こんにちは、上海ナビです。
変化の激しい街・上海は、お店の閉店や移転のサイクルも早く、街の雰囲気も数年で変わっていきます。今年版のガイドブックに掲載されている地下鉄路線図も既に古かったりするので、旅行者泣かせな街だと言えるのではないでしょうか。古い街並が取り壊されることに寂しさを感じている人も多いようです。でも! ナビ的に常にお伝えしたいと思っているのは「今の上海」。ということで、ここ1〜2年で登場した、変わった最新の上海を動画でお届けしたいと思います!
西岸(ウエストバンド/龍騰大道エリア)
川沿いのカルチャーゾーン
2014年初めごろから、地下鉄7号線「雲錦路」駅と11号線「龍華中路」駅に挟まれた黄浦江沿いの一帯がアート&カルチャーゾーンに変化! 「龍美術館(西岸館)」「西岸芸術中心」「余徳耀美術館」の3つの大型美術館がオープンし、話題を集めています。川沿いの広々としたエリアが公園のように開放されているので、若い人を中心に憩いの場として定着。音楽イベントの会場としても利用され始めています。
淮海中路
レンガ造りのエルメスがオープン
昔から店舗の入れ替わりが早い淮海中路ですが、現在の中心的存在は2013年にオープンした「iapm」と「K11」。2014年には老舗食品店の相次ぐリニューアルがあり、最新ショッピングモールと老舗国営店が入り交じるストリートに変化。外資系高級店は腕時計の専門店が目立つようになりました。東側にはレンガ造りの古い建物をリノベーションしたエルメスがオープン。陝西南路との交差点は地下鉄12号線の「陝西南路」駅開通に向けた工事が行なわれています。
静安寺エリア
「静安嘉里中心」が中心的存在に
2012〜2013年にかけて「Reel」、「静安嘉里中心」の二つの複合ショッピングモールがオープン。それ以降、静安寺エリアだけでなく上海市内全体の人気モールの勢力図も変わってきたような気がします。これに加え、北側には新たなモール「Crystal galleria」がオープンを控えて工事中。「恒隆広場」「梅龍鎮伊勢丹」など、2000年代半ばまで最先端だった南京西路エリアのデパートたちの影が薄くなってきたような? 激変中のショッピングモール激戦地です。
上海万博跡地
閉幕から4年。まだ手つかずの場所も
2010年に開催された上海万博ですが、閉幕後は「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」「中華芸術宮」「イタリアセンター(旧イタリア館)」などがオープン。2014年にはショッピングモール「世博源」がオープンしました。さらに、ここ数年内に4つのラグジュアリーホテルが登場する予定だそう。まだまだ更地や工事中の場所が多いこのエリアですが、ゆくゆくは副都心のような街になるのかもしれません。「後灘公園」のような、自然そのままのエリアが残されているのにも注目です。
陸家嘴
632mの「上海中心」を根本から見上げてみました
常に変わり続けているエリアですが、2015年にオープン予定の「上海中心」は既に最高部までの建築が終了。内装工事が始まっています。オープン予定のレストラン情報もちらほら聞こえてきました。また、2013年にこのエリアの主要ビルをつなぐ「世紀連廊」(歩行デッキ)ができてからは、ビル間と地下鉄の駅との移動も便利に。地下鉄2号線「陸家嘴」駅に直結する地下空間も拡大しています。
番外:まだまだ残っているこんな風景
昔ながらの街並、あります!
80〜90年代に中国旅行の経験があったり、上海駐在をしていた年配世代に、「今の上海はもう古いものが全部なくなっちゃって。行こうとは思わないね」などと言われてしまうことが非常に多いナビ。その場では「そうですね〜」なんて相づちを打っていますが、心の底では「そんなことないのに〜! 今こそぜひ上海に来てほしい!」と思ってます。ノスタルジックな風景は、市内のそこここにまだまだ健在なのです。
いかがでしたか? 「最新情報」として掲載したものがあっという間に古い情報になっていく上海。今回掲載した動画も、数年も経てばどれも「あのときだったからこそ撮れた映像」に変化していくのでしょう。皆さんもぜひ、今しか撮れない上海の風景を撮影してみては。
以上、上海ナビがお伝えしました。