南香茗茶行 襄陽南路店

ナンシアンミンチャーハン南香茗茶行

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普洱(プーアール)茶をこよなく愛するオーナー厳選のヴィンテージ茶がそろう、茶館併設の普洱専門店。

こんにちは、上海ナビです。
緑茶から順に発酵度の違いで6種類に分類される中国茶ですが、最も発酵度が高く年数を経るほどその価値が高くなる “ お茶のワイン ” が普洱茶 (プーアル茶)。

健康志向な日本人の間でも、便秘や消化不良に、またダイエット時や冷えの解消などに良い 、ということでよく知られるお茶なんです。
今回ご紹介する 「南香茗茶行」 は、こうした普洱茶がお手頃価格な品から通も唸らせるヴィンテージ品まで幅広くセレクトされているだけでなく、お土産に最も好まれる烏龍茶や茉莉花茶(ジャスミン茶)も豊富に揃う中国茶の専門店。さらに茶館も併設されているので、ここでゆっくり休憩をしていくこともできちゃうんですよ。
お店があるのは襄陽南路沿い。最寄の地下鉄駅 「陜西南路」 からはやや離れていますが、周辺には上海の新スポット 「LOFT 尚街」や美味しいフレンチクレープのお店、さらにもうちょっと足を伸ばせば人気のSOHOスポット 「田子坊(泰康路)」 などへも近いエリア。せっかくなら、他のお店と組み合わせて足を運びたい場所です。
店内は1階部分が茶葉の販売と茶館、2階は茶館専用スペース。優雅に広がる店内には、「世界茶文化交流協会」 の副会長を務めるオーナー厳選の茶葉が並びます。
主な茶葉の種類は揃いつつもちゃんとツボが押さえられていて、むやみにバラバラと多すぎない品揃え。これなら中国茶にあまり詳しくない方でも、好みのお茶が簡単に選べそうですね。

~ まずはお土産にも手頃な茶葉からご紹介 ~

自分用もさることながら、お土産としても選ばれやすいのが中国茶。「とりあえず買っておこうかな?」 というレベルから 「あなたのために選びました」 というレベルまで、買いやすく便利にパッケージされた商品が並びます。

★4箱購入で1箱プレゼント! / 各25元
手のひらにちょこんと乗る大きさで、荷物の邪魔にもならないサイズの箱入り中国茶は、花茶 (ジャスミン茶)/高山茶 (ウーロン茶)/碧螺春 (蘇州名産の緑茶)/普洱茶 (プーアル茶) の4種類です。店内では最もリーズナブルな価格なので、ばら撒き土産の候補にも!

★お得な125gパッケージ / 75~200元
先ほどの小箱の約2倍強のサイズで並ぶシリーズは、普段からお茶をよく飲むお友達や自分用にも。一見他店の商品と同じに見えて、一工夫施されたお茶もありますよ。左から順に、
1. 泰山峰 (高山茶) =200元
2. 清風鉄観音 (低焙煎で軽い口当たり) = 100元
3. 凍頂烏龍 (台湾産の有名な烏龍茶) = 75元
4. 出水芙蓉 (ジャスミン茶の工芸茶) = 125元
5. 鉄観音 (蜜のような香りのある鉄観音) = 100元

★1回分ずつの個装で飲むにも保存にも便利 / 88~198元
新商品として紹介されたのが、1回分の量に個包装された茶葉が合計100g入ったパッケージ。真空パックされているので、茶葉が嫌う湿気も防げて保存に最適。いただくときは1パック分をそのまま全部急須に入れてしまえばOKです。いずれも福建省安渓産の烏龍茶です。
上段左から時計回りに、
1. 高山鉄観音茶 = 168元
2. 清心烏龍茶 = 88元
3. 高山馬騮槭(マーラオメイ)茶 = 198元
4. 清風鉄観音茶 = 128元
5. 高山烏龍茶 =168元

★女性に人気の工芸茶も / 88、108元
正方形の可愛らしいパッケージで用意されるのは、花茶の工芸茶です。茶葉で花を包み込んだ工芸茶は、1粒をガラス製のポットに入れてお湯を注ぐとフワリとお湯の中で広がるお花がとっても綺麗。お茶の色や香りだけでなく、海洋生物のようにユラユラ漂うお花を眺めているだけでもリラックス度満点なので、観賞用にも喜ばれるお茶なんです。
① 白のパッケージ (花茶7箱+普洱茶2箱) = 88元
② 紫のパッケージ (9箱全て花茶) = 108元

★紅茶の元祖、中国の紅茶も試してみては? / 150元
昔風の缶があまりにレトロで目についたのが中国紅茶。紅茶は体を温め、ストレス性の頭痛の緩和にいいそうです。こうした効能面での特徴は普洱茶にも少し似ていますね。なお、普洱茶は紅茶よりさらに発酵度が高まった茶葉の種類なんですよ。
安徽省産の祁門(キーマン)で採れるもので、世界三大紅茶のひとつ。とても歴史のあるお茶です。

★この包装がかえって粋な感じですがお値段は…
上記の商品と同じディスプレイの中に、着流し風なくらいに粋な茶葉も見つけました。こちらは普洱茶 (古樹茶で100g/200元) と、別のお店ではなかなか手に入らないという馬騮槭 (古樹系の鉄観音で100g/500元) です。見た目のアッサリ度とは裏腹にお値段が高くてちょっとビックリ。

~ 最も品揃え豊富なのはやっぱり普洱茶 ~

実はこちらのお店は 「上海でプーアル茶」 と言えば筆頭に上がるほど有名だそうで、今までも多数のメディアが撮影に訪れているそうです。ということで、プーアル茶の品揃えはピカイチ! 普段用のお手頃なものもあれば、骨董レベルでお高くコレクター好みの商品まで並びます。
プーアル茶といえば、多くは写真のようにカチカチの固形で売られているのですが、これは運びやすくするために茶葉を固めたもので、緊圧茶と呼ばれています。写真のように、1粒そのまま急須に入れればOKというサイズから、飲む前に茶葉をホジホジとほぐして使うものまでその姿も色々。お椀型のものは沱茶 (1回1粒のものは小沱)、円盤型のものは餅茶、レンガのように四角いものは磚茶と呼ばれています。

★持ち運びにも便利な固形の普洱茶 / 30~108元
まずはお手頃そうなものから探っていきましょう。普洱茶の産地である雲南産、手のひらサイズの沱茶は48~108元。細長い筒状のものは中に小さい円形の普洱茶が入っていて、この1個単位から購入ができます (1個30元)。

★蔵茶 / 1箱2粒で45元
エキゾチックなトランプ大のお茶も発見。蔵茶というからにはチベット (中国語で西蔵) 系かと思いきや、四川省産。しかしやはり、その後はやはりチベット方面などへ流通する固形茶だそうです。茶葉箱の中にはこの固形茶がかわいく2粒。この一粒を急須に入れていただきましょう。旅のネタとしても、ちょっと面白いお茶の1つです。なお、蔵茶の横に見える14年もののプーアル散茶 (ほぐしたプーアル茶) は480元です。

★南香七子餅茶 / 450元
それぞれのお茶には、値札と同時に原産地やお茶の香り/特徴/保存方法などが、他のお茶屋さんに比べてかなり詳細に記されているんですよ。
こちらは 「生茶」 といって自然発酵させたもので、1年モノのまだ若いプーアル茶。出荷された時点ですでに発酵が進んでいる (人工的に発酵させた) 「熟茶」 と違い、保存して年数がたてばまろやかな味へと変化していき、育てる楽しみがあるんですよ。お値段も他の大きめの餅茶に比べるとお手頃です。

★老興安茶 / 2800元
見るからにどっしり重たそう? プーアル茶は包装のバリエーションが豊かなのも魅力なんですが、こちらは茶畑の雰囲気までそのままパッケージされたようなユニークなお品。35年モノの熟茶で、お値段もそれなりです。
※熟茶も時間が経つとさらに少しずつ発酵が進み、味がよりまろやかになっていきます。

★プーアル茶もアートです!
おお! いかにも中国だ! って雰囲気抜群の “ 中国茶業公司 ” 版プーアル茶はフルーティーな香りを持つ熟茶で、15年もの4,800元。また、“ 福 ”という文字が印象的なプーアル茶も15年もので、こちらはなんと5,000元です。
餅茶などの高級普洱茶を購入すると、こうして贈り物にピッタリの立派なケースで包装してもらえますよ。

購入前に試飲も可能です
こちらでは、購入前の茶葉を試飲することができます。特にちょっとお値段の張る茶葉の購入を考えているときには、試しておきたいものですよね。ナビも1杯ごちそうになったのですが、こちらは47年もののプーアル茶で、そのお値段はなんと500gで3万元もするんですって! ビンテージのプーアル茶はほとんど骨董級。時々神棚のように祀られている (?) 普洱茶を見かけますが、それもうなずけます。

~ 茶器や茶具も販売されています ~

店内には茶葉だけでなく、もちろん茶器&茶具類も販売されています。茶器は急須や湯のみが数点でセットになったものから個別売りまで、また陶器から紫砂まで色々ありますよ。中国茶道で使用するさまざまな道具類も揃います。

★茶こし&蓋付きカップ / 1セット88元
旅行者にとっては茶器をセットで購入するのは持ち帰るのに覚悟が必要だけど、こうした1人飲み用のカップならサイズも気にならないし、急須要らずでお茶が楽しめて1つあるととっても便利。中国では日常のシーンでお茶を飲む際、コップに茶葉とお湯を直接ガツンと入れちゃうんですが、そういう習慣があってこその便利アイテムですね。

★普洱刀 / 20元~
緊圧茶など固められた茶葉をほぐすために使う道具です。アイスピックタイプとナイフタイプがありますよ。大きめの緊圧茶を購入する際には一緒に買っておくと便利なアイテムです。

~ 時間があれば、茶館でゆっくりとお茶をどうぞ ~

茶葉を購入するだけでなく、併設の落ち着いた茶館でお茶をゆっくり味わえるのもこちらのお店の魅力です。お客さんが入っていない時は電気が消えていることが多く、一見その存在に気づかないかもしれませんが、時々ここでお茶片手におしゃべりしているお客さんたちを見かけます。もし電気が消えていても気兼ねなく入って行こう!
1階の茶館スペースには、4人掛けテーブルが4ヶ所、7人くらいで囲める少し広めの個室が1ヶ所用意されています。
2階には少し広めに取られた個室が4部屋ほど用意されています。
メニューには中国語のほかに英語の表記もされていますが、お茶の名前なので見て分からないということはほとんどありません。5年ものから約70年ものまで8種類のプーアル茶の他、鉄観音や幻の岩茶と呼ばれる武夷大紅袍など10種類の中国茶から選べます。お値段は58元~です。
最後になりましたが、こちらがオーナーの王さんです。お茶の名産地として名高い福建省安渓のご出身で、小さい頃からお茶に慣れ親しんできた王さんは、先ほどもお伝えした通り現在会員数約1万人を誇る 「世界茶文化交流協会」 の副会長さんなんです。王さんセレクションの中国茶なら、どなたでも安心して購入できると思いますよ。
なお、上海市内に複数の店舗を持つ「南香茗茶行」ですが、普洱茶の品揃えが見事&茶館まで併設されているのはこちらの襄陽南路店だけだそうです。皆さんも鉄観音や花茶だけでなく、様々な形状を持つ普洱茶を眺めながら中国茶の奥深さも一緒に楽しんできてくださいね。

襄陽南路を少し歩くと、以前ナビでご紹介したオシャレなネイルサロン「Frangipani(フランジパニ)」 の襄陽南路店があります。
さらに襄陽南路を北上していくと、復興中路にぶつかります。この交差点そばには100種類ものクレープがいただける本格派クレープカフェ「BLUE CHAIR(ブルー チェアー)」 がありますよ。

記事登録日:2008-07-30

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関連タグ: 中国茶 普洱

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-10-08

スポット更新日:2008-07-30

利用日
女性 男性