上海植物園

シャンハイジーウーユエン上海植物园

閉店・移転、情報の修正などの報告

季節ごとの花々が迎えてくれる広大な植物園。お花見や森林浴もできる上海きっての自然満喫スポット。

こんにちは、上海ナビです。
上海に住んでいると、フラワーイベントに関するニュースを見聞きすることが日本より多いような気がします。花鳥画や盆栽など、植物を愛でる日本文化も多くが古代中国から伝わったものですし、植物への意識がもともと強いのかもしれません。そんな伝統的な中国の植物文化と季節の花を観賞できるのが今日ご紹介する「上海植物園」。ややわかりにくい場所にあるので、「存在は知っていたけど行ったことがない」という方が多いかも。詳しくご紹介したいと思います!

「上海植物園」に行こう!

「石龍路」駅南口を出ます

「石龍路」駅南口を出ます

「上海植物園」があるのは市街地の南郊外。最寄り駅は地下鉄3号線「石龍路」駅南口です。駅からの行き方はこんな感じ。
①駅を出たところを左へ進むと、

①駅を出たところを左へ進むと、

②歩道橋があるので渡ります

②歩道橋があるので渡ります

③歩道橋の左手の階段を下り、

③歩道橋の左手の階段を下り、

④東泉路を下りた方向(南)に進むと、

④東泉路を下りた方向(南)に進むと、

⑤突き当たりに植物園の4号門が

⑤突き当たりに植物園の4号門が

⑥右手にチケット売場

⑥右手にチケット売場

地下鉄で行く場合はこの4号門を拠点にします。帰りも4号門を出て下さい。非常に広いため、別の門を出てしまうと駅までたどりつけないことがあります。
園内の地図

園内の地図

「上海植物園」はこんな場所
市内の観光地のなかでも意外に歴史が古い「上海植物園」。2015年で開園40周年を迎えるそうです。前身は1950年代に作られた「龍華苗園」とのこと。面積は約81ヘクタールで、学術研究や学生の校外学習の場としても広く利用されているそう。特に梅や桜の季節がにぎわいます。行くならお勧めの季節はフラワーフェスタが開催される春(3〜5月)と、秋の草花や紅葉が見られる秋(10〜11月)です。
園内にはそのままの雑木林のような自然も 園内にはそのままの雑木林のような自然も

園内にはそのままの雑木林のような自然も

また、敷地内は時期によって植え替えや配置替えの工事が行なわれています。順路どおりに歩くよりも、花の時期を考えつつ気ままに散策するのがお勧め。また、チケットは入場料15元(6〜18歳:7.5元、60〜69歳:12元、70歳以上:無料、6歳以下:大人一人につき一人まで無料)のほかに、有料のエリアがあります。すべて込みのチケット(40元)もありますが、時期によって見なくてもよいコーナーがあるため、入園してから入りたいエリアでチケットを買うのがお勧めです。
時期によって入れないエリアも

時期によって入れないエリアも

一般チケットです

一般チケットです

春の「上海植物園」を歩こう

この時期の主役は梅

この時期の主役は梅

今回ナビが訪れたのは3月上旬。2015年は春の訪れが遅いようで、まだコートやマフラーが必要な寒さでした。この時期に見られたのはこんな花です。桜が咲く季節は、シートやお弁当、飲み物を持ってお花見に来る在住日本人もいるそう。
咲き始めのチューリップ

咲き始めのチューリップ

そろそろ終わりのツバキ

そろそろ終わりのツバキ

スイセン

スイセン

モクレン

モクレン

菜の花

菜の花

カワヅザクラ

カワヅザクラ

以下、「上海植物園」で見られる主な季節ごとの花です。
※その年の気候によって前後することがあります。
1〜2月:ロウバイ、ツバキ、キンギョソウ、スイセン、ハボタン
3〜4月:梅、桜、モクレン、梨、桃、チューリップ、スモモ、ボタン、ツツジ、カイドウ、サンザシ
5〜6月:シャクヤク、バラ、ツツジ、ザクロ、イリキウムヘンリー、ヒシバデイゴ
7〜8月:ハス、ヒマワリ、ネムノキ、タカサゴフヨウ、彼岸花
9〜10月:キンモクセイ、イチョウ(実)、柿(実)、ヒイラギナンテン、ラカンカ(実)
11〜12月:菊、ビワ、モクフヨウ、イチョウやカエデなどの紅葉

桜(ソメイヨシノ)

桜(ソメイヨシノ)

藤

ツツジ

ツツジ

ハス

ハス

ヒマワリ

ヒマワリ

彼岸花

彼岸花

菊

楓

イチョウ

イチョウ

「上海植物園」内の見どころ

先ほどご紹介したように、「上海植物園」の敷地内には有料の見どころがいくつかあります。お勧めの場所はこちら!
※各スポットの入り口でチケットを購入し入場します。
盆景園入り口

盆景園入り口

盆景園(盆栽園) 一般7元
ナビイチ押しのスポットです。4.1万平米の敷地内に個性的で巨大な中国らしい盆栽がずらり。外国人観光客にも密かな人気だそう。日本の盆栽よりもダイナミックにわかりやすく美を表現している気がします。石を使った山水画のような盆栽も中国ならではですよね。
園内の様子

園内の様子

中国らしいデザインの盆栽がいっぱい

中国らしいデザインの盆栽がいっぱい

本場の盆栽はひと味違います 本場の盆栽はひと味違います 本場の盆栽はひと味違います

本場の盆栽はひと味違います

蘭室入り口

蘭室入り口

蘭室 一般7元
中国を代表する花の一つ・ラン(春蘭、東洋ランなど)を展示するスペース。日本から贈られたランも展示されているそうです。開花時期は4月(品種によって秋も)とのことで、ナビが訪れた日はまだ咲いていませんでした。こちらは花が見られるかどうか確認してから入場を。
展覧温室 一般30元(2棟共通チケット)
園内には温室が2棟あります。ヤシ、西洋ラン、サボテン、食虫植物、多肉植物などの熱帯生物が展示されていました。岩の洞窟があったりと、探検気分も味わえます。ただし入場料はやや高め。中国ならではのものはないので、ナビ的にはスルーも可かな。
二つの温室があります(チケットは30元で2館共通) 二つの温室があります(チケットは30元で2館共通)

二つの温室があります(チケットは30元で2館共通)

探検気分

探検気分

めずらしい熱帯植物がいっぱい

めずらしい熱帯植物がいっぱい

温室内の様子です

温室内の様子です

アスレチック広場

アスレチック広場

児童遊楽場 15元〜
アスレチック広場、ゴーカート、メリーゴーランドなどがある子ども向け遊具エリアも。ナビが訪れたのは寒い日の平日だったので人はまばらでしたが、土日はにぎわっています。
レトロな遊具があります レトロな遊具があります

レトロな遊具があります


以下、無料で見学できるこんなエリアもあります。
こんな史跡も

こんな史跡も

黄母祠
宋代に紡績技術を広めた黄道婆を祀る廟です。敷地内には中国の紡績文化や機織りに関する資料館と、イチョウ、カエデ、キンモクセイなどが植えられた庭園があります。
紡績関連の展示館と庭園、回廊などがあります 紡績関連の展示館と庭園、回廊などがあります

紡績関連の展示館と庭園、回廊などがあります

ほか、バラ園、ツツジ園、竹園、薬草園、ボタン園なども(すべて無料)。季節ごとに見どころが変わるのも「上海植物園」の特徴です。
竹園

竹園

ツリーハウスがあるエリアも

ツリーハウスがあるエリアも

「上海植物園」の楽しみ方

植物を眺めたり、散策したりする以外に、地元の人はこんなふうに過ごしています。圧倒的に多いのは写真が趣味のおじさんたちでしょうか。
花の撮影をする人多数 花の撮影をする人多数

花の撮影をする人多数

写生

写生

釣り

釣り

トランプ

トランプ

レンタサイクル

レンタサイクル

こんなレンタサイクルもあります。デポジット200元で、50元/1時間とのこと。
微妙なオブジェ(?)

微妙なオブジェ(?)

中国らしいものや景観を楽しめるのも「上海植物園」の魅力の一つ。今の形でオープンしたのが1970年代ですから、当時の中国っぽさがなんとなく残っている気がします。
パンダボート

パンダボート

まっすぐの杉並木

まっすぐの杉並木

レストラン兼多目的ホール「ガーデンパレス」

レストラン兼多目的ホール「ガーデンパレス」

園内にはワンタンなどの簡単な食事ができる売店が2〜3軒と、結婚式会場にも使われるというレストランが1軒あります。ただし、昼食時でもガラガラでした……。周辺にもナビがお勧めできるお店はないので、食事は市内で済ませる日程で訪れた方がよいかもしれません。
店内の様子

店内の様子

メニューです

メニューです

軽食を出す売店

軽食を出す売店

メニューです

メニューです

飲み物やお菓子だけを売る売店も

飲み物やお菓子だけを売る売店も


上海市内には植物園が2ヵ所あります。興味がある方は「辰山植物園」にも出かけてみて下さい。
盆栽に興味があるという方も意外と多いかも? 「上海植物園」以外で盆栽の展示が有名なのはこちらです。

いかがでしたか? 上海の市中心から地下鉄ですぐの範囲ながら、静かで野鳥の声もたくさん聞ける「上海植物園」。中国ならではの植物や造園文化に興味がある方はもちろん、観光地の喧噪に疲れてしまったという方にもお勧めです。
以上、上海ナビがお伝えしました。

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記事登録日:2015-03-31

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関連タグ: 花見 盆栽 石龍路

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-07-07

利用日
女性 男性