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杭州を代表する観光地・西湖の魅力と見どころを徹底検証! 美しい湖畔の風景を眺めながらのんびりお散歩はいかが?※ユネスコの第35回世界遺産会議にて世界文化遺産に登録!!

こんにちは、上海ナビです。
上海に隣接する観光都市・杭州で、もっとも人気のある見どころといえば西湖。史跡や寺院、独自の文化も多い杭州ですが、この西湖がなければここまで観光客は集まらないのではないでしょうか。歴史、都市、地元の人びとにたっぷりと溶け込んでいるこの湖には、何故だか引き寄せられてしまう要素がいっぱい。今回ナビは、その魅力を探るべく西湖のすみずみまでを歩いてきました!

西湖基本データ

駅から徒歩で約20分。

駅から徒歩で約20分。

<行き方>
高速鉄道(新幹線、G列車)の発着駅「杭州」駅からそのまま西に延びる西湖大道を道なりに20分ほど歩くと湖のいちばん東側に到着します。タクシーでは5分ほど。意外と駅から近いんですよ。2012年秋には地下鉄の開通が予定されています(2011年4月現在)。
雷峰塔から見た西湖。

雷峰塔から見た西湖。

<大きさ>
面積は6.5㎢で、外周は15km。歩こうと思えば一周歩けてしまう大きさです。水深はいちばん深いところで2.8mと、非常に浅い湖でもあります。現在は水源としての利用、漁業などは行われていないそうで、観光地として保護されています。
『白蛇伝』の舞台「断橋残雪」。

『白蛇伝』の舞台「断橋残雪」。

<キーワード>
中国の有名な伝説『白蛇伝』の舞台になった湖でもあり、中国4大美女の一人・西施が入水した場所ともいわています。また、西湖の周辺には「西湖十景」と呼ばれる景勝地が10ヵ所点在しています。

西湖の見どころをおさえよう

まずはお手持ちの地図を見てみて下さい。パッと目につくのはレンコンの輪切りみたいな形の4つの池がある島・小瀛洲、そして湖の西側を分断する蘇堤、北側にある陸続きの島・狐山とそれにつながる白堤です。このトライアングルと、湖の東から南に延びる南山路界隈が主な見どころ。湖畔に沿って歩いていれば迷う心配はないので、ぜひ地図を片手に散策してみて下さい。それでは早速、西湖を東、西、南、北、真ん中の5つのブロックに分けて見どころを紹介していきたいと思います。

東側 〜柳浪聞鶯から湖浜公園まで〜

杭州駅からもっとも近く、外資系ホテル、高級ブティックなどが点在する西湖周辺でいちばん華やかな場所です。特にこのエリアの湖畔から湖の西側に広がる山々に夕陽が落ちる景色は絶景。地元市民も湖畔に腰を下ろして夕暮れの景色を楽しむ姿が見られます。このエリアのメインストリートは南山路と湖浜路。どこを歩いてもにぎやかなので、ぜひ徒歩で散策してみてください。
水面を歩いているような気分になれる遊歩道。

水面を歩いているような気分になれる遊歩道。

ここからの夕陽は絶景。

ここからの夕陽は絶景。

ヴェルサーチのショップなど、高級店も目立ちます。

ヴェルサーチのショップなど、高級店も目立ちます。

夜の湖浜路。

夜の湖浜路。

主な見どころには、カフェや茶館が点在する「西湖天地」、西湖十景の一つ「柳浪聞鶯」があります。そのほか、湖畔沿いには中国トップレベルの美大で日本人留学生も多数在籍している「中国美術学院」、見応えたっぷりの中国画展を開催している「浙江美術館」、「西湖博物館」などの有名スポットも。主要ホテルも集まっているので、西湖めぐりの拠点にしたいエリアでもあります。
湖畔のカフェ。

湖畔のカフェ。

西湖天地。

西湖天地。

柳浪聞鶯。

柳浪聞鶯。

北側 〜断橋残雪から岳王廟まで〜

断橋残雪。

断橋残雪。

このエリアの見どころは西湖の北側を分断する「白堤」とそれにつながる島「狐山」がメイン。湖の北を走る北山路沿いからも渋い風景を望むことができます。このあたりでレンタサイクルを借りれば充実の湖めぐりができそう。歴史好きならはずせないスポットも点在しています。
このエリアの西湖は歩くごとに風景が変わります。 このエリアの西湖は歩くごとに風景が変わります。

このエリアの西湖は歩くごとに風景が変わります。

断橋残雪のある白堤。

断橋残雪のある白堤。

主な見どころは西湖十景の「断橋残雪」と「平湖秋月」。そして岳飛を祀る「岳王廟」があります。ランチは「楼外楼」で決まりですよね。そのほか、篆刻の聖地と言われる「西冷印社」、貴重な文物を展示する「浙江省博物館」などがあります。「岳王廟」の向かいにある「印象西湖」では、チャン・イーモウがプロデュースし、音楽を喜多郎が手がける噴水ショーが見られます。
岳王廟。

岳王廟。

岳王廟内の像。

岳王廟内の像。

「楼外楼」のテラス席。

「楼外楼」のテラス席。

西側 〜曲院風荷から花港観魚まで〜

西湖の西側は山がちな地形で車の交通量も多いので、のんびり散策するなら一本東に延びる「蘇堤」を歩きましょう。道の両側に湖が広がる気持ちのいいお散歩コースです。山側の西山路、楊公堤は林の中の遊歩道を歩くという雰囲気。さらに西へ分け入ると茶畑が広がっています。深呼吸したくなるほどのどかな風景ですよね。
一面の茶畑。

一面の茶畑。

楊公堤周辺の様子。

楊公堤周辺の様子。

森林の中の遊歩道。

森林の中の遊歩道。

蘇堤の歩道。

蘇堤の歩道。

主な見どころは西湖十景の「曲院風荷」「蘇堤春暁」「花港観魚」です。さらに一本西の道・霊隠路に足をのばすと「双峰挿雲」があります。
曲院荷風。

曲院荷風。

双峰挿雲。

双峰挿雲。

花港観魚。

花港観魚。

南側 〜蘇堤の南側から海底世界まで〜

霊峰塔。

霊峰塔。

観光スポットが点在するにぎやかなエリアに突入。夕焼け鑑賞スポットが多いからか、夕方から夜にかけてはバス停に人垣ができ、タクシーも捕まらず道路は大渋滞に。移動の計画をしっかりたてて行きましょう。また、西湖周辺ではここが仏教の拠点。お坊さんが歩いているのにもよく遭遇します。
お寺が目立ちます。

お寺が目立ちます。

このエリアの湖畔の風景。

このエリアの湖畔の風景。

雷峰塔はどこからでも見えます。

雷峰塔はどこからでも見えます。

主な見どころは西湖十景の「雷峰夕照」でお馴染みの「雷峰塔」、「南屏晩鐘」の「浄慈寺」です。ほかに詩人・蘇東坡に関する文献を展示する「蘇東坡記念館」、緑豊かな「太子湾公園」、水族館「海底世界」などの見どころがあります。
浄慈寺。

浄慈寺。

エレベーターで登れる最新鋭の塔・雷峰塔。

エレベーターで登れる最新鋭の塔・雷峰塔。

真ん中 〜西湖に浮かぶ島々〜

西湖には、「小瀛洲」、「湖心亭」、「阮公墩」という3つの人工の島があります。それぞれ遊覧船やボートで渡ることができ、島内は自由に散策することができます。各島には茶館や史跡もあるのでぜひスルーせずに渡ってみて下さい。西湖のひと味違う表情が見られるはずです。
遊覧船からの風景。

遊覧船からの風景。

主な見どころは「小瀛洲」にある西湖十景の一つ「三潭印月」。また、「湖心亭」から見る西側の山々も絶景とされています。湖畔よりも静かに散策できて、自然がそのまま残っている島々はナビイチオシの場所。
島内の様子。どこを見ても絵になります。 島内の様子。どこを見ても絵になります。

島内の様子。どこを見ても絵になります。


いかがでしたか? お気に入りの場所やオシャレな茶館を見つけて、そこでのんびり一日お茶を飲む派、西湖十景全制覇を目標に徒歩や自転車で走り回りたい派、史跡や伝説の地を訪ねたい派、大自然を満喫したい派など、西湖はどんな旅行者をも受け入れてくれる懐の深さが魅力なのかもしれません。皆さんも、自分だけの西湖の楽しみ方を見つけてみて下さい。
以上、上海ナビがお伝えしました。

記事登録日:2011-05-31

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関連タグ: 西湖十景 世界遺産

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-04-26

利用日
女性 男性

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