青藤茶館(杭州)

青藤茶馆

閉店・移転、情報の修正などの報告

お茶を頼めば点心が食べ放題!杭州で一番大きな茶館。

こんにちは、上海ナビです。上海のお隣にある杭州は、風光明媚な歴史ある街として知られています。上海市内から車で約2時間と距離的にも近く、また2007年1月末からは上海−杭州間の高速鉄道の運転が始まり、日帰りで訪れるのにもいっそう便利になりました。そこでナビが思いついたのが、「杭州にランチを食べに行こう!」。西湖の魚料理や東坂肉など美味しいものがたくさんある杭州、でもせっかく「お茶の都」へ行くのなら食後に茶館へも寄ってみたいし、そうなると日帰りじゃ時間が足りないし・・・と悩んでいたところ、耳寄りな情報をキャッチ。なんと、お茶を頼めば点心が食べ放題になる茶館があるというのです!さっそくお店に電話してみると、「ぜひ食事をせずにいらしてください!」との心強いお返事。これは期待できそうですよ。それでは、いざ杭州へ!
~アクセス情報~
2007年2月現在、上海から杭州へは新しく走り始めた高速鉄道で1時間半、今後ダイヤが改正されればさらに時間が短縮されます。車体は日本の新幹線そのもので清潔かつ安心、グリーン席(片道53元)ならより快適に移動することができますよ。
お店は西湖のそばのショッピングセンター「元華広場」内にあり、杭州駅からはタクシー利用が便利です。それでは、さっそくお店の中を覗いてみましょう。

~お店の中を探検~

入り口は1階にありますので、こちらで人数や予約の有無を伝えましょう。階段を上がって2階に行くとスタッフが席まで誘導してくれます。
さっそく2階に向かったナビ、抑えた照明と中国風のシックなインテリアの店内はとにかく広い!なんと総面積5千平方m、席数は全部で890席もあり、注意していないと本当に迷子になってしまいそうです。でもご心配なく!館内で万一お友達とはぐれたり自分の席が分からなくなってしまったりしても、チャイナドレスを着たスタッフ全員が携帯しているトランシーバーで連絡を取り合って探してくれますよ。いろんなタイプの席や個室があるので少人数でも大勢でも楽しめそうです。
毎日夜8時~10時に琴の生演奏が、夜9時からは茶芸のパフォーマンスがあります。
テラス席もあります。残念ながら西湖は木立に隠れて見えませんが、気候のよい時期には外でお茶をいただくのも気持ち良さそうですね。
こちらは店内に2ヶ所設けられているビュッフェコーナー。点心やお粥、フルーツなどいろいろなお料理が並んでいます。フルーツの中にナツメやキュウリがあるのが中国らしいですね。アイスクリームも4種類あります。

~お茶をオーダーしましょう~

平日にもかかわらずかなり混んでいたのですが、ナビはわがままを言って窓際の席をゲット!窓の外の木立の間から、ほんのちょっとだけ西湖も見えます。
メニューには、緑茶・烏龍茶・紅茶・プーアール茶・花茶・養生茶など60種類以上のお茶が揃っています。でもそこはもちろん、迷わず杭州名産の「西湖龍井」(60元)をオーダー。
お茶を頼むと竹のお盆を持ってきてくれるので、これを持ってビュッフェコーナーに食べ物を取りに行きます。杭州の街を歩き回ってお腹がペコペコだったナビは、さっそくお盆にいっぱいお料理を持ってきましたよ。
野菜の和え物2種。あっさりした味付けで、いくらでも食べられそうです。
黒クワイのシロップ煮。日本のクワイとは違うシャキシャキした歯ざわりと、トウモロコシに似た自然な甘みがなかなか美味。中国では、黒クワイは茹でておやつにしたり炒め物やサラダなどに入れたりと、よく使われる食材なんですよ。上海では「地栗」という名前で呼ばれていますが、他にも「荸萕」「烏芋」「馬蹄」など、地方によって色々な呼び名があるようです。
上海でもおなじみの生煎(焼き小龍包)。小振りのかわいい形をしています。
レンコンの甘露煮と、湯葉巻き揚げ。揚げた湯葉はパリパリとした食感、中にもち米が入っていて結構いけます。
フルーツの中では、メロンとイチゴがおいしかったです。アイスクリームは日本のものと違ってあまりミルキーではないので、好き嫌いがあるかもしれません。
こちらは「青藤茶館」名物、「幻の鶏唐揚げ」。週末などお客さんがたくさん入った時にサービスとして出されるもので、店員さんがワゴンに乗せて配り出すとあっという間に無くなってしまうという超人気メニュー。なかなかゲットできないんだそうです。今日はなんとナビのために特別に作ってくださいました!揚げたてのチキンはジューシーで柔らかく、本当においしかったですよ♪
他にもこんなにたくさんいただきました。

~功夫茶を淹れてみよう!~

お腹がいっぱいになって一息ついたところで、別のお茶にチャレンジしてみることにしました。お店のスタッフに「功夫茶(中国茶道)をやってみたい!」とリクエスト、薦められたのがこちらの「鳳凰水仙」です。岩茶の一種で、葉の形が鳥のくちばしに似ていることから「鳳凰」の名がつけられたそう。「鳳凰水仙」には広東省鳳凰山産のものと、鳳凰山の原木を福建省武夷山に移植して作られたものがあり、こちらは武夷山産のものです。
お店の方に、淹れ方のお手本を見せて頂きました。
「茶壺」(中国語で急須のこと)に乾いた茶葉が入っていた場合は、茶壺にお湯を差してすぐに捨てる「洗茶」をします。ナビのお茶はお湯が入った状態で運ばれてきたので、洗茶は省略。
茶壺に満杯になるまでお湯を注ぎ、すぐにフタを閉じてフタの上からお湯を回しかけます。これは茶壺の中の温度を保つためです。
数秒置いてから、「聞香杯」(背の高い茶杯)に直接注ぎます。濃さが均一になるよう、2つの杯に交互に7~8分目まで注ぎいれましょう。聞香杯の上に、「飲杯」(口の広い普通の茶杯)を逆さにしてかぶせ、重ねた状態でひっくりかえします。聞香杯をそっと持ち上げ、両手に挟んで鼻に近づけ香りを嗅ぎます。杯の内側からお茶が蒸発していくにつれて香りが立ち上ってきますよ。「鳳凰水仙」はウーロン茶をさらに香ばしくしたような香りがしました。
香りの余韻を楽しみながら、飲杯のお茶をいただきましょう。岩茶特有の深い色と味わいで、「回甘」(飲み終えた後に口の中に広がる甘い後味)がはっきりと感じられました。
聞香杯を使って香りを楽しめるのは3煎目まで。その後は茶壺に満杯までお湯を注ぎ、フタをして上からお湯を回しかけ、数秒おいて「茶海」(ピッチャー)に注ぎいれます。これは、お茶の濃度を均一にするためです。茶海から飲杯に注ぎ分けていただきます。ウーロン茶や岩茶は7~8煎くらいまで楽しめますよ。

中国茶が大好きなナビは、取材でなければ1日中こちらで過ごしたいと思ったくらい、後ろ髪を引かれまくりながら茶館を後にしました。みなさんも上海に来たらぜひ杭州まで足を伸ばして、こちら「青藤茶館」を訪れてみてくださいね。席数が多くても週末は満席になるので、予約をするか早めの時間に行って席を確保したほうがよさそうです。以上、お茶の都杭州から上海ナビがお送りしました。

記事登録日:2007-03-01

ページTOPへ▲

関連タグ: 中国茶館

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-03-01

利用日
女性 男性