百日宴に行ってきました!

「紅包」はいくら?「長寿麺」って何?結婚式よりも呼ばれる頻度高(!?)な「百日宴(双満月)」文化を、ナビと一緒に予習しよう!

こんにちは、上海ナビです。中国には、日本にもあったらいいのになと思う習慣がたくさんあります。人づきあい、親戚づきあいに関するものは特に。清明節、中秋節など、家族や親戚が必ず集まる祝日も一年に何回もありますよね。そんな行事に参加させてもらうたびに、ナビは中国人の人同士のつながりの深さに感心してしまいます。
今日ご紹介する「百日宴」は、赤ちゃんの生後100日目を祝う日。人によっては「満月(生後1か月)」「双満月(生後2か月)」を祝うこともあるようです。家族や親戚、奥さんの友人や同僚、だんなさんの同僚など、呼ぶメンバーを変えて何回も会を開く人も。日本では友達に赤ちゃんが生まれても忙しくて中々見に行けなかったり、「お邪魔したら悪いかも」と遠慮してしまったり、お祝いやカードを贈るだけで済ませがちですが、こんなふうに赤ちゃんの家族側がパーティーを開いてくれたらすごくよいと思いませんか?
この日会場となったのは、地下鉄1号線「莘庄」駅北口からタクシーで5分ほどの四川料理店「蜀香村」(莘西路299号)。ランチでも行列ができるほどの人気店だそうで、今回ナビを招待してくれた赤ちゃんのお母さん・ジーンさんのイチオシ店です。「百日宴」や「双満月」は、自宅でこじんまり開く場合もありますが、一般的には大型中華レストランの個室を借り切って開催されます。

〜「百日宴」「双満月」に呼ばれたときのマナー〜

結婚式でもまだまだ普段着で参加する人が多い上海。服装はもちろん普段着でOKです。
「紅包(お祝い金)」に関してもかなりアバウト。友人や同僚であれば300元前後包めば間違いないでしょう。「双満月」の場合は、2か月ということで200元(または偶数の額)を包む習慣もあるようです。
お祝い金ではなく、プレゼントでももちろんOK。ベビー用品やぬいぐるみ、生活雑貨など、定番商品でよいと思います。
今回ナビを招待してくれた赤ちゃんのお母さん・ジーンさんは、日本製のお掃除用ペーパーが大のお気に入り。前回帰国したときに買ってくるよう頼まれたものと、あみぐるみをセットでお祝いにしました。中国ではメラミン事件以降日本製の粉ミルクが人気だと聞いたナビ。粉ミルクにしようかと本人に相談したところ、「私は母乳派なの」とのこと。やっぱり、何がほしいか思い切って聞いてみた方がいいかもしれません。
この「百日宴」、赤ちゃんを友人たちにお披露目するという目的以外にも、産休や育児で長らく会えなかった友達と近況を語り合うという場でもあるのです。なので、「乾杯!」の後はひたすらみんなで飲んで食べておしゃべりするだけ。あとは赤ちゃんを抱かせてもらったり、写真を撮ったり、自由に過ごしてOKです。
この日の主役・チーチー。小さい! カワイイ!赤ちゃんをみるたびに、ナビは「国籍って何?」と思ってしまいます。赤ちゃんのにおいって、日本の赤ちゃんとまったく同じなんですよ(当たり前?)。元気な泣き声も聞かせてくれました。お父さんいわく、昨晩は数時間泣きっぱなしだったとか。お疲れ様です……。
ナビの目に留まったのはこれ。赤ちゃんの腕に、金の指輪と木の小枝が安全ピンと赤い糸で止めてあります。ジーンさんに聞いたところ、厄よけのお守りなのだそう。日本にはない文化ですよね。

〜「百日宴」のお料理チェック〜

今日集まったのは、ジーンさんの現同僚と元同僚15人ほど。それでも食べきれないほどの料理が振る舞われました。普段からいつもおいしいお店にナビを連れて行ってくれるジーンさん。この日のお店も「当たり」でした!
中でもオススメはこちら。魚の皮の細切りとニンジン、香菜などを辛口のタレで和えた冷菜です。人気の一皿で、ジーンさんはおかわりしていました。
そして「百日宴」に欠かせないのが麺料理。長寿麺と言って、赤ちゃんの長寿を祝う意味が込められています。さっきあれだけたくさんの料理を食べたのに、不思議とお腹に入ってしまいました。ちなみに最後にこの長寿麺を頼むのが習慣になっているので、おかずと一緒に白いご飯をオーダーするのはタブー。ご飯がほしくても、ここは我慢しましょう。
いかがでしたか?ナビの印象に残ったのは、産休開けの職場復帰の不安を同僚に話したり、痩せないと会社に着ていく服がない……とこぼすジーンさんに、同僚の男性社員たちが冗談も交えてあっけらかんと彼女に接している姿でした。上海って、女性がすごく楽しく働ける地なんです。子どもを生んだら即職場復帰、そしてバリバリ働く女性たちを支えるのは、今日この会に呼ばれていた理解ある上海男子たちやだんなさんなのだなと再確認したナビでした。
いろいろな上海文化を垣間みることのできる「百日宴」。皆さんも、招待されたら用事を蹴ってでも参加しましょう。赤ちゃんにも、そのお母さんを支える周りの友人たちの姿にも、心が癒されることうけあいです。以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-05-22

ページTOPへ▲

その他の記事を見る