上海のフリーマーケット

こんにちは、上海ナビです。ほんの5、6年前、上海人の友人と日本の映画を見ていたとき、フリーマーケットのシーンが出てきました。野外で洋服を物色する主人公をみて、友人が一言「これ、何してるの?」。……彼女はフリマを知らなかったのです。「他人の着た洋服を買うわけ?　中国では絶対無理!」などと顔をしかめる友人を見て、考え方の違いを痛感したものでした。
ですが最近、上海版デザインフェスタ「創意集市」の流行で一般の人がお店を出せるイベントが定着したこと、上海在住の外国人がフリマを開催し始めたことなどかきっかけとなり、徐々にフリマが認可されつつあるようなんです。

この通路を抜けた先の庭が会場です。

個性派オリジナルグッズの数々。

手作りアクセサリーはおみやげにもぴったり。

古着や古本は現地在住の日本人に人気。

地元上海のお洒落な女の子、上海に住む日本人主婦やフランス人カップルなど、片言の言葉と電卓さえあれば誰でも参加可能。友達作りにも一役買ってくれそうです。

ペットと一緒に来場した人も。

売り物を持ち寄って売るだけではないのが「研究所」&「牛心」主催のフリマ。今回のフリマのテーマは「エコ」でした。会場では、「野生のパンダの数は?」「上海のゴミの量はどのくらい?」など、エコに関する賞品付きウルトラクイズを開催。盛り上がりました。

かと思えば、ギター持参でやってきてストリートライブを始める人もいます。

締めは上海でアフリカンパーカッション教室を開いているメンバーのライブ。会場全体が陽気なリズムに包まれました。

いかがでしたか?　リサイクル、持ち物の整理、掘り出し物探し、お小遣い稼ぎなど、フリマへの参加目的は様々ですが、何より「みんなで楽しむ」ということが上海のフリマのポイントなのではないかと思いました。音楽だけ聴きにくる人、楽器持参で飛び入り参加してしまう人、会場内の椅子に腰かけてビールだけ飲んで行く人も。みんな思い思いに休日の午後を過ごしていました。
ショップでは手に入らないもの探し、リーズナブルなお土産選びはもちろん、上海に住む人たちの輪にも入れてしまうフリマ。現地発行の情報誌などにも日程が掲載されています。街歩きの途中でフリマを見かけたら、ぜひ立ち寄ることをオススメします。以上、上海ナビがお伝えしました。