける海外の都市です。日本の主要都市からは2〜3時間。直行便は東京や大阪、名古屋、福岡などの大都市だけでなく、新千歳、新潟、仙台、小松、鹿児島、那覇など、18ヵ所(2013年12月現在)の空港から出ています。「地元の空港から行ける外国」ということで上海旅行を選ぶ人も多いよう。ほかに、LCC・春秋航空が茨城、高松、佐賀に就航。安ければ片道数1000円で行けちゃう時期も!
半日あれば名物も食べられます

半日あれば名物も食べられます

<トランジットで2倍楽しむ>
ヨーロッパや東南アジア旅行のついでにプチ上海旅行を! 航空券を予約するなら、あえて上海での乗り継ぎが必要な便を選んでみてはいかがでしょうか。6時間で上海の街をぐるっと見て歩く方法を『上海ナビ』ではいろいろ提案しています。一度街へ降り立てば、「次回は上海だけゆっくり旅してみようかな」と思えるはず! 最近旅慣れた皆さんの間では、バンコクや台湾とセットで上海を楽しむのが密かなブームだとか!?
くつ下5足10元(約170円)

くつ下5足10元(約170円)

<上海の物価はやっぱり安い!>
2013年末現在どんどん進んでいる円安。しかも上海人のお金持ちも増えて、物価自体もどんどん上がっている昨今です。でも、それでも上海の物価は安い(高級品を買わなければ)! 同じく日本に近い韓国、台湾、香港に比べても安いんです(例:地下鉄料金約50円〜、肉まん約17円〜、ペットボトルの烏龍茶約58円。2013年12月現在)。自力でLCC、格安ホテルなどを組み合わせれば、激安海外旅行ができますよ!
お出かけ前に、こんな記事もチェックを!

日本で食べられない料理

各国のレストランが集まっている東京の大手グルメサイトで、キーワード検索してみても見つからなかった料理をピックアップ。日本人が大好きな味なのに、日本では食べられない料理を集めてみました。
代表格:紅焼肉
上海を代表する名物料理なのに、なぜか日本にはあまりない料理です。豚の角煮なのですが、長崎の角煮まんじゅうに入っているあの角煮とも違うんですよね〜。見た目よりあっさりしていてご飯や紹興酒にぴったり。ナビは軟骨付き、煮卵付きが好みです。
そのほか、ぜひ食べたいのはこの料理です。日本では見たことがないけれど、上海ではどれも定番の味♪
「煮干絲」。干し豆腐の細切りを貝柱などのスープで煮込んだ料理。上海料理店では定番のメニュー

「煮干絲」。干し豆腐の細切りを貝柱などのスープで煮込んだ料理。上海料理店では定番のメニュー

「薺菜豆腐羹」。ナズナと豆腐の細切り、卵の白身のとろみスープ。あっさりした味

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「糖藕」。穴にもち米を詰めて甘く煮たレンコン。デザートではなく、前菜として出てきます

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「海鮮油条」。「保羅酒楼」の人気メニュー。海鮮風味のマヨネーズを和えた揚げパン

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「酒香豆苗」。中国酒で炒めた豆苗。上海料理というとこの香りと味わいを思い出す人は多いはず

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「黄魚麺」。行列店「阿娘麺」の看板メニュー。炒めたイシモチ(キグチ)が香ばしくて美味

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「雪菜麺」。シンプルな蘇州麺の代表。ストレート麺とあっさり醤油味のスープが意外にハマる

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「老鴨粉絲湯」。日本人にも隠れファンが多い、鴨モツ入り春雨スープ。ダイエット食です

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「蘭州拉麺」。モチモチ食感の手打ち麺に澄んだスープ、牛肉と香菜のトッピングが定番

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「熱気大黄魚棒打餛飩湯」。人気店「瑞福園酒家」で毎日いちばん早く売り切れる土鍋ワンタン

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「心太軟」。「老吉士」「圓苑」などの上海料理店で定番。お餅をナツメに詰めた箸休めのひと皿

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「楽活鯰魚」。行列店「辛香匯」の必食メニュー。ナマズの唐辛子炒めです。クセになる味

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「酸菜魚」。中国式の高菜と唐辛子で煮込んだ魚料理。冬に食べると体の芯から温まります

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「鍋包肉」。東北料理の定番肉料理。サクッと揚げた豚肉に甘酸っぱいタレがからめてあります

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「湯圓」。小豆餡やひき肉餡が入ったアツアツの軽食。豫園、七宝、南翔に専門店あり

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お勧めは新疆料理

お勧めは新疆料理

最近は口水鶏や夫妻肺片など「麻」な味の四川料理を揃えているお店やウイグル料理店、湖南料理店、火鍋専門店なども日本に増えてきたよう。でも、本場の味とぜひ比べてみて下さい。お勧め店はこちらです。

上海だからできること

海外旅行に行くなら日本では体験できないことにチャレンジしたいもの。上海ではこんなことができます!
<リニアモーターカーに乗る!>
日本でも東京—名古屋間に完成する予定のリニアモーターカーが賛否両論で話題になっています。試運転を見学できる施設も人気だとか。が、上海では2002年から市民の足として利用されています。既に特別な乗り物感はない気も。日本のリニアは時速も速く技術も上とのことですが、「リニアの乗り心地ってこんな感じなんだ〜」とひと足早く体験しておくのもいいのでは?
<上海雑技の世界に目覚める!>
『上海ナビ』の掲示板でもっとも「良かった!」「感動しました!」の書き込みが多いのが雑技鑑賞。日本人的には、「テレビ番組の余興みたいなコーナーでよくあるよね」な雑技ですが、生で見るとその技術、迫力にびっくりしてしまう方が多いようです。会場ごとに見比べたりするリピーターも多いそう。まだ生で見たことがないという方はぜひ!
<世界遺産を観る>
2013年に富士山が世界遺産に登録されたことで注目されている各国の世界遺産。最近は世界遺産検定なんかも人気だそうです。上海周辺で世界遺産めぐりをするなら、近郊の人気都市・蘇州と杭州へ。登録されているのは、「蘇州古典園林」と「杭州西湖の文化的景観」です。どちらも古き良き中国の文化を感じられる場所。混み合うので祝祭日を避けて、気候のいい時期を選んでお出かけください。
世界的に有名な蘇州の庭園

世界的に有名な蘇州の庭園

どこから見ても絵になる西湖

どこから見ても絵になる西湖

<高級レストランデビュー>
フランス人シェフがいる高級フレンチのお店なんて、ナビは日本では行ったことがありません。ワインリストを見せられてもわからないし、マナーも不安……。でも、上海では三ツ星シェフがいるようなお店もドレスコードはなし。アラカルトをたくさん頼んでシェアしたり、ワインの選び方も自由気ままな上海セレブたちを見ていると、肩の力が抜けちゃいます。肩肘張らず、気軽にリッチな気分を味わってみませんか?
<SNH48に会う!>
結成から現在までの活動をチェックし続けているナビですが、日本でライブを行うなどの情報は現時点でまったくない彼女たち。地元アイドルとして上海密着型の活動を続けています。2013年後半には二期生が入り、チームS、チームNができ、専用劇場を飛び出して大ホールでのライブも行うようになりました。アイドル好きなら一度は生で見てみたいですよね!?
上海ならではの体験をしたいならここもチェック! 上海はマッサージも安いのです。

上海人の魅力を知る

反日、マナーが悪い、パクリ文化などなど、日本のメディアが報じる中国人のイメージはことごとくネガティブ。でも、ナビは彼らといると気がラクなんです。最初のイメージと実際の感じにギャップがあると、人って好きになっちゃうもんですよね!?
<日本のものが好き!>
上海の街には日本のチェーン店や日系メーカーの商品があふれています。日本車も多いです。作家、芸術家などの文化人、サッカー選手、アイドルなど、日本の有名人も大人気。上海人は、もの作りの技術や文化、個人の才能と政治問題は別だと考える人がほとんど。他人にも「嫌いなら見るな」などと求めるマジメで団結力の強い日本人に対し、中国人は嫌いでも使いやすければ買っちゃうし、おもしろければ見ちゃうバラバラで自由な人たち。この空気感は、実際に街やショッピングモールを歩いてもらわないとわからないんですよね〜。
「鎌倉パスタ」に行列

「鎌倉パスタ」に行列

「ナナズグリーンティー」にも行列

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「はなまるうどん」も行列

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本格和食のお店も増えました

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駅構内全面に日本旅行の広告

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街角には日系メーカーの商品の広告も

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街の各エリアにあるユニクロ

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最近女子に人気の「アースミュージック&エコロジー」

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子どもに人気の「トイザラス」

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コンビニに売られているコミックス

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日本の作家も人気。平積みでした

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こんなハウツー本も訳されています

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<いい人が多い!>
「上海人はこう」と一括りにはできないけれど、ナビのまわりにいる上海人はこんな人が多いかも。上海人の「いいところ」を考えてみました。

ポジティブ:SARSや反日デモが問題になったとき、周りの上海人が絶望的な感じで「もうダメだ」などと言っていたら、ナビは上海を離れていたかもしれません。「大丈夫だよ」といろいろな人がポジティブに励ましてくれたからこそ今があるのかも? 実際、大丈夫でした。仕事での最悪な失敗も、許してくれて励ましてくれる人が多い気がします。

かわいい:派手目でオシャレな若い女の子や、外資系企業でバリバリ働いているビジネスマンのバッグのなかに、出先で食べる用のミカンやらパウチパックの豆乳が入っているのを見たとき。そのミカンを「食べる?」とわけてくれたとき。……こういう、意外な人のかわいいところが日常に多数潜んでいる気がします。

忙しいアピールをしない:「寝てない」「昨日も残業だった」「その日は無理かも」などの言葉で忙しいことをアピールをしがちな日本人。でも、上海人からはこういう言葉を聞いたことがありません。「今日ヒマ?」で即日食事に行くのが決まるし、どこかに行くのも飲むのも突然決まります。気楽に食事や遊びに誘える人が多くて、友達になるとその後長いことあれこれ助けてくれる人が多いです。

パッと思いついたのはこの3つ。皆さんも旅行中、上海人のいいところ、おもしろいところを探してみて下さい。
<人々の活気を感じに>
言葉はできないし、現地に知り合いもいないという方は、市民の様子を眺めて元気をもらいましょう。お勧めは定年後の方々が集う公園。毎日のように趣味が合う仲間と集まって元気に遊ぶ姿を見ることができます。通行人の多い路上で結婚写真を撮るカップル、終日にぎわう路地裏の市場や屋台街、人気店の行列や混雑ぶり、小学校の校門前で授業が終わるのを待つ祖父母の集団など、街角には思わず見入ってしまう人々が。
バランスおじさん

バランスおじさん

ストリートミュージシャン

ストリートミュージシャン

笛吹き

笛吹き

路上書道家

路上書道家

運河にただようおじさん

運河にただようおじさん

夜市が熱い!

夜市が熱い!

マネキンのディスプレイの仕方……

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路地に多い祖父と孫の組み合わせ

路地に多い祖父と孫の組み合わせ

商売中に熟睡

商売中に熟睡

人間観察のお勧めスポットはここ!

いかがでしたか? たとえば、皆さんの自宅近くが何かで報道されたとき、よく知っている人がメディアに登場したとき、「伝え方がちょっと違うな〜」「この人、普段はもっとこうなのにな〜」と思うこと、ありますよね? ナビは、上海が日本のメディアに登場するたびにそれを感じています。できれば来て、カメラや記者の目を通したものではない実際の上海を見てほしいな〜、と。初めての方はちょっと勇気を出して、行ったことがあるという方は街の大変化を見に、改めて上海を旅してみませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。 





上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-01-16

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