ナビ合同企画第9弾 各都市マクドナルド大比較!

マクドナルドは世界共通?いえいえ、その街にはその街だけのオリジナルメニューがあるのです。

こんにちはナビです!旅行の一番の目的は「食べること」という方が多いのでは?旅先で楽しむその土地でしか味わえない料理は、デジカメで撮った街の風景と同じくらい忘れられない思い出になるものです。だけど一人旅を楽しむ旅行者にとっては、言葉の問題や料理の量のせいで、とてもお腹が空いているのになかなかレストランが決まらない、ということもあるはず。そんな時には手っ取り早くファーストフード店に入ってしまうのも選択肢のひとつです。海外に行ってまでファーストフード?なんて思う人も多いと思いますが、例えば世界中にあるファーストフードチェーン『マクドナルド』にもそれぞれの都市で違いがあるのです。店の雰囲気、サービス、スペシャルメニューなどなど、その都市ならではのおもしろい発見があったり。ということで今回は、ナビ各都市のマクドナルドを徹底比較してみたいと思います!

各都市マクドナルド事情

※1台北はすべて台湾全土のデータ。※2バンコクの店舗数はタイ国全土のデータ。※3上海の従業員数は中国大陸全土のデータ(大陸全土の店舗数815店)。

※1台北はすべて台湾全土のデータ。※2バンコクの店舗数はタイ国全土のデータ。※3上海の従業員数は中国大陸全土のデータ(大陸全土の店舗数815店)。

日本には1971年に一号店がオープンしたマクドナルド。ナビ各都市でオープンが一番早かったのは、香港。一番最後にオープンしたのは上海でした。アルバイトの時給もさまざま。ちなみに日本では地域によって違いますが、概ね750円~だそうです。物価が違うので一概に高い低いは判断できませんが、日本と生活水準があまり変わらない都市でも、マクドナルドの時給に関しては日本と比べるとかなり安いようですね。

それでは、各都市のマクドナルド事情を写真を交えて各ナビにレポートしてもらいましょう!

香港

『麥當勞(マッドンロウ)』『麥記(マッゲイ)』と呼ばれ、手軽なファーストフード店として幅広い年代に人気があります。看板には中国語表記はなく英語表記と『M』のロゴのみ。土地が高いために路面店は少なく、ビルの2階や地下など階段を上ったりしてやっとたどり着ける店がほとんどです。ちなみに全店禁煙。夜が長い香港人のライフスタイルに合わせて、全香港の約半分の店が24時間営業を行っています。

ソウル

韓国では『メッドナルドゥ』(発音がむずかしい…)。外資系ハンバーガーチェーンの中では真っ先に韓国進出を果たし、店舗数も最多(不動な1位は韓国「ロッテリア」)。ここ数年、朝マックもスタートし、24時間営業店も増加中。ただ、ウェルビーイング(健康)ブームや米国牛肉輸入問題もあってか、一時は300以上あった店舗も減少傾向にあり。特に昨年は、韓国1号店の狎鴎亭店閉店というショックな?!出来事も。

台北

台湾のマクドナルドは『麥當勞(マイダンラオ)』と呼ばれています。おなじみの『M』の文字のロゴマークと『i’m lovin’ it』のキャッチコピーは台湾では健在。台北市内のいたるところにあり、ほとんどが24時間営業。MRTの駅の近くのコーナーなど便利な立地条件のお店が多く、平日休日に関わらず、お昼と夕方の食事のころになるとレジの前には長い列ができる人気っぷりです。

バンコク

タイ式発音では『メークドーナル』。タイでも略語の方がよく使われていて、その名は『メェック』。日本語で『ま・く・ど・な・る・ど』と発音すると「変なの~!?」と笑われる率高しです。主要なデパートやショッピングセンターの1階にどーんと陣取ってることが多いマクドナルド、待ち合わせの場所としてもよく使われます。

上海

今やすっかり上海っ子の生活に根付いた感のある『麦当労 マイダンラオ』は、24時間営業やドライブスルーOKな店舗(郊外中心)も続々とオープン中。店内で勉強する学生もたまに見かけますが、ひまわりの種(おやつ)などを持ち込んでくつろぐ中年世代にも遭遇します。実は上海では、マクドナルドよりもKFC(肯徳基)の方が人気が高いんですが、牛肉を食べるならマクドナルド、鶏肉ならケンタッキーと使い分けている人も多いようです。

各都市マクドナルド基本メニュー比較

次は、マクドナルドの定番メニューを比較してみましょう。先日終了した北京五輪のオフィシャル・スポンサーとしてオリンピックをサポートしたマクドナルド。1968年フランスで開催された冬季オリンピックで、アメリカの選手たちがマクドナルドのハンバーガーが食べたくてホームシックになり、それを聞いたマクドナルドがアメリカからハンバーガーをわざわざ開催地まで届けたんだそうです。これをきっかけにマクドナルドはオリンピックをサポートすることになったんですよ。まあ、これは極端な話としても、外国で現地の食べ物に飽きてしまった時、普段食べ慣れているものが世界中のどこへ行っても簡単に食べられるっていうのは、心強いものですよね。

マクドナルド定番メニュー  各都市のお値段
ハンバーガー 
ソウル(136円)

ハンバーガー ソウル(136円)

フライドポテト
上海(120円)

フライドポテト 上海(120円)

ビッグマックセット
香港(354円)

ビッグマックセット 香港(354円)

コーラM
台湾(105円)

コーラM 台湾(105円)

マックナゲット
バンコク(166円)

マックナゲット バンコク(166円)

マックシェイク
香港(130円)

マックシェイク 香港(130円)

※表中の日本円換算は四捨五入後のおおよその料金。

※表中の日本円換算は四捨五入後のおおよその料金。

各都市マクドナルド  ココだけの人気メニュー

香港

■Sausage & Egg Twisty Pasta(セット) 288円 (HK$20.60)
香港人の朝ごはんの定番メニューのひとつ、マカロニ。マクドナルドにもマカロニセット(朝食のみ)があります。ミックスベジタブルの色鮮やかなマカロニスープの上に、タマゴとハンバーグがドーンと盛られたユニークなセットは意外とお腹いっぱいになります。

■Grilled Chicken salad 319円(単品)(HK$22.80)
健康志向のOLに人気なのがこのサラダ。『Healthy Living』 バランスの取れた食生活を推奨するマクドナルドならではのメニューです。これに単品のコーンやドリンクをつけると、ランチはもちろんディナーにも十分なボリュームです。

ソウル

■プルコギバーガー  単品283円(2,700ウォン)/セット450円(4,300ウォン)
辛いものが多い韓国料理の中でも、辛くなく、日本のすき焼き風の肉料理「プルコギ」のバーガー。プルコギパテとレタス、甘めのソースとマヨネーズをバンズで挟んだもので、韓国ならではのバーガーを食べてみたい方におすすめ。

■上海(サンハイ)スパイスチキンバーガー 単品388円(3,700ウォン)
上海といいつつ、韓国オリジナルメニューとのこと。ピリッと辛くてスパイシーなフライドチキン、レタス、トマトが挟まった一品。やっぱりトウガラシの国。辛いモノ好きの韓国人にぴったり&人気。

台北

■蘋果 1個105円(30元)
なんと!マクドナルドなのにショーケースの中に、果物のリンゴがそのままの姿で売られています。これは、どうやって食べるのでしょうか…そのままかじるのでしょうか…。聞いたら、朝食べる人が多く、ちゃんと切ってくれるそうです。毎日果物を欠かさない人が多い台湾ならではのメニューですね。ちなみに、おなじみのアップルパイももちろんメニューにあります。

■ハンバーガー 101円(29元)
お勧めというわけではないのですが、台湾ではメニュー表に「チーズバーガー」はあるのですが、「ハンバーガー」が存在しません。今回は特別にお店の人に作ってもらいました。一応売ってはいるそうですが、裏メニューになるようなので、ほしい人はお店の人に伝えてください。

■麥香雞 137円(39元)
中国大陸のマクドナルドと同じく、メインハンバーガーは、このチキンのバーガー。台湾では牛肉を食べない人が意外に多く、ハンバーガーやチーズバーガーを注文するより、フィッシュフライやチキンバーガーを頼む人が多いのが特徴的。

バンコク

■float Sサイズ80円( 25バーツ) Lサイズ 96円(30バーツ)
マックシェイクのないタイマック。ミロやコーラの上にソフトクリームの乗ったフロートが代わりを果たしています。新登場の「ピンキーミルキー」、広告の文字に踊るのは“甘い”“いい香り”“冷たい”の文字。…ピンク色の正体は明かされていません笑。

■Samurai Pork Burger 116円(52バーツ)
日本のてりやきマックバーガー、海を渡ってタイにてサムライ(侍)バーガーを名乗っています。もともと甘い味付けですが、甘いタイマヨネーズとあいまって一層コク(くどさ?)が増しているような…。

■Spicy McWings4個160円(50バーツ)6個240円(75バーツ)464円12個(145バーツ)
フライドチキン大好き!で、辛くないと食べた気にならない!タイ国民。フリッター系のナゲットだけでは飽き足らず、サクサク衣のピリ辛フライドチキンもメニューにあります。チリソースをたっぷりつけて食べるのが定番。

上海

派 1個80円(5元) 2個96円(6元)
上海はアップルパイではなく、甘さにほんのり酸味が加わったおいしいパイナップルパイが主流。ココナッツやバナナ、小豆味の季節限定パイもしばしば登場するので、パイ好きは要チェック!ちなみに、中国語の“派”の発音はそのまんま“パイ”ですよ!

彩虹圓筒冰淇淋 1個80円(5元)
夏の間は、マクドナルドのソフトクリームを頬張る上海っ子を街のそこかしこで見かけます。特に人気なのがこのレインボーソフトクリーム!モカ、青リンゴ、ラズベリー、グレープ味の4種類からお好みで!

各都市のユニークサービスいろいろ

香港

■デリバリーサービス
多くの店で無料のデリバリーサービスを行っています。店により異なりますが最低消費はHK$50~(700円~)。ソフトクリームやサラダなどはデリバリー不可です。

ソウル

■デリバリー&プレイルーム&誕生日パーティ
デリバリー[2万ウォン(2,100円)以上注文時]は一部の店舗のみ。その他、プレイルームや誕生日パーティーのサービスがある店舗もあるよう。

台北

■ATM
多くのマクドナルド内にコンビニにあるようなATMが設置されています。24時間営業なので、これは便利。お金を引き出すためだけに店内に入る人も多くみかけます。

■童楽SPA
日本にもありますが、「童楽SPA」という子供のためのイベントを定期的に各マクドナルドで行っています。他にも、マクドナルドオリジナルのおもちゃ販売や、おなじみの遊具スペースもありますが、遊具スペースのほとんどは屋内です。

バンコク

■ マックカフェ
最近タイでぐっと増えている本格コーヒーを好む人たちの需要に応えて、マックカフェが続々オープン。お店が無料Wi-Fiゾーンになっていることも。

上海

■甜品駅(スイーツスタンド)あり!
ほとんどの店の入り口付近に、ドリンクやアイスクリームのみを販売するスイーツスタンドがあります。店内に入らずに買えて便利!

■片付けスタッフ
お客さんは自分で片付ける必要なし!食べ終わると、片付け専門のスタッフがトレイを戻し、テーブルを拭いてくれるので清潔&ラクラク。

各都市  ドナルド大比較 

マクドナルドといえば、赤い頭と黄色い洋服のドナルドですね。マクドナルドに行けば必ずドナルドがいる、と思い込んでいたのですが、今回の取材でドナルドは一部店舗にしかいない、ということが判明。各都市で同じ状況だったようです。やっと見つけたドナルドは、みんな腰掛けていました…。バンコクの律儀さを見習って欲しいものです。それにしても、不気味な顔立ち…。各都市で微妙に顔つきや洋服のパターンが違うので、皆さんもじっくり観察してみてください。
日本代表は紙のドナルド、らんらんるー。 日本代表は紙のドナルド、らんらんるー。

日本代表は紙のドナルド、らんらんるー。


香港
テレビのCMにもほとんど登場しないし、存在感がやや薄め?な香港のドナルド。そしてやっと巡り合えたドナルドは、行儀よく足を揃えてイスに腰掛けていました。

ソウル
てっきり、マクドナルドならどこにでもいると思ったら、ドナルドがいない!お店で聞いてやっと見つけたドナルドはベンチでサラリーマン座り?!待ち合わせも、ここなら寂しくないかも?!

台北
台北のマクドナルドはドナルドがいない店が多く、いてもポスターの小さなイラストだけだったり、お店の外のベンチにちょこんと座っている程度です。

バンコク
タイのマクドナルドを語る上で外せないのが、「郷に入れば郷に従え」という言葉を知ってか知らずかタイ式挨拶・ワイ(合掌)をしている、礼儀正しいドナルド!

 上海
テレビCM等であまり見かけることのない露出度低めのドナルドは、中国語だと“麦当労叔叔=マクドナルドおじさん(!)”なんですよ。

いかがでしたか?どこも同じかと思っていたマクドナルドですが、各都市の特徴を活かしたユニークなサービスなど、比べてみると結構おもしろい発見がありますね。特にその街だけのオリジナルメニュー、ソウルのプルコギバーガーやバンコクのサムライポークバーガーなんてとってもおいしそう~!皆さんも一度試してみてはいかがですか?以上、ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-08-29

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