旧正月の上海 in 2008

旧暦の大晦日、春節(旧正月)の様子を、今年も上海からリポート!

こんにちは、上海ナビです。
中国で一番大事な伝統行事と言えば、旧暦(農暦)のお正月 「春節(チュンジエ)」。
故郷に帰って家族と過ごし、子供に圧歳銭(お年玉)をあげ、親戚や友人を訪問して新年の挨拶をする慣わしがあります。また最近では、海外旅行に出かける人もいるようです。
去年までは旧暦の元旦~7日間が法定休日でしたが、今年から制度が変わって旧暦の大晦日~7日間がお休みとなりました。

さて、今年の春節休みの間、上海の街はどんな様子だったのか?ナビが見てきた 2008年 ☆ 大晦日~お正月の模様 をお伝えしたいと思います!

謹賀新年2008

旧暦の大晦日の夜は、「年夜飯」と言って家族みんなで食事をします。また年越しの瞬間、深夜12時には街中で盛大に爆竹や花火を打ち上げるんですよ。

10:15
今日からお休みがスタート。デパートやお店が集まる「淮海中路」はガラーンとして、ほとんど人の姿がありません。
ちょっと裏道に入ると、爆竹やお正月の飾りなどの物売りがチラホラ。 ちょっと裏道に入ると、爆竹やお正月の飾りなどの物売りがチラホラ。

ちょっと裏道に入ると、爆竹やお正月の飾りなどの物売りがチラホラ。


10:30
新天地近くのローカルストリートまでやって来ました。大掃除やお正月用の買出しにみんな忙しそう。
果物屋さんの前には、お年始回り用のバスケットがずらりと並んでいます。
上海の家庭では欠かせないお正月料理「鰻香(マンシアン)」の材料にする干し魚。大きいものでは長さ2mにもなるんですよ。日本でいえば、新巻鮭のようなものでしょうかね。
家の門には、春聯(春節のおめでたい対句)が貼られてお正月ムードが漂っています。大人が忙しそうにしている中、子供たちはかまってもらえずヒマそう。 家の門には、春聯(春節のおめでたい対句)が貼られてお正月ムードが漂っています。大人が忙しそうにしている中、子供たちはかまってもらえずヒマそう。

家の門には、春聯(春節のおめでたい対句)が貼られてお正月ムードが漂っています。大人が忙しそうにしている中、子供たちはかまってもらえずヒマそう。


11:00
観光スポットの 「新天地」 では、お正月飾りに神社の境内のようなものが組まれていました。南側の映画館では今季の2大話題作、周星馳主演 「長江7号」 と周傑倫主演 「大灌籃」 を上映中。またデザイナーズブランドのセレクトショップ 「I.T.」 ではファイナルセールの真っ盛り。それにしても、全然人の気配がありません。
大雪の影響で電力不足の中国。春節中もライトアップ中止という報道にナビもがっかりしつつ、真夜中の爆竹&花火に期待が高まります!

20:00
大晦日の夜、街中で一斉に花火が上がるのは12時前後ですが、一家団欒で年夜飯を食べた後に爆竹を鳴らしている人たちもあちこちにいました。すでに時々花火もあがっています。

21:30
朝と同様、人の気配がない 「淮海中路」。祝日に点灯される街路樹のライトアップもありません。大上海時代広場(タイムズスクエア)の前の飾りつけのみ明るく光ってました。

21:30
豫園商城は、建物のライトアップもなし。所々街灯が点されているだけの暗い中を歩いている観光客もいたけれど、これじゃあまりにも寂しすぎる・・・。
横道に入ると、にわか爆竹販売所に早変わりしたお店がたくさん。

22:00
上海の夜景スポットといえば、「外灘(ワイタン)」。ですがやっぱり報道通り、外灘側は建物のライトアップは全滅で、街灯のみ。
対岸の浦東(プードン)の東方明珠塔は、球体の部分のみ控えめに点灯してました。でもかなり暗いので、三脚なしでは記念撮影すら難しい状態。

対岸の浦東(プードン)の東方明珠塔は、球体の部分のみ控えめに点灯してました。でもかなり暗いので、三脚なしでは記念撮影すら難しい状態。

観光客は結構たくさん集まっていました。遊歩道に上がるなり 「え~、ライト点いてないの~!」 とみんな残念そう。

観光客は結構たくさん集まっていました。遊歩道に上がるなり 「え~、ライト点いてないの~!」 とみんな残念そう。


22:00
外灘がイマイチ盛り上がってないせいか、こちらも人通りはまばら。南京東路・歩行街を目指して進みます。途中でぬいぐるみの屋台を発見。

22:15
大晦日のこの日はすでにお店が全部閉まっていて、歩行街のネオンサインもみんな消えてました。小吃(シャオチー)の屋台がたくさん出ていて、食べながらぶらぶら歩いてる人が多かったです。
ロシアからの留学生たち。上海で初めてのお正月を過ごすのを、楽しみにしていたんだそう。
南京東路は爆竹や打ち上げ花火は禁止。でもちょっと横道に入ると、あちこちで打ち上げてました。爆竹監視のためか、街中ではあちこちでパトカーに遭遇。これなら旅行客の方でも、安心して出かけられますね。 南京東路は爆竹や打ち上げ花火は禁止。でもちょっと横道に入ると、あちこちで打ち上げてました。爆竹監視のためか、街中ではあちこちでパトカーに遭遇。これなら旅行客の方でも、安心して出かけられますね。

南京東路は爆竹や打ち上げ花火は禁止。でもちょっと横道に入ると、あちこちで打ち上げてました。爆竹監視のためか、街中ではあちこちでパトカーに遭遇。これなら旅行客の方でも、安心して出かけられますね。


22:30
通りがかりのバス停。上海の新しいバス停には、テレビがついてるんですよ。
これは、年越し番組の放送かな?

23:00
新天地は街路樹のライトアップがされてました。寒いのでさすがに歩いてる人はあまりいないけれど、スタバなど開いているお店は満席。こちらも警察官がたくさん溜まってました。
あれ、クリスマスツリーがまだある・・・。
さて、そろそろ年越しの時間!夜のお店なら花火を盛大に上げるに違いないと踏んだナビ、バーストリート「衡山路」へと向かいます。

23:45
さっそく1軒目のバーの前に、積み重ねられた花火の箱を発見!期待に胸がワクワク!
「近くで撮っていいよ~」とナビを呼んでくれた、一見コワモテの黒服のお兄さんたち。でも、これだけ大量の火薬のそばでみんなでタバコを吸ってて大丈夫?
永嘉路×衡山路 永嘉路×衡山路

永嘉路×衡山路

お店の前の車道に打ち上げタイプの爆竹や花火を並べ、次から次へと点火していきます。
火を噴いているそのすぐ横を通り過ぎるタクシー車両の列。毎年思うけど、ほんとに危ないなぁ~。
バーで飲んでたお客さんたちも、外に出てきて眺めています。中には、マイ爆竹持参で参加する人たちも。
ちょっと場所を移動してみると、こちらでもかなり盛り上がってますね~。この辺はバーが集中しているエリア。お店同士で張り合うかのようにして、爆竹や花火をこれでもかっていうくらい豪勢に上げています。
衡山路のボーリング場前 衡山路のボーリング場前 衡山路のボーリング場前
衡山路のボーリング場前 衡山路のボーリング場前 衡山路のボーリング場前

衡山路のボーリング場前

写真を撮っているナビのすぐ後ろで爆竹に点火する人がいたりして、かなりヒヤッとした瞬間もありましたが、やっぱり間近でみる爆竹は迫力が違います!ライトアップがなかったのは残念だけど、爆竹と花火をたっぷり見られて大満足。
こちらは、市内のマンション20階からの眺め。安全に花火を鑑賞するなら、高架道路を車で走りながら眺めたり、市内中心の高層ホテルに泊まるのもオススメですよ。

2008

「紅地毯(レッドカーペット)」 と形容されるくらい、町中に爆竹の赤い包み紙が散乱した昨夜。一晩空けた元旦の朝には、清掃されてすっかりキレイになってました。夜中に清掃に当たった2万人の清掃員さんたち、ご苦労さまです!

ちなみに今年の旧暦大晦日の爆竹ゴミは、上海全市で1750トンと、昨年より300トン余り増加したそう。

11:00
上海で一番お正月気分を味わえる場所といえば、やっぱりココ!
まだお昼前なのに、想像以上のすごい人出。南翔饅頭店のあたりは身動きがとれない状態。上海万博のマスコット、海宝(ハイバオ)くんの姿を見つけるも人垣に阻まれて近づけません・・・。
レストランの中も大混雑ですが、屋台の小吃ならそれほど並ばずに買えそうな感じ。臭豆腐、生煎、串焼き、おでん、たこ焼きなど、ほおばりながら歩いている人がたくさんいました。

北側の福佑商廈(上海福民小商品市場)は、外に面したお店だけ営業中。お正月飾りや、干支のおもちゃがたくさん並んでましたよ。福佑路を西方向に進んだあたりの市場も、開けているお店が少しありました。

12:30
南京西路の静安寺は、初詣に来た人たちで大混雑。隣の久光百貨の店頭では、日本のお正月行事 「もちつき」 を紹介するイベントに行列ができ、店内も福袋を手にした買い物客でにぎわってました。

20:00
夜にまた豫園に来てみたところ、毎年恒例の 灯会(灯篭祭り) がこの日からスタートした模様。建物のライトアップも点いていて、とても綺麗でしたよ。昼間よりはずっと人出が少ないので、のんびり歩いて回ることができるのも良し。南翔小籠包のテイクアウトの列も短くて、15分以内に買えそうな感じでした。
◆ 2008年 豫園新春灯会 ◆
期間: 2月7日(旧暦元旦)~2月24日(旧暦初十八)
場所: 豫園商城および周辺道路
時間: 正式発表がないようですが、推定で18:00~21:00

20:30
前日より早めの時間に来てみましたが、やっぱりライトアップ状況は変わらず。三脚を立てて写真を撮っているナビに、観光客が 「撮影は1枚いくら?」 って、いえ、私はそういう者ではないんですが・・・。

21:00
歩行街のネオンは、いつもよりは少なめながら、かなりの数が点灯していました。人出はそれほどでもなく、屋台も前日より少なめ。遅い時間のほうが屋台は多いのかも?

~ その他、春節期間の上海の状況 ~

★ 交通機関は、ほぼ通常通りの運行。
豫園やお寺の周辺道路は多少の混雑が見られましたが、他は比較的空いていてどこへ行くにもスイスイ行けました。タクシーは簡単に捕まえられるし、地下鉄やバスの車内もかなり空いていて、普段よりずっと快適に移動ができましたよ。
※地下鉄は、人民広場駅などでは朝10時頃と夜8時頃に混雑が見られた日もあったようです。
★ 爆竹、花火の見物は、安全に気をつけましょう!
爆竹はヘビのようにつながった地面の上で爆発させるタイプと、打ち上げタイプがあります。花火は狭い道でも花火大会かってくらいの高さのをバンバンあげるので、スリル満点。方向が狂って斜めに飛んで来ることもたまにあるので、近付きすぎないよう注意しましょう。打ち上げタイプは間近で見物していると、火薬の粉や燃えカスが頭上に降ってきます。ナビは家に帰って鏡を見たら、顔が真っ黒でビックリ!
★ お店の営業状況は?
「春節にできること 2008」 でもご紹介した通り、レストランは通常通りの営業が多いようでした。デパートは時間を短縮、個人経営の商店などは閉まっているところも多かったです。
★ 夜は出歩いても大丈夫?
に大晦日の夜は、パトカーや白バイがたくさん出ています。市内中心地では、数分おきに1台の割合でパトカーを目撃。暗くても迷わないよう地図さえ持っていれば、観光客の方が歩きまわっても問題なさそうでした。

<爆竹・花火を一斉に打ち上げる時間(目安)> 
◆旧暦大晦日(年越し)    深夜23:45頃~ 30分間
◆旧暦正月4日目(迎接財神*)   深夜23:55頃~ 20分間
* 正月5日目は金運・商売の神様をお迎えする日なので、
5日目になる瞬間にも爆竹や花火を上げます。

<爆竹・花火が禁止のエリア>
南京東路、南京西路、中山東一路・二路、西蔵中路、淮海中路、
四川北路、人民広場、豫園商城、陸家嘴金融貿易区、静安寺周辺、
徐家匯広場周辺、鉄道駅、政府機関、病院、幼稚園の周辺 など

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-02-13

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