本屋さんに行こう(前)

毛沢東の評伝からあの大スターの写真集まで、超大型書店で中国語の本探し!

こんにちは、上海ナビです。地下鉄「中山公園」駅そばのショッピングセンター「龍之夢購物中心」にオープンしたばかりの書店「龍強書城」。前回はその全貌をご紹介したところで終わってしまいましたが、今日はいよいよ内部に潜入し中国語の本を探しにかかります。果たしてどんな本があるのか、迷路のように配置された本棚の中を突き進みますよ。
本探しの続きをする前に、「龍強書城」の構造を復習しましょう。店内は分野別にA~Kまで8つのエリアに分かれています。それではレッツゴー!
A:経済管理
B:社会科学
C:法律
D:文学、歴史、地理
E:生活、趣味
F:音楽映像ソフト
G:科学技術
H:文化教育
K:芸術、コレクション

~経済管理~

経済関係のコーナーからスタート。経済発展著しい中国、期待が持てますね!
いきなりマニアックな本を見つけてしまいました。その名も「中国経済報告(CHINA ECONOMIC REPOT)」です。このような田舎の水牛と農民が中国経済を支えているんですね(嘘)!
お馴染み、この人の本もありましたよ。世界的に有名な彼の名前も中国語で書かれるとなんだかわけが分かりませんね。

お馴染み、この人の本もありましたよ。世界的に有名な彼の名前も中国語で書かれるとなんだかわけが分かりませんね。

「狼の魂~強者の経営管理法則~」、実に身も蓋もないタイトルですね。経営者に必要なのは狼のように冷酷な心!

「狼の魂~強者の経営管理法則~」、実に身も蓋もないタイトルですね。経営者に必要なのは狼のように冷酷な心!

熱心に本を読む人たち。未来の大企業の社長でしょうか。

熱心に本を読む人たち。未来の大企業の社長でしょうか。

チャイニーズビジネスマン。

チャイニーズビジネスマン。

この棚の本を全て読破するとお金持ちになれるのでしょうか・・・・

この棚の本を全て読破するとお金持ちになれるのでしょうか・・・・

これ、全部経済書です。経済書に目を通さなければならないような大金に縁の無いナビには、ちっとも興味が沸きません。

これ、全部経済書です。経済書に目を通さなければならないような大金に縁の無いナビには、ちっとも興味が沸きません。

~社会科学~

続いてやってきました、社会科学の棚。

続いてやってきました、社会科学の棚。

おおっと、いきなりコアな棚を見つけてしまいました。「人生哲学」!ちゃらんぽらんに生きてきたナビ、そろそろ人生を考え直すときなのか?!

おおっと、いきなりコアな棚を見つけてしまいました。「人生哲学」!ちゃらんぽらんに生きてきたナビ、そろそろ人生を考え直すときなのか?!

「仏は怒ってはいけないと諭されました」・・・真にその通りでございます。ナビの座右の書にしたいくらいです。

「仏は怒ってはいけないと諭されました」・・・真にその通りでございます。ナビの座右の書にしたいくらいです。

その昔に学校で勉強したようなしなかったような本がたくさん並びます。

その昔に学校で勉強したようなしなかったような本がたくさん並びます。

特になんということは無いのですが、棚全体の色合いが綺麗なので撮ってみました。

特になんということは無いのですが、棚全体の色合いが綺麗なので撮ってみました。

これまたコアな、「政治学習」の棚です。

これまたコアな、「政治学習」の棚です。

「青少年読本 社会主義栄辱観」「学習読本 樹立社会主義」など、中国ならではの本が並びます。

「青少年読本 社会主義栄辱観」「学習読本 樹立社会主義」など、中国ならではの本が並びます。

赤一色の本棚も中華人民共和国ならではですよね。

赤一色の本棚も中華人民共和国ならではですよね。

中国はこの人を抜きには語れません。 中国はこの人を抜きには語れません。

中国はこの人を抜きには語れません。

党関係の書籍も充実しています。 党関係の書籍も充実しています。

党関係の書籍も充実しています。

~法律~

次は法律コーナー。 次は法律コーナー。 次は法律コーナー。

次は法律コーナー。

うわっ、またもやマニアックな品揃えの雰囲気。中華人民共和国各種国内法の本です。

うわっ、またもやマニアックな品揃えの雰囲気。中華人民共和国各種国内法の本です。

こちらは司法試験の問題集。司法試験は中国でも狭き門です。

こちらは司法試験の問題集。司法試験は中国でも狭き門です。

試しに一冊、手に取ってみましょう。共産党の党内法規の本です。こんなの、普通の書店で買えるんですね。ちょっとビックリです。 試しに一冊、手に取ってみましょう。共産党の党内法規の本です。こんなの、普通の書店で買えるんですね。ちょっとビックリです。

試しに一冊、手に取ってみましょう。共産党の党内法規の本です。こんなの、普通の書店で買えるんですね。ちょっとビックリです。


<検索コンピューターを発見!>
本探しの強い味方、検索用コンピューターを発見!
●試しにナビの大好きな歌「心太軟」を検索してみたところ・・・

●試しにナビの大好きな歌「心太軟」を検索してみたところ・・・

● なんと16件もヒットしました!やった~。

● なんと16件もヒットしました!やった~。

●在庫状況まで分かっちゃうんです。優れものですね!

●在庫状況まで分かっちゃうんです。優れものですね!

~文学、歴史、地理~

D区は文学、歴史、地理など。変わったところでは「軍事(D3)」なんてジャンルもあります。こちらのコーナーには戦争の記録や兵器百科などが置かれていますので、人民解放軍マニアの方は必見ですね!
「歴史書」のコーナーでは司馬遷の「史記」を発見。皆さん、学校の漢文の授業で習いませんでしたか?日本では古典の教科書ですが中国では立派な歴史書なんですよ。
「中国通史」もありました。なんと、中国4千年の歴史をわずか5巻に纏めてしまったようです。しかもお値段はたったの38元!!「国民読本」とまで言われちゃ、これは買わずには帰れませんね。
「外国人伝記」のコーナーでは、なんとナビの心のヒーロー高倉健の写真集を発見!!!おおおおおお、ナビ、かなり感激です。漢(と書いて「オトコ」と読む)健さん、中国でも大人気!
他にも、映画スターの写真集や歴代アメリカ大統領の伝記などがありました。
こちらは「お薦め本」コーナー。新聞などの書評で紹介された本や、売れ筋の本が並べられています。
「外国文学」のコーナーでは地面に座って熱心に本を読んでいる人がたくさんいました。中国の文学青年たちでしょうか。
「漢詩」のコーナーもあります。李白、杜甫、王維、白居易…これまた古典の試験でお馴染みの名前が並びます。
「歴史小説」「恋愛・任侠小説」
おおっと、「お薦め青春小説」!?
これが?中国の?青春?
なにやら怪しげな棚…
と思ったら、こんな本がありました。ちょっとドキドキしながら中を覗いてみると、すごい!!血液型の組み合わせの表まで載っています。お友達に新婚の方がいらっしゃったらお土産にいかがでしょう?
皆さん、本当に熱心に本を読んでいます。

~生活、趣味~

太極拳、薬膳、食事療法など、中国らしい本が並びます。もちろん内容は全て中国語ですが、この分野の本は写真がたくさんありますので、眺めているだけでも案外楽しいんですよ!
例えば薬膳の本はこんな感じ。蓮の実を使ったお料理の紹介のページです。栄養素がきちんと表記されているところはなんだか家庭科の教科書みたいですね。
こちらは食事療法のコーナーです。「どんな病気も自分で治す(百病自療)!」なんとも心強いお言葉ですね。
便秘、貧血、前立腺、更年期、肝臓障害、神経衰弱、不眠症、高血圧、通風などなど。これらの病気、本当に全て食事療法で治るのでしょうか…
「湯(タン)」は中国語でスープのこと。スープの専門書だけでもこんなに種類があるなんて、さすが中華料理は奥が深いですね。
郷土料理や中国茶の本もありますよ。この辺りはお土産にもよさそうですね。
「武術」のコーナーではこんな本を見つけました。「石警官生存手帳」!中には写真つきで悪者から身を守る術が解説されています。これ一冊あれば護身術はバッチリですね。っていうか、このおっさん、本当に強そう…
「体育の星」?!「巨○の星」の友達か何かでしょうか。もちろん違います。「明星」は中国語でスターのこと、スポーツ界のスターたちのコーナーです。
NBAヒューストン・ロケッツで活躍する中国人バスケットプレーヤー姚明の伝記。上海生まれの姚明選手、地元では特に人気があります。でも伝記って、彼まだ26歳なのですが…
F1上海グランプリが開催されるようになってから急に知名度の上がったあの人の本もありました。引退が惜しまれますね。
ワールドカップでお馴染みのあの選手の本もあります。それにしても外国人の名前は全て漢字表記。写真が無いと誰が誰やら全く分かりません。全部カタカナ表記にしてしまう日本人がとやかく言えることではありませんが…
日本では忘れ去られた感のあるこの人も、上海ではまだ大人気!隠れファンの方は、この機会に写真集などお求めになってみてはいかがでしょう?
こちらはDIY本のコーナー。編み物は上海でも大人気。秋から冬にかけてだけでなく、夏でも汗だくになりながら編み物をしている女性をたまに見かけます。
折り紙の本ですね。この馬やら蛇やら鷲やら、どうやれば折れるのでしょうか。不器用なナビには検討もつきません。
「綺麗な女の人」コーナー(?)がありました。中国女性の美の秘密がこの本棚に?!
旅行者には有り難いガイドブックコーナー。中国のみならず世界各地の旅行案内が手に入ります。
世界地図だってあります。中国語で表記された国名や都市名はなんだか異国情緒漂う不思議な雰囲気です。例えばアメリカは「美立坚合众国」、オーストラリアは「澳大利亚」といったところ。ちなみに日本はそのまま「日本」です。

いかがでしたか。これでやっと8階は見終・・・ってない、まだ音楽映像のコーナーがあるんです。その他にも2階部分がまるまる残っている。ぎゃあああああ。本の洪水の中で溺れ死にしそうなナビですが、頑張れ自分!面白い本を求めて三千里、中国語の本探しの旅は次回に続きます。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-01-24

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