點春筆庄

ディェンチュンビィジュアン点春笔庄

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伝統的な文房具屋といえば「文房四宝」店。愛好家さんでもそうでなくとも、豫園商城巡りするなら、ちょっとココへも寄ってみてくださいな。

こんにちは、上海ナビです。
中国での 「書道」 は日本以上に市民に根付いているカルチャーの1つ。公園に行けば、おじいさんがよく水筆で公園の石畳に文字を書いているんですが、そんな姿を見ていると書道も堅苦しい芸術や作法というより、むしろ楽しむべきもの!なんて勝手に思っちゃいます。

そんな中国上海に来たからには、本場の文房四宝 (筆、紙、墨、硯) を物色しておきたい!という方もきっと多いのではないでしょうか? 今回はそんな皆さんに、小さな店舗でありながら通 (ツウ) の好みにも適う筆や硯などが揃う 「点春筆荘」 をご紹介します。
なにせ、こちらは文房四宝のお店といえども堅苦しくないのが入りやすくていいんです。では、行ってみましょう!
お店があるのは豫園商城内にある “ 豫園老街 ”の一角です。上海老飯店のある福祐路沿いには、豫園商城の門以外にこの “ 豫園老街 ” の門もあるので、そこから入っていくと左手にお店がありますよ。
この “ 豫園老街 ” の通り沿いには、周辺一体のお土産屋の中でも質のいいお店が集まったストリート。「安かろう、悪かろう」的なものではなく、プレゼント用としても安心して購入できそうなお店が多いんですよ。お店の向かいにあるシノワズリ雑貨の 「 憶夢軒 (イーモンシュェン)」 もナビでもご紹介済みなので、後でこちらも寄ってみてくださいね。

■ たくさん並ぶ筆の違いを簡単にご紹介

さて、お店に入ると文房四宝店らしく、筆やら墨やら硯やらが最初に目に入ります。しかし、小中学校以来、書道にはあまり慣れ親しんでいないナビは、筆の価値とか何が違うのかがイマイチ分かりません。そこで、今回はこちらのオーナーに “ 単純明快 ” に教えていただきつつ、それぞれ観察してきました。

★筆の毛も色んな動物のモノがあるんですね!
棚に丁寧に整理された筆は、1本2.5元~55元。値段は筆の太さはもちろんのこと、使用している毛の素材によっても変わります。こちらで取扱われる筆は、主に羊/ウサギ/イタチの毛がメインなんですが、その違いは何でしょう?
動物の毛による違いは、まず単純に色の違いから。こちら4本並ぶ筆、下から順に羊(白)/イタチ(茶色)/ウサギ(黒っぽい茶色)/羊とブタの混合(2色の毛色)から作られています。

羊、ウサギ共に柔らかく毛先が細い柔毛筆。一方、イタチの毛は硬い毛質で弾力に富む剛毛筆。さらに、2種類以上の毛を混ぜて作った筆は兼毫筆などと日本では呼ばれています。上でご紹介したのはまさにこれら代表的なものですが、筆の毛には他にも色んな動物のものがあるみたいで興味深いです。
こちらはいずれも羊の毛の筆ですが、下が2.5元に対し上は45元。羊の毛はもともと毛が細いため繊細で毛数も多く、それゆえ墨もたっぷり含む高級筆。同じ種類を見比べると、高い筆になるほど毛並みもより美しく整い、良い筆ほど毛先も半透明状になっているんだそうです。

■ さらに高級な筆もこちらに並んでいます

先にご紹介したものは、どちらかというと練習用というかデイリーユースというか、色んな意味での実用筆。そこで、ピンキリ価格の筆の中でもお高めのモノもちょっと見てみましょう。
こちらは全てイタチの毛なんですが、お値段は一番左のものから順に79元/95元/295元になっています。どうです、この価格の違い。同じ動物の毛でも、さっきの2.5元から295元まで100倍近い価格差です! 最も高いものだと、1本2,500元以上にもなるそうです。
さて、ここでまた “ 良い筆とはいかなるものか? ” が気になってきましたね。
そんなナビにお店のオーナーさんが次に教えてくれた、良い筆の決め手4か条がコチラ!
★筆の良し悪しは“尖/斉/円/健”の4つが決め手。
【1】尖 = 筆先がしっかりツンツンーっと尖っている事!

【1】尖 = 筆先がしっかりツンツンーっと尖っている事!

【2】斉 = 筆先をグット押し広げた時、毛先が一直線状に近い形(角刈り頭)をしている事!

【2】斉 = 筆先をグット押し広げた時、毛先が一直線状に近い形(角刈り頭)をしている事!

【3】円 = 筆先をてっぺんから眺めた時、毛のボディ全体が綺麗な円形を描いている事!

【3】円 = 筆先をてっぺんから眺めた時、毛のボディ全体が綺麗な円形を描いている事!

【4】健 = つまり、毛質が強い上、直毛で毛並みが整ったもの!

【4】健 = つまり、毛質が強い上、直毛で毛並みが整ったもの!

いかがでしょう。何となく、筆選びの基本のようなものが分かると筆を見る目も変わると言いますか、面白くなると思いますよ! では、お店にあるその他の筆も引き続き見てみましょう。
筆の柄が象牙で出来ている超高級筆(1本3,585元)もあり。こちらは実用品というよりも、収蔵用途に購入する筆だそうです。これだけ高けりゃ、それも当然!
こちらはカワウソの毛で作られた1本185元の筆です。羊の毛に似ていますが、羊ほど毛が柔らかすぎないので、書いている時に毛先がグルグル絡まることもないんだそうです。
このとっても大きい筆は毛部分が11.5cm。特別な黒毛羊を使っていて、毛の弾力性がとても高いんだそうです。1本585元だそう。
筆には色んな動物の毛が使われているといいましたが、中には 「牛の耳毛」 を使ったものもあるそうですよ。面白いというか意外というか、お店の人に3回くらい 「ほんとに牛の耳毛なの?!」 と聞いちゃいました。きっと寓話では 「仙人の眉毛」 でできた筆とかも出てくるんだろうな~。

■ 日本人のお土産に人気のセット

さてさて、毛の話も一段落したところで、観光客に人気の商品をご紹介しましょう。日本人がお土産に好んで購入していくのが、やはりお得なセット品。上海なら良い品のものでも日本と比べて安価で購入できるので、まとめて手に入れるのもオススメ。
手ごろな3本セットが最も売れ筋のようです。写真下は全てイタチの毛製でセット価格235元、写真上は羊/ウサギ/イタチの三種類がセットになったもので92元なんです。ケース入りで、お土産にしても喜ばれそうですね。
こちらは、今までご紹介してきた羊/ウサギ/イタチ/兼毫筆の全種類が揃っている15本セットです。太さもイロイロなので、書(描)きたいものによって使い分けができますよね。こちらは5,170元と、お値段もそれなりです。
セット品はこのほかにも5本、7本セットなどがあります。お好みでドウゾ!

~周辺道具もお忘れなく!~

★筆を買うなら墨もついでに…。
こちらは文房四宝のお店なんですから、この4品についてはしっかり用意されていますよ。墨汁も黒や朱だけでなく、さまざまな色のものが用意されているんですが、よく考えると筆は書道のためだけでなく、中国画を描くためにも使われるんですよね!
こちらは195元の高級墨。高級だと何が違うかというと、その香りとキメの細かさだそう。安い墨は硯の上でしか刷れませんが、この墨はガラスの上で刷っても傷つけないんですって。なるほど、墨にもそういう違いがあるんですね。

★重いけど、硯もありますよ
旅行中に硯という若干重いものを買うのもなんですが、こちらも日本よりはお安く購入できるんじゃないでしょうか。もちろん、硯も奥深いもので、これまたピンきりの世界なのであります。
安徽省:「羅紋硯」<br>
大量に産出される 「羅紋硯」 は、安価に手に入るため実用硯として人気の硯なんです。ここれはちょうど手のひらサイズで小さく、価格も65元なので、買うにも使うにもとてもカジュアル。

安徽省:「羅紋硯」
大量に産出される 「羅紋硯」 は、安価に手に入るため実用硯として人気の硯なんです。ここれはちょうど手のひらサイズで小さく、価格も65元なので、買うにも使うにもとてもカジュアル。

広東省:「端渓硯」<br>
大変有名な高級硯として日本の愛好家にも知られるこちら、表面の手触りもとても滑らか。高級硯の手触りは赤ちゃんの肌のよう、とも言われるのが分かります。こちらは1,150元で、高級品とはいえ手を出しやすい範囲の価格ですね。

広東省:「端渓硯」
大変有名な高級硯として日本の愛好家にも知られるこちら、表面の手触りもとても滑らか。高級硯の手触りは赤ちゃんの肌のよう、とも言われるのが分かります。こちらは1,150元で、高級品とはいえ手を出しやすい範囲の価格ですね。


★半紙だけでなく、古風なノートもあります
こちらには書道用の半紙だけでなく、昔なつかしい便箋や古式のノートなんかもあるんですよ。趣味で俳句をやっている方、これに一日一句連ねていくのはいかがでしょう?

★四宝セット
紹介し忘れるところでしたが、筆/墨/硯にハンコなどがセットになった四宝セットもありました。こちらは贈り物として使えそうなセットです。

最近では書道とめっきり縁がないのですが、こちらで筆2種類と半紙と中国画用水彩絵の具(数色セットで1元)を購入して帰りました。これで何をしたかというと、ズバリお絵かきです。筆は書画の為だけにあるわけではな~い!ということをこのお店で思いついたナビ。色絵の具もこちらのお店で一緒に売っているということは、絵だって描いてもいいのですよね! 書道や中国画に造詣が深くなくとも、要は小中学校で描いてきた水彩画の感覚で十分楽しめました。
書道家サンはもちろん、書画に興味がなくともモノを描(書)くことが嫌いじゃない人には意外と奥深く楽しめることが発覚した文房四宝店。堅苦しいイメージは抜きに、皆さんもチラリと覗くことで新たな好奇心がムクムクするかも?!
以上、上海ナビがお伝えしました!

記事登録日:2008-05-16

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-04-14

スポット更新日:2008-05-16

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