上海焼きそば(上海炒麺) 大解剖!

これは、焼きそば?!焼きうどん?!上海炒麺を極める!庶民の味方「上海炒麺」大解剖!


こんにちは、上海ナビです!上海名物と言えば、小籠包や上海蟹を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。もう一つ、「上海」の名前がつく料理と言えば、焼きそばを思い浮かべる方がいるかもでも、日本の中華料理屋さんのものとは似ても似つかない本場の焼きそばは、うどんよりは細く、そばよりは太い麺を炒めて、中国醤油で味付けしたものです。上海市内の至る所で食べることができ、お値段は10元前後。とっても経済的なメニューなんです。今日は、そんな「上海炒麺」をご紹介しましょう!

~上海炒麺とは~

使われる麺は、うどんより細く、そばより太いもちもちっとした麺で、食べ応え十分。具はお店によって違いはあるものの、オリジナルはチンゲンサイに似た野菜「鶏毛菜」と一緒に炒めるのがもっともメジャーなようです。味付けは中国醤油。これは日本の醤油と違い、色は濃いけれど、塩分は薄く、その上、砂糖が既に調合されているので、甘いのが特徴です。中国醤油は2種類。老抽と生抽です。多くの場合、とろりとして深い味わいの老抽を基本に味付けしています。

~麺のことは麺屋~


麺専門店の上海炒麺。メニューではそのものずばり「炒麺」!具材もシンプルでチンゲンサイと細切り肉。ボリュームは満点なので、一皿でおなかがいっぱいになります。ちょっと味付けが濃いので、ビールととてもよく合うのかもしれません。
お店はこちら。食事時には多くの地元民で混雑しますが、回転が速いので、5分もすれば席は空きます。ただし、早く来て待っていたからといって、優先権があるわけではないので、空きそうな席に突進することをお勧めします。

~庶民御用達の老舗チェーン店「喬家柵」~ 


こちらのお店もオーソドックスにチンゲンサイと麺炒め。盛りは前述のお店と変わらないので、満腹感は一緒です。おまけのスープは残念ながらついていませんでしたが、上海炒麺に白いご飯を頼んでいる強者もいました。大阪のお好み焼きにご飯やラーメンライスと同じ感覚なんでしょうか?合理的と言えば合理的なんですが。こちらのメニュー名は「肉絲菜炒麺」
お店はこちら。こちらも地元民が多く訪れます。上海市内にたくさんの支店があるので、観光がてら、探してみて下さいね。たいていは、メインストリートから1本路地を曲がったあたりにありますよ!

〜具だくさん上海炒麺「老昌盛蘇州湯包館」〜


ちょっと豪華に具材がのった上海炒麺。「三鮮炒面」というメニューなんですが、具材は「三鮮」どころか、ナビが確認できただけでも7品。黒キクラゲ、カニかま、にんじん、ピーマン、ハム、白身の川魚、豚の皮それに、上海炒麺のスタンダード、チンゲンサイを加えるとなんと8品も入っていました。
お店はこちら。2010年4月にオープンした、比較的新しいお店で、かなり清潔。小籠包の原型と言われる蘇州湯包の専門店でもあります。ぜひ上海炒麺と一緒にどうぞ!

~有名チェーン店の炒麺「豊裕」~

ここもスタンダードな上海炒麺。具材もチンゲンサイと細切り肉。メニューの名前は「肉絲炒麺」。残念ながらスープはなし。ただし、他店と比べてチンゲンサイの量が多めでした。油揚げの入ったスープ(油豆腐線粉湯)と一緒にどうぞ。

お店はこちら。こちらのお店も上海市内を中心に多くの支店があるので、ぜひ記憶しておいてください。店頭でこちらも上海名物「生煎包」を売っています。焼きたてがありそうだったら、迷わずゲットして下さい。ただし、本当に熱いスープが飛び出てくるのでやけどには十分注意して下さいね。

~優雅にいただく上海炒麺~

こちらのお店で出されている上海炒麺もチンゲンサイと細切り肉の上海炒麺。メニューもそのまま「上海炒麺」でした。量は今まで紹介したところと変わりませんが、味付けに使われる醤油に一工夫されているようで、とても深い味わいでした。チンゲンサイと肉は麺と同じ太さになるように切られています。こんなところにも、大衆食堂との違いが隠れていたります。

お店はこちら。支店が外灘にあるクラシカルホテルの代表「浦江飯店」にあります。テーマパークのような店内で、室内なのに、古き良き上海の町並みを楽しみながら食事ができる、ちょっと変わった空間演出のレストランです。

いかがでしたか? 日本にある上海焼きそばを想像した方には意外な見た目と味だったのではないでしょうか。2015年現在、スタンダードな上海焼きそばを出すお店は減っているように感じます。でも、一人旅での食事にも、大勢での食事やお酒の締めでシェアするのにも使える上海焼きそばは旅行中ぜひ味わっていただきたい料理の一つ。香ばしい醤油風味や病みつきになりますよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。


関連タグ:上海炒麺上海名物

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-08-12

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