上海外国語大学

Shanghai International Studies University上海外国语大学

閉店・移転、情報の修正などの報告

上海市内の北東部に位置、外国人への中国語教育に力を入れ各国からの留学生が集まる大学。

こんにちは、上海ナビです。
中国語学習者の数は年々増え続けているといわれている昨今。日本でコツコツと勉強もいいけど、いっそのこと中国に留学したい!とお考えの方も少なくないのでは? 今日ご紹介する上海外国語大学は、中国の中でも早期から留学生の受け入れを開始し、留学生への教育態勢も整っていると名高い大学。日本語が堪能な先生もいらっしゃるので、なにかと不安の多い初めての中国留学でも安心です。それではさっそくキャンパスへ行ってみましょう!

■ 上海外国語大学について

1949年に創立した上海外国語大学は、国家教育委員会直属の重点大学。言語学を中心に、国際経済や貿易、法学、金融学、会計学、情報システム、広告学などの多彩な31の学科、23の大学院があり、現在、1万人近い学生が通っています。ちなみに留学生の数は、そのうちの1200人以上! また国際交流も盛んで、29カ国・96大学等と交流関係があるそうですよ。
通称 「上外 シャンワイ」、欧米人の間では 「SISU シースー」 と呼ばれている上海外国語大学。以下、ナビ記事でも “ 上外 ” と呼ばせていただきます!
上外は、虹口区、松江区にそれぞれキャンパスがあります。留学生と一部の中国人学生は、上海市北東部にある虹口キャンパスで学習しますが、中国人学生の大半は、虹口キャンパスから車で約1時間離れた松江キャンパスで学習します。

■ 虹口キャンパスについて

留学生用校舎のある虹口キャンパスは、地下鉄 (軽軌) 3号線 「虹口足球場」、地下鉄8号線 「曲陽路」 のどちらからも徒歩圏内で、交通アクセス便利。市中心までも、タクシーで20元前後で行けますよ。
大学にしては、キャンパスが狭い(約16万平方m)!という声もよく聞きますが、逆にキャンパス内の移動が便利だという利点あり。

■ 留学生事情

外国人への中国語教育に力を入れている大学としても有名な上外は、1970年代から留学生の受け入れを開始しました。以来、毎年増え続ける留学生のニーズに答えることと、より優秀な中国語習得者の輩出を目的とし、1994年に 「国際文化交流学院」 を設立。短期・長期留学生は、この国際文化交流学院で中国語を学びます。教師陣の中には、外国で中国語を教えた経験がある先生も多いのだとか。

留学生の出身国の内訳は、多い順に、韓国、日本、ロシア、インドネシア、タイ、フランスで、現在53カ国から留学生が集まっています。ちなみに日本人の割合は30%だそうです。

留学コースについて


★ 漢語進修生
1学期=半年制で、2年まで在籍可。大まかに初級、中級、高級に分かれていますが、最初に実施されるクラス分けテストにより、より細かくクラスが分けられます。午前中は、中国語基礎科目の授業を受け、午後は、太極拳や書道などの選択科目を受けられます。
学費: 16800元/年、8400元/学期
教材費: 500元/年、250元/学期
管理費: 680元/年、340元/学期
申込み手数料: 450元
学期: 9月~1月(申込〆切:6月30日)、2月~6月(申込〆切:12月31日)
半年(1学期)~2年まで在籍可。
授業: 月曜~金曜の午前。午後は選択授業。
レベル: 初級、中級、高級
クラス定員: 15人前後
申請資格: 高卒以上、年齢18歳~50歳、健康で、経済的な保証と後見人を有する者。

★ 短期漢語進修生
短い期間の留学を望む方向けのコースがこちら。通常の学習期間は1ヶ月~3ヶ月ですが、最短1週間も可。学習内容は、漢語研修生と同じです。
学費: 1300元(1週間)、2000元(2週間)、2800元(3週間)、 3500元(1ヶ月)、5200元(2ヶ月)、6800元(3ヶ月)
教材費: 250元
管理費: 340元
申込み手数料: 450元
学期: 大学までお問い合わせください
授業: 月曜~金曜・午前のみ。午後の選択授業は、希望者が20名以上集まれば開講。
レベル: 初級、中級、高級
クラス定員: 15人前後
申請資格: 高卒以上、年齢16歳~60歳、健康で、経済的な保証と後見人を有する者。

★ 夏季コース
夏休みを利用して留学したい!という方にピッタリなのが、この夏季コース。4週間の短期プログラムで、毎週月曜~金曜の午前中に、中国語基礎科目の授業を受けます。午後は、希望者が20人以上いれば、太極拳や書道などの選択科目を受けられます。
学費: 3500元
教材費: 250元
管理費: 340元
申込み手数料: 450元
学期: 2008年7月14日~8月8日(第一期)、2008年7月28日~8月22日(第二期)
授業: 月曜~金曜・午前のみ。午後の選択授業は希望者が20名以上集まれば開講。
クラス定員: 15人前後
申請資格: 高卒以上、年齢16歳~60歳、健康で経済的な保証と後見人を有する者。

★ 漢語進修生(強化教学班)
短期間で大幅なレベルアップを目指す方向けに、新しく設置されたコース。学習期間は、半年~1年まで。ゼロから始めて、半年でHSK4級、1年でHSK6級取得が目標! 学習時間の平均は週に36時間で、中国語基礎科目 (文法、会話、聴力など) に加え、HSK強化講座があるのが特徴。
学費: 32000元/年、16000元/学期
教材費: 500元/年、250元/学期
管理費: 680元/年、340元/学期
申込み手数料: 450元
学期: 半年(1学期)~1年まで。
授業: 月曜~金曜の午前午後。平均学習時間36時間/週。
クラス定員: 15人前後
申請資格: 高卒以上、年齢18歳~50歳、健康で経済的な保証と後見人を有する者。

★ 本科生
別名 “ 留学生本科 ” という、留学生のみからなる本科クラスで4年間学習するコース。経済貿易コースと、中英双語コースがあり、2年生からは、中国語以外の専門的な学習科目が増えます。HSK8級以上&卒業論文合格すると、学士号が取得できます。
入学金: 4000元
学費: 18000元/年
教材費: 500元/年
管理費: 680元/年
学制: 4年。9月開校(締め切りは6月30日)
授業: 月曜~金曜日の午前午後。
クラス定員: 15人前後
申請資格: 高卒以上、年齢18歳~40歳、健康で、経済的な保証と後見人を有する者。
      HSK3級以上、または、高校卒業後、中国の正規大学で半年以上の中国語学習経験がある者。

※申請・手続き方法等については、国際文化交流学院日本語ホームページの “ 外国人留学生募集要項 ” をクリック!

■ 授業について

■ 施設案内

~校舎内編~

「2号楼」
コの字型の6階建ての建物が、留学生が勉強する2号楼です。約20名用の教室、大教室、視聴覚室などがあります。教室内は、なかなか清潔でエアコンもついていて快適! ただしエレベーターが無く、階段のみなので上階の教室の人はツライかも。
「留学生辦公室(事務室)」 2階202号室
入学手続きなどは、こちらの留学生事務室で! 日本語がペラペラな先生がお二人いらっしゃるので、中国語が全くできないうちでも安心です。
「閲覧室」 4階
中国語書籍の閲覧可能な部屋。放課後はここで、自習をする留学生の姿も。

~校舎外編~

「売店」
2号楼の目の前にある売店には、飲み物やお菓子などが売っています。休み時間になると、学生たちが息抜きがてら集まるスポット。
「食堂」
中国の家庭料理メニューが、一食8元前後で食べられます。中国人学生の利用率が高め。
「図書館」
学生証を持っていけば、図書カードを作ってもらえます。図書館の中にはコンピュータールームもあります。
「体育館」
プールやジムやバドミントンコートがある体育館。通常、利用費は1回30元ですが、学生には割引サービスがあるそうです。
「逸夫会堂」
入学式、卒業式の他、クリスマス会やカラオケ大会、スピーチコンテストなどのイベントもこちらの中の大ホールで行われます。
「上外迎賓館」
キャンパス内にある留学生寮です。留学生は一人部屋か二人部屋を選べます。建物の上階はホテルとして一般宿泊客に提供。設備は2つ星ホテルレベルで、週に一回ハウスキーピングが部屋の掃除&シーツ交換をしてくれるので、快適だけれども年々寮費が上がっている…という噂。

~上海外国語大学の寮案内~

1. 上外迎賓館(留学生教育中心)
一人部屋: 110元/日、二人部屋: 65元/日
2000年築。18階建て。各部屋、トイレ、洗面所、バスタブ、エアコン、電話、テレビ、インターネット完備。各階に共用のキッチン、洗濯機がある。教室まで徒歩約3分(キャンパス内)。
2. 上海迎館(国際文化交流中心)
一人部屋: 130元/日、二人部屋: 65元/日
1996年築。18階建て。設備は上海迎賓館とほぼ同じ。教室まで徒歩約15分(キャンパス外)。
3. 上外専家楼
一人部屋: 85元/日、二人部屋: 50元/日
1994年築。5階建て。各部屋、トイレ、洗面所、シャワー、テレビ、電話完備。教室まで徒歩約15分(キャンパス外)。

■ もっと知りたい!上海外国語大学

授業にお邪魔しちゃいました。
こちらは、留学生本科1年生の “ 精読 ” の授業風景。みなさん真剣に老師 (ラオシー= 先生) の話を聞いています。
国際文化交流学院の徐学院長です。徐学院長は日本語が堪能! ご自身も日中翻訳の授業で教鞭をとっておられます。上海外国語大学国際文化交流学院の理念をうかがったところ、「今天你以上外为荣,明天上外以你为荣。学生的需要就是我们的工作目标。让每个学生都承兴而来,满意而归!」 というお言葉を頂戴しましたよ。みなさん、頑張って翻訳してみてください! 出来なければ、上外に留学しちゃう…?
上海近郊の都市へ行く日帰り旅行 (校外学習) も留学生の楽しみのひとつ。他にも、クリスマスパーティー、カラオケ大会、スピーチコンテスト、作文コンテストなど、多様なイベントが行われるのも上外の特色なんですよ。

■ 周辺情報

「東体育会路」
キャンパスの東門を出ると、小さな売店や食堂が並ぶのどかなストリートに出ます。リーズナブルなローカルフードは学生の味方!
「魯迅公園」
大学正門の道路を挟んで目の前にある公園。太極拳や社交ダンスを踊る地元の人がたくさんいて、いつも活気で溢れています。
「中国工商銀行」
日本円 ⇒ 中国元の両替えなど、何かと利用する機会が多いのが銀行。大学の正門のすぐ近くにあるので、便利ですよ。
「郵便局」
手紙を送るのに切手を買ったり、国際郵便を送ったり、海外生活では郵便局の利用度も高くなりますよね。大学正門から徒歩約 5 分。
「虹口足球場」
中国サッカー・スーパーリーグに所属する 「上海申花」 のホームスタジアム。サッカーの試合だけでなく、中国内外の人気歌手のコンサート会場としてもよく使用されます。
「高点」
虹口足球場の隣にある、ボウリング、ビリヤード、ゲームセンター、KTVの複合型アミューズメント施設。上外留学生の班 (クラス) 会後の二次会は、高点でボウリング!が定番だとか。

記事登録日:2008-04-08

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-04-08

利用日
女性 男性