生花、鉢植えから骨董、インテリア雑貨まで! さまざまな卸売店舗が入る大型雑居ビル市場。
こんにちは、上海ナビです。
今日ご紹介する「虹橋古玩城」は、2012年にオープンした雑居ビル型の大型市場です。ナビもなんとなく存在を知っていたのですが、売っているものや、やや閑散とした雰囲気を見て『上海ナビ』で紹介するほどではないかな、と思っていた場所でした。が、2020年現在、女子たちのSNSにこの市場に関する投稿が増加中。生花やインテリアを扱うテナントが増えたことで客足が盛り返しているそうなんです。早速出かけてみることにしました。
「虹橋古玩城」へ行こう!
「虹橋古玩城」があるのは上海市の西郊外に位置する龍柏エリア。最寄駅は地下鉄10号線「龍柏新村」駅です。駅からは徒歩10分ほど。
入り口の門です
門を入ると左右に棟があります。メインは向かって右側の棟。このなかにぎっしり店舗が入っています。
盛りだくさんの雑居ビル型市場
館内のメイン吹き抜け
それでは早速館内を見ていきましょう。建物は地上6階、地下1階建てで、それぞれのフロアに小型の卸売店舗が入っています。入居しているテナントは、生花であれば街のお花屋さんやレストラン、ホテル、フラワーアレンジ教室、ブライダル業者など、大口をターゲットにしているところがほとんど。個人用に少し買うだけでは値切れないのが一般的です(でも、街で買うよりは充分安いです)。また、業者用として売られているので包装は簡素。持ち帰り用の袋などを持参しましょう。
※2020年春現在の館内の様子です。店舗や扱う商品が変わることがあります。
○生花(地下1階〜1階)
まずは生花から。巨大な地下空間が生花市場になっています。
品揃えは季節にもよりますが、ひと束10〜20元が相場。街で買うよりも3〜5割くらいの安さです。これから出荷する花なので、新鮮で長持ちするのも魅力。
ドライフラワーや綿花、テーブルアレンジに使えそうな葉ものなども。
流行りの多肉植物や盆栽、食虫植物もあります。
おしゃれ植物
カフェなどのインテリアになりそうなおしゃれ系植物の専門店も発見。そのほか、花壇に置くオブジェ専門店、ブライダル系の生花専門店、花といっしょにアレンジできるバルーンなどのパーティー飾りの専門店、リボンや包装紙など花束のアレンジ用品専門店、切り花用のハサミを扱うお店、花瓶の専門店なども。花に関するあらゆる卸売店が揃っています。見て歩くだけでも楽しい〜。
○骨董・茶器(1〜3階)
商売目的よりも、趣味が高じて自分の空間を持ちたくなった地元のおじさんたちによるテナントがメイン。お店を覗くと、たいていそんな感じのおじさんがお茶を飲んでいたり、友人をお店に招いて雑談していたりします。営業時間もまちまちで、好きなときに来て店を開けているという感じ。
商品も、売るというより自分のコレクションを展示しているようなものがメインでした。私設博物館を見てまわる感じですね。
骨董店に混じって点在しているのは茶器とコレクション用の茶葉(年代物のプーアール茶など)のお店。こちらも「こういう世界があるのか」ということを見に行く感じで。お土産用の茶葉や茶器を買うなら、お茶の専門店や茶葉市場に行くのがお勧めです。
○インテリア関連(4〜5階)
ベッドカバーやクッションなどのインテリアファブリック、部屋に飾る用のアート作品、家具店などが入っています。
このお店の造花、すごい
ナビが気になったのは、このフロアの一角を占めている造花のお店。これまで造花の世界というものをまったく気にしていなかったのですが、「最近の造花はこんなに本物っぽいのか!」とびっくりしました。枯れ具合、つぼみが混じっている感じなども再現されていて、部屋にあったとしても全然安っぽくならないな〜、と。髪飾りやコサージュにアレンジするのもいいかも? 意外な発見でした。
流木風家具の専門店
そのほかにも、金魚やカメを売る店、コレクション用の古酒を売るお店、イベントスペースなども。館内、とにかく広くて迷宮のようなので、迷いながら発見を楽しんでみてください。
いかがでしたか? ECアプリが主流になってからは、なんとなく元気がなくなってきている上海の市場界。でも、生花やインテリア系は、実際に見て実物を選びたい人が多いからか、今後も注目を集めていきそうです。ぜひ皆さんも、「観光地ではなく地元の人が行く場所」を目指すなら「虹橋古玩城」に立ち寄ってみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。