本格紹興酒と活エビ料理を堪能できる!上海在住日本人に大人気のアットホームな甕だし紹興酒バーの2号店。
こんにちは、上海ナビです。
日本人にもファンの多い紹興酒ですが、今日ご紹介する 「妃香酒館 フェイシァンジゥグァン」 は、甕(かめ)だし紹興酒が楽しめるお店。こちらで提供される紹興酒のクオリティの高さも然ることながら、紹興酒に合うように計算された活エビ料理も多くの人を虜にし、店内は連日お客さんで賑わっています。
と、ここまで読んでいて、それって南京西路駅の近くのあそこのことじゃないの?と思われた方もいるはず。そうなんです、こちらは何を隠そう以前ナビでご紹介した妃香酒館の2号店なんです。実は、鳳陽路にあった本店は区画整理のために取り壊しが決定し、7月末で閉店してしまいました。でも、嘆くことはありません。2号店に行けば、元祖のあの味と雰囲気が楽しめますよ!
~店内をのぞいてみましょう~
地下鉄3・4号線 「虹橋路」 のすぐ近く(「虹橋路」と「安順路」の間)に2号店があります。
お店の建つ 「凱旋路」 はちょっと複雑なので、行き方は記事の最後をご参照くださいね。
今はなき本店に比べて随分広くなりましたが、“ オシャレに美味しく紹興酒を飲める場所でありたい ” というオーナーさんの想いが体現されているところは変わりません。店内の格子やビビッドな赤がモダンチャイナな雰囲気を醸し出していて、やはりバーというよりは、お洒落な酒場という表現がぴったり。カウンター席もあるので、女性一人でも気兼ねなくお酒とお料理を楽しめますよ。総席数は、カウンター席とテーブル合わせて45席です。
オーナーの大瀬さんです。基本的には大瀬さんか奥様がお店にいらっしゃるそうですが、最近はとてもお忙しくされているので、もしも会えたらラッキー?!
ほとんどのスタッフさんたちは日本語がOKで、名札にはジャパニーズネームが書かれています。余談ですが、女性スタッフのエプロンが可愛いんですよね~。
~自慢の甕だし紹興酒、此処にあり~
ガラス張りの窓にディスプレイされているためか、道行く人の注意を引いてやまない紹興酒甕。こちらでは「孔乙己」というブランドの花彫(紹興酒)がいただけますよ。
◆ 紹興酒とは? ◆
中国では白酒(バイジォゥ)と双璧をなす黄酒(ホァンジォゥ)の一種。蒸したもち米と麦麹などを原料とした醸造酒で、度数は17度前後。浙江省紹興死で作られている酒のみ、「紹興酒」と名乗ることができます。
◆ 花彫(ホァディァオ)とは? ◆
花彫とは、紹興酒を寝かせておく甕の模様を指し、甕で寝かせた紹興酒そのもののこと、一般的には3年以上土に埋めて熟成させた紹興酒のことを花彫と呼ぶようです。 ;
◇ 妃香酒館で味わえる紹興酒は、3年~15年モノの4種類 ◇
花彫 18元 / 五年陳 28元 / 花彫王 十年 48元 / 十五年 陳 68元
※ 名前は、花彫と陳に分かれていますが、すべて花彫です。ちなみに “ 陳 ” には “ 古い ” という意味があり、陳○年=○年モノを表します。
せっかくですので、呑み比べをしてみましょう
女性にウケそうなシェイプのスタイリッシュなピッチャー。ここにもオーナーのこだわりが見え隠れしていますね。
◎ 感想 ◎
・ 三年→熟成された花彫の中では味が若い!スッキリ辛口がお好きな方に。
・ 五年→油を流す作用があるため、食事と一緒に呑むのに最適。また、ロックで呑むならコレ!
・ 十年→甘くて呑みやすく、スーッと入ってくる感があります。女性に一番人気だそう。
・ 十五年→甕だしの中での最高級品。色は真っ黒で、まろやかなコクが絶品。
熟成年数が上がるにつれ、色の濃さ、香り、まろやかさ、つまり芳醇度が増していきます。 ナビが一番気に入ったのは…、ずばり「十年」!
お燗をする際に、ドライフルーツ(レモン、クコの実、サンザシ、梅干し)を無料でサービスしてくれます。ドライフルーツを入れると、当然ながら甘みが増してフルーティーな味わいに。特に “ 話梅(中国式梅干し) ” は、悪酔い防止にもなる重宝アイテムなんですよ。
~旨い酒には旨い肴~
“ シンプルながらも毎日食べたいと思うような料理を ” というコンセプトのもと、お料理へのこだわりも徹底して、日本人の下に合うように工夫が凝らされています。
メニューには日本語と写真がついているので、イメージしやすく、注文に大助かり!
~人気のメニューをいただきます!~
『冷菜』
☆ クラゲ盛り 28元
産地の異なる2種類のクラゲを味わえる一品。コリコリ食感がやみつきに。
☆ 特製叉焼 (チャーシュー) 28元
おいしい! やわらかい! 脂っぽくない! 中国人にも人気があるんだそう。
☆ ピータン豆腐 12元
日本の冷や奴的存在なのがこちら。一度食べればハマってしまうかも!
『人気の海老メニュー』
☆ 酔っ払い海老の香り蒸し (わさび醤油付き) 48元
海老自体に紹興酒がしみこんでいて、味も香りもしっかり紹興酒。ちなみに殻は剥いて食べるのが正しいそうなんですが、面倒くさがりのナビはそのまま食べちゃいました。活きた海老を調理しているので、殻を食べても問題ないと聞きましたが、皆さまは自己責任でお願いします!
☆ 海老チリソース 48元
中華料理といえば、エビチリが真っ先に思い浮かびますが、ここ中国でエビチリを食べる機会って実は滅多に無いんですよ。そんなエビチリが恋しい在住日本人に根強い人気を誇るのが、こちらの一品。海老のプリプリ具合がよくわかります!
☆ 海老のフリッター 38元
食べてびっくり、揚げ物なのにしつこくない! 衣はフワッと、海老はプリっと。お好みで、マヨネーズ、ケチャップ、胡椒をつけてどうぞ。
☆ 海老マーラー豆腐 28元
海老、豚肉、豆腐、しいたけ、ピータンが入ったマーラー (麻辣=痺れる辛さ) 豆腐。ピリ辛ですが、海老のおかげか、まろやかな味わいです。
☆ 海老の小籠包 (3ケ) 18元
蟹みその小籠包ならよく見かけますが、海老みそとは珍しい。蟹の小籠包よりも、スープのさっぱり感があります! 大きな海老も入っていましたよ。
☆ 葱油麺 10元
“ 葱油面 ツォンヨウミェン ” は、 上海ではポピュラーな食べ物なんですよ。海老醤油とよくからまっている麺がウマイ! 呑んだあとのシメの一品として、コレをオーダーする方も多いのだそう。他に麺では、日本の納豆がのった「海老醤油の納豆麺 18元」もありますよ。
上記以外にも、中国家庭料理の定番メニューから、日本人にも馴染み深いメニューまで盛りだくさん。写真でざっとご紹介!
『上海蟹もあるんですよ!』
海老だけではなく、上海蟹も食べられるなんて贅沢ですね。夜中に上海蟹が食べられるお店なんて、コチラくらいではないでしょうか?
蟹は体温を下げる食べ物とされているので、カラダを温める紹興酒と一緒に頂きましょう。これぞ本場・上海流♪
※上海蟹の提供は、10月~1月頃までとなります。
・ メス 150g~ 90元~
・ オス 200g~ 100元~
熟成された紹興酒はとってもまろやか。ナビのように3年から15年モノすべての紹興酒を呑み比べして、その味わいを楽しんでみては? もちろん、紹興酒によく合う海老料理も堪能してくださいね。また、妃香酒館のお料理は1皿の量が少なめなので、一人でいらした方や、いろんなお味を楽しみたい場合にもうってつけですよ。
以上、上海ナビがお伝えしました。
~タクシーでのお店への行き方~
北 ⇒ 南の一方通行のレーンと南 ⇒ 北の一方通行のレーンが、虹橋路駅やバスターミナルを挟んで少し離れて並行しています。
お店は南 ⇒ 北の方の凱旋路沿いにあるので、中山公園エリアなど北側からタクシーでお越しの場合は、まずは「虹橋路」 に向かい、Uターンして 「安順路」 を目指しましょう。