上海から杭州2日間の旅!

史跡や湖を眺めながらグルメとショッピングを満喫! 大人気の観光都市を1泊2日で旅してきました。

こんにちは、上海ナビです。
新幹線が開通し、近郊旅行にも気軽に行きやすくなった上海。なかでも杭州は、史跡めぐり、森林浴、ウォーキングやサイクリングなど、これからの季節にぴったりの観光地です。今回ナビは、杭州の魅力をたっぷり満喫できるプランを練って、1泊2日の旅行に出かけてみることにしました。市内での移動法や食事なども交えながら、一人旅、女子旅、家族連れでもOKのナビ流杭州の過ごし方をレポートしたいと思います!

杭州に出発!

杭州までの新幹線(高速鉄道、G列車、CRH)が出ているのは、上海の西郊外にある上海虹橋駅です。事前に切符を買う時間がなかったので、当日に駅で直接往復切符買いました。切符を買ったら改札番号を確認し、そこからホームに降りて乗り込めばOK。
※当日チケット購入は可能ですが、時期により手に入れづらい場合もあるので、上海ナビでの事前手配をお勧めします。
切符。改札番号。座席番号をチェック。

切符。改札番号。座席番号をチェック。

改札は乗る列車によって異なります。

改札は乗る列車によって異なります。

ホームの様子。

ホームの様子。

杭州の移動法

わずか50分で杭州駅に到着しました。つい昨年まで片道2時間もかかっていたなんて嘘のような快適さ。でも、ここからが難関なんです。杭州には現在地下鉄がなく(2012年秋開通予定)、中国語ペラペラor土地勘ばっちりでないと個人旅行はなかなかに難しいんです。中国語ができるという方は以下から移動法の選択を。ナビはタクシー、バス、輪タクをそのときどきで使い分けて移動しました。不安な方はツアーの利用が便利かもしれません。
<タクシー> 乗り場:改札を出てそのまま前方に進むと地下に乗り場があります。
初乗り10元と安いのですが、台数が少なく路上で捕まえにくいのが難点。メーターに表示された金額にプラス1元のガソリン代を払うのが杭州のルールです。また、頼んでもいない観光地にオススメだからと連れて行かれるケースがよくあるよう。要中国語での交渉力、断り力です。
<バス> 乗り場:改札を出て1階に上がった右手にターミナルがあります。
乗りこなすには、売店で売られている地図(5元)を購入し、目的地の停留所の位置と路線名を調べる必要があります。運賃は1〜2元で、観光スポットに向かう路線ではほぼ座れません。夕暮れもかなり混み合うので、体力のある方向けかもしれません。
<輪タク>
バイクの後方に二人用シートが取り付けられたもの。距離、時間(ラッシュ時、夜など)、行き先などで10〜50元と運賃(言い値のみ)が変わってくるので、中国語上級者向けです。ただ、観光スポット密集エリアでもっとも捕まえやすいのはこれなんですよね〜。
中国語はできない! 土地勘がない! 現地に友達もいないという方にはツアーがオススメ。

一日目

 ◎ランチ
お昼に杭州に着いたナビはその足でランチへ。目指したのは杭州でもっとも有名な老舗「楼外楼」です。泥とハスの葉で包んでチキンを蒸し焼きにした「叫化鶏(こじきどり)」、詩人・蘇東坡の名をとった豚の角煮「東坡肉(トンポーロー)」など、ここで一気に杭州名物の数々を制覇。西湖を一望できる2階のテラス席で杭州グルメを満喫しました。お供はもちろん杭州の地ビール。アルコール度数がかなり低いので、昼間から飲んでも問題なし(?)です。
こじきどり。

こじきどり。

トンポーロー。

トンポーロー。

ジュンサイのスープ。

ジュンサイのスープ。

早めにいって、西湖を見渡せるテラス席を陣取りました!

早めにいって、西湖を見渡せるテラス席を陣取りました!

 ◎平湖秋月
腹ごなしに「楼外楼」から徒歩で行ける西湖十景の一つ「平湖秋月」へ。狐山路をそのまま左手に5分ほど歩いた右手に位置します。
本当は月夜にくるべき場所なのですが、昼間でも西湖を満喫できます。 本当は月夜にくるべき場所なのですが、昼間でも西湖を満喫できます。

本当は月夜にくるべき場所なのですが、昼間でも西湖を満喫できます。

岳王廟
狐山路を「楼外楼」まで戻り、そのまま道なりに歩いて北山路を渡った左手にあるのが「岳王廟」。宋の時代の名将である岳飛を祀っている史跡です。岳飛のお墓の前には、彼を毒殺したといわれている秦檜とその関係者が縛られている像が。歴史に詳しくないという方も、思わず見入ってしまう衝撃的な史跡なんです。
石像群が見応えアリ。 石像群が見応えアリ。 石像群が見応えアリ。

石像群が見応えアリ。

曲院風荷
もう少しお散歩を、と思ったナビは、「岳王廟」から徒歩10分ほどの西湖十景の一つ「曲院風荷」へ。ここは6〜8月頃に杭州を訪れるという方は必須の場所です。シーズンにはハスの花が湖面に咲き乱れるんですよ。今回は時期が早かったのですが、林の中の遊歩道をのんびり散策できました。
夏はハスの名所としてにぎわいます。 夏はハスの名所としてにぎわいます。

夏はハスの名所としてにぎわいます。

霊隠寺
「曲院風荷」からタクシー、またはバス(K7路)で約7分ほどのところにあるのが「霊隠寺」。山の中腹に位置する巨大なお寺です。早足で見ても一時間はかかるかも。注意が必要なのはチケットです。初めの入り口で購入するチケット(45元)は、霊隠寺の入場分が含まれていません。霊隠寺前のチケット売り場で専用入場券(35元)を買い足す必要があります。
参道と境内の様子です。 参道と境内の様子です。 参道と境内の様子です。

参道と境内の様子です。

霊隠寺は岩肌に彫られた石像が有名。元や宋の時代に彫られたもので、もともとこの寺を建てたのがインドの僧だったということもあるからか、濃い顔立ちの仏像が目立つような気がします。また、境内にある「五百羅漢堂」も圧倒されるほどのすごさ。「卍」型の境内に、どことなくユーモラスな羅漢たちがびっしりと並んでいます。
ユニークな羅漢が500体並ぶ五百羅漢堂には圧倒。そして抱腹絶倒!? ユニークな羅漢が500体並ぶ五百羅漢堂には圧倒。そして抱腹絶倒!? ユニークな羅漢が500体並ぶ五百羅漢堂には圧倒。そして抱腹絶倒!?

ユニークな羅漢が500体並ぶ五百羅漢堂には圧倒。そして抱腹絶倒!?

 ◎六和塔
すでに午後4時。閉まる時間ギリギリでしたが、霊隠寺からタクシーで15分ほどの場所にある「六和塔」まで足をのばしてみました。塔の上からは、杭州市の南側郊外と雄大に流れる銭塘江を眺めることができます。ただし、かなり急でせまい階段を7階まで上がらないとならないため、お年寄りや小さな子は厳しいかも。ナビもこの階段のせいで翌日筋肉痛に……。
最上階まで登るのはけっこう体力が必要。階段も急ですべるのでコワいです。 最上階まで登るのはけっこう体力が必要。階段も急ですべるのでコワいです。

最上階まで登るのはけっこう体力が必要。階段も急ですべるのでコワいです。

最上階からの銭塘江の風景。

最上階からの銭塘江の風景。

清河坊
歩き疲れた足を茶館で癒したい! ということで、夕食前にレトロストリート「清河坊」へ。「六和塔」からはタクシーで15分ほどです。清代の街並が残る歩行街で見つけたのが「太極茶道苑」。地元産の名物・龍井茶を、太極茶道という独特のポーズで注いでくれるお店です。「なぜそんなポーズ!?」と突っ込みつつ、夕暮れの清河坊を眺めながら新茶にほっと一息。
清代にタイムスリップしたみたい!? 清代にタイムスリップしたみたい!?

清代にタイムスリップしたみたい!?

太極茶道の技の数々。 太極茶道の技の数々。 太極茶道の技の数々。

太極茶道の技の数々。

夕食
清河坊と交差するモダンストリート・中山中路に入ってすぐのところに見つけた「羊湯飯店」は、羊を使った杭州料理の専門店。なんと200年もの歴史があるという老舗だそう。羊肉の焼売や、羊モツとネギを和えた前菜など、変わり種杭州料理が揃っています。
名物の羊肉小籠包。

名物の羊肉小籠包。

素朴なおつまみの数々。

素朴なおつまみの数々。

杭州の地ビールは軽い口当たりが美味。

杭州の地ビールは軽い口当たりが美味。

こんな選択も
もっと安くローカルに食事したいという方は、清河坊の東端へ。ローカルグルメ満載の小吃街があります。杭州名物もここならレストラン価格の1/3以下で楽しめますよ。
小さな店舗と自由に使える外テーブルがずらり。

小さな店舗と自由に使える外テーブルがずらり。

地元女子もここで小腹を満たしています。

地元女子もここで小腹を満たしています。

杭州のB級グルメを拝見♪
名物のこじきどりはこんな外見です。

名物のこじきどりはこんな外見です。

蒸したカニ!

蒸したカニ!

アヒルの頭です……

アヒルの頭です……

シャコの塩揚げ。

シャコの塩揚げ。

おいしそうな焼売!

おいしそうな焼売!

爪までついた豚足の煮込み。

爪までついた豚足の煮込み。

お土産を買おう!
工芸品やチープな中国雑貨、名産の龍井茶などを売る土産物店がずらりと並ぶ清河坊は、お土産調達にぴったりの場所。お茶は小さな専門店がずらりと並んでいるので、値段やお店の雰囲気で選んでみましょう。
お茶屋さんは各店とも店先で生の茶葉を煎っています。 お茶屋さんは各店とも店先で生の茶葉を煎っています。 お茶屋さんは各店とも店先で生の茶葉を煎っています。

お茶屋さんは各店とも店先で生の茶葉を煎っています。

また、清河坊は漢方薬局の多いストリートでもあります。200年以上の歴史を誇るお店も多いんですよ。なかでも石造りの門が目を引く「回春堂」は、地元の人も多数訪れている老舗中の老舗。問診後、その人に合わせた漢方を処方してくれます(要中国語)。お土産に使うなら、クコの実や亀ゼリー、美容系のお茶がオススメです。
地元カルチャーに触れる
夕食後ホテルに荷物を置いてから出かけてみたのが、市内の北に位置する環城北路の一角にある「Code Space」。観光スポットだけじゃ物足りない派のナビ。地元の若い子たちは、どんなところでお酒を飲んだり音楽を聴いたりしているのか知りたい! と思い立って見つけた場所です。このスペースは、クラブでありバーであり、地元クリエイターたちのロフト式オフィスもあるという杭州きってのサブカルスポットなのです。
カフェ&レストランスペース。

カフェ&レストランスペース。

地元クリエイターの仕事場。

地元クリエイターの仕事場。

DJブース。

DJブース。

◇1日目を地図で見てみよう。

二日目

 ◎雷峰塔
一日目に動きすぎてしまったナビは、「今日はなるべくゆっくり過ごす」を目標にまずは「雷峰塔」に出かけてみました。ここは西湖十景の「雷峰夕照」で有名な場所ですが、夕暮れのこの界隈はとにかく混むんです。早めに行って、朝もやの残る西湖を最上階から眺めてみました。
塔の入り口。

塔の入り口。

最上階からの西湖の眺め。

最上階からの西湖の眺め。

浄慈寺
雷峰塔のすぐ南側にあるお寺で、徒歩5分ほどで行くことができます。ここも西湖十景の一つ「南屏晩鐘」として有名。境内の巨木や仏像を眺めたり、地元の参拝客に混じってお参りしてみました。
西湖天地
浄慈寺から輪タクで「西湖天地」へ。ここは上海の新天地と同じプロジェクトとして作られたスポットで、湖畔の公園内にカフェやレストランが点在しています。散策しつつ、オシャレな雰囲気をカメラに収めてみました。
オシャレな散策スポットとして地元の人にも人気。 オシャレな散策スポットとして地元の人にも人気。 オシャレな散策スポットとして地元の人にも人気。

オシャレな散策スポットとして地元の人にも人気。

ランチ
杭州名物はB級グルメを含めて昨日全部制覇したナビ。今日は「西湖天地」内のイタリアンレストラン「DUE FORNI」でのんびり過ごすことにしました。ホウレンソウを練り込んだ手打ち風パスタ、おいしかったです♪ 杭州って、こういうオシャレなお店が古い街並に違和感なく溶け込んでいるところが魅力的なんですよね。
柳浪聞鶯
西湖天地から湖畔をぶらぶら散歩しながら南方向に歩いて行くと、西湖十景の一つ「柳浪聞鶯」に到着します。4月に訪れたナビ。柳の葉が芽吹いたばかりのこの界隈は、まさにベストシーズンといった感じでした。エリア内には外にテーブルを出している茶館もちらほら。腰かけて龍井茶をオーダーしてみました。
散歩やお茶にぴったりの場所です。 散歩やお茶にぴったりの場所です。 散歩やお茶にぴったりの場所です。

散歩やお茶にぴったりの場所です。

高速鉄道の待ち合い室。

高速鉄道の待ち合い室。

杭州駅へ
のんびりお茶と風景を味わっていたらもう午後3時。夕暮れには上海に戻る計画を立てていたナビ。柳浪聞鶯沿いの南山路でタクシーを拾って駅へ。午後早めならタクシーも捕まえやすいのです。あっという間の2日間でしたが、杭州を満喫することができました。

いかがでしたか? 歴史、レトロ感、モダンさなど、杭州のさまざまな表情を満喫できたナビは、杭州の街が大好きになりました。でも、2日では見切れないほどの史跡や見どころがまだまだあるようです。次回は違う季節にもう少し長い日程で訪れてみようと思いました。
以上、上海ナビがお伝えしました。 





その他情報

【西湖が世界文化遺産に登録】

ユネスコの第35回世界遺産会議において、杭州の西湖が世界文化遺産に登録されました。
登録されたのは「中国杭州西湖文化景観地区」。中国の歴史と文化の粋が集められた場所として評価されたようです。

 

 

 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-24

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