一つなんて選べない!濃厚な甘さと、ずっしりとした重量感。彩り鮮やかなケーキを婁山関路駅エリアで味わう。
こんにちは、上海ナビです。
今日は、日本でも有名なパティシエが上海に出したお店があると聞きつけて婁山関路にやってきました。お邪魔したのは「Chez Shibata Shanghai」。こちらのお店は日本では岐阜に本店があり、名古屋を中心に展開しているお店なんだそうです。東京進出はしてないというより「しない」そうで、関東の方には馴染みがないかもしれません。お店のショーケースには、色とりどりのケーキたちがずらり。この彩りが「Shibata」のケーキの特徴なんだそうです。どっしりとした質感と、濃厚な味わい、甘さはフランスの伝統に則りつつも、そこかしこに「Shibata」オリジナルが隠れているんです。
お店があるのは地下鉄2号線「婁山関路」駅から歩いて10分ほどのところです。近くには百盛(パークソン)が入っているビル「上海城」があります。レストランやショップもたくさん入ってるんですよ。
お店のすぐ前は「虹橋公園」です。朝、夕には多くの人がおしゃべりを楽しんだり、ダンスしたり、楽しむ風景が見られます。
お店は婁山関路から紫雲西路へ曲がった左手にあります。どちらの道も日本の漢字と表記が違うので気をつけてくださいね。
店内はかなりシンプル。
打って変わって鮮やかに彩られたショーケース。時間や季節によって、並べられるケーキは変わります。
一角にディスプレイされているのは、柴田シェフの著書とご自慢のチョコレートです。
それでは早速ケーキの数々をご紹介しましょう。材料は最高の物を使って作られているそう。バターは6000円/kgのフランス産。販売もしていますが、賞味期限がとても短いので幸運な方しか手に入れることができないそう。チョコレートはヴァローナ。こちらは日本のお店よりもいい物使っているそうですよ!エクレアにのったバターの上にほんのひとつまみ載せられた塩にもこだわっています。それは後ほどご紹介しましょう。
モンブラン(蒙布朗)(35元) パティシエ曰く、マロンクリームをいかにおいしく食べさせるかがもっとも重要な課題とか。ナビ自身10数年モンブランを食べていませんでした。モンブランにちょっとした偏見を持っていたんですが、「Shibata」のモンブランを一口食べて、今までいかにおいしいモンブランを食べていなかったかに気がつきました。下にメレンゲが敷かれているので、クリーム、マロンクリーム、メレンゲを全部一気に口に放り込むのが正しい(?)食べ方です!
ミルフィーユ・キャラメリゼ( 焦糖千層酥)(28元) 濃厚なクリームとさくさくのパイ生地が奏でる2重奏。しかしこのクリームが上海でなかなかおいしいものに出会えないんです。ほのかに香るのはキルシュ(さくらんぼのお酒)。「最高のご褒美」とも言うべきケーキです。
エクレール・オ・キャラメル・ブール・サレ CBS(閃電泡芙)(28元) エクレアの上にバターとひとつまみの塩が載っています。スイカに塩と同じ原理?甘みに深みが加わります。バターはフランス産の最高級、塩はマルドン海塩。このお塩は中世から塩の名産地として知られるイギリスのマルドン作られたものです。世界中の美食家達の舌をうならせてきたものだそう。
ラ・ヴィーナス(女神)(46元)
中国人に一番人気というのがこちらのケーキ。ご自慢のヴァローナのチョコレートをふんだんに使っているので少々値段が張ります。なめらかなチョコレートムースに果実の酸っぱさが加わり、一口ごとに違った食感がはじけます。確かに人気が出る理由が分かります。
シシリエンヌ( 西西里安娜)(35元) こちらは上海発信のケーキです。ピスタチオの淡いグリーンが目に美しいケーキ。これは99.5%のピスタチオと0.5%のほうれん草で作られたピスタチオペーストを手に入れた上海のパティシエが日本の「Shibata」に提案したものなんだそう。
こちらが「Chez Shibata Shanghai」のパティシエ高橋さん。若干22歳で「Chez Shibata Shanghai」の立ち上げからすべての差配を任されたという腕の持ち主。22歳ながらパティシエ歴は7年。なんと14歳のクリスマスに専用冷蔵庫をもらうくらいお菓子作りにはまっていたそうです。きっかけは小学校時代にご両親が作ってくれたマドレーヌ。高校を中退して東京の某有名店からその職歴をスタートさせます。その後上海に場を移し「Chez Shibata Shanghai」のパティシエとして、新しいケーキを発信し続けています。
ホールケーキもあります。
ガトー・オ・ショコラ(198元/15cm、258元/18cm)、ミ・キュイ・フロマージュ(188元/15cm、238元/18cm)は高橋さんのオススメ。
クロワッサンとクロワッサン・ダマンド。ダマンドは高橋さんの一番のお気に入りだそうです。
いかがでしたか? 厨房の中も見せてもらったのですが、ちょうどイチゴを丁寧に切り分けているところでした。何気なくたくさんのイチゴが並んでいますが、これがとっても大変そうなんですよ。日本と違い大きさ別の仕分けが必要なのだそう。届いたイチゴを選別や洗浄はお店の仕事なんですね。こんな手間を知ると、なんだかとっても貴重なものを食べるのだと言う気がしてきませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。