今夜は蘇州料理にトライ!ガイドブックでもおなじみの蘇州の有名店。
上海からちょっと足を伸ばして日帰り旅行も楽しめる蘇州。ここの見所はやはりユネスコの世界遺産にも登録されている4大庭園。水郷風景や古式豊かな庭園めぐりが楽しめる美しい街。 そんな蘇州には昔から伝わる「蘇州料理」があり、代表的な料理では、松鼠桂魚(桂魚の甘酢あんかけ)など、ちょっとコッテリした油っぽい味が多い印象。 それでも、なかにはシンプルな味付けの料理や、美しく彫刻された野菜で飾りつけられた豪華な料理もありバラエティー豊かなんです。今日は蘇州いちの繁華街「宮巷街」と「觀前街」にある老舗の蘇州レストラン「新聚豊菜館」をご紹介しましょう。
オーナーの朱さんは全国料理大会での優勝経験を持ち、また国家高級料理技師としても紹介されている方。朱さんが作ったというお料理の写真を見せてもらうと、確かに手の込んだ飾りつけのお皿の数々、どれを見ても芸術品。そしてお店の外観は蘇州の景観を崩さないように古い建築を再現したような入り口で店内は清潔に保たれています。 ナビが訪れた時は「今、2階に日本人の団体客が来てるのよ~」って店員さんが教えてくれました。
さて、そうこうしているうちにお腹も空いてきたナビ、さっそく地元日本人駐在員にも人気と言うメニューを食してみる事にしました。
かなりのコッテリ味との評判。実際のお味はやっぱりスゴイ!
それでは今回ナビがいただいた料理をご紹介しましょう!
■ 蘇式熏魚 10元 草魚(日本では関東・利根川水系にいるらしい)という魚を揚げて甘酢でからめた料理。かなり甘く小骨が多いのでちょっと食べにくい料理でしたが、日本人にも馴染みのある料理方法と味付けの1品。
■ 清溜河蝦仁 38元 蘇州料理の代表格。小さな河エビだけを塩で炒めてある、あっさりとしたお料理。日本では海のエビが一般的なので、さっぱりとした河エビは、新鮮な味覚かも。
■ 熱炝魚片 28元 コイの一種の川魚の身を薄く切り塩茹でし、それを醤油味のタレにつけて食べます。淡水魚料理が多いように思いますが、海水魚にくらべると独特の匂いがあるので苦手な方には向かないですね。
■ 三絲蒓菜湯 20元 蘇州特産のじゅん菜と鶏肉のスープ。あっさりとした鶏ダシと日本ではお高いじゅん菜がたっぷり入ったスープ。これは日本人好み!おいしかったです。
■ 棗泥拉糕 15元 日本のういろうのような甘いデザート。早く子宝が授かりますように、という意を込めた縁起物のお菓子。結婚式などでよく出されるメニューだとか。
■ 櫻桃汁肉 28元
出た~!これが噂に聞く蘇州名物料理、豚の角煮。皮付き脂肪層つきの塊がとろとろに煮こんであります。蘇州料理は味が淡白で日本人の好みに合いやすいと聞いていたので、この料理を見たときはちょっとビックリ。すご~い油!お店によって違うのでしょうが、こちらのものはお肉を食べているというよりも、肉の脂身部分を食べているという感じ。体脂肪率も生活習慣病も全然気にしません!という方にはOKかな?味は甘く煮込んでありおいしいのですが、とにかく油が・・・。これは人数が多いときなら注文してみてもいいですが、2人ではとってもじゃないけど食べ切れません。でもコラーゲンはタップリ!お肌にはいいかも~。
有名店だけあって、食事時になるとかなり忙しそう。メニューは中国語のみで何を注文していいか分からないので困りました。でも、そんな時一案! 回りの人が食べていておいしそうなお料理を「あれと同じの」と注文してはいかがでしょうか? せっかく蘇州に来たなら郷土料理もお試しあれ!