豫園エリアで3時間レポ☆マチ編

長蛇の列に並ぶのは苦手だけど、個性的な雑貨(ガラクタ?!)探しと団子モチが大好きな私が案内する、豫園エリアで3時間!

こんにちは、マチです。
上海ナビ “ 豫園エリアで3時間 ” シリーズ、今回は 「私ならどう歩くか?」 の巻です。
実は私、以前はこのエリア苦手だったんです。いつ行っても大量の人でゴチャゴチャしてるし…。何となく、エリアの構造も掴みがたかったし。自分の初上海旅行やアテンドで行ったことはあったんですが、完璧な「食わず嫌い(→食べてるから消化不良?)」。
でも、上海ナビの記事「豫園商場」で構造がクリアになってからは、以前より足を運ぶ頻度が増えました。まあ、だいたい、いつも同じのばっかり見るんですけどね、気に入ったらお好み焼きでもシチューでも毎日食べたい性格なんで仕方ないです。
そんな自己流のルートではありますが、ご案内させていただきましょう!

11:00 AM いつも“上海老街”からスタートします

毎回、豫園のどのエリアから突入するかはバラバラ。冒頭写真の場所に行くには 「上海老飯店前(タクシー乗り場もあります)」 下車が便利ですが、今回は本日ランチ予定の場所に近い “ 上海老街 ” (河南南路×方浜中路) でタクシーを下車しました。この通りを一言で表現すると骨董 (まがい物も多し!) &工芸品ストリートです。

交差点すぐの場所に建つ “ 上海老街 ” と書かれた門から入り少し歩くと、通り沿いに骨董品市場 「福佑工芸品市場 (蔵賓楼)」 があります。ここで購入することは殆どないんですが、ちょっと覗いてみます。

ひやかし1.  「福佑工芸品市場(蔵賓楼)」
この建物、2階までがアンティーク市場になっているんですが、1階はディスプレイが悪いのか、アンティークというよりガラクタ的!
2階に行くと、“ 仿古 (ファングゥ=アンティークデザインの新品)” 商品などを売るお店もあり、モノによっては、こういった新品の方が手を出しやすいです。写真の「嗅ぎ煙草入れ」はチョイ古で言い値が60元。他より言い値が安いな~。本当に欲しい場合は、ここから価格を下げる交渉に入ります。
“ 上海老街 ” には、工芸雑貨店やアンティーク店、変なお店から普通のお店までズラリ。目的なく流し歩きしながら、レトロが魅力の美人画ポスターに、「ホントにその年代のなの~」 と言いつつ物色。複製品ならポスターも15元~ですが、ホンモノは古いだけでもめっちゃ高いんです (数百元)。
ポスター以外にポストカードのようなセット品も発見。こちらも15元くらいです。 ポスター以外にポストカードのようなセット品も発見。こちらも15元くらいです。 ポスター以外にポストカードのようなセット品も発見。こちらも15元くらいです。

ポスター以外にポストカードのようなセット品も発見。こちらも15元くらいです。


ひやかし2.  「西安泰韵閣工芸品店」(“上海老街”方浜中路432号)
先ほどの工芸品市場から東へ歩く途中、通りの右手に 「西安兵馬俑専売 (西安兵馬俑の専売)」 と書かれた看板のお店があります。兵馬俑の専門店?!って驚くなかれ、こちら本名は 「西安泰韵閣工芸品店」 という石像の専門店です。
重いから買う気はないんですけど、たまに入っちゃう。奥はうす暗くて客もいないし、ミニ兵馬俑とか石仏に囲まれて瞬間的なホラー気分を味わいたい時に寄るお店です。
お店の奥にある50cmくらいの高さの仏像やシーサーのような像は年代モノでもないらしく2,000元くらい。ちょっと大きめのホンモノ系になると、2万元のモノも。アジアンオリエンタルなガーデンを造る際には使えるお店かも。
でもな~、コレはあかんで。売り物か置き物か分からない大きな石壷の中はゴミ箱化…、仏様の首とペットボトルが一緒なのはねぇ。

本気1.  「齋昌寶」(方浜中路368号/9:00~20:00)
“ 上海老街 ” に並ぶ店の中でも、軒先からカラフルでいつもつい 「可愛いな」 と思ってしまうのがコチラのお店。雲南省テイストのファブリック雑貨が手に入るんです。
鈴付きミニポーチ、正直特に安くもないし何に使おうかなーって感じだったんですが、手刺繍とカラーコンビネーションにやられて買っちゃいました。値切った後の金額が1つ20元。鈴がリンリン鳴って可愛いです。
持ち手が木製の袋(カバンというより手提げ袋かな)も、実物はビビッドで可愛いけど、言い値180元とはふっかけますね~。刺繍に小さなキラキラ(鏡のようなもの)が突いていますが、写真では分からない。週末散歩のお供に欲しいな。

本気2.  「老上海茶館」(方浜中路385号/9:00~21:00)
そして毎回つい寄ってしまうお店がこの 「老上海茶館」 1階部分にあるアンティーク雑貨店。店の奥には本当にアンティークっぽいのもあるんですが、入り口付近には懐かしのブリキのオモチャやブリキ缶、ガラスのコップ、マオマオグッズ (毛沢東の人形その他) が豊富豊富!
上海人の友達には、「こんな昔の古臭いグラスになんでそんな高い金出すの!」 と言われるんですが、この手のキッチュなアイテムに弱いんですよね。私の場合、ホンモノの古物マニアじゃないんで、実際の価値 (年代) はあまり重要じゃないんです。ポイントは自分が欲しいと思っちゃったか、そして値段交渉でどこまで落とせるか、だけ! 価格交渉も豫園エリアならではの楽しみです(他ではあまり出来ませんから)。
個80元と言われた60~70年代くらいの “ 上海グラス ” は、結局2個90元で購入。上海人友達に言わせればそれでも高いだろうけど、この店、毎度ながら絶対これ以上は落とさないんですよ。言い値の半額近くまで落としただけ、良しとするかー。 まぁ、家に帰ってルームメイトに 「なんで」 って言われると凹むんですけどね。

11:45 AM 今この辺で私がイチオシのレストランへ

今日この豫園商場エリアへ来た一番の目的は 「十味観 (シーウェイグァン)」(現在閉店)でのランチ! “ 5色の小籠包のお店 ” と言えば、ナビ読者のみなさんももうご存知かな?! 実は私、ナビ記事でこのお店が紹介される前からの隠れファンなんです。
方浜中路×三牌楼路の交差点に建つ新しい建物は、「豫龍坊」という豫園エリアでも新しい商業ビル。今から行く「十味観」の他、小籠包では「鼎泰豊(ディンタイフォン)」も入っているんですから、ちょっとしたバトルですね。モダンなカフェやドーナッツショップ、小奇麗な雑貨店なども続々オープン。

本気3.  「十味観(現在閉店)」(方浜中路168号豫龍坊2~3階/9:00~22:00)
今まで豫園で食事と言っても、「南翔饅頭店」 とか、行列つくって…。って、私根本的に行列して食べるのが嫌いなので食事前に豫園は終えて、別のエリアへ移動していました(もちろん、既に 「南翔饅頭店」 も全階制覇していますが)。でも、ここは今のところ南翔ほどの混みっぷりでないし、なんてったって 「小籠包だけじゃないぞ!」 と自信を持ってアテンドできる場所なんです。
白い小籠包がいわゆる通常の小籠包、他の4色にはそれぞれ別のフレーバー。でも、例えば紫の “ フォアグラテイストの小籠包 ” がごっついフォアグラ味かというと、そんなことはないので、そこはクレーム出さないであげて! あくまで微妙な味の変化が楽しみどころ。
でも、見た目が綺麗だから、1人ずつセイロが並んだだけで皆大喜び! いや、これ本当。
で、小籠包だけじゃないって言った通り、他のお料理も美味しいんですよ。大きい小籠包とでも言うべき 「湯包」 や 「富貴芝麻蝦」 もいっといてください。
5色の小籠包が邪道だと言われようが、美味しくバラエティー豊富でサービスがいいので、口うるさい私の日本人友達も気に入ってマス。

未踏の地1.  「阿大碗麺館」(方浜中路×三牌楼路の交差点南)
ここ、私は未踏の地。三牌楼路を挟んで 「豫龍坊」 の向かいにあるんですけどね。たまにバスで豫園に来るとき、この三牌楼路を北上していつも気になるんです。大方、包子 (いわゆる肉まん) とか、麺類とかがメインの、庶民派B級グルメの店だと思います。興味あるな~、と思いながらいつもチャンスを逃しています。
何が気になるって、この建物の後ろ側にも 「豫龍坊」 と同じ建築スタイルの新しい建物が建っていて (まだオープンしていない様子)。なんか、このお店、かなりギリギリなんですよね。ううっ、いつかは吸収されるか?!

12:45 PM 豫園商場の内部へ入っていきます

「豫龍坊」 を出たら、真正面にある豫園商場内へ入り、ブラブラ見学することに。と、その前に、私はこの三牌楼路×方浜中路の交差点目の前に建つ 「華宝堂 」へ入ります (写真撮り忘れたので、ナビ記事 “ 豫園商場 ” のものを拝借)。目的は地下1階の “ 古玩市場 ”です!

ひやかし3.  「古玩市場」(華宝堂B1階/10:00~18:00)
地上階はざっくり言うと古典的なお土産物品がちょっと高級な感じに売られているこの 「華宝堂」。私は地上階には殆ど興味がなく、毎回他はスルーで地下1階へと向かいます。フロアの中央部に見えるエスカレーターから下へ。まずは 「嗅ぎ煙草入れ」 を売る店に行きます。

この “ 古玩市場 ” にはホンモノかニセモノか謎ですが、ビンテージ時計やらアンティーク陶器やら布製品やら、とにかくそういうモノを扱う小さな個人店が複数入っているんです。私は、豫園商場に来るついでに 「嗅ぎ煙草入れ」 のイイのがあれば買おうかな~くらいのノリで物色しに来る場所です。

本気4. 「林妹妹さんの店」(華宝堂B1階/10:00~18:00)
別に、この店が “ 嗅ぎ煙草入れ屋のベスト ” という訳ではないんですけど(失礼)、以前同じフロアの別店舗で既にイイのを買っちゃった後でココに来て、「嗅ぎ煙草入れは1ヵ月に1瓶と決めているので、また来月来る」 なんて嘘ついちゃって。嘘はイカンな~と思って、たま~に顔だすようにしている店なんです。

嗅ぎ煙草入れもイロイロありまして、年代や材質もちろんのことながら、やれどういう絵付けをしているとか、何層塗りだとか技術的な部分でも値打ちが変わるらしいです。清代が最盛期だったと言われる 「嗅ぎ煙草入れ」 は、世界中にコレクターがいるんだそう。私が最近主に買うのは、ガラス製のもの。今日はあんまりグッとくるものがないな~。
“ 金魚に蓮 ” は私の好きな組み合わせ! しかも、この金魚がちょっと不細工なのも可愛いです。これはちょっと惹かれましたが、即決に至らず。また次来たときにあればこれも縁と思って買おうかな。ざっくり値段は聞きますが、本当に買う気がないときはあまり交渉しません。
なお、こちら嗅ぎ煙草専門店ではなく、他にもチョロッとした雑貨があります。あんまり他の商品に興味がなかったせいか、今の今まで気づかなかったよ(笑)。

発見1. 「相恭さんの店」(華宝堂B1階/10:00~18:00)
ここ、今回初めて真面目に覗いてみました。先ほどのお店もそうですが、「相恭さんの店」 って言われても、そんな看板が出ている訳ではないので分からないですよね。すみません。で、こちらのお店もまた小さい店なんですが、文革時代のものがたくさん並ぶお店で特徴的です。
で、一見ただの古道具の山のように見えますが、ショーケース内から小さなプレート発見。絵を描くときに絵の具を置くのにいいな~と思ったのに、1枚150元、4枚セットで280元って! 30年代のものらしいんですけど、絵の具プレートにそんな金は出せない…交渉して決着する金額を予想しても、そんな値段で欲しい程でもなく交渉前に引き下がりました。

13:10 PM ニンボータンユェン食べトコ!

豫園商場の中心部、九曲広場周辺までやってきました。やっぱりこのエリアは見ておかないとね。で、ここに 「STARBUCKS COFFEE(スタバ)」 があるんですが、上海ならではのタンブラーがゲットできますよ。
ほらほら、粋なデザインのタンブラーがありましたよ。日本でどんなタンブラーがあるのかよく分かりませんが、こちらには豫園テイスト (左/中) なものとオールド上海テイスト (右) なデザインあり。各80元です。タンブラーコレクターもいるそうなので、そういった方へのお土産にもどうぞ。

本気5. 「寧波湯團店」(九曲橋広場の南側/1階は7:00~21:00)
スタバに向かって2軒左、ここも私のお気に入り湯圓 (タンユェン=団子) のお店、「寧波湯團店」 です。湯圓は中が肉団子のおかず系もこの店では人気ですが、私はゴマ派。お店の名前と同じ 「寧波湯團 (ニンボータンユェン)/10元」 をいただきます。私の豫園めぐりには欠かせないアイテムです。混んでいても、回転が速いのですぐ席を取れます。
茹で団子はモチモチで、一口噛むと中からゴマペーストがとろり~! 出来立ては熱いので、猫舌の方はゆっくり食べてね。 茹で団子はモチモチで、一口噛むと中からゴマペーストがとろり~! 出来立ては熱いので、猫舌の方はゆっくり食べてね。 茹で団子はモチモチで、一口噛むと中からゴマペーストがとろり~! 出来立ては熱いので、猫舌の方はゆっくり食べてね。

茹で団子はモチモチで、一口噛むと中からゴマペーストがとろり~! 出来立ては熱いので、猫舌の方はゆっくり食べてね。

なお、このお店には入り口近くに香港の飲茶 (ヤムチャ) を彷彿とさせる点心コーナーがあります。欲しい商品を近くのお姉さんに言うと (指差しでOK)、トレーに乗せてくれてお会計まで持っていってくれるので、初心者でも買いやすいですよ。粽とかが日本人の口に合いそう (またモチ系)。

13:30 PM “豫園老街”は通っておかないとね

九曲橋の近く、湖心亭周辺は相変わらずの人の出。この辺では 「仕事ないんです」 と言って近づいてくる一見普通の中国人老夫婦などがいるので、中国語が喋れる人はうっかり真面目に話を聞かないように。「南翔饅頭店」の脇を通りつつ、北にある “ 豫園老街 ” へ向かいます。
豫園商場内でもこの “ 豫園老街 ” の一角は私が必ず通過するルートです。何より、江南風建築の趣は外国人アテンドでも面白がってもらえるし、この通りで売られる商品はお土産にもオススメできる質の良いものが多いんです。
イイものにまぎれて、こんなギャグなものも発見。通り沿いにある何でも屋みたいな店の軒先にあったんだけど、1本10元だって~! この後、上海ナビでも紹介されている 「点春筆庄」 で新しい筆を買いました。

13:50 PM 豫園商城は抜けましたが、こんなのもアルヨ

“ 豫園老街 ” を抜けると、福佑路へ出ます。この一本道にはいろーんな雑貨類が売られる市場ビルが数軒あるんですが、老街でイロイロ見たのでビルに入る気力なし。歩きながら雑貨市場を楽しめるローカルストリート 「安仁街」 へ入っていきます。
この通りには、生活雑貨から商売人にはお店の飾りになるものまで、幅広~く何でも売ってマス。私もついつい生活感まる出しで、「この洗濯バサミ欲しいわ~」 と普通に物色。一緒に来ていた外人友達は嬉しそうに大きな軽石を5元で購入していました。2元とか5元とか、そんな世界が広がります。
タオルにサンダルにキャラクターシールに、何でも安い! 日本の100円均一 (均一価格じゃないけど) の感覚です。私は洗濯バサミも惹かれましたが、これからの暑い季節に良さそうなスリッパもいいなぁ。あとココだけの話、他店ではもっと高い値段で売られるシノワズリ雑貨なども発見。見た目は殆ど一緒(デザイン、クオリティなど)なんですが、旅行中の友人の為に価格交渉。豫園エリアでも 「安い!」 と言われる店より、さらに15元安い値段で獲得しました。

うぉーっ、そこへこんなオジサンも登場。いや、お兄さんかな? 黄色いお兄さん、一瞬ひるんで手ぶれしちゃいましたが、何のことはない、凧屋 (カイト) の店主さんのようです。
そうそう、凧とか風車?とか、風と遊ぶグッズのお店もあるんですよ。中国も凧揚げポピュラーですからね。
こんなお魚さんの “ 風見魚 ” 見つけちゃいました。風で尾ひれがクルクル回るようになっています。スクリュードライバー!!!これも確か5元~10元とか、そんな値段だったと思います。

この通りをこうして楽しみながら歩くと、「人民路」 に出て、豫園を囲むゴチャゴチャエリアは終了です。時間も丁度15: 00とオヤツの時間。ちょっと疲れた私たち、ここからタクシーで帰途に着きましたが、ここからは徒歩でも外灘に出られるので、まだまだパワーがある方はぜひ!
私バージョンの豫園遊び、いままで上海ナビでも豫園情報はもりだくさんなので、今回はあえておもいっきり “ 私色 ” にしてしまいました。キッチュな古道具が好き、美味しく並ばないレストランが好き、モチが好き、特にそんな方はぜひご参考ください。そうでない方も、まだまだ私が足を踏み入れてない場所がイッパイなので、「The私版の豫園遊び方」 をナビに投稿してくださいね。よろしく!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-30

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