上海のパワースポットめぐり

商売繁盛を願う地元ビジネスマン御用達! 古くから上海人たちを見守ってきたお寺で運気アップを祈ってきました♪

こんにちは、上海ナビです。
数年前から日本でも話題になっているパワースポット。ブームになってからは、富士山や高尾山に登る女性登山客が増えたなどのニュースを上海でも見聞きすることがあります。一方上海は、大自然に囲まれたパワースポットは皆無。ご利益がある場所といわれるのはもっぱら商売繁盛の神様を祀る場所です。いったいどんな場所なのか、ほんとうにご利益はあるのか、早速見に行ってみることにしました。

上海版パワースポットの定義

財神。

財神。

上海のパワースポットは、女子が「幸せになりたい」などと願っていく場所ではないようです。どちらかというと商売繁盛を願うビジネスマンが行くところ。中国人が経営するレストランやオフィスの片隅には、必ず「財神」が赤いロウソクとともに祀られていますよね。日本には縁結びの神様や持病を治してくれる神様がいますが、上海はとにかく「商売繁盛」。どんな神様がいるのかによって、ちょっぴり国民性が見えてくるような気もします。
どこも常に人でいっぱい。

どこも常に人でいっぱい。

実はパワースポット、パワーストーンなどの効果はほぼ信じていないナビ。でも、上海のパワースポットは地元の人たちの願望がいちばん色濃く見える場所だと思っています。人間観察にはもってこいの場所なんですよ。また、古くから伝わる名刹も多いので単純にお寺めぐりが好きな方にもオススメ。上海のお葬式やシャーマンのおばさんの踊りが見られることもあります。お参りの仕方も日本とは違うので、じっくり観察してみましょう。

パワースポットその1:龍華寺

建てられたのは三国時代という、1000年以上の歴史を持つ上海でもっとも大きな仏教寺院です。最近では中国人ビジネスマンを中心に運気を呼び込むパワースポットとして名を馳せており、連休や祝日は拝観だけで長蛇の列ができることもあります。ナビは以前、このお寺でどこにでもいそうな地元のおばさんが急に倒れて泣き出し、その後不思議な踊りを踊り始めたのを見てびっくりしたことがあります。しかも、何かあればすぐ野次馬ができる上海なのに、周りにいた人たちは全員スルー。確かに、何かあるお寺なのかもしれません・・・。
この行列!

この行列!

お線香もこの量!

お線香もこの量!

お寺の周りには風水グッズや仏具を売るお店がずらり。売り物の仏像に手を合わせている人もいます。
上海のパワースポットめぐり 龍華寺 城隍廟 玉仏寺 占い 精進料理風水 上海のパワースポットめぐり 龍華寺 城隍廟 玉仏寺 占い 精進料理風水 お寺の外壁にATMが! この辺が上海らしい・・・

お寺の外壁にATMが! この辺が上海らしい・・・

お寺のある龍華西路には路上占い師がずらり。とおりがかると声をかけられるのですが、健康、結婚、恋愛などを見てもらえるそう。おじいさんの占い師は、必ずあごひげがあります。
龍華寺のすぐ西隣りには、革命烈士の慰霊公園があります。ここにはもともと国民党の司令部があったそうで、ここで多くの人が命を落としたそう。ほかに五・三〇事件の記念碑などがあります。日本人的にちょっと複雑な気分になる場所ですが、このピラミッド型の記念館もなにかのパワーを意味しているのでしょうか。
余談ですが、龍華寺の南にある河は地元では「陰陽河」と呼ばれるオカルトスポットで、運気を分ける場所なんだそう。確かにこの河から北はにぎやかな龍華寺エリア、南にはさびれた廃飛行場があるんです・・・。

パワースポットその2:城隍廟

意外と知られていない豫園の敷地内にある道教寺院です。ナビも今まで庭園を見て、お土産屋さんを見て、小籠包を食べたら豫園観光は終わりと思っていたのですが、実は豫園のメインスポットはここなのだそう。上海の中心に鎮座する守り神であり、今の上海の発展があるのはこの神様のおかげという人も。そう思うと、ものすごい商人パワーをくれる神様なのかも。せっかく上海にきたのですから、挨拶に行ってみましょう。
観光地に隣接しているだけあって、いつも人でいっぱい。 観光地に隣接しているだけあって、いつも人でいっぱい。

観光地に隣接しているだけあって、いつも人でいっぱい。

道教寺院は日本には非常に少ないので、祀られている像や道士の服など見慣れないものもいっぱい。ナビは単純にそれだけで楽しめました。
お坊さんではなく、道士がいます。

お坊さんではなく、道士がいます。

名前を書いて吊るす「福票」は、日本で言えば絵馬?

名前を書いて吊るす「福票」は、日本で言えば絵馬?

道教の神様たち。 道教の神様たち。 道教の神様たち。

道教の神様たち。

熱心に拝む人もいれば、肩を組んで記念撮影する人も。この自由さが上海のお寺のいいところ。境内、建物内も撮影OKです。 熱心に拝む人もいれば、肩を組んで記念撮影する人も。この自由さが上海のお寺のいいところ。境内、建物内も撮影OKです。

熱心に拝む人もいれば、肩を組んで記念撮影する人も。この自由さが上海のお寺のいいところ。境内、建物内も撮影OKです。

パワースポットその3:玉佛寺

こちらはパワースポットというより占いスポット。お寺の周りにある仏具屋さんや土産物店には「算命(占い)」の張り紙があり、店員のおばさんが客引きをしているところも。お店に入ると、あんまり占い師らしくないポロシャツやワイシャツを着た普通のおじさんが手相や生年月日による占いをしてくれます(相場は1件20元)。中国語を聴き取る能力が必要となりますが、それほど高くないので試してみるのもいいかも。
こんな張り紙が目印。

こんな張り紙が目印。

以前ナビもチャレンジしてみたことがあります。結果は、「2009年以内に結婚するでしょう。しかも、あなたは努力しないで、そのまま自然に待っているだけでOK。性格も趣味も考え方も、全部あなたの理想どおりの人が現れますよ」でした。結果は見事にハズれましたが、悪いことを言って不安がらせたりする占い師よりはずっといいと思いませんか? おかげで2009年後半はずっとハッピーな気分でした(ハズれましたけど・・・)。
風水グッズや仏具を売るお店の中で占います。

風水グッズや仏具を売るお店の中で占います。

占い師はこんな感じ。

占い師はこんな感じ。

パワースポットの麺☆食べ比べ!

上海のパワースポットをめぐるなら、合わせて挑戦したいのが麺の食べ比べ。日本では精進料理というと境内の料亭のような場所で食べる湯葉や山菜などを使った上品なお料理を思い浮かべますが、上海のお寺フードといえば精進麺料理。シイタケ、ニンジン、青菜、ギンナンなどを炒めたものを醤油味のスープの麺にかけたシンプルな料理です。お昼時はどのお寺も満席になるのでさっと食べられるもの、そして長寿を意味する麺ということで定着したのかもしれません。
玉佛寺の麺はきのこたっぷり。こんにゃくでできたエビの麺もありました。 玉佛寺の麺はきのこたっぷり。こんにゃくでできたエビの麺もありました。

玉佛寺の麺はきのこたっぷり。こんにゃくでできたエビの麺もありました。

龍華寺境内の麺はキクラゲ好きにオススメ。 龍華寺境内の麺はキクラゲ好きにオススメ。

龍華寺境内の麺はキクラゲ好きにオススメ。

ナビがいちばんおいしいと思ったのは龍華寺の入り口向かいのお店でした。具だくさんでスープも美味。 ナビがいちばんおいしいと思ったのは龍華寺の入り口向かいのお店でした。具だくさんでスープも美味。

ナビがいちばんおいしいと思ったのは龍華寺の入り口向かいのお店でした。具だくさんでスープも美味。

いかがでしたか? 今回、全部まわってお祈りをしてみたナビですが、効果のあるなしに関わらずお寺めぐりはちょっぴり気分を晴れやかにしてくれるのかもしれないと思いました。日本でも中国でも、「パワースポット」などという言葉が使われ始めたのは最近のこと。昔からその地になにかを感じ、お参りし続けてきた地元の人あっての場所です。自分へのご利益を求めるよりも、まずはその地に住む人に感謝。そんな気分になりました。
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:龍華寺城隍廟玉仏寺占い精進料理風水

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-10-04

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