虎丘 (蘇州)

The Tiger Hill虎丘

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宋代詩人も「蘇州に来たからには、虎丘に行かんでどーする!」と絶賛した場所へ、今こそ“東洋のピサの斜塔”を見に行こう!

こんにちは、上海ナビです。
今回は蘇州から “ 東洋のピサの斜塔 ” とも称えられる 「虎丘」 をご案内しましょう。

まずこの名前なんですが、なぜ 「虎丘」 と呼ばれているんでしょう? 『史記』 の記載によると、2400年前の春秋時代、越王との戦いに敗れた呉王の闔閭 (こうりょ) がこの地に埋葬されてから3日後、その墓に白い虎が現れたことから 「虎丘」 となったという伝説があるようです。しかし、一方では “ 丘がうずくまっている虎のように見えるから ” という説もあったりで、この辺は今となってはどちらが正解という訳でもなさそうですね。

それにしても、何よりこの虎丘を世に広めたのは宋代の詩人、蘇東坡による 「蘇州に遊びて虎丘に遊ばずは遺憾なり」 という一句。
それならナビも行ってこようではありませんか!

~北の入り口は黄色い“お寺色”に染められています~

入り口は北と南の2ヶ所ですが、今回は南手からご紹介していきましょう。南大門を抜けると、「断梁殿」 という門の前までやって来ました。正面玄関に構える黄色い門は、まるでお寺に来たかのよう。そう、虎丘にはお寺もあるんです。いや、お寺の中に虎丘があると言った方がいいのでしょうか?
門を抜けると、緑に包まれ緩やかな傾斜を描く石畳の階段が前方に続いています。階段の左手側には気になる建物がいくつか見えるので、まずはこちらからご紹介しましょう。

★翡翠山荘
正面から見ると門の両側の壁には右から 「龍、虎、豹、熊」 の四文字が鮮やかなブルーで刻まれています。この山荘内は蘇州でも珍しく “ 水のない庭園 ” になっているそう。奥へ入ると小さな庭園内には小高い丘に建築物があり、まさに虎丘内のミニチュア庭園!
その空間内に建つ 「霊瀾精舎」 は、この山荘の中核を成す建築物となっています。
小さな 「翡翠山荘」 内をグルッと巡り、また石畳の道へと抜け出てきました。
何やら大切に守られている様子の古井戸がありますよ。

★憨憨泉
坂道の脇に見えるこの古井戸。その昔、目の不自由な憨憨(かんかん)という和尚が、夢のお告げに従ってここを掘ってみました。すると地下水が湧き出したばかりでなく、自分の目も治ってしまったという一石二鳥な言い伝えがあるのが、この古井戸なんです。
憨憨泉のすぐ先には、風情を感じる建物が建っています。「翡翠山荘」 の一部分なのか別モノなのかはっきりしませんが、よく見ると、またどこかで見たような…。例の如く “ 船の形に似た建築物 ” に惹かれるナビ(※ナビは中国名勝内にある船形モノに反応するようになっています)。
すると、他の人も気になったか、はたまた絶好の撮影スポットと思ったか、熱心に記念撮影を開始! ナビはそのお邪魔にならぬよう、こっそり建物の中を観察。
さーて、お次はナビも虎丘に来る前から聞いたことのある 「試剣石」 前までやってきました。さっそく観光客のお兄さんが剣を振り下ろすポーズで記念撮影していますが、切る向きが違いますけど?

★試剣石
この石は虎丘内の知名度ランキングでTOP3には入りそうなモノ。春秋時代に呉王の闔閭が鋳造した剣の鋭さを試すために切った石だと伝承されています。
これを見た中国人の観光客が 「ほんとに~?!」 と言っていましたが、ハイ、これも伝承です。実際には火山の噴火でできた石が風化されるうちにこのような鋭い切り口に見える溝を形成した、というのがおそらくホント。
それにしても、伝説化されるに相応しい見事な割れ方ですよ!

★石桃
試剣石の斜め前にて、地味な存在なのが石桃。でも、そのエメラルドグリーンのオーラを発するお名前があると、皆もツイツイ立ち寄ってしまわずにはいられませんね。
名は体を表す、ということで桃に似ているから付けられたお名前です。

その先、石畳の階段も終わりを告げる頃、とある建物の前でガイドさんが熱心に説明している姿を目にしました。こちらは一体何なんでしょう?

★真娘墓
唐代の蘇州の名妓だった真娘は、絶世の美女とも呼ばれた存在。遊郭に居ながら貞操を守り続けた真娘ですが、そんな美女を金持ちが放っておくはずもありません。富豪の王陰祥が彼女を大金で買おうとした時、とうとう真娘は自殺してしまいます。今の中国でも有名な女性の1人に数えられる真娘のお墓がこの建物なんです。

~「千人石」周辺は名付けて憩いの“虎丘広場”!~

先程の真娘墓を過ぎると坂道も一転、前方がパッと開けてきました。この先には虎丘風景区内でも有名な見所とされる 「虎丘」、その足元下には 「剣池」 などの名所が続きます。少しずつ斜塔にも近づいてきた様子で、気分もちょっと盛り上がってきました!

★千人石
この開けた一帯のメインになるのが、「千人石」 と呼ばれる大きな岩地。闔閭の死後、この地に遺体を葬った息子の夫差 (ふさ) が墓の秘密を守るため、墓を作った千人余りをこの場に集め、祝いの酒で酔わせた後に皆殺しにした (!) と伝えられています。 雨が降ると、石に浸み込んだ千人の血がまざまざと蘇る … と言い伝えられる千人石。しかし、ぱっと見た感じには分かりませんが、これは元々赤い色を帯びた石なんだそうですよ。ウーン、虎丘の伝説には謎解きも多いなァ!伝説を知ってか知らずか、お天気も良いので皆さんここで寛いでいます。

★古石観音殿
「千人石」の前方左手に見える階段を登っていくと、観音殿遺跡があります。中をのぞくと、蘇州らしい白壁に瓦屋根の建物に囲まれて緑も眩しい光景が。
観音殿の近くに建つ 「冷香閣」 は茶館になっていて、2階に上がると落ち着いた雰囲気の素敵な茶室が広がります。お客さんも適度に入っていて、これなら途中で少し休憩に立ち寄ってみてもいいかもしれません。
周囲の庭には100本以上の梅の木が植えられていて、ナビが訪れた時にもかすかに梅の香りが漂ってきました。
また、同じ一角内には公衆トイレもあり、中は比較的清潔にされています。建物そのものも、一見トイレとは思えませんね。

再び 「千人石」 の広場前まで戻ってきました。この先、「大殿」 へ続く階段の左手にある 「剣池」 の底には闔閭の遺体とその副葬品 (3,000本の名剣!) が眠っていると言われているんですよ。それにしても、壁に刻まれた赤や水色の文字がやけに目立ちます。

★大殿
「剣池」 の右手に見える石段を登っていくと、そこには 「大殿」 があります。ここは虎丘にある雲岩禅寺内で唯一の仏殿になっている場所。仏殿の中には菩薩像が安置され、石段を登る途中からその姿が見えてきます。
「大殿」 前を右へ抜けると、ちょうど 「大殿」 の裏手にあたる場所までに 「小吴軒」 や 「千頃雲」 と名付けられた建物が。この辺りは割りと閑散としているんですが、「雲岩禅寺」 の黄色い壁が見えてきた先には、ついにクライマックスの “ 斜塔 ” が待ち構えていました!

~虎丘の代表的存在が、この「雲岩寺塔」です~

★雲岩寺塔
中国人に言わせれば “ 世界第2の斜塔 ” がこの 「雲岩寺塔」。“ 虎丘 = この斜塔 ” というイメージが定着し、ナビには 「雲岩寺塔」 という正式名称がまったく頭に入らないくらい、この虎丘の看板となっている塔です。写真を見ているだけで、平衡感覚が危うい …。
七層八角形でその高さは47.5m。15度に傾いているので、その頂上部分は中心部より2.34m離れているんだとか。1階内部のみ見学が可能になっていて、内部の撮影は禁止されています。
「雲岩寺塔」 周辺は虎丘内でも高台に位置しているので、北を眺めると北東部には 「書台松影」、さらに北には蘇州北部市街地の様子が伺えます。これは人民路近くにある 「北寺塔」 から眺める市街地の様子とも、また全然雰囲気が違うんですよ。
「雲岩寺塔」 から引き続き北の終点 「北大門」 へと向かうため、今度は裏手に長く続く石段を降りていきます。この石段は、少し急なので足元にはご注意を。すると左手にまた建物が見えてきました。

★玉蘭山房
周囲に玉蘭 (モクレン) が植えられていることから名付けられたのが、この 「玉蘭山房」。春になると、緑と小鳥のさえずりに囲まれるそうで、そんなのんびりした雰囲気がピッタリの小さな建物です。

★ 通幽軒
再び、下へ下へと石段を降りていくと、また小さな建物が見えてきます。
この 「通幽軒」 は、俗に “ 頼債廟 ” とも呼ばれている建物。昔、春節前の借金返済ができない貧しい人々がここに身を隠したことからこのような俗称が付いたそうです。
さらに下へと階段は続きます。この階段の途中から北門の方向へ広がる景色を見たり、振り返って 「雲岩寺塔」 が覗く景色を楽しんだり、せっかくだから暫し静かな景観美に浸りましょう。
階段も一番下まで降りきって、あとは北門を目指すのみ …。なのですが、ここでいったん来た道を振り返り、どんな場所を歩んできたのか眺めてみましょう。するとそこには、「小武当」 という鳥居で始まる素晴らしい光景が待っていました!

★小武当
山門四柱の石でできた鳥居は、中国の旧跡でよく見にする門のスタイル。
この鳥居の後ろには築山が控え、築山に気付かれた観音堂には以前には観音様も祭られていたそうです。さらにその頂上には 「雲岩寺塔」 が見えています。
左右にある石段を登っていくと、上に、さらにその上にと楼閣が続き、「雲岩寺塔」 のある頂上まで続く精巧なつくり。楼閣の裏手に階段が続く構造になっているので、下から上に上ると、まるでちょっとした迷路のような感覚にもなりそうですよ。
「小武当」 の先には小橋がかかり、人も少ないせいかとても静かで平和な光景が …。ナビを平和な気分にさせるのはこの白馬馬車のせいなのかも知れませんね。
余談ですが、虎丘風景区内の全体はこの馬車と周遊カートで周遊することもできます。ただし、ナビが今まで見てきた主要観光エリアではなく、この風景区全体の外周をグルリと回るものの様子。北門は交通事情があまりよくないので、これを利用して南門へ戻るのも手かもしれません。価格は馬車またはカート/ルートにより異なり、それぞれ10~20元になっていました。
おお! 何となく神々しく見えるゴール地点。
今回の周遊に大きな困難は何もなかったものの、ゴール地点というものはいつでも輝かしいもの。と、遠くからは神々しく見えた建物も、近づいてみると何やら不思議な人形が並び、物置のような場所でありました。
ということで、「北大門」 から外に出たナビ。
なお、この 「北大門」 から虎丘周遊する方は、この門からスタートということになります。北からでも、南からでもOK!
しかし、「北大門」 周辺の道路状況を考えると “ 北 ⇒ 南 ” と動くか、今回のルート通りに歩んだ後、東西に点在する残された見所を楽しみつつ南出口へ戻る方が良いかもしれないな、と思いました。
庭園とはまた違った景観の広がる 「虎丘」、皆さんも蘇東坡の言葉を思いだしつつぜひ足を運んでみてくださいね!

記事登録日:2008-05-07

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-05-07

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