地下鉄17号線で行く☆青浦区の名所めぐり

隠れ水郷や遺跡が見つかる青浦区へ、17号線と路線バスを駆使して出かけてみよう!

こんにちは、上海ナビです。
2018年現在も、どんどん地下鉄の延長工事が進められている上海。そんな中、2017年末に『上海ナビ』も注目の路線「17号線」が開通しました! この路線は、今まで旅行者の皆さんが気軽に利用できる交通手段がなかった青浦区へ行ける注目路線。日々ナビが皆さんに言われている「ガイドブックに載っていないところに行きたい!」というリクエストに応えられる場所が、沿線にたくさんあるのです! ということで今回ナビは、途中下車の形式で17号線沿線のお勧めスポットをご紹介していきたいと思います。

17号線に乗ろう!

こんな路線です

こんな路線です

17号線の始発駅は、地下鉄2、10号線「虹橋火車站」駅。全13駅で、最後まで乗って約50分、運賃は最高で6元です。終電は22時台と早めなのでご注意を。
「虹橋火車站」駅の乗り場

「虹橋火車站」駅の乗り場

ホームの様子

ホームの様子

車内はこんな感じ。高架を走る区間も

車内はこんな感じ。高架を走る区間も

地下鉄の乗り方はこちらの記事を参考に。
各駅から路線バスを乗り継いでみよう

各駅から路線バスを乗り継いでみよう

今回ざっと乗ってみたナビの感想ですが、上海の郊外エリアは日本の感覚以上に広大! 駅から最寄りスポットが意外に遠いので、路線バスやシェアサイクルの乗り方も予習しておいたほうがいいかもです。各駅とも、バスの路線は充実しています。
開通してるけど、駅舎はまだ完成してない!

開通してるけど、駅舎はまだ完成してない!

そして、新設路線だけあって駅前はまだ何もない(2018年現在)! コンビニはもちろん、ちょっとした売店さえない駅がたくさんあるので注意が必要です。今のところやや栄えているのは「匯金路」駅と「朱家角」駅周辺のみ。これ以外の駅をメインに行く方は飲み物などの準備を〜。
駅前がこんな場所も。食堂もコンビニもない様子とは、こんな感じです 駅前がこんな場所も。食堂もコンビニもない様子とは、こんな感じです

駅前がこんな場所も。食堂もコンビニもない様子とは、こんな感じです

でも、駅構内はピカピカ。各駅のトイレもとてもきれいなので安心です。
ホームの様子。各駅でデザインが異なります

ホームの様子。各駅でデザインが異なります

トイレは、17号線がいちばんきれいかも

トイレは、17号線がいちばんきれいかも

それでは以下、駅ごとに見どころをご紹介したいと思います。

「蟠龍路」駅

2018年現在、廃墟の村です

2018年現在、廃墟の村です

まずは二つ目の「蟠龍路」駅で下車してみました。ここは約300年前に形成された古い街並「蟠龍古鎮」があるエリアなのですが、今回訪れてみてびっくり。なんと2017年に取り壊されてしまったとのこと……。文化財の古鎮でもこんなことがあるんですね。2018年現在は、こんな感じの廃墟めぐりを楽しめます。でも、フェンスで保存されている家屋もいくつかあったので、そのうちリノベーションされるのかな。
文化財登録はされているけど、

文化財登録はされているけど、

これをこれから修復するのでしょうか

これをこれから修復するのでしょうか

レトロな田舎のお寺といった雰囲気

レトロな田舎のお寺といった雰囲気

唯一残されているのが駅を出てすぐ北側に見えるお寺「蟠龍庵」。ここは今後もお寺として保存されるそうです。お参りしてみてください。

遺跡が多いエリアなのです

遺跡が多いエリアなのです

時間があれば
この駅から3つ目の「趙巷」駅からタクシーで10分ほどの場所には、「福泉山遺跡」が。上海市内ではいちばん古い、新石器時代の発掘を行なっている場所だそう。ちょっと遠いですが、時間がある方、考古学に興味がある方はぜひ(福泉山路658号※月、火曜日休館)。

「匯金路」駅

遺跡の上にかぶせるように建物を建てた感じ

遺跡の上にかぶせるように建物を建てた感じ

2018年現在、17号線では唯一の大型駅です。周辺にもマンションがたくさん建設されていました。この駅からタクシーで5分ほどのところにあるのが「上海崧澤遺址博物館」。こちらも上海の考古学を語る上でははずせない場所だそうで、「上海発祥の地」とも呼ばれています。新石器時代の土器や人骨が展示されているほか、古代人の生活を再現した模型、ジオラマも。入場無料で見学することができます。
館内の様子

館内の様子

新石器時代のお墓の跡をそのまま展示

新石器時代のお墓の跡をそのまま展示

土器や石器も

土器や石器も


駅直結モールがあります。安心

駅直結モールがあります。安心

時間があれば
駅の北側には、中国の四大発明の一つ・印刷をテーマにした「上海中華印刷博物館」があります(匯金路889号青浦工業園区内※月曜休館)。ほか、「匯金路」駅には大型ショッピングモール「青浦宝龍広場」が併設されているので、食事がまだの方はこちらでどうぞ。

「青浦新城」駅

中心部に行くには、「F」のバス停から「青華専線」に乗ろう

中心部に行くには、「F」のバス停から「青華専線」に乗ろう

青浦区の中心地です。といっても駅は中心部から離れているので要注意(現在、駅直結モールが建設中ですが、見た感じ完成まであと2〜3年かかりそうです)。必見スポットは、駅3号出口向かいのバス停から「青華専線」に乗り、3つ目のバス停「青安路医院路」で下車したところにある「曲水園」(バス停からの詳しい行き方はリンクしたスポット記事をご覧ください)です。上海五大庭園の一つで、水辺の景観がとても美しい古典庭園。周辺にはレトロな商店街が広がっています。
「曲水園」は上海の奥座敷といった雰囲気 「曲水園」は上海の奥座敷といった雰囲気

「曲水園」は上海の奥座敷といった雰囲気


上海でもっとも歴史のある青浦区の文物を展示

上海でもっとも歴史のある青浦区の文物を展示

時間があれば
駅からタクシーで5分ほどの「青浦博物館」に行ってみましょう。先ほどご紹介した遺跡の資料など、上海発祥の地ともいわれる青浦区の歴史資料を展示している大型博物館です。無料で開放しているそうですが、平日は人が少なすぎてちょっとコワいという口コミも……。ナビが訪れた日は残念ながら休館日でした。

「朱家角」駅

メイン的駅なので駅舎も桁違いに立派

メイン的駅なので駅舎も桁違いに立派

17号線のメイン的スポットはこちら。『上海ナビ』でも人気が高い、上海を代表する水郷の一つです。駅からは徒歩12分ほどとちょっと歩きますが、市街地からバスで行くよりも気分的に大幅にラクになった気が。周辺も今後どんどん発展しそうです。新しい行き方はリンクした記事を見てみてください。
大人気の水郷です。地下鉄の開通で観光客も大増加中とのこと 大人気の水郷です。地下鉄の開通で観光客も大増加中とのこと

大人気の水郷です。地下鉄の開通で観光客も大増加中とのこと


あまり知られていない静かな水郷です

あまり知られていない静かな水郷です

時間があれば
「朱家角」駅から祥凝浜路を曲がってすぐのところにあるバス停から「青蒸線」に乗り、「練塘汽車站」で下車すると、上海有数の秘境水郷「練塘古鎮」に行くことも。朱家角内の民宿に泊まって、翌日バスで足を伸ばすなんていうのんびり旅行もお勧めです。

「東方緑舟」駅

地元の子ども連れ、学生向けの公園です

地元の子ども連れ、学生向けの公園です

終点に到着! 駅を出るとものすごい人工滝があってびっくり。ここ「東方緑舟」は、キャンプ、サイクリング、ボート場などがある超広大な森林公園です。地元の学生が郊外活動で来る場所というイメージでしょうか。なので旅行者としてはスルーしてもいいかも。

ゴールは「大観園」

ゴールは「大観園」

ここから行ける定番スポットは、古典小説『紅楼夢』の世界を再現した公園「上海大観園」。駅からの足は路線バスになります(詳しい行き方はスポット記事をご覧ください)。広大な淀山湖を眺めながら、上海の秘境に足を踏み入れる感じで出かけてみて。
小説に出てくる建物や庭園を散策

小説に出てくる建物や庭園を散策

敷地外には農村らしい風景も

敷地外には農村らしい風景も

時間があれば
「上海大観園」からさらに路線バス「沪商高速専線」に乗ると、さらなる秘境水郷「金澤古鎮」へも行けますよ。ただしこのバス、運行が2時間に1本ほどで最終便は夕方5時。村内には食事できる場所もないので、「観光化されていないとはこういうことか!」ということを思い知ることができる水郷です。
別世界のような静かな水郷です 別世界のような静かな水郷です

別世界のような静かな水郷です


いかがでしたか? 「上海は狭い」という人は多いけれど、17号線沿線にはまだまだ今回ご紹介できなかった未知の見どころが隠れています。ぜひ皆さんも、地下鉄と路線バスを乗り継いで上海の秘境・青浦区へ出かけてみませんか。
以上、上海ナビがお伝えしました。 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-03-01

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