上海グリーティングカード事情

選ぶだけでワクワク☆なグリーティングカード! 上海の年賀状&クリスマスカード事情を見てきました。

こんにちは、上海ナビです。
皆さんは、年賀状やクリスマスカードは送る派ですか? 最近はメールで済ますという方も多いようですが、切手の貼られた手書きのカードがポストに届くのはうれしいもの。ここ上海では、日本以上にカードを送り合う文化が盛んなのです。この時期に上海に来たことのある方なら、文房具屋さんの店先で山のようにカードが売られているのをみたことがあるハズ。
今回ナビは、上海で売られているグリーティングカードをチェックしつつ、上海のカード事情に迫ってみることにしました。
まずナビが目指したのは、本、文具、画材専門店がずらりと並ぶ福州路。地下鉄1、2号線「人民広場」駅を降りて、ショッピングビル「来福士広場」を探しましょう。そこから東へのびる道が福州路です。京劇ホール「逸夫舞台」や、老舗レストラン「老正興」「杏花楼」などがある道としてもお馴染みですよね。どんなカードが売ってるかな〜。
期待どおり、店先はごらんのとおりどこを見てもカードコーナー! 毎年11月の終わりごろからこんな風景を目にすることができるんです。

上海へ年賀状を出そう!

ところで、中国人へカードを送る際にマナーなどはあるのでしょうか。ナビはたまに、「旅行中にお世話になった現地の人にカードを送りたいんだけど……」という知人からこんな相談をされることがあります。
「中国は元日よりも旧正月(春節)を祝うでしょ? 元日に年賀状を出してもいいの?」
「中国式に旧正月に年賀状を送りたいんだけど、旧正月当日にエアメールを届ける方法ってあるの?」
「年賀状よりもクリスマスカードを送りたいと思っているんだけど中国人はどう思う?」
……日本人的には、そんな心配をしてしまうかもしれません。でもご安心を。上海人にとって、グリーティングカードとはとてもアバウトなものなんです。クリスマスカードと新年を祝うカードは兼用でもいいし(このあたりは欧米式ですよね)、お正月前にカードが届いてもまったく問題ありません。大体12月末からその年の旧正月前後に届けば問題なし。ところで、来年2010年の旧正月は2月14日、バレンタインデーなんですよね〜。
また、ビジネス的なやりとりがある知人なら、年賀状はメールではなくぜひカードを。自宅ではなく勤務先に送りましょう。クライアントや取引先からのグリーティングカードを自分のデスクに飾ったり、オフィスの壁に貼ったりしている中国人の友人たちは、なんだかとてもうれしそうだからです。ですので、その場合は連休に入ってしまう春節前に届くようにしましょう。
 
それともうひとつ、上海では私用の手紙や小包もオフィス宛に送るよう指定する人がいます。自宅がローカルアパートの場合は郵便物の盗難が多いこと、また、ポストがずらりと並んでいるので入れ間違いも多いのです。オフィスなら、昼間は誰か人がいるので確実に届きますよね。名刺をもらった相手なら、手紙類は勤務先に送ることをオススメします。

上海で手に入るグリーティングカード

では早速、福州路で売られているカードを見て行きましょう。まずはクリスマスカードです。ナビが選んだのはこの3種。お値段は3元〜。

主流はこんなポップなカード。トナカイの模様がちょっぴり中国チック。

主流はこんなポップなカード。トナカイの模様がちょっぴり中国チック。

シンプルな大人向けカードも。イラストの切り抜き部分も繊細な造り。

シンプルな大人向けカードも。イラストの切り抜き部分も繊細な造り。

プレゼントに添えたいミニカードは、多く買うほど値引きしてくれます。

プレゼントに添えたいミニカードは、多く買うほど値引きしてくれます。

気に入ったデザインがなかったという方にはこちら。クリスマスカード作成キット(25元)で、オリジナルのカードを作っちゃいましょう。ラメシール、封筒、リボンなどが入っています。大小6枚のカードが作れてこのお値段。バースデーカード、ウエディングカード用のキットもありましたよ。
年賀状はこんな感じです(3元〜)。来年は寅年!
\nイチオシは、かわいい虎の切絵カード。こんなデザイン、日本にはないですよねー。

\nイチオシは、かわいい虎の切絵カード。こんなデザイン、日本にはないですよねー。

インパクトで攻めるなら、虎がずらりと並んだこちらのデザインはいかが。

インパクトで攻めるなら、虎がずらりと並んだこちらのデザインはいかが。

伝統的なカラフル切絵バージョンもかわいい!

伝統的なカラフル切絵バージョンもかわいい!

カードを開くと、中国語の新年の挨拶文が入っているものもあります。封筒もついてますよ。
お年玉袋も発見。中国では「紅包」や「圧歳銭」と呼ばれています。親戚や祖父母がお正月に子どもにお小遣いをあげる習慣は日本と同じですよね。春節の時期に中国人家庭にホームステイする、小さな子どものいる友達に会うという方は忘れずご用意を。ちなみに相場は200元だそう。大人でも、未婚や無職ならもらえる可能性があります!
福州路には、中国チックなカレンダーもいっぱい売ってました。陰暦や中国の祝日をチェックしたいという方はぜひ。
そして、日本にも売ってますよね、こういう本。本屋さんや文具店以外にも、宝くじ(彩票)売り場に売っていたりもします(20元〜)。どの占い師が当たるのか、数冊買って比べてみるのもおもしろいかも。

郵便局に行ってみよう!

年賀状と言えば、忘れちゃいけない郵便局! 中国でも、お年玉付き年賀ハガキが売ってるんですよ。発売中かどうかは、入り口の垂れ幕や看板、ポスターでわかります。
扱っているのは普通郵便ではなくこの窓口。記念切手などを扱うコーナーで、「集郵」の文字が目印です。
ナビも早速ゲットしました! 年末年始は上海で過ごすという方は、友人や親戚に出してみるのもよいのでは? こちらのタイプは8角の国内通常料金の切手付きで1枚1.2元でした。
裏はこんな感じ。切手部分は国内料金なので、3.7元分の切手を足して送りましょう(ハガキの航空便料金は4.5元です)。ただし、当たっても日本国内では商品は受け取れないのですが……。
いかがでしたか? グリーティングカードって、選ぶときからワクワクしてしまいますよね。インターネットや国際電話で気軽に新年の挨拶ができるようになった今も、上海では多くの人がカードを送り合っています。上海人に混じってカード選びをしているうちに、「便利さ」よりも「うれしさ」を選ぶ、そんな上海人の内面が少しだけ見えたような気がしました。
以上、上海ナビがお伝えしました。

 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-12-02

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