話題のレストランやバー、ラグジュアリーなショップが入る外灘きっての人気リノベーションビル。
こんにちは、上海ナビです。
上海を代表する観光地「外灘」は、上海の近代史や建築について理解を深められる場所です。特に建築物は、外から眺めるのもいいけどぜひ内部も鑑賞してみましょう。黄浦江沿いにずらりと並ぶ歴史建築物のほとんどは内部をリノベーションされていて、ショッピングやお茶、食事を楽しみつつ見学することができます。今日ご紹介するのは、そんな歴史建築物の一つ「外灘18号」。どんなビルなのか、早速見ていきましょう。
「外灘18号」へ行こう!
「外灘18号」の最寄り駅は地下鉄2、10号線「南京東路」駅。駅からの行き方はこんな感じです。
④突き当たりにこんな風景が
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⑤右折すると右手に「外灘18号」があります
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車やタクシーで来る人のほうが多いかも
でも、地元の人的には「外灘18号」といえば上海きってのラグジュアリースポット。地下鉄で行くという人は少数派かもしれません。入り口の向かって右手には、車の人用のエントランスがあります。
「外灘18号」とは?
入り口に貼られたプレート
2004年夏にオープンした「外灘3号」に続き、同年秋にオープンしたのが「外灘18号」。ここから外灘は、単なる観光名所から一気に高級感あふれるエリアに生まれ変わりました。建物自体の竣工は1923年。パーマー&ターナー事務所が設計した新古典主義の建築スタイルが特徴の建物です。竣工後、1955年まではチャータード銀行上海支店が入っていました。
リノベーションはイタリアの建築ユニット「Kokaistudios」が手がけ、デザインはイタリア人デザイナー、フィリッポ・ガビアーニが担当。華やかな雰囲気の館内には、たくさんのアート作品も飾られています。2006年には、建物自体がユネスコによる「アジア太平洋文化遺産保護賞」を受賞。日本では横浜の赤レンガ倉庫が同じ賞を受賞していますよね。「旅行の醍醐味は文化遺産めぐり!」という方は、ぜひ見学したい建物なんです。
ユネスコの受賞プレート
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床など、当時のまま残されています
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オープン後、何回かマイナーチェンジを繰り返して変わって来た「外灘18号」。今回ナビは、2013年の夏最新バージョンに潜入。どんなお店があるのか、早速1階から見ていきましょう。
1〜2階:カフェ、ショップ
入り口を入ると、赤いシャンデリアのある小さなロビーがあります。サービスカウンターでは、傘の貸し出し、荷物預かりなど、旅行者が困ったときの対応をしてくれるそう。
道路側には「カルティエ」と「エルメネジルド・ゼニア」が入っています。もし、歩いていて「外灘18号」がどのビルなのかわからないときは、この二つのショップが目印になります。
1階奥は、2階までの吹き抜けアーケードになっていました。吹き抜けの下にはカフェ「neuhans café」があります。お土産にもできるチョコレートも売られていました。定期的にバイオリンなどの生演奏があり、優雅な気分でティータイムを楽しめます。
こんなアーケードになっています
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カフェ「neuhans café」
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吹き抜けアーケードにはこんなお店が入っています。アート系の高級店がメイン。ギャラリーや宝飾店など、約8軒が並んでいます。2階部分の奥には、中国を代表する現代アーティスト・高孝午の作品が展示されていました。
2階に高孝午の作品
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2階奥にトイレ。誰でも使えるので、外灘散策時にも利用を
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エレベーターは6階まで
1階の入り口を入って右手には階段とエレベーターがあります。上層階へはこちらから向かうのですが、疲れていなければ建築美を鑑賞しつつ螺旋階段で上がるのもお勧め(エレベーターは6階までなので、7階のお店に行くには階段で行くことになります)。階段の吹き抜けには、こちらも中国を代表するアーティスト・艾未未の作品があります。アートファンは必見ですよ。
3〜4階:オフィス、「Cuvve Club」
3階はオフィス、イベントスペースとして使われているようで、一般客は入ることができません。
夜景ももちろん楽しめます
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クラブ「Cuvve Club」 (20:00〜翌2:00 ※月曜定休)
4階には、パーティーやDJイベントを多数開催しているクラブ「Cuvve Club」があります。大人数でわいわい騒ぎたいときにはぴったり。フランスのトップバーテンダーがプロデュースするオリジナルカクテルの数々もぜひ試してみて。
※同フロアにあったギャラリーは規模を縮小し、2階に移転しています。
5階:「Hakkasan」(2013年7月現在工事中)
5階には2013年7月現在、ロンドン発のモダンレストラン「Hakkasan」がオープンを控えた工事をしています。ニューヨークやビバリーヒルズ、ドバイ、ムンバイなど各国で好評を得ているお店だそう。オープンが待ち遠しいですよね。
6階:「Mr&Mrs Bund」
○フランス料理「Mr&Mrs Bund」 (11:30〜14:00 18:00〜22:30 ※金土曜23:00〜翌4:00)
「外灘18号」のメインレストランといえばここ。フランス人シェフ、ポール・ペレ氏がプロデュースするフレンチが大人気のお店です。魅力は何といっても高級店なのに料理がカジュアルなこと。シチューやマリネなど、食べやすいメニューが揃っています。また、「フレンチの夜食」が食べられるのもこちらならでは。毎週金曜日と土曜日のみ、午前4時まで食事を楽しめるんです。
7階:「Bar Rouge」
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バー「Bar Rouge」 (18:00〜翌2:00)
「外灘18号」でナビのイチ押し店はやっぱりここ。外灘の夜景を一望できる広いテラス席と、夕暮れの心地よいラウンジミュージックは夕食前のひとときを過ごすのにもぴったりです。深夜以降は定期的にDJイベントを開催。ナビが訪れた2013年7月は、フランス革命記念日に赤白青の服をドレスコードに指定するイベント、インド人DJを招いたボリウッドイベントなどが開催されていました。こちらも友達やカップルで賑やかに過ごしたい人向けのバーです。
夕暮れのテラス席の風景
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夜はこんな絶景を眺めることができます
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いかがでしたか? 数ある外灘の複合ビル内でも、「外灘18号」はもっともヨーロッパ的な要素が多く、入居しているお店のオーナーやシェフはすべてフランスやイタリアからやってきたスペシャリストたち。ラグジュアリーな雰囲気なのに、仲間とカジュアルに楽しめるお店ばかりなのも魅力です。ただしお出かけの際は予約と、ちょっぴりのオシャレはお忘れなく。
以上、上海ナビがお伝えしました。