上海人に聞く! 連れて行きたい観光スポットBEST5

日本人旅行者が選ぶ場所とはちょっと違う!? 地元上海人がお勧めするイチ押し観光スポットはここ!

こんにちは、上海ナビです。
ナビが知らない街を観光するときに頼りにしてしまうのは、現地のガイドさんやその街に住む日本人の友達です。きっと多くの人がそうなのではないでしょうか。でも、案内に慣れたガイドさんは「日本人好みの場所」をわざわざ選んで案内してくれますし、在住日本人も日本人目線のお勧めを教えてくれるでしょう。ということで、今回ナビがご紹介するのは、ガイドでもなく、日本人の好みも知らない「普通の上海人」がお勧めする上海。行く場所選びにぜひ活用してください。
まずは日本人目線で選んだナビお勧めの場所をチェック! 上海人が選んだ場所と比べてみて下さい。
<こんな人に聞きました!>
今回お勧めを教えてくれたのは、ナビのまわりにいる普通の上海人と、微博(中国版ツイッター)での問いかけに応じてくれた人(20〜60代)。「中国の地方都市から来た友達や親戚、海外のほかの国も含む外国人が、あなたに案内してほしいと言ってきたらどこへ連れて行くか」を、理由も含めて聞いてみました。「大事な友達を、仕事ではなくプライベートで案内するなら」という設定です。

1位:外灘

「外灘。上海はいろいろ見どころがあるけど、どこか一つ選ぶならここしかない。中国の田舎から出て来た旅行者もみんなここを目指すよ」(60代/男/旅館経営)
「まずは必ず外灘。上海を代表する場所だから」(30代/男/フォトグラファー)
「外灘。特に夜景が見られる時間帯は絶対行くべき」(20代/女/会社員)
いちばん多かった回答はやっぱり「外灘」。林立する浦東の高層ビル群と、戦前から残る歴史建築群を両方見渡すことができる「上海の顔」的なエリアです。散策や記念撮影だけではなく、クルーズ、建築鑑賞、食事、お酒、泊まる、アート鑑賞など、外灘を拠点にした旅には楽しみ方もいっぱい。早朝は日の出を拝むことができますし、夜はもちろん夜景は必見。さらっと流し見するだけではわからない、魅力いっぱいのエリアなのです。
夜景クルーズがお勧め!

夜景クルーズがお勧め!

眺め抜群のバーで一杯♪

眺め抜群のバーで一杯♪

リノベーションビルでセレブ気分

リノベーションビルでセレブ気分

朝日を見に行こう!

朝日を見に行こう!

裏外灘にも歴史建築がずらり

裏外灘にも歴史建築がずらり

鉄板のデートスポットも

鉄板のデートスポットも

主な見どころはここ!
お勧めホテルも多数あるエリアです。

2位:フランス租界エリア

「武康庭、永康路、復興西路、新天地。フランス租界エリアのストリートはどこもお勧め」(30代/男/自営業)
「フランス租界のオシャレなエリア。人が多い観光地には連れて行きたくないです。カフェでのんびりおしゃべりしたい」(20代/女/フリーランス)
これは日本人には意外な回答だったかも? ナビなりに分析してみましたが、上海人の20〜30代はフランス租界エリアのどこかに一軒は行きつけのカフェやショップがあるのかもしれません。確かに、素敵な路地裏に自分の行きつけのお店があったら友達を連れて行きたくなります。また、上海人は地方出身の旅行者や団体客でごった返すベタな観光地を敬遠する傾向が。大切な友達ほど、自分のテリトリーに連れて行きたくなるのかもしれません。
道沿いに素敵な洋館が見え隠れ

道沿いに素敵な洋館が見え隠れ

オシャレなショップが点在

オシャレなショップが点在

映画館もレトロなたたずまい

映画館もレトロなたたずまい

外国人経営のお店多数

外国人経営のお店多数

バーストリートもいっぱい

バーストリートもいっぱい

隠れ家カフェを探しに行こう!

隠れ家カフェを探しに行こう!

上海人に人気のお店が多数点在するエリアです。
上海人と仲良くなれる!? 常連になりたい個人経営のお店です。

3位:豫園商城

「年配だったら城隍廟(豫園商城)が好きそうかも」(30代/男/会社員)
「豫園周辺。上海らしくて、安いお土産をたくさん売っているから」(30代/女/会社員)
「案内するって、その人の年代は?」「アートとかサブカルに興味がある人? じゃなくて一般的な旅行者?」など、ナビの質問に真剣に答えてくれた上海人の回答者たち。「一般的な旅行者ならここじゃない?」と勧めてくれた場所No.1は豫園商城でした。上海らしい街並と中国らしいキッチュなお土産、名物の食べ物屋さんが揃う豫園商城は、やっぱり一度は行きたい場所です。上海人の友達と行くと、お土産を買うときに猛烈な勢いで値切ってくれるんですよね〜。
土産物店がずらり

土産物店がずらり

中国らしい建築や庭園を鑑賞

中国らしい建築や庭園を鑑賞

夜もお勧めです

夜もお勧めです

B級グルメ天国!

B級グルメ天国!

必ず食べたいのは小籠包

必ず食べたいのは小籠包

周辺には古い路地が残っています

周辺には古い路地が残っています

豫園に行くなら立ち寄りたいのはここ! 
地元上海人は、豫園商城の外にある以下の雑貨市場でお買い物をするのが基本。外国人向け価格な土産物店では買わないんです。

4位:田子坊

「お年寄りは退屈かもしれないけど、20代を案内するなら田子坊かな。上海の若い子が好きなものがたくさんあるから」(20代/女/営業)
「レアなもの、個性的なものが好きなら田子坊」(40代/女/デザイナー)
上海人にとって田子坊は、観光地というより自分たちの生活の一部といってもいい場所かもしれません。みんな敷地内に一軒は知り合いが経営するお店があるようで、「また家賃が上がったらしい」などの会話が日常的に聞こえてきます。古い街並は、カメラ好きの上海人たちの撮影スポットとしても大人気。有名観光地でありながら、レアなものが好きな若い上海人たちにも支持されている唯一のスポットが「田子坊」なんです。
いつも若い子でいっぱい

いつも若い子でいっぱい

外席のあるカフェでのんびり

外席のあるカフェでのんびり

個性的なショップ多数

個性的なショップ多数

バーもあります

バーもあります

外国人経営のお店も

外国人経営のお店も

庶民的な風景も残っています

庶民的な風景も残っています

地元クリエイターが開いたお店も多い田子坊。店員さんとも交流してみて下さい。新たなお勧めスポットを教えてもらえるかも。

5位:陸家嘴

「陸家嘴。高層ビルが並ぶ最新の上海を見てほしい。オープンしたばかりのゴージャスなホテルもたくさんあって、雰囲気が素敵」(30代/女/レストラン経理)
「東方明珠とその周辺の夜景。上海を代表する風景だと思うから」(40代/女/会社員)
日本人旅行者にとって、このエリアに行くということは展望台に登るということなのでは? でも、上海人の間では「最新ラグジュアリーを感じに行く場所」。2012〜2013年にかけ、「フォーシーズンズホテル浦東上海」「マンダリン・オリエンタル浦東上海」と、二つの5つ星ホテルがオープン。上海ヒルズ、森ビルこと「上海環球金融中心」も、リッチな上海人女子的には展望台よりレストランや「パークハイアット上海」が気になる存在。「国金中心商場(ifc mall)」も見逃せません。
テレビ塔の足元、行ったことあります?

テレビ塔の足元、行ったことあります?

101階からビル群を眺めよう

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上海人に大人気の和食店が多いエリア

上海人に大人気の和食店が多いエリア

高層ホテルのランチもチェック

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新しいホテルも増加。こちらはフォーシーズンズ

新しいホテルも増加。こちらはフォーシーズンズ

のんびりしたい日は「濱江大道」へ

のんびりしたい日は「濱江大道」へ

オシャレで最先端で、リッチな気分になれるスポットはここ!

少数派意見

ナビも行ってみたくなった、目からうろこの回答もたくさんありました。「有名どころは興味がない」「上海は何度も来ているので、行ったことがない場所に行きたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
「愚園路の古い住宅街。上海らしい古い建築物が多いので。そこから呉江路まで歩いて食事に行く」(20代/女/事務)

確かに静安寺エリアは意外や文化財住宅が多い場所。「愚園路」って、けっこういいお店が多いんですよね。呉江路方面ではなく西に歩けば中山公園エリアまで行けちゃいますね。
「市内からは遠いけど、水郷に行くなら朱家角。季節のいい時期を選んで気ままに散策してほしい」(30代/女/ショップ経営)

実は2票入った朱家角。日本人的には、「水郷は周荘や西塘のほうが有名なのでは?」と思いますよね。でも、地元上海人的には入村料が無料、古民家カフェや若いオーナーのショップが多い、音楽フェスがあるなど、ほかの水郷とは一線を画すホットな場所なんです。
「懐かしい風景が見られる南市や文廟は、写真好きならいいモチーフがたくさん見つかる。夜、暗くなってからの路地裏も雰囲気抜群」(30代/男/フォトグラファー)

ナビも夜の南市はお勧め。夕暮れから行くと家の外で夕食を作っている人もいて、上海人が普段どんなものを食べているのか観察できます。ただし、人にカメラを向けるときはひと言声をかけてOKをもらってからにしましょう。
「絵が好きなら、M50と福州路。有名な現代アーティストが普通にアトリエを構えるM50はワクワクする。福州路にはいろんな画材が売られている」(30代/女/フリーランス)

画家のアトリエが多いエリアや、画材を売るお店を海外で見つけるとナビもテンションが上がります。ポストカードや上海らしい文具など、ちょっとしたお土産になるものも見つかりそう。
「永福路。週末の夜中12時以降の雰囲気が最高です。旅行者は来ないアンダーグラウンドな世界」(20代/男/デザイナー)

永福路のいちばん北側ですね。純粋にクラブミュージックやダンスが好きな上海の20〜30代が夜な夜な集まるクラブ、バーがぎゅっと固まっています。
「中国の地方から来る若い子には大学めぐりが人気。上海の名門大学の門の前で写真を撮る人が多い」(20代/女/デザイナー)

日本人的にも外国の大学って興味あるかも。上海の市中心にある名門校は文化財級の古い校舎が残っているキャンパスが多く、散策するとなかなかの見応え。敷地内には日本の大学同様誰でも入ることができます。旅行者的に行きやすいのは徐家匯にある名門「交通大学」と汾陽路の音大「上海音楽学院」でしょうか。どちらも文化財建築を校舎や図書館にしています。

番外:上海人が勧めない場所

せっかくなので、少数派にも入らなかった「有名なのに0票だったスポット」をまとめてみました(重要視&参考にはしないで下さいね!)。共通するのは、地方出身者のおのぼりさんが行く場所、なんとなく古臭さを感じる場所、国営臭のする場所(日本人的にはレトロでいいと思うんですが)。新しいもの好きで個性を重視する上海人の特徴がちょっと見える気がします。

○南京東路 ○人民広場 ○玉仏寺(その他、有名なお寺はすべて0票) ○魯迅公園 ○上海博物館 ○万博会場跡の施設全般 ○テーマパーク全般……

いかがでしたか? 「お年寄りならここかな」「子ども連れだとここはキツいかも」など、あれこれ考えて回答してくれた上海人の皆さん。印象に残ったのは、「ここに行くならこの店で食べた方がいい。安くておいしいから」と、食事情報を付け加えてくれる人が多かったこと。機会があれば、上海人お勧めのレストランもまとめたいな〜と思いました。
以上、上海ナビがお伝えしました。




上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-03

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