【閉店】三晋春秋

サンジンチュンチウ

閉店・移転、情報の修正などの報告

中国5000年の技。こねてのばして広げて投げて。麺料理の芸術を浦東で味わう。

こんにちは、上海ナビです。
先日、中国人の友人に「中国には蕎麦粉で作った麺はないの?」と聞いてみたところ、「ぜひ食べにいってみて!」と紹介してもらったのが今日ご紹介するこちら、山西料理の店「三晋春秋」です。山西料理の地である山西省は麺料理の宝庫。小麦粉をこねた固まりから専用のナイフで削って麺を作り出す刀削麺や、小さくちぎってくるりと丸めた猫耳朵(猫の耳)と呼ばれる細長くない麺、平たく広げて丸めて蒸して作る、日本では「麺」の分類に入らないようなものまで、バリエーションもとっても豊かです。また、麺を食べるタレもいろいろあり、毎日それぞれかわった麺料理を食べても1年間は楽しめる!とも言われているんですよ。
お店があるのは張揚路。浦東の「八伯伴(ヤオハン)」のすぐ裏側にある、「百脳滙(バイナウ)」の6階です。
百脳滙はパソコン関連の専門店。店内中央にあるエスカレーターもしくは、エレベーターで5階へ上がれます。 百脳滙はパソコン関連の専門店。店内中央にあるエスカレーターもしくは、エレベーターで5階へ上がれます。

百脳滙はパソコン関連の専門店。店内中央にあるエスカレーターもしくは、エレベーターで5階へ上がれます。

地下鉄2号線「世紀大道」駅。近未来風?(2009年10月現在改装工事中)

地下鉄2号線「世紀大道」駅。近未来風?(2009年10月現在改装工事中)

駅を出ると正面に東方路が走っています。片側4車線のとっても広い道路です。

駅を出ると正面に東方路が走っています。片側4車線のとっても広い道路です。

こちらは道を渡った張揚路からの景色。世紀大道駅前の道はどれも広いので横断にはご注意ください。

こちらは道を渡った張揚路からの景色。世紀大道駅前の道はどれも広いので横断にはご注意ください。

世紀大道駅12番出口を出たところの景色です。目的の張揚路は湯臣集団のビルの右側です。 世紀大道駅12番出口を出たところの景色です。目的の張揚路は湯臣集団のビルの右側です。

世紀大道駅12番出口を出たところの景色です。目的の張揚路は湯臣集団のビルの右側です。

百脳滙の5階にはいくつかレストランが入っています。「三晋春秋」の入り口はこんな感じ。

百脳滙の5階にはいくつかレストランが入っています。「三晋春秋」の入り口はこんな感じ。

思ったよりもこじんまりした店内。お昼時にはあっという間に満席になります。

思ったよりもこじんまりした店内。お昼時にはあっという間に満席になります。

素朴な味わいの山西料理

店名の「三晋春秋」は春秋時代、晋が3つの国に分裂したことから付いた名前です。紀元前から文化の中心であった晋の地では、同時に食の中心でもあります。ただし、決して実り多い地ではないので、米はあまりとれず、小麦や雑穀を中心とした食生活でした。そのため、小麦粉や雑穀(中国ではこれらを総称して「麺粉」と呼びます)を使った料理が食べられてきました。でも毎日同じような細長い麺では飽きてしまうので、多種多様な麺料理を生み出してきたそう。
ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムお粥。
小米粥(雑穀粥)です。中国語のお粥を食す時の動詞は「飲む」。だから中国のお粥は日本のお粥と違って「飲」めるほど薄く作ってあります。
沙棘果(サジー)のジュース。
アスパラギンをはじめ、ビタミン・ミネラル類、フラボノイドなどが豊富に含まれている果物です。中国では漢方薬としても使われています。レモンの10倍のビタミンCを含んでいるそうなので、美容にも良いはず。ちょっと酸っぱく、どろりとしたのどごし。
拌野菜(22元) 
野菜は中国語では「山菜」のこと。山でとれる自然の草などを指す普通名詞です。草の名前を聞いたのですが、山西省から空輸されてくる「野菜」としか分からないそう。かなり繊維質で春菊を野生化した感じでしょうか。ごま油の香り豊かに和えています。
喬家四蒸碗(68元) 
喬家は山西の資産家。喬家大院は今でも観光地であり、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の映画「大紅灯籠高高挂」のロケ地にもなったところです。その喬家に伝わる蒸し料理4品。これはかの西太后が愛したと言われています。
豚の角煮は箸でほろりと切れるほど柔らかく蒸し上げられています。つみれもまた、ゆでたる煮たりするのと違い、中まで味がしみこんでいるのにふんわり柔らかく、骨ごとぶつ切りになった鶏は盛り上げるだけで骨から肉が外れてしまいます。餅米にナツメを入れて蒸したものはほんのり甘口。それでもデザートと言うほどではなく、他の3つの蒸し物との相性もぴったりです。
虾酱豆腐(18元) 
きちんと水抜きしたお豆腐を平たく切って、小エビを発酵させて作ったタレ(虾酱)で炒めたもの。虾酱が少し癖のある味なので、好き嫌いは分かれるもしれません。黄酒(紹興酒)にはぴったりかも。
莜面栲栳栳(16元) 
メニューには夜限定とありますが、お昼に注文しても大丈夫だそう。ただし、売り切れのときもありますので、絶対に食べたいときには事前に確認しておいた方が良さそうです。莜麦はオーツ麦のこと。一般的な穀物より多くのたんぱく質、食物繊維が含まれているそう。味わいはかなり蕎麦に似ています。もともと中国の蕎麦を食べたくて来たナビでしたが、今日はついつい莜麺を頼んでしまいました。つけだれは3種類ありますが、中でもトマトベースが一押し。甘酸っぱいトマトに炒り卵が入っています。あとの2つは醤油ベースの挽肉とタマネギとニンニクがたっぷり入った山西黒酢のタレ。どれもさっぱりとしていて日本人好みです。

いかがでしたか?山西料理は実に奥が深く、紹介しきれなかったものも実はたくさんあります。他にも、北京の宮廷料理の原型と言われるような豪華な料理などもあるのですが、こちらの店はは比較的庶民の味。山深く、恵まれた自然環境ではないからこそ生まれた生活の知恵が山西料理にはあります。皆さんもぜひ一度素朴で温かい山西料理を味わってみてくださいね。
以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-12-04

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スポット登録日:2009-12-04

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