春節の買い物をしに豫園に行こう

中国の一大イベント春節はもうすぐそこ、準備は整った?

こんにちは、上海ナビです。いよいよ2月になりました。中国で2月といえば「春節」!!旧暦(農暦)の元日(1月1日)のことで、こちらでは一年のうち最も重要なイベントです。中国には2月の「春節(旧正月)」、 5月の「労働節(メーデー)」、 10 月の「国慶節(建国記念日)」と年に3回の長期休暇がありますが、旧暦に基づいた伝統行事は春節だけ。普段は休みを取らない商店もこの日だけはお休みになります。地方から都市部に出てきている人の多くは実家に里帰りするため、春節前の鉄道は帰省ラッシュでまさに民族大移動といった感じの混みようです。
この時期は上海も春節一色。商店には様々なお正月用品が並び、街中至るところで春節の飾りを目にします。中国のお正月飾りはとにかく福福しいもの満載で、眺めているだけでオメデタイ気分になれますよ。今日はナビと一緒に、上海の街にお正月用品を探しに行きましょう!

~街中で発見した春節のお飾り~

預園周辺は昔ながらの上海の風情が色濃く残るエリア。ぶらぶら歩いているだけでいろいろと面白いものに出会いますよ。

預園周辺は昔ながらの上海の風情が色濃く残るエリア。ぶらぶら歩いているだけでいろいろと面白いものに出会いますよ。

ドアに貼られているのは「財神(福の神)」、日本の恵比寿様や大黒様に当たる神様です。財神が手にしている巻物(掛け軸?)に書かれている言葉は「恭喜発財」、直訳すると「お金儲けができますように」という意味。なんだか唐突なような気もしますが、お正月の挨拶言葉の一つです。

ドアに貼られているのは「財神(福の神)」、日本の恵比寿様や大黒様に当たる神様です。財神が手にしている巻物(掛け軸?)に書かれている言葉は「恭喜発財」、直訳すると「お金儲けができますように」という意味。なんだか唐突なような気もしますが、お正月の挨拶言葉の一つです。

コンビニエンスストアの棚にお正月の飾り物がありました。下についているのは爆竹です。中国では慶事の際に爆竹を鳴らして幸福祈願や厄払いをする習慣があります。

コンビニエンスストアの棚にお正月の飾り物がありました。下についているのは爆竹です。中国では慶事の際に爆竹を鳴らして幸福祈願や厄払いをする習慣があります。

こちらは「福」の字。ドアに貼ってあるのをよく見かけます。でも、向きが逆さま?いえいえ、間違えちゃったわけではありませんよ。中国語で「倒(転ぶ、倒れる)」は「到(やって来る)」と発音が同じ、つまり「福倒(福の字が逆さまに倒れる)」で「福到(福がやって来る)」という言葉遊びなんです。

こちらは「福」の字。ドアに貼ってあるのをよく見かけます。でも、向きが逆さま?いえいえ、間違えちゃったわけではありませんよ。中国語で「倒(転ぶ、倒れる)」は「到(やって来る)」と発音が同じ、つまり「福倒(福の字が逆さまに倒れる)」で「福到(福がやって来る)」という言葉遊びなんです。

こちらもお正月のお飾り、紅い灯篭です。書かれている言葉は「恭喜発財」。去年のものでしょうか、だいぶ色が褪せてしまっていますね。

こちらもお正月のお飾り、紅い灯篭です。書かれている言葉は「恭喜発財」。去年のものでしょうか、だいぶ色が褪せてしまっていますね。

ビニールテープまで赤で春節仕様?!

ビニールテープまで赤で春節仕様?!

~お店に到着~

目指すは豫園の北にある「福佑路」。この通りには「福佑商廈」「福佑門商廈」「福民商廈」など、小さな商店がギッシリと入った商業ビルが建ち並びます。
それでは、とにかく目に入ったものは手当たり次第にご紹介していきましょう!なお、いくつかの商品には参考までに値段を書きますが、こちらは全てお店の人の言い値=値切れば必ず安くなります。値切ってください。値切らないで買ってはいけません!!「でも中国語ができないから・・・」関係ありません。電卓(持参しなくても各店舗に必ず一つはあります)、筆談、身振り手振り、何でもかんでも使って必ず値切ってください。値切る値切る値切り倒す!これが中国の買物の鉄則です。
まずはこちらは入り口に貼る「福」の字。貼るときは逆さまにするのを忘れないでくださいね。
一袋3元

一袋3元

一袋5元

一袋5元


<2007年はブタ年?>
ここで一つ豆知識を。今年(中国では来年ですが)は亥年です。日本では亥=猪(イノシシ)ですが、中国語で「猪」はブタのことを指します。豚肉は「猪肉」ですし、「西遊記」に登場する「猪八戒」もイノシシ(猪)ではなくブタですよね。つまり2007年はブタ年!中国ではブタは豊かさの象徴であり、また子沢山であることから子孫繁栄にもつながるとっても縁起の良い動物とされています。当然お正月グッズもブタさんがいっぱいです!
これもドアに貼るシール。ブタが中国服を着ているのが面白いですね。右下の「萬事如意」は「何事も思い通りに行く」という意味です。

これもドアに貼るシール。ブタが中国服を着ているのが面白いですね。右下の「萬事如意」は「何事も思い通りに行く」という意味です。

リアルなブタ(どうでもいいけど子供付き)。

リアルなブタ(どうでもいいけど子供付き)。

各種ブタ。翼が生えていたり金色だったり、なんだかよく分かりません。

各種ブタ。翼が生えていたり金色だったり、なんだかよく分かりません。

こちらはブタ付き「福」の字。お目出度さ倍増ですね。鯉と戯れるブタなど、図柄的にはなかなかシュールです。

こちらはブタ付き「福」の字。お目出度さ倍増ですね。鯉と戯れるブタなど、図柄的にはなかなかシュールです。

ブタに乗った男の子と女の子セット。 ブタに乗った男の子と女の子セット。

ブタに乗った男の子と女の子セット。

男の子女の子セット。デザインもサイズもたくさんあります。真っ赤な唇がセクシー。
こちらは実写版(?)男の子と女の子セットです。お店の人に値段を聞いたところ即答で「500元」と言われました。ホンマかいな・・・

お次は各種「中国結び」の飾りです。
こちらは比較的小振りなもの。40元だそうです。

こちらは比較的小振りなもの。40元だそうです。

大きいものは130元!

大きいものは130元!

赤い中国灯篭も大きさによって値段が違います。直径1mのもので60元、1.2mで80元、一番大きいものは1.5mで100元。ちなみにこちらは絹が貼られた灯篭のお値段、ビニール製のものだともっとずっと安いそうです。
こちらはお手頃サイズの灯篭。どちらも35元です。
ちょっと変わったお飾りもありました。こちらは「元宝」と呼ばれる昔のお金の形をした置物。6個セットで10元です。

ちょっと変わったお飾りもありました。こちらは「元宝」と呼ばれる昔のお金の形をした置物。6個セットで10元です。

こちらもお金の置物です。福福しいというか何というか・・・お金がこんなにたくさん付いているだけあって、なんと300元!

こちらもお金の置物です。福福しいというか何というか・・・お金がこんなにたくさん付いているだけあって、なんと300元!

こちらは神棚に飾るぼんぼり、電気仕掛けで回るようになっています。一組(2つ)で120元。

中国版ポチ袋を発見。中国語ではお年玉のことを「紅包」と呼びます。昔は赤い紙でお金をくるんで渡したためこの名前が付いたそうです。各種紅包、大特価で3元!でも、この目は一体・・・注目ってことでしょうか?

鳴り物好きのナビ、お店の人にこっそり聞いてみたら・・・ありました、爆竹です!中国では、多くの都市で安全面や騒音問題から爆竹は禁止されています(北京では94年の春節から全面的に禁止、昨年は一部解禁)。上海でも市内の多くの場所は爆竹禁止地区に指定されていますが、もちろん春節だけは例外!戦争かと思うほどの音が街中に響き渡ります。皆さんも、買っても春節の日までは鳴らさないでくださいね。ちなみに筒型(打ち上げ式)のものは「高昇」と呼ばれ8個で40元、長方形(連続式)のものは「大地紅」で1000発のものが35元、2000発のものが45元です。
爆竹の次は花火売りのおばさんです。値段を聞いたら、「1箱3元、4箱買ったら10元にしてあげるわよ。さあいくつ買う?」と言われました。「いや、別に要らないんで結構です」と答えて立ち去ろうとしたら、いきなり「買わないの?アンタ、私のこと騙したわけ?!」と詰め寄られ。いや、騙したって、値段を聞いただけのですが・・・
こちらは中国伝統の「剪紙(切り紙細工)」。豫園商城などでも実演販売をやっているのをよく見かけますが、こちらはとにかく段違いに安いんです。本当にたくさん種類がありますので、時間をかけてお気に入りを探してみてください。
2007年のカレンダーも揃います。こういう日めくり型のカレンダー、日本ではあまり見かけなくなりましたよね。

「また遊びに来てね~」
いかがでしたか?近代的な高層ビルが建ち並ぶ国際都市上海にも、中国の伝統はしっかりと息づいています。この時期に中国にいるのであれば、年に一度のお祭りを楽しまない手はありませんよ。お飾りを揃えて、お正月料理を食べて、チャンスがあれば爆竹だって鳴らして春節を満喫しましょう。それでは皆さま、どうぞ良いお年を!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-02-01

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