「安くておいしい」と地元っ子にも評判!南京西路の老舗点心店で味わう点心&麺!
こんにちは、上海ナビです。
今日ご紹介する老舗の点心店「王家沙」は、上海人なら誰でも知ってるくらい有名なお店。
こちら本店は3階建てで、1階では各種点心のテイクアウトが可能なほか、麺や小籠包など食券を買って店内でリーズナブルに食べられるんです。2、3階は1階よりはやや高級なレストランで、各種点心や上海料理を楽しめます。
今日は、よりローカル度の高い1階のメニューや注文の仕方をご紹介。それではさっそく地下鉄2号線「南京西路」から徒歩約30秒、小吃(シャオチー)ストリート「呉江路」とあわせてB級グルメをハシゴするにもぴったりな「王家沙 南京西路店」へ行ってみましょう!
~お店の中はこんな感じです~
南京西路に面しているメインの入り口を入ると、いろんな点心やお惣菜を売っているブースがずらっと並んでいるのが目に入ります。こちらも気になるところですが、まずは食券売り場のあるエスカレーターの裏側を目指しましょう!
4人用のテーブルが12卓ありますが、人気店なだけに、いつもお客さんでいっぱい!相席は覚悟ですよ。ゆっくり食べたい方は、お昼・夕方のごはん時をずらして行くのが賢明。
店内の清潔度は上々で、テーブルの間隔もゆったり配置されており、わりと落ち着いて食事できますよ。
~いよいよオーダー~
席に着く前に、エスカレーター裏側のカウンターで食券を買います。
1. 「价目表(メニュー価格表)」に掛かっている札を見て、食べたいものをセレクト!
2. レジのおばちゃんに食べたいものの名前と数を伝えます。
(中国語が出来ない場合は、メモを渡すか、札を外して見せればOK)
3. お会計を済ませたら、レシート(食券)2枚を渡されるので、それを持って席に移動します。
空いている席があったらすかさず着席!(満席の場合は、食べ終わりそうな人を見つけて脇に立って待ちましょう)
着席したら、手を振って店員さんを呼んで、レシート1枚を渡します(もう1枚は自分用)。あとは食べ物がくるのを待つだけですよ。
酢をいれるための小皿、お箸、レンゲは店員さんが持ってきてくれますが、足りない場合はキッチンカウンター前の台に置いてあるので、勝手にとってきてもOK。紙ナプキンもこちらにありますよ。
~それでは、いただきます!~
◎ 蟹粉小龙/蟹粉小篭 10元/4つ
肉汁たっぷりだけど、皮が厚いので破れて飛び出すおそれは無し。中身の餡は、酢が必要ないくらいアッサリ味で、胃がもたれることはなさそう。朝からコレをオーダーする人が多いのも納得です。
◎ 精致蟹粉锅贴/精致蟹粉鍋貼 15元/5つ
鍋貼(グオティエ)=焼きギョーザは、皮がモッチモチで肉汁たっぷりでナビも大好き。コチラのは、今まで食べた鍋貼の中でもトップを争えるほどのレベルの高さでびっくり!ショウロンポーと同じく、アッサリな餡は、蟹のおかげ?アツアツなうちに召しあがれ!
◎ 焖肉汤面/燜肉湯麺 8元
とろ火で煮込まれた特大チャーシュー(厚さ約1.5cm)がのったラーメンです。スープは醤油ベースで濃すぎず薄すぎず、日本人にも受け入れやすい味。麺はちぢれていない細麺。これが長~くて、量も多いんです。お子さんや女性の方は食べきれないかも?
◎ 担担面/担担麺 10元
豚ひき肉のそぼろとたっぷりのゴマのハーモニーが絶妙。スープはほんのり辛味を感じる程度なので、辛いのが苦手な方でもおいしくいただけますよ。
◎ 烤鸭汤面/烤鴨湯麺 15元
烤鴨(カオヤー)=北京ダックのラーメンなんて一体どんなの?!と期待半分・不安半分で待っていたら、烤鴨と麺は別々に出てきたのでちょっと安心(?)。烤鴨の皮はパリパリ、肉は柔らかくてなかなか。タレは意外にも甘くなく、ニンニク醤油でした!
◎ 荷包蛋/荷包蛋 1.5元
トッピングの「荷包蛋」は目玉焼きのことで、これはどの麺にも付け合わせられますよ。
◎ 虾蟹汤面/蝦蟹湯面 38元
一番お高いメニューってやっぱり気になっちゃいますよね。蟹ミソ風な餡は、片栗粉マジックでトロトロを超えてドロドロ気味。麺の上にかけて食べることを想定してのドロドロ度なのでしょうか。油っぽさは、酢を入れることで少し解消されますよ。エビはプリプリでおいしかった!
◎ 卤水蛋/鹵水蛋 1.5元
煮卵です。あまり味は染みこんでいませんが、黄身がフワッフワ!これも、どの麺にも付け合わせることができますよ。
ナビと相席になったおじいさん。家が近所でよく王家沙へ食べに来るのだそう。「これも撮影にどうぞ」と、撮らせてくれたのがこちら。[蚝油牛肉汤面/蠔油牛肉湯面 12元]は「好吃!(ハオチー おいしい!)」byおじいさん。
~点心コーナーへGO!~
老舗の点心屋さんとして名を馳せる王家沙の点心をチェックせずして帰れませんよね!
こちらには、エビのから揚げ(油爆河蝦)などパック売りのお惣菜が並んでいます。今晩のおかずは何にしようかしら?と、悩める主婦や主夫(上海はダンナさんが料理担当の家庭も多い)の強い味方!
行列の絶えないコーナーでは、中国式ダンゴや蒸しケーキなど甘いモノ系が売られていました。欲しい場合は、指差しでOK!お金はその場で支払います。
~ナビもいくつか買ってみました!~
◎ 桂花条头糕/桂花条頭糕 1.5元
和菓子の繊細さに慣れた日本人の口には、中国のお菓子ってあんまり…なことが多いのですが、これはおいしい!柔らかくて細長いお餅の中にこし餡が入っていて、塩漬けされたモクセイの実がほどよいアクセントに!
◎ 緑豆糕 1.5元
見た目は爽やか!味は、さ、爽やか過ぎる…。バスクリンのような味のねり消し(消しゴムの一種)を食べているような気分になっちゃいました。
◎ 豆沙麻球 1.5元
ゲンコツ大のゴマ団子。トレイに溜まっている油が若干気になりましたが、最後の1個を購入!お、おいしい!ゴマの香ばしさ&もちもち加減&こし餡の上品な甘さのトリプルドッキングが最高!出来たてはきっとホッペが落ちちゃうくらいおいしいと予想!
◎ 八宝饭/八宝飯 12元
八宝飯は上海のデザートですが、“点心大王”なんて名前が掲げられた日にゃ、食べてみるっきゃないでしょ!ということで、テイクアウトすることに。電子レンジで5分チンしてできあがり!油がすごいが、食べてみると意外においしい!甘いけど、人工的な甘味料の味ではなく自然な甘さ。もち米にアンコはいいとしてもフルーツはおかしいって!なんて言わずに、8種類のドライフルーツの中身を皆さんも確かめてみてくださいね。
ちなみに2、3階席は、先に食券を買うのではなく、一般的なレストランのように店員さんがテーブルまで注文を取りにくるスタイル。上海料理や点心がいただけます。
リーズナブルなローカル食堂にしては清潔で、店員さんもテキパキとしている王家沙なら、“地元の人がよく行くお店でB級グルメを試したいけど尻込みしちゃう” という方でも安心して食事を楽しめると思いますよ。みなさんもいろんなメニューにトライしてみてくださいね!
以上、上海ナビがお伝えしました。
■ 周辺情報
★瑞泰酒店
王家沙のすぐ近くにある「瑞泰酒店」は、立地とリーズナブルな価格が人気の3星ホテル。
★呉江路・東段 (石門一路から東)
焼ショーロンポーの有名店「小楊生煎館」がある、小吃(シャオチー 軽食)ストリート。
2007年4月の一斉取り締まりで屋台はなくなりましたが、店舗を持つお店は今も健在。B級グルメを楽しむ若者たちで相変わらずにぎわっています。
★呉江路・西段 (石門一路から西)
王家沙の裏側の出入り口は、こちらに面しています。現在工事中で、2008年春には2層立体式のショッピングストリートとなる予定。