上海万博へのアクセスと会場内の交通

会場へは何で行くのが便利? 広い会場内での移動方法は? ナビが実際に行って確かめてきました。

こんにちは、上海ナビです。
ピーク時には一日数10万人の人出が予想されている今回の万博。そんな情報を耳にすると、やはり心配になるのは交通情報なのではないでしょうか。でも、見たいパビリオンや泊まっているホテルの場所などを考えながら計画すると、実際は意外とスムーズにたどりつくことができるんですよ。会場までの足も、タクシー、バス、船、地下鉄と選択肢は豊富。今回は、会場内の基本情報を交えながら会場までのアクセス方法、会場内の移動方法をご紹介します。

万博会場へ行こう!

<タクシー>
いちばん便利なのはやっぱりタクシー。ただし、街を走っている一般のタクシーは会場付近の道路への進入が禁止されています。写真の万博タクシーに乗りましょう。呼び出し番号は「96822」。ただし、朝8時から9時ごろの開場時間前後は捕まらないこともあるのでご注意を。
<バス>
呉淞客運中心、上海体育館、上海駅、上海南駅、楊浦体育場、虹口サッカー場からそれぞれ会場行きのバスが出ています。また、人民広場、淮海中路などの主要エリア約30カ所を、会場行きの路線バス「世博専線」が走っています。各路線の出発地点と到着エリアは、上海市内のコンビニや新聞スタンドで売っている地図を手に入れれば一目瞭然。
上海万博へのアクセスと会場内の交通 便利なのはこの地図。市内のコンビニや新聞スタンドで簡単に手に入ります(8元)。

便利なのはこの地図。市内のコンビニや新聞スタンドで簡単に手に入ります(8元)。

<地下鉄>
地下鉄でのアクセスも便利。主な路線は以下のとおりです。
◎地下鉄で直接会場入りするなら、9号線「馬当路」駅から万博専線に乗り換えて会場へ。降りたところは会場内(浦東エリア)です。
◎日本産業館に近い1号門から入るなら、4号線「魯班路」駅下車。
◎企業館の多いE区、2号門を目指すなら、4、8号線「西蔵南路」駅下車。
◎アジアゾーンに近い5号門から入るなら、7号線「雲台路」駅下車。
◎メインストリート「世博軸」のある6号門から中国館を目指すなら、7号線「耀華路」駅下車。
◎「メインは欧米とアフリカよね」という方は7号門から入場を。7号線「長清路」駅下車。
<船>
外灘見物をしながらのんびり会場入りできる船は密かな人気を呼んでいます。帰りは夜景もきれいですよ。主な出発地点は、東昌路水門、其昌路水門、十六鋪水門、秦皇島水門です。万博のチケットを持っていれば往路は無料で乗船できるのもポイント(帰りは運賃がかかります)。

会場への出入り口は、陸側8ヵ所、川側3ヵ所

目指すパビリオンや、滞在先のホテルから行くにはどこが便利か、何でアクセスするかなどを考えて、どこから入るかを決めましょう。各門の近くには駐車場もあります。
<1号門>
場所:浦西、魯班路と龍華東路の交差点付近。地下鉄4号線「魯班路」駅付近
門付近のパビリオン:日本産業館、城市足跡館、万博博物館など

<2号門>
場所:浦西、西蔵南路と中山南一路の交差点付近。地下鉄4、8号線「西蔵南路」駅付近
門付近のパビリオン:中国船舶館、震旦館、中国鉄路館など

<3号門>
場所:浦西、半淞園路と保屯路のT字路
門付近のパビリオン:城市未来館、遠大館、中国航空館など

<4号門>
場所:浦東、雪野路と白蓮泾路の交差点付近
門付近のパビリオン:カザフスタン館、日本館、アジア連合館一など

<5号門>
場所:浦東、高科西路と雪野路の交差点付近。地下鉄7号線「雲台路」駅付近
門付近のパビリオン:カタール館、レバノン館、モロッコ館など

<6号門>
場所:浦東、雪野二路と周家渡路の交差点付近。地下鉄7号線「耀華路」駅付近
門付近のパビリオン:中国館、テーマ館、国際組織連合館など

<7号門>
場所:浦東、雪野二路と塘子徑路の交差点付近。地下鉄7号線「長清路」駅付近
門付近のパビリオン:タイ館、フィリピン館、オーストラリア館など

<8号門>
場所:浦東、雪野二路と世博大道の交差点付近。地下鉄7号線「後灘路」駅付近
門付近のパビリオン:アルゼンチン館、アメリカ館、ペルー館など

<M1水門>
場所:E区
付近のパビリオン:城市未来館、中国航空館、信息通信館など

<M2水門>
場所:A区
付近のパビリオン:日本館、ベトナム館、韓国館など

<M3水門>
場所:C区
付近のパビリオン:アフリカ連合館、イタリア館、イギリス館など

会場内の移動法は?

今回の万博の会場はとにかく広い! ナビが実際に歩いた感じでは、A区からE区まで5エリアあるなか、一日2エリア歩くのが限界でした。そして川を挟んでいるという会場の特徴から、渡し船を駆使した者勝ちという感じです。早速移動方法をご紹介していきましょう。
会場内の船着き場は計6ヵ所。乗船は無料です。頻繁に往復しているので、待ち時間は長くても10分ほど。入り口に行き先の表示があるので、間違えないように。船からの風景も必見です。
<L1>
場所:E区
行き先:L2
付近のパビリオン:城市未来館、中国航空館、信息通信館など

<L2>
場所:A区
行き先:L1、L3
付近のパビリオン:日本館、ベトナム館、韓国館など

<L3>
場所:D区
行き先:L2、L4
付近のパビリオン:韓国企業連合館、城市足跡館、中国石油館など

<L4>
場所:B区
行き先:L3、L5
付近のパビリオン:宝剛大舞台、連合国連合館、セルビア館など

<L5>
場所:D区
行き先:L4、L6
付近のパビリオン:韓国企業連合館、城市足跡館、万博博物館など

<L6>
場所:C区
行き先:L5
付近のパビリオン:アフリカ連合館、イタリア館、イギリス館など

もう一つの足は会場内の路線バス。主に浦東エリアで走っています。路線は3つ。一つは浦東エリアをぐるっとまわる循環バス、二つ目は浦西エリアから西蔵南路トンネルを通って浦東エリアへ行くバス、三つ目は浦西の龍華東路を走って浦西会場の西側と東側を往復するバスです。バス停はそこここにあるので便利なはず。運賃は無料です。
各バス停にはこんな表示があるので、地図と照らし合わせれば降りる場所もすぐにわかります。

その他の基本情報

<トイレ>
5分歩くごとに一カ所見つかるという感じで安心です。エリアによってトイレのデザインも違うんですよ。順番待ちの時間も少なく、思ったよりスムーズに利用できました。ティッシュもあります。
<インフォメーション>
パビリオン約5ヵ所につき一カ所の割合でインフォメーションセンターがあります(英語可、一部日本語もOK)。また、会場内には地図、看板もたくさん設置されていて、看板の前にはボランティアスタッフがいます。ナビも何回か行き方などを聞いてみましたが、ばっちりなルートを教えてくれました。
<入場>
乳幼児連れの方、70歳以上のお年寄り、体の不自由な方はパビリオンに並ばずに優先入場できます。
<セキュリティチェック>
入場時にX線でのセキュリティチェックがあります。ストールを巻いて行ったナビは、検査時にそれもはずすよう言われました。カバンの中身はなんと小銭入れ、化粧ポーチの中までチェック。金属のケースに入ったリップスティックも、「これは何?」と聞かれました。なるべく身軽な格好で行くのがいいようです。
いかがでしたか? 会場へのアクセス、会場内の移動も実際に試してみたナビですが、予想よりも簡単に行くことができました。まずはざっと頭に入れて、その後はパビリオンの並び時間に再度研究というのもオススメです。入場時に無料で地図が配られるのもうれしいですよね。それと、夜10時半ごろ7号線「耀華路」駅から帰宅したナビですが、なんと座れました。団体客や家族連れは早めに退園するので、時間に余裕のある方は閉園時間ギリギリまで楽しんで帰るのも快適に帰るコツかもしれません。
以上、上海ナビがお伝えしました。

PS:ストレスフリーで会場まで行きたければ、上海万博専用シャトルバスもあります!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-06-10

ページTOPへ▲

その他の記事を見る