名厨本帮館

ミンチューベンバングアン名厨本帮馆

閉店・移転、情報の修正などの報告

名料理人の味を引き継ぐ庶民派上海料理店。地元の常連に混じって本場の味を楽しもう。

こんにちは、上海ナビです。
ご当地料理のお勧め店は、その街出身の人に聞くのがいちばんだと思うナビ。今日ご紹介する上海料理店「名厨本帮館」は、上海人の、しかも某人気店の料理長に「食べに行った方がいい」と勧められたお店。聞くところによると、上海料理の世界では知らない人はいないという国宝級の名料理人・李伯栄(2016年逝去)の直属の弟子が腕を振るっているお店なのだそう。どんなお店なのか、早速出かけてみることにしましょう。

「名厨本帮館」へ行こう!

最寄りは地下鉄13号線「世博会博物館」駅3号出口

最寄りは地下鉄13号線「世博会博物館」駅3号出口

「名厨本帮館」があるのは汝南路。旅行者は多分まったく行かないエリアにあるのですが、実は注目のレストランが多いエリアとして上海人の間では話題の場所。4号線「魯班路」駅、4、8号線「西藏南路」駅、13号線「世博会博物館」駅の、3つの駅のだいたい中間地点にあります。今回は微妙にですがいちばん近い13号線「世博会博物館」駅から歩いてみました。徒歩約12分です。
①出てすぐ右の横断歩道を渡ります

①出てすぐ右の横断歩道を渡ります

②高架下の横断歩道を渡ります

②高架下の横断歩道を渡ります

③渡ったら右へ

③渡ったら右へ

④1本目の局門路を左折します

④1本目の局門路を左折します

⑤2本目の汝南路を右折すると

⑤2本目の汝南路を右折すると

⑥お店が見えてきます

⑥お店が見えてきます

「喜粤8号」もお勧めです(要事前予約)

「喜粤8号」もお勧めです(要事前予約)

お店の向かいには、2019年現在連続してミシュラン二つ星を獲得している「喜粤8号」が。というか、駅からお店までの合間にもおしゃれなカフェや混み合う食堂がたくさんあって、目移りしてしまうかも。

「名厨本帮館」とは?
2016年にオープンした上海料理店です。厨房で腕を振るっている陳建新氏は、国宝級の料理人と言われた李伯栄氏の直属の弟子(といってももうかなりのベテラン)。上海料理といえば濃厚な甘辛風味が主流ですが、こちらの料理は「入口甜、回味咸(口に入れたときはほんのり甘く、あと味はほんのり塩味)」が本当の上海料理の真髄であると考えて作られているそう。ベースになっているのは、李伯栄氏の出身地でもある三林の郷土料理。三林に関しては以下の記事を見てみてください。時間があればぜひ訪れてみて。
「名厨本帮館」の常連客は地元の中高年がメイン。「観光客が行かない店」を目指す方にぴったりのお店です。円卓で盛り上がる地元のおじちゃんたちを眺めつつ、ローカル感を満喫しましょう。休日は行列ができるので、行く場合は平日のランチの11時台がお勧めです。また、取り分け系の料理が多いので一人旅での食事には適しません。4〜5人で行くのがベストです。※要予約。
連日地元の中高年の常連さんたちで賑わってます 連日地元の中高年の常連さんたちで賑わってます

連日地元の中高年の常連さんたちで賑わってます

上海人に愛される「地元飯」

メニューは写真付き

メニューは写真付き

今回ナビが頼んだのは以下。地元人気も高く、日本人の口にも合うあっさり系上海料理をメインに選んでみました。それと、ぜひ注目していただきたいのがオーダーから料理提供までの速さ。これもこちらのお店の売りの一つになっているそうです。
絶妙な塩加減

絶妙な塩加減

特色咸香鶏(36元)

まずは前菜から。伝統的なレシピで作られた鶏の塩茹でです。塩味の加減がちょうどよく、タレもいらないおいしさ。シンプルだけど熟練の技が光る一皿です。「入口甜、回味咸」な料理の代表格です。お酒にも合いそう。
きゅうりの皮、おいしいです

きゅうりの皮、おいしいです

古鎮醤黄瓜(27元)

きゅうりの皮部分を使ったピリ辛の醤油漬けです。歯ごたえと、まろやかでほんのり甘い上海のたまり醤油の旨味を楽しめます。
あっさりだけど、出汁がよく出たコクのあるスープ

あっさりだけど、出汁がよく出たコクのあるスープ

上海煮干絲(39元)

鶏ガラ、中華ハムなどを煮込んだスープで干絲(干した豆腐の細切り)を煮込んだ料理。日本ではあまり紹介されていませんが、上海では大定番のヘルシーメニューです。あっさりしているけど旨味たっぷりのスープが絶品。
アヒルの塩卵のおいしさにぜひ出会ってみて

アヒルの塩卵のおいしさにぜひ出会ってみて

咸蛋黄排条(42元)

紅焼肉や八宝辣醤などの定番肉料理と迷った結果、こちらのお店で1、2を争う人気メニューだというこの料理を選んでみました。揚げた豚肉をアヒルの塩卵の黄身で炒めたもので、こちらもまさに「入口甜、回味咸」な味。ご飯よりビールに合うかも。でも、子供も好きそうな味です。
伝統的な精進料理

伝統的な精進料理

素蟹粉(39元)

精進料理の蟹味噌炒めです。ショウガやニンジンで上海蟹の風味そっくりに作った料理で、こちらも昔ながらの定番上海料理の一つ。黒酢の味も効いています。紹興酒がほしくなるかも。
シンプルな野菜炒め

シンプルな野菜炒め

鶏毛菜炒百叶絲(29元)

先ほどの料理とかぶってしまいましたが、「干絲」と鶏毛菜(チンゲンサイより小さく、歯ごたえのいい野菜)の炒めものです。最近、空芯菜やブロッコリーに圧されているのか、鶏毛菜を出すお店が減っている気がするナビ。自然な青臭さがおいしいです。
ビールは瓶のみで一本12元からでした。ほか、紹興酒なども揃っています。
今回はあっさり系メインで頼んでみましたが、こってりいきたい方への看板メニューとしては「油爆基圍蝦(川エビの炒め物)」「八宝辣醤(豚肉とエビ、角切り野菜の甘辛炒め)」「精品扣三鮮(シイタケ、中華ハムなどを煮込んだ三林の名物。要前日予約)」などがあります。秋冬には上海蟹も登場するそう。
油爆基圍蝦

油爆基圍蝦

八宝辣醤

八宝辣醤

精品扣三鮮

精品扣三鮮


いかがでしたか? こちらのお店のもう一つのお勧めポイントは、店員さんたちのサービスの良さ。ナビが訪れた日は雨が降っていたのですが、入り口でさっと傘を預かってくれたり(忘れないよう声がけも)、オーダーやお会計もお客さんのタイミングを常にチェックしている感じで、とても速やかでした。ぜひ皆さんも、地元の食通が進める本場の上海料理を味わいに出かけてみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2019-03-07

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主なメニュー

単位:元

招牌红烧肉

豚ばら肉の甘辛煮

68

蟹粉豆腐

蟹味噌と豆腐の炒め物

49

老上海圈子

草頭(野菜)とモツの甘辛煮

62

毛蟹年糕

上海蟹と餅の炒め物

69

糟香三宝

酒漬けの前菜三種盛り

39

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2019-03-07

利用日
女性 男性