餃子☆徹底解剖!

中華料理の名脇役といえば餃子! 上海の餃子事情とオススメ店をナビ視点でご紹介♪

こんにちは、上海ナビです。
餃子といえば、日本人にとって日常食となっている中華料理の一つ。ラーメンやカレーに次ぐ人気の外来料理なのではないでしょうか。ここ上海でも、餃子は人気メニューの一つ。専門店も多いんですよ。でも、日本とはちょっと事情は異なるようです。そこで今回、ナビは上海で食べられるさまざまな餃子の種類を徹底チェック。オススメのお店も合わせて紹介したいと思います。読めばきっと餃子が食べたくなりますよ♪

上海の餃子文化

<上海は餃子の本場じゃない!?>
餃子は、実は上海料理ではありません。本場は北京、大連など、中国の東北地方です。蒸し餃子は広東省や香港が本場。同じ小麦粉料理でも、上海では麺や小籠包、生煎、ワンタンのほうがポピュラーなんです。軽食屋さんで餃子を頼む上海人も少数派。上海人にとって、餃子は東北料理店や餃子専門店で食べるものなんです。
上海でよく食べられているのは、餃子ではなく小籠包、生煎、ワンタンなどの小麦粉系食品です。 上海でよく食べられているのは、餃子ではなく小籠包、生煎、ワンタンなどの小麦粉系食品です。 上海でよく食べられているのは、餃子ではなく小籠包、生煎、ワンタンなどの小麦粉系食品です。

上海でよく食べられているのは、餃子ではなく小籠包、生煎、ワンタンなどの小麦粉系食品です。

餃子とご飯は組み合わせません。

餃子とご飯は組み合わせません。

<餃子はおかずじゃない!?>
中国人は、小麦粉で作った点心を主食として食べます。小籠包もワンタンも餃子も、ご飯と同じ主食。そのため、東北料理屋さんや餃子専門店で白ご飯を頼む人はいません。日本でいえば、蕎麦屋でライスを頼む感じでしょうか。地理的に乾燥している餃子の本場・中国の東北地方では、稲作文化が根付いていないという背景もあるようです。
焼き餃子は、「たまに見かけるメニュー」。

焼き餃子は、「たまに見かけるメニュー」。

<焼き餃子は餃子じゃない!?>
上海で餃子といえば水餃子のこと。または、広東風の蒸籠で蒸された蒸し餃子のことを指します。焼き餃子は「鍋貼」「煎餃」と呼ばれ、餃子と呼ばれることすらありません。一方で、イタリアンレストランでは、ラビオリのことを「意大利餃子」と表記していることも。中国人にとって餃子とは、ゆでたり蒸したりしたもののことのようです。

水餃子を食べよう!

上海では王道の餃子・水餃子。日本で水餃子を頼むと、スープに入った餃子が出てくることがありますが、中国ではゆでたものがお皿に盛られて出てきます。タレは黒酢とラー油が基本。具は、お店によって豚肉、羊肉、ニラ、中国セロリ、ニンジンなど、さまざま。また、餃子の単位は「両」で、1両6〜8個が一般的です。メニューの値段も両単位なのでご注意を。一人でお腹いっぱい食べるなら、2両頼むのが目安です。
お店によってさまざまな具があります。

お店によってさまざまな具があります。

タレは黒酢とラー油。

タレは黒酢とラー油。

オススメ店はこちら!
東北四季餃子王

上海市内のいたるところにある東北餃子の専門店。もちっとした皮とジューシーな具が大人気のお店です。軽いランチで一人で利用できるのもうれしいところ。大人数で楽しむなら、大皿で出てくる東北料理とお酒をオーダーしてから、ご飯替わりの「締め」として水餃子を頼むのが通。どこの店舗も深夜までわいわい食事をする地元の人たちで賑わっています、
大娘水餃

こちらも上海の主要繁華街や観光地にお店を出している水餃子専門店。レジカウンターでオーダーしてから席で待つファストフード店のようなシステムなので、一人ランチにオススメです。ナビはここのラー油が大好き。しっかり辛くて香ばしいので、ラー油だけでも餃子が食べられちゃいます。春雨スープも美味。
そのほかのオススメ店。

蒸し餃子を食べよう!

点心メニューのなかでは大人気の蒸し餃子。香港風の茶餐庁には必ずあるメニューです。なかにプリプリのエビが入っているのが特徴。こちらも黒酢でいただきます。オススメ店はこちら。
避風塘

上海を代表する香港風点心のお店。人気のエビ蒸し餃子はもちろん、蟹焼売、蒸しチマキなど、小さな蒸籠料理が充実しているので、いろいろ頼んで食べ比べることも。店舗によっては明け方4時まで営業しているのもうれしいですよね。ヘルシーな蒸し餃子なら深夜に食べても安心!?
新旺茶餐庁

炒め物や洋風メニューも充実の茶餐庁。プリプリのエビがギュッと入った蒸し餃子はぜひオススメです。同じくエビがたっぷり入ったエビワンタン麺も人気メニューなんですよ。餃子だけじゃなく、中華スイーツや野菜炒めなどもたくさん頼んで、いろいろ味わってみたいという方にオススメしたいお店です。
そのほかのオススメ店。

焼き餃子を食べよう!

ナビも探すのに苦労してしまった焼き餃子を扱っているお店。日本から進出したラーメン店には必ずあるものの、地元のお店となると探すのが難しいんです。主流は移動式の屋台や、名もない路地裏のお店。「焼き餃子メイン」のお店も上海には少ないようです。どのお店も日本のものより皮が厚くもちもちしているのが特徴。オススメ店はこちら。
大王鍋貼店

上海の市街地から少し離れた場所にチェーン展開している昔ながらの鍋貼屋さん。小さなお店で、メニューは鍋貼のみ、テイクアウトのみというシンプルさ。でも、地元グルメサイトでは常に口コミ人気が高いのです。行くにはちょっと不便ですが、どうしても上海の焼き餃子が食べてみたいという方はぜひ。
巴国布衣/愛晩亭

変歛ショーがある大人気の四川料理店「巴国布衣」には、網のようなパリッとした焦げ目が美味な餃子がありました! とにかく具がたっぷりで、2〜3個でお腹いっぱいになってしまうかも。もう一つは浦東エリアの「愛晩亭」。ニラ入りの巨大餃子があるんですよ。こんなふうに、焼き餃子は有名店がサブメニューとして出しているケースが多いんです。

いかがでしたか? 上海は本場ではない分、さまざまな種類の餃子が食べられることが魅力。蒸し餃子が気に入った方は広東方面へ、水餃子が気に入った方は北京や大連方面へ、次回の旅先を決めてもいいかもしれません。また、日本のラーメンフランチャイズ店が増えている上海では、ラーメンと餃子という主食同士をいっしょに頼むことも現地人に定着してきたようです。餃子を通して、あらゆる食文化を受け入れてしまう上海の姿が見えるような気がしませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-12-08

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