鮮やかな色彩が目にまぶしい。番禺路と延安西路の交差点にある東北料理店で素朴な料理に舌鼓!
こんにちは、上海ナビです。今日ご紹介する「東北人」は、中国全土に20以上の店舗を構えるレストランチェーンです。1993年に中国最南端の海南島でオープンしたこのお店。創業者は海南島で仕事をしていた東北人だそうで、母親の作ってくれた東北料理の味が忘れられず、海南島にテーブル8つの狭い店を開いたのが始まりだったとか。今では多くの著名人も訪れる有名店。今日お邪魔した分店も100席を越える大型店。店内は常に満席状態だそう。東北地方の黒土地で取れた高山野菜や雑穀、野生の動物を使って作られる素朴で野性味あふれる料理を味わいながら、東北の伝統芸能も楽しむことができるんです。
お店があるのは、延安西路と番禺路の交差点。近くには南北に走る江蘇路と東西に縦断する延安路の交差点があり、バスが主な生活の足である上海人にとっては、この交差点がちょっとした交通の起点になっています。
そこから少し外れたところにある番禺路。細い道ですが延安西路に対して右左折出来るので交通量はかなりあります。
すぐ近くには、5つ星ホテル「ザ・ロンジモント上海」が。
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お隣りはブライダルショップ。入口には風船が!中国の花嫁衣装のド派手なこと。
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陽気で明るい東北人の3人。左から案内係の李さん、ベルボーイの李さん、駐車場係の李さん。しかし、兄弟でも親子でもありません。しかもこの3人、この写真のときにはじめて全員同じ名字であることに気がついたとか。これからは兄弟だ!とまん中のお兄ちゃん「李」さん。仲良く肩を組んでパチリ。
〜ちょっとした小物に注目〜
使われる食器は消毒済み。1元(約15円)の使用料で安心と安全を購入しましょう。ビニールをビリッと開けたとこで1元が加算されます。
ケツメイシ(決明子)のお茶。漢方薬で胃腸を整えてくれます。ちょっと脂っこい東北料理にはぴったりのお茶ですよ。
常にたくさんの人で賑わう店内。窓にはられた“双喜”の切り絵が目に鮮やか。この形の切り絵は主に新婚家庭に飾られる物ですが、「東北人」のコンセプトも「東北の結婚式」なのだそう。男女のスタッフが鮮やかな衣装で歌ったり踊ったりするのも、結婚式のイメージだそうです。
気になるメニュー。表紙を留めているのは煙管です。細部へのこだわりはなんだかディズニーランドのよう。
〜気になるメニューをご紹介〜
何と言っても餃子。中国では餃子は主食と見なされ、メニューの最後の方に載っています。「東北人」でも例外ではなく、後ろの方はほとんど餃子。一風変わった中身の餃子をご紹介しましょう。
西紅柿蛋餃(8元)
西紅柿はトマト、蛋は卵のこと。肉の入らない餃子は8元/3両(150g)。他にも、ニラ玉、キュウリ卵などがあります。
韮菜猪肉餃(10元)
ニラと豚肉。中国の餃子は1種類の野菜で作られるという特徴があります。ニラならニラ、白菜なら白菜といった感じで、白菜とニラの入った餃子はあまり見かけません。
拉皮(25元)
東北料理は大盛りなことでも有名なのですが、上海地区の分店の盛りは上海に合わせたの食べきりサイズ。拉皮は葛きりのような、ところてんのような食べ物で、つるりとした食感と千切り野菜のシャキシャキ感がたまりません。こちらのお店では拉皮も手作りしています。
醤骨(10元)
豚の背骨の醤油煮込み。見た目ほど味は濃くないので案外さっぱりいただけます。専用のビニール手袋を付けて豪快にいただきましょう。
小鶏炖磨茄(32元)
「炖」は東北を代表する料理法。厳しい冬にも体を芯から温めてくれるような料理で、漢方薬にもなる食材が一緒に煮込まれているため、今では季節を問わず、体に良い料理として中国全土で食べられています。
その他にも乾燥した東北ならではの油を使った料理があります。
鍋包肉(32元)
片栗粉をまぶしてあげた豚肉を甘酸っぱいタレでさらに炒めた料理。酢豚に似ています。
紅焼茄子(15元)
油と相性ばっちりのナスの炒め物。ナスがトロリととろけます。
餃子以外の主菜を一気にご紹介します。
韮菜盒子(3元/個)
たっぷりの韮を、小麦粉を練ってのばした皮で包んでカリッと焼いたもの。
野菜大餅子(3元/個)
大の字が付きますが小さいです。野菜は野草のこと。野草の入ったパンケーキです。
いかがでしたか?北京店にも行ったことのあるナビは、上海店の料理は薄味好みの上海人向けにかなりアレンジされているように感じました。お店の人はどこも同じだと言っていましたが、東北に近い北京分店の盛りは上海の1.5倍はあるかと思われたし、味付けもかなり塩味が強かったような気がします。でも、日本人には純然たる東北料理よりは上海店の東北料理の方が食べやすいのではないかとも思いました。本場の味と食べ比べてみるのもいいかもしれません。以上、上海ナビがお伝えしました。