売り切れ御免、大人気のランチ定食。オフィスビルが立ち並ぶ南京西路でかあさんの味に出会う!
こんにちは、上海ナビです。故郷を遠くはなれて、異国の地で働く日本人たちに「上海のおかあさん」と親しまれているオーナーが開く素敵な日本料理屋があります。お昼時には行列ができることもしばしば。仕込んだ食材はその日のうちにほとんどすべて出てしまい、営業時間の終わりの方には定食のメニュー構成が変わってしまうこともあるというこのお店。オフィスビルの地下社員食堂の奥と言う立地にも関わらず、毎日別のビルから通う熱狂的ファンもいるんだそうです。
お店があるのは南京西路。ケリーセンタービルの真向かいにある中欣大厦の地下2階の社員食堂の更に奥。ちょっとマニアックな場所にあります。中欣大厦のビル自体は静安寺駅にも近く、多くのオフィスビルが建ち並ぶ上海の中心地にあり、比較的探しやすいのですが、入ってからがちょっと迷うかもしれません。
こちらが中欣大厦の正面入口。
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エスカレーターで地下1階に降ります。
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右手の「市区接待中心」入口の右側に階段があります。
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階段を下りると正面に日本語で「中欣ビルレストラン」の文字が!
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『れすとらん 明日葉』の入口が見えます。すぐ隣りにも「日本料理」の看板があるので間違えないように。
まん中が松島“おかあさん“。「スタッフも、常連のみなさんもおかあさんと呼ぶんですよ」と語る松島さん。松島さんが作る料理は、どれも皆おふくろの味なので自然とそうなってしまうのかもしれないません。「明日葉」の名前の由来は、松島さんの故郷八丈島の特産から。刈り取っても明日には生えるから“明日葉”。実は同じ名前のレストランを松島さんのお母様が東京の三鷹で開いていたのだとか。現在の「明日葉」のメニューのほとんどは、そのお母様の味の再現なのだそうです。
若き日の松島さんのお母様(写真左)。お店に立っていた頃のお母様(写真右)。
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ナビが訪れたのはすでに昼休みが終わった1時半。にもかかわらず、店内にはまだ食事を楽しんでいるサラリーマンやOLさんの姿が見られました。
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〜体のことを考えた定食〜
定食は日替わりがA〜Eの5種類(35元〜)。そのほかカレー、ハンバーグなど、子供の頃にお母さんがよく作ってくれたようなメニューがずらりと並びます。この日のメニューは、ミックスフライ定食、豚バラスタミナ定食、紅鮭の塩焼などが35元。この日の目玉はいくら丼・シシャモ南蛮漬け(40元)。いくら丼だけでも50元以上のお店が多い中、この値段は破格です。取材に伺ったときにはもちろん売り切れ。残念ながら写真はありません・・・
特に人気なのが定番メニューのデミグラスハンバーグ(35元)。上海のフリーペーパーでも紹介され、来たら必ず注文する人もいるという看板メニューです。定番メニューではありますが、売り切れ御免なので絶対に食べたいという方は早めにお出かけください。
ランチ時間のメニューはすべて定食になっています。定食には、小鉢やサラダなどが6種類付きます。内容は日替わりだそうですが、野菜がたっぷり摂れるように考えて作っているそうです。
蓮根の煮物ときんぴらごぼう。少し甘めで、優しいおかあさんの味がします。
野菜サラダとポテトサラダ。大きめに切られたトマトが2切れものっている野菜サラダと、お客様に大好評なのでちょくちょく登場するというポテトサラダ。
夜の営業は完全予約制でメニューもおまかせのみ。予約をした方のためだけに“おかあさん”が腕を振るってくれます。「人数の決まりはありません」とのことでしたが、2人など少人数過ぎるのは「ちょっと困るわね」と松島さん。夜ご飯をご希望の方はまずは電話で相談してみてください。それと、「明日葉」ではお弁当(35元〜)も大人気。はるばる浦東のオフィスから車を飛ばしてまとめ買いに来る企業もあるほど。もちろん、お店から10分前後で届けられるところであれば配達もしてくれるそうなので、興味がある方はぜひ!
いかがでしたか?いくら本場の中華料理を満喫しに来たといっても、毎日油を多く使う中国料理ばかりを食べ続けていると胃が疲れることもありますよね。そんなときには、おいしくて優しい料理と、料理と同じくらいやさしいおかあさんに会いに来てみてください。以上、「明日葉」から上海ナビがお伝えしました。