黄山市街地を散歩してきました!

山だけじゃない黄山市!駅周辺の商店街や老舗を眺めつつ、山の幸たっぷりの黄山料理を食べてきました!

こんにちは、上海ナビです。
黄山と言えば、切り立った山肌に漂う霞、大きく枝を伸ばす松の老木、眼下に広がる雲海など、山水画さながらの風景が有名ですよね。世界遺産にも登録されたこの山は、今も多くの登山家やカメラマン、旅行者たちをひきつけています。でも、黄山周辺には黄山以外に何があるのか、意外と知られていないのではないでしょうか。街歩きや食べることが大好きなナビ。ゼイタクにも今回は山へは行かず、黄山街歩きオンリーの旅に出かけることにしました。
上海から黄山までは、飛行機で約1時間、高速バスで約4時間、寝台列車で約15時間です。時間がたっぷりあるなら寝台列車がオススメ。一人旅でもすぐに旅仲間ができてしまうはずです。偶然隣り合わせた人の目的地も黄山だったりすると、お互いに情報交換することもできますよね。今回偶然ナビの向かいに座ったのは広東人のおばさん。なんと一人で黄山に登りに行くそうです。
一夜明けて黄山駅に到着! 閑散とした、「田舎の駅」という感じの佇まいです。下車する人たちはみんな登山スタイル!
まずは腹ごしらえ。駅前にあった食堂で、早速黄山名物を発見しました。きしめんみたいな手打ち麺とあっさりスープが特徴の「手擀麺」(5元〜)です。朝食にはぴったり。

街歩きへ出発!

黄山市の市街地は、どこへ行くにもタクシーの初乗り料金で済んでしまうほどの広さ。10元前後でいろいろ見て歩くことができます。近場ならこんな三輪車に乗るのもオススメ。相場は5元ほどです。
まずナビが向かったのは、市街地の西に位置する「老街」。駅からはタクシーで10分ほどです。この商店街の原点が築かれたのは、なんと約2000年も前だそう。創業100年以上の老舗が東西に延びる1.5kmほどの路地に軒を連ねています。この道に沿って、南側には市街地を縦断する川・新安江が流れています。
その土地の人たちの生き生きとした表情も見ることができますよ。
重厚な建物の漢方薬局も見つけました。それぞれの店舗が文化財のような存在なのです。

オススメのおみやげはこちら!

喜ばれるおみやげといえば中国茶ですよね。「老街」に点在する老舗茶葉店には、黄山特産の太平猴魁、黄山毛峰、祁門紅茶というこの地の三大名茶が大抵揃っています。どのお店でもたっぷり試飲させてくれますよ。

平たく長い茶葉が特徴の太平猴魁。鮮やかな黄緑色の緑茶で、すがすがしく爽やかな香り。日本の新茶のような味わいです。

平たく長い茶葉が特徴の太平猴魁。鮮やかな黄緑色の緑茶で、すがすがしく爽やかな香り。日本の新茶のような味わいです。

上海でも大抵の茶葉店が扱っている黄山毛峰も本場で飲めばひと味違う! コクのあるまろやかな味わいの緑茶です。

上海でも大抵の茶葉店が扱っている黄山毛峰も本場で飲めばひと味違う! コクのあるまろやかな味わいの緑茶です。

世界三大紅茶に数えられる祁門紅茶の産地も安徽省。店員さん曰く、ミルクティーにしてもおいしいそう。ご自宅でお試しを。

世界三大紅茶に数えられる祁門紅茶の産地も安徽省。店員さん曰く、ミルクティーにしてもおいしいそう。ご自宅でお試しを。

中国が誇る文房四宝(紙、筆、すずり、墨)の産地も安徽省です。書道や絵画をたしなんでいなくてもほしくなってしまう文房具がみつかるはず。
すずり

すずり

筆

紙

墨

他にもこんな品々を見つけることができました。お店を見て歩くだけでも楽しいですよ。

宋の時代から続く墨工房

老街から北へ10分ほど歩いたところに、1700年代から変わらぬ製法で墨を作り続けているという町工場があると聞いて行ってみることに。「胡開文」という墨工房で、入り口を入ると係の人が工房を案内してくれました。
工房では、まだ温かい墨の生地を練るところから木枠に入れて形成するところまで、一人の職人さんがすべて手仕事で行っています。工房内には、墨汁のあの独特な香りが充満していました。分銅、桶、木枠など、昔ながらの道具にも目が行ってしまいますよね。常連のお客さんには、著名な画家や書道家も数多くいるそうです。
作業の様子を眺めていたナビに、職人さんがまだ温かい墨をにぎらせてくれました。不思議な感触! この「自分でにぎった形の墨」は、なんと箱に入れておみやげとして持ち帰ることができるんです(100元)。真ん中にある孔子の形の墨もセットだそう。ぜひお試しを。
そして、この工房の周りの雰囲気がまた味わい深いんです。街から徒歩圏内にこんな風景があるなんて……。

黄山グルメに舌鼓♪

キノコ、イノシシ、山菜、キクラゲなど、山の幸をたっぷり使う黄山料理。野趣あふれる素朴な料理が特徴で、味付けはちょっぴり濃いめ。ごはんやビールに合う料理なのです。店先に「徽州菜」と書いてある店を探しましょう。今回ナビが食べた料理はこちら。どれもおいしかった〜。
中でもオススメはこちら。ワラビの和え物です。メニュー名に「蕨菜」という字が入っていれば、冷菜でも炒め物でも大抵はハズレなしの料理が運ばれてくるはず。独特の歯ごたえと粘りがたまりません。
キノコ料理もはずせません。炒め物よりも、シンプルなスープがオススメです。採りたてのキノコがたっぷり入った滋味深い味わい。どこのお店にもあるメニューなので、締めはスープで行きましょう。
素朴な食堂が多いこの界隈。ふとテーブルの下を見ると、猫ちゃんにじっと見つめられていたりします……。
いかがでしたか?黄山の街は、生きた歴史を見ることができ、その土地の人々とふれあいながら名産品を愛で、おいしいものをたくさん食べることができる場所でした。もっと時間があれば、一週間くらい滞在してもいいなーと思ってしまうくらい、のんびり、ゆったりした空気が流れているんです。皆さんも、黄山に出かける際はぜひ市街地へも足を伸ばしてみて下さい。モノや人との特別な出会いが待っているはずです。
以上、上海ナビがお伝えしました。
関連タグ:黄山市街地

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-10-29

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