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90年代の定番観光スポットが復活! 戦前の面影を残す建造物内で、上海の無形文化財に触れてみよう。

こんにちは、上海ナビです。
上海の街は、戦前に建てられたレトロな建造物の宝庫です。今回ご紹介する「大世界」もその一つ。戦前に娯楽施設としてオープンした建物で、中高年以上の上海人には幼少時や青春時代の思い出が詰まっている建物なのだそう。そんな「大世界」が、2017年に10年以上の閉鎖期間を経てリニューアル。無形文化財を紹介する施設として生まれ変わりました。どんな施設になったのか、早速見に行ってみましょう〜。

「大世界」に行こう!

「大世界」の最寄り駅は、地下鉄8号線「大世界」駅。「人民広場」駅や「黄陂南路」駅などからも歩けますが、最寄りからの行き方をご紹介します。
①「大世界」駅1号出口を出ます

①「大世界」駅1号出口を出ます

②左へ進み、

②左へ進み、

③すぐ右折。右の建物が「大世界」です

③すぐ右折。右の建物が「大世界」です

④延安中路との交差点手前に入り口があります

④延安中路との交差点手前に入り口があります

⑤入り口前で建物を見上げるとこんな感じ

⑤入り口前で建物を見上げるとこんな感じ

チケットは一般60元(60歳以上と学生30元、身長130cm以下の子どもは無料)です。
チケット売場。平日は空いています

チケット売場。平日は空いています

チケット

チケット

入場時に持ち物検査があります

入場時に持ち物検査があります


「大世界」とは?
1917年にオープンした娯楽スポットです。演劇や曲芸などのショーや食事が楽しめる社交場として発展し、その後戦争、文革などを経て80年代に子ども向けのレトロな屋内遊園地としてリニューアル。2003年に閉鎖され、創建100周年の2017年に14年ぶりにリニューアルオープンしました。6角形の塔と、外観からはわからない中庭のある建造物が特徴的。築面積は5,740平米です。オープン当時(戦前)は、かなり奇抜で巨大な建物だったのではないでしょうか。
入り口とこの獅子は当時のまま

入り口とこの獅子は当時のまま

90年代までは、日本人旅行者にとっても外灘、豫園に並ぶ代表的な観光地だった「大世界」。80〜90年代に発行された日本の漫画、小説などにも実はよく登場しています。有名なのは漫画『山田太郎ものがたり』(森永あい/角川書店)。主人公が修学旅行で訪れた上海で「大世界」に行くんです。実はナビも同じ頃に行ったのですが、この漫画のお化け屋敷の描写には「あった! これ見た!」と笑ってしまった思い出が。あとは、ナビが印象に残っているのは『エキゾティカ』(中島らも/講談社)ですね。本好きなら、「大世界」が出てくる作品に一度は出会ったことがあるハズです。
毎日プログラムが変わります

毎日プログラムが変わります

「大世界」攻略法
ベストな行きどきは、気候のいい時期の平日。建物の構造上半分が屋外なので、寒い時期、暑い時期はのんびり見学する気分になれないかもしれません。土日祝日は混み合うので平日に行くのがベスト。メインステージのショーは、午前中は10時半、午後は13時半ごろから始まります。4階のシアター(武術ショー、音楽ショーなど)は整理券制。見たい場合はその日のプログラムを確認し、開始一時間前に1階フロントでチケットをもらっておきます。

レトロな館内を散策♪

それでは館内を歩いてみましょう。建物は4階建てで、階段とエレベーターが設置されています。建物は「コ」の字型で、真ん中に半屋外のステージがあります。順路などは特になく、いろいろ入ってみて探検するのがお勧め♪
当時の「哈哈鏡」が同じ場所に設置されてます

当時の「哈哈鏡」が同じ場所に設置されてます

<エントランス/哈哈鏡>
まずは入り口の「哈哈鏡」から。リニューアル前の娯楽施設だった「大世界」と唯一同じ展示物がコレです。表面がゆがんだり盛り上がったりしている鏡で、これに映ると太ったり変顔になったりするというもの。100年前に作られたものだそうです。何てコトないものなのですが、ナビが訪れた日は行列ができるほどの人気でした。
1〜2時間の伝統劇をフル上演

1〜2時間の伝統劇をフル上演

<中庭/大舞台>
昆劇、越劇などの伝統芸能を上演する大型ステージです。「ちょっとした出し物をやるのかな」と思っていたら、午前と午後の2回、1公演1〜2時間の長編の劇をがっつり鑑賞できるのです。地元中高年の皆さんはもう釘付け状態。気軽に伝統演劇をノーカットで鑑賞できるなら、入場料60元は決して高くないのかも。
主に昆劇、越劇が上演されます 主に昆劇、越劇が上演されます

主に昆劇、越劇が上演されます

<戯曲茶館>
ショーや実演を見ながらお茶を飲めるスペース。ただしナビが訪れた日は、立ち見も出ていてお茶を飲む空きスペースがありませんでした……。この日のステージは、昆劇のメイクの実演ショー。ほか、中国楽器の演奏、映画放映などの企画があるそうです。
こちらはエアコンの効いた屋内ステージです こちらはエアコンの効いた屋内ステージです

こちらはエアコンの効いた屋内ステージです

伝統的な上海料理の文化を知ろう

伝統的な上海料理の文化を知ろう

<非遺美食>
昔ながらの料理も無形文化財に指定している上海。ここでは、素朴なお菓子や軽食類の販売と、食品サンプルでの上海料理の展示が行なわれています。本格的な料理はここでは食べられないので、覚えて後日上海料理店でオーダーしてみては。
ミニ屋台やイートインスペースがあります ミニ屋台やイートインスペースがあります ミニ屋台やイートインスペースがあります

ミニ屋台やイートインスペースがあります

<エキシビジョンホール>
2〜4階に、さまざまな展示室があります。工芸品の展示と制作の実演が見られるほか、現代アートに昇華させた民間芸術の展示、定期的に入れ替わる企画展などがあります。
昔の職業の展示。こちらは猫屋さん

昔の職業の展示。こちらは猫屋さん

敦煌をテーマにした展示

敦煌をテーマにした展示

かわいい民芸品の展示も

かわいい民芸品の展示も

こんな近くで、職人に密着して見学可能

こんな近くで、職人に密着して見学可能

ただの展示室と異なり、「大世界」は展示物の制作者と直にふれあえるのがポイント。ベテラン上海人揃いなのもユニークです。
吹きガラスの要領で作る飴細工

吹きガラスの要領で作る飴細工

刺繍の実演

刺繍の実演

!?

!?

体験コーナーも

体験コーナーも

<伝習教室>
伝統技能のワークショップを行なうブース。この日は「剪紙(切り絵)」の教室が開催されていました。説明は中国語のみですが、子どもでも気軽に参加できます。ほか、刺繍、中国式生け花、藍染めの小物作りなどの教室が開かれるそう。
<その他>
ほかに、定期的に変わる企画展のコーナー、VRで1930年代の上海を歩けるコーナー、子ども向けスペースなども。まだ準備中の展示室も多かったので、今後もどんどん変わっていきそうです。
子ども向けスペース

子ども向けスペース

西洋鏡

西洋鏡

企画展ブース

企画展ブース

「大世界」の楽しみ方

廊下を歩いて展示室を探します。この感じ、なんだか高校の文化祭に似てる!?

廊下を歩いて展示室を探します。この感じ、なんだか高校の文化祭に似てる!?

エンタメ施設とも、博物館とも言い切れない「大世界」。こんなポイントで楽しんでみるのはいかがでしょう。
簡素な展示室。向こう側に段ボールも出しっ放し……

簡素な展示室。向こう側に段ボールも出しっ放し……

「昔ながら」の展示スタイル
一流キュレーターによるアート展や最新技術を駆使した博物館が主流になっている上海。でも「大世界」は、80〜90年代のゆるい上海を残したままの展示が魅力です。人によっては「もっとこうしたらいいのに!」と突っ込みたくなるかもですが、このゆるさがナビには懐かしい。「公民館の会議室をちょっと飾っただけ」という感じの展示室、脈絡のないコーナーが突然ある感じ、無形文化財のわけがないもの(キャラグッズ)などが飾ってあるところなど、ブレブレ感も楽しんで。
突然世界感の違う展示ゾーンが……。右の、天井の雲の飾りもなかなかの素朴さ 突然世界感の違う展示ゾーンが……。右の、天井の雲の飾りもなかなかの素朴さ

突然世界感の違う展示ゾーンが……。右の、天井の雲の飾りもなかなかの素朴さ

お土産探しは外で
館内ではお土産らしいものが販売されていませんが、建物の外側には上海を代表する老舗店が入っています。食品店、茶葉店、漢方薬局など、めずらしい商品を扱うお店が多いので、見るだけでも楽しめますよ。
月餅で有名な「杏花楼」

月餅で有名な「杏花楼」

中国茶のお店もあります

中国茶のお店もあります

レトロな食品店も

レトロな食品店も

実物を見に行こう
「大世界」で見た工芸品についてもう少し知りたい方、お土産に購入したいと思った方は「豫園商城」や「上海工芸美術博物館」へ。
館内でも紹介されていた、無形文化遺産メニューを食べるなら国営系老舗レストランへ。すべてのメニューはないかもですが、上海を代表する文化遺産料理が見つかります。
昆劇などの伝統芸能に興味を持った方は「逸夫舞台」へ。「大世界」から徒歩圏内の歴史ある劇場です。

いかがでしたか? ひととおり館内を歩いたナビの感想は、「旅行者向けというより地元の人向けの観光スポットなのかも」です。客層は、昔を懐かしむ地元のお年寄りたち、地域の工芸品などを学ぶために訪れた校外学習の小中学生がメインでした。でも、外国人向けではない施設は意外に新鮮。ぜひ皆さんも、地元の人にまぎれながら上海の近代史や伝統文化に触れてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2017-05-04

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2017-05-04

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