永久保存パビリオン紹介&上海万博総集編

「一軸四館」をおさらい&予習! 閉幕直前情報とお土産値引き商戦、半年間を振り返る万博写真総集編も合わせてお届け♪

こんにちは、上海ナビです。
さまざまな話題をふりまいた上海万博もいよいよ今月で見納めとなります。主なパビリオンは11月1日から解体されるそう。何度も会場へ足を運んだナビはちょっぴりさびしい気分になってしまいます。でも、一部のパビリオンや建物は、閉幕後もそのまま残されることになっているとのこと。今回は、今月中に万博を見に行くという方も、閉幕後に跡地を訪れてみたいという方も要チェックの保存予定パビリオンをご紹介します。同時に、閉幕を控えた万博の最新情報もお届けします。

「一軸四館」って何?

夜の万博軸と万博演芸センター。

夜の万博軸と万博演芸センター。

万博軸(世博軸)、中国館、万博演芸センター(世博演芸中心)、万博センター(世博中心)、テーマ館(主題館)の「一軸四館」は、もともと万博閉幕後も保存される目的で建てられています。今回ご紹介するのはこの5ヵ所。場所はB片区(Bゾーン)に固まっています。ほかに保存を希望している外国のパビリオンもあるようなのですが、2010年10月初旬の時点で保存が決定しているパビリオンはありません。でも、愛知万博で「サツキのメイの家」が保存されたように、人気パビリオンは残されるかも!? それでは早速、「一軸四館」を一つずつ見ていきましょう!

万博軸(世博軸)
全長1km、幅110mと、今回の万博で最大の建築物。地下鉄7号線「耀華路」駅を出てすぐ西側にある6号門から西へと延びる高架歩道橋です。B2、B1、1F、屋上の4層のコンコースになっていて、合間にあるラッパのような形の屋根は雨水をためて資源にする装置になっているのだそう。また、コンコース内にはカフェやレストランが多数入っています。そのうち数軒のお店に、「万博閉幕後もお店はあるんですよね?」と聞いてみたのですが、「まだはっきり決定していません」との答えでした(10月8日現在)。でも、人気店が多いのでこのままショッピング&グルメモールとして発展してほしいな。
夜はこんなふうにライトアップされます。 夜はこんなふうにライトアップされます。

夜はこんなふうにライトアップされます。

屋上層の様子。一般見物客はここを通ることが多いかも。トイレも数10mおきにあるので安心です。
1階はこんな感じ。ショップやカフェが充実しています。主なお店はウサギのマークのブランコカフェでお馴染みの「仙踪林」、新天地のバー「TMSK」、人気四川料理店「俏江南」、上海でも人気が出てきた「アフタヌーンティー」など。特にアフタヌーンティーは、トレーのシートに上海向けの日本語メッセージが描かれていたりと、心からほっとできる演出が。
B1層です。お店やトイレはしっかりあるものの人は少なめ。人ごみにイライラしてしまったら地下へ行くのがオススメです。今後、この空間にレストランやショップがたくさんできたら一大観光スポットになりそうな予感。お店は今のところケンタッキー、バーガーキングなどのファストフード店が入っています。空いているので穴場休憩スポットかも。
B2層は業務用エリア兼一般客コンコースといった感じ。訓練やミーティングに遭遇してしまいました・・・。万博スタッフ向けの食堂も。こういうスタッフオンリーな場所も特に一般客と隔離していないのが上海ですよね。ナビは逆に裏側が見たい派なので大歓迎です。

万博演芸センター(世博演芸中心)
6月にSMAPがコンサートを開く予定だった会場がここ。万博期間中は、連日各国のオーケストラの演奏会やダンスショーなどが開催されました。閉幕後、11月には早速この会場を利用してアジアの歌姫、フェイ・ウォンが5Daysのライブを開催します(詳しくは<11月の上海>でお伝えします)。聴きに行く!という方は、ぜひチェックしておいて下さいね。場所は万博軸の突きあたり右手です。
西側エントランス。

西側エントランス。

ライトアップされるとUFOのよう。

ライトアップされるとUFOのよう。

こちらのコンサートホールは、ホール以外にもショッピングモール、グルメモール、映画館、アイススケートリンクなども併設しています。ここだけでも1日過ごせそう。目的は夜のライブという方も、早めにきて楽しんでみて下さい。
チケット売り場。

チケット売り場。

グルメモール。

グルメモール。

スケートリンク。

スケートリンク。

最上階は展望台になっています。こんな風景が見渡せるんですよ。万博開催中ならもちろん誰でも無料で入場できます。

テーマ館(主題館)
万博軸の西側に位置する巨大パビリオンです。こちらも展示内容をそのまま残すかどうかは決まっていないようですが、この中に入っていた「城市人館」や「城市生命館」はなかなかに凝った造りだったのでぜひ残してほしいなと思います。
天井まで届く本棚。

天井まで届く本棚。

屋内に広がる街。

屋内に広がる街。

さまざまな家庭を蝋人形で再現。

さまざまな家庭を蝋人形で再現。

いろんな国の普通の人にスポットをあてたフィルム。

いろんな国の普通の人にスポットをあてたフィルム。

宮崎駿氏発見!

宮崎駿氏発見!


中国館
パリ万博でいえばエッフェル塔、大阪万博でいえば太陽の塔に匹敵する今回の万博のシンボル・中国館も永久保存が決定しています。月3、4回のペースで万博に通ったナビですが、実はまだ中国館には入ってないんです・・・。12月1日には再オープンするとのことですし、そのころ行こうかな、と。再オープン時の入場料、開館時間などは決定次第お伝えしたいと思います。

万博センター(世博中心)
観光で万博を訪れた方にはまったく印象に残っていないパビリオンだと思います。場所は万博演芸センターの西側。ここでは、定期的にテーマフォーラムやパブリックフォーラム、プレス発表会、記者会見などが開催されていました。10月31日の閉幕日には、中国と各国政府のトップがサミットフォーラムを開催する予定です。閉幕後は引き続き国際会議や展示場として使われるよう。ビジネスで上海に来られる方は今後も利用することがあるかもしれません。以上が「一軸四館」として閉幕後も利用される予定の施設です。

閉幕前の万博最新情報

上海で横尾忠則を鑑賞しよう!

上海で横尾忠則を鑑賞しよう!

<上海万博記念版画展開催中>
E片区の万科企業館の中庭にて、日本と中国の有名アーティスト13人が出展する版画展が開催されています(10月20日まで)。日本を代表する現代アーティストの草間彌生、横尾忠則から、漫画雑誌『ガロ』で活躍した井口真吾など、滅多に同時に見られない作品の数々、しかも新作がずらりと展示されています。11月からは、同じ内容の展示を上海、北京、東京で同時開催するそう。詳細はまたナビでお伝えしたいと思います。
こちらは9月20日の開幕式の様子。尖閣諸島問題で揺れていた時期ですが、問題なく日本の評論家や中国人アーティストたちが和やかに交流する様子が見られました。司会は上海で活躍する日本人タレントの小松拓哉さん(写真右)。日系イベントは軒並み中止なんて言われていますが、そんなことないんですよ〜。

<各国パビリオンのお土産売り場は割引セール中!>
国慶節の連休後、ガクンとお値段を下げてくれた各国パビリオンのお土産店。ナビが手に入れた割引商品をご紹介します! 10月末までに万博へ行くという方は、買い込んでも大丈夫なように大きめのバッグでお出かけを。
ショルダーバッグ(100元→60元/インド館)
食堂からの香辛料の香りとお香の香りが漂うインド館は、ほんとうにインドの街角に迷い込んだような気分にさせてくれました。インド人の店員さんの、独特な商品の勧め方も中国にどっぷりなナビにはとても新鮮でした。さりげなくオススメ商品を見せるために服の袖を引っ張ってくるんです(笑)。こちらのショルダーバッグは60元まで値段が下がり、しかも店員のインド紳士曰く2つ買えば100元+ピンバッジをおまけするとのことでした。
キウイストラップ(68元→48元/ニュージーランド館)
ヒツジやキウイなど、カワイイキャラクターグッズがたくさん売られていたニュージーランド館。カワイイんだけどちょっと高いなーと思っていたキウイのストラップ3つセットは、この値段ならまあまあ納得。胴体のカラフルな貝殻もニュージーランド産なんだそう。帰国時に友達のお土産にしたいと思います。
オリーブ石けん(40元→30元/パレスチナ館)
前から目を付けていたパレスチナ館の陶器ショップ。素朴な風合いの小皿やグラタン皿が目当てだったのですが残念ながら食器の値引きはなく、いっしょに売られていた石けんが安くなっていました。レモン、ミント、シナモンなどさまざまな成分の石けんがありましたが、ナビはお肌に良さそうな死海の泥石けんとハチミツ石けんをセレクト。これで乾燥肌の季節に備えたいと思います。

楽しかった! 上海万博

この半年間、上海ナビの枠内ではご紹介しきれなかったパビリオン、風景、グルメ、いろんな国の人びとの笑顔を最後にまとめて写真でどうぞ。
フィリピン館にはマッサージルームがありました。体験した方、います?

フィリピン館にはマッサージルームがありました。体験した方、います?

ラオス館の入り口で存在感を放っていた守り神(?)。

ラオス館の入り口で存在感を放っていた守り神(?)。

ボリビア館には素敵なマフラーがたくさん売っていました。

ボリビア館には素敵なマフラーがたくさん売っていました。

日本館はいつ行っても長蛇の列!

日本館はいつ行っても長蛇の列!

ニュージーランド館のスタッフはサービス精神満点でした。

ニュージーランド館のスタッフはサービス精神満点でした。

チリ館のイケメンドラマー。

チリ館のイケメンドラマー。

ナイジェリア音楽。万博で初めて聴きました。

ナイジェリア音楽。万博で初めて聴きました。

タイ館のフードコートは何を食べてもおいしかった〜。

タイ館のフードコートは何を食べてもおいしかった〜。

少林寺のこんなショーも開催されていましたよね。

少林寺のこんなショーも開催されていましたよね。

オーストラリア館のアイドル店員と握手。おじさんうれしそう。

オーストラリア館のアイドル店員と握手。おじさんうれしそう。

イスラエル館のシアターは難しすぎなくらいアカデミックな内容でした。

イスラエル館のシアターは難しすぎなくらいアカデミックな内容でした。

インド館のカレー。食堂があるだけでパビリオン中カレーの香りに。

インド館のカレー。食堂があるだけでパビリオン中カレーの香りに。

アラブ首長国連邦館のシアターはナビの中でNo.1。ドバイに行きたくなりました。

アラブ首長国連邦館のシアターはナビの中でNo.1。ドバイに行きたくなりました。

オマーン館のスタッフ。お香が焚かれていて、館内はいつもいいにおいでした。

オマーン館のスタッフ。お香が焚かれていて、館内はいつもいいにおいでした。

万博雑技「CHA」は、その後東京渋谷のbunkamuraでも上演されましたよね。

万博雑技「CHA」は、その後東京渋谷のbunkamuraでも上演されましたよね。

エストニア館はスタッフとお客さんが入り乱れてのダンス&合唱で盛り上がりました。

エストニア館はスタッフとお客さんが入り乱れてのダンス&合唱で盛り上がりました。

超シュールで印象的だったハンガリー館。スゴいのひと言。

超シュールで印象的だったハンガリー館。スゴいのひと言。

こんな民族衣装の方々を間近で見られるのは万博ならでは。

こんな民族衣装の方々を間近で見られるのは万博ならでは。

ポーランド館のユッケ(?)。ポーランドにもユッケってあるんですね。

ポーランド館のユッケ(?)。ポーランドにもユッケってあるんですね。

素敵なお姉さんが接客してくれたオランダ館のVIPラウンジ。

素敵なお姉さんが接客してくれたオランダ館のVIPラウンジ。

エクアドル館はいつも誰かしらギターを弾いていました。

エクアドル館はいつも誰かしらギターを弾いていました。

アフリカ連合館には美女が多かった・・・

アフリカ連合館には美女が多かった・・・

北朝鮮館のスタッフ。一回も笑ってくれませんでした・・・

北朝鮮館のスタッフ。一回も笑ってくれませんでした・・・

ルーマニア館のステージからは常に明るい歌声が。

ルーマニア館のステージからは常に明るい歌声が。

W杯期間中も盛り上がりました。こちらはメキシコ館。

W杯期間中も盛り上がりました。こちらはメキシコ館。

ペルー館の特大ラム肉料理。

ペルー館の特大ラム肉料理。

アラブの路上パフォーマンス。不思議な音楽でした。

アラブの路上パフォーマンス。不思議な音楽でした。

リトアニア館のバースタッフ。良いバーの多い万博だったと思います。

リトアニア館のバースタッフ。良いバーの多い万博だったと思います。

イタリア館の石膏加工の職人さん。

イタリア館の石膏加工の職人さん。

スリランカ館の宝石加工の職人さん。

スリランカ館の宝石加工の職人さん。

パビリオンの裏口では、時間どおりにメッカの方を向いてひっそりとお祈りする人たちがいました。

パビリオンの裏口では、時間どおりにメッカの方を向いてひっそりとお祈りする人たちがいました。

夜、ライトアップされるとほんとうの砂漠みたいな風景になるアラブ首長国連邦館。勝手にナビのグッドデザイン賞に決定。

夜、ライトアップされるとほんとうの砂漠みたいな風景になるアラブ首長国連邦館。勝手にナビのグッドデザイン賞に決定。

モロッコ館の向こうに落ちる夕陽。上海とは思えない光景に遭遇しました。

モロッコ館の向こうに落ちる夕陽。上海とは思えない光景に遭遇しました。

いかがでしたか? インターネットが普及した今、万博という形式の展示会は時代遅れだという意見もあるようです。でも、実際に知らない国の人同士が会って話し合って一つのものを作り上げるという作業は、人びとが分かり合うためにとても重要なことなのではないかとナビは思いました。国と国との関係がギクシャクしても、きっと万博でいっしょに働いた人同士は平気。そんな気がします。今後は韓国のヨス(2012年)、イタリアのミラノ(2015年)での万博が予定されているそう。ナビも上海から見に行ってしまうかもしれません。
以上、上海ナビがお伝えしました。







上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-10-12

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