一度は行きたい行列店はここ! 地元の人が並ぶあのお店の口コミと人気の秘密を大公開!
こんにちは、上海ナビです。
上海人は、日本人が思う以上に食へのこだわりがあるようです。高級店でも自分の口に合わなければ素直に「私は嫌い!」と言っちゃう人が多いですし、日本人のナビに「あの日本料理屋、本当に本場の味?」などと聞いてくる人もたくさんいます。食については、いい意味で空気を読まない上海人たち。今回ナビは、そんな彼らが行列を作るお店を大調査してきました。ガイドブックやフリーペーパーのレストラン情報ではわからない生の声をお届けします!
上海人が教える、人気店攻略法
まずはこんな質問をしてみました。回答してくれたのはナビのまわりにいる普通の上海人です。
Q：普段、どうやってレストランを選んでいますか?A:「口コミや友達のお勧めを聞く。どこの会社にも一人はおいしい店に詳しい人がいる」（30代/女/会社員）
「『大衆点評網』（グルメ掲示板）を吟味。たまにお店側の高評価な書き込みがあるので、いろいろな角度から見る。クーポンとか広告が付いてないのに評価が高いのは信頼できる」（20代/女/フリーランス）
「値段に見合った料理で、サービスがいい（経営者の人柄がいい）お店はたいてい良心的でおいしい。高いからおいしいというわけでもないと思う」（30代/男/会社員）
上海の人気店がわかる『大衆点評網』。中国語がわかる方なら利用価値大
その他、ほとんどが「口コミ重視」という意見でした。上海にはメディアの仕掛けや広告ではなく、普通の掲示板やブログから人気に火がつくお店が多いような気がします。「広告には騙されないぞ!」という意識、お店の不祥事などに対する厳しさは日本人以上。そんな生の上海人の口コミが集まるのは、先ほど意見にも出てきた『大衆点評網』ですね。辛口の書き込みも多数。ナビも普段から情報収集に役立てています。
『大衆点評網』 http://www.dianping.com/shanghai
＜並び方をマスター＞
行きたい人気店を見つけたら、上海の順番待ちルールを知っておきましょう。なるべく苦労せず席に着くには、ランチは11時、ディナーは夕方5時までにお店に到着すること。すでに人がいっぱいな状態だったら、以下の方法で順番を待ちます。
※今回ご紹介するお店は予約を受け付けないお店も多いので、ぜひ並び方をマスターしてください。
庶民派店はまずレジに並んで食券を買います
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庶民派人気店編レジの後ろの壁にメニューが貼ってあることが多いので、まずはここで食べたいものを決めてから列の最後尾につきます。同行者がいる場合は全員で並ばず、席を取っておいてもらいます（後で割り勘しましょう）。相席はあたりまえ。空いている椅子に荷物を置く、断りもなく自分のテーブルに座って来た客に嫌な顔をするなど、日本人がやりがちな態度はマナー違反になります。
○レストラン型人気店編
最近は多くの店舗が整理券配布機を導入。以下の手順で整理券を受け取り、番号を呼ばれたら案内してもらいます（番号は店内のモニターにも表示されるので、言葉がダメでも安心）。平均1時間待ち以上の人気店は整理券配布機に携帯番号入力のページがあり、順番が近づくとショートメールで教えてくれるサービスも。この間、近くのお店やカフェで時間潰しをすることができます。
一度は行きたい行列店
それでは早速、上海人が並ぶレストランをご紹介していきましょう。ナビが通りがかるたびに「いつも並んでるな〜」と思う店と、実際のナビ周辺の上海人の口コミ、『大衆点評網』での評価、日本人旅行者が行くべきお店かどうかなどを総合吟味してピックアップしてみました!
※中華料理店に絞ってご紹介します。
＜2014年も行列必至の話題店＞
2013年末現在、ネットやメディア、口コミなどでいちばんよく聞くお店はこちら。2014年、上海に行くならこのお店で食べておくべき!? 以下、「 」内は微博（中国版ツイッター）や大衆点評網に書き込まれていた評価です。
平日午前11時（雨の日でした）の時点でこの行列!
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新白鹿餐廳「お昼前の11時に整理券を受け取って、座れたのが12時。でもおいしいので毎回待ちます。いちばんのお勧めは蛋黄鶏翅。いろいろ頼んで、5人で割り勘して一人40元だった。安い」
「先日は2時間待ち。でも料理が運ばれてくるのは早い。話梅花生は友達全員に好評でした」
「最近調子に乗ってる? 土日は1時間で食べ終わらなければいけないルールだそうです……」
菜飯と海鮮の塩焼きが美味♪
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趙小姐不等位「『開心公寓』（ドラマ）の趙小姐の店。お勧めは、厚切りで柔らかい牛タンの塩焼きと上海蟹の塩焼き。ほかの店の蟹とは風味が違うと思う」
「9月末に問い合わせて、予約できたのが11月だった。間隔が空き過ぎで期待値が上がり過ぎた。結果、一回食べればいいかなという感じ」
「リピーターです。毎回午後4時に到着して席を確保。おいしいし遊び心がある店だと思う」
種類豊富なできたて点心がリーズナブル
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稲香「ありえないほど混んでいる。11時に到着した時点で整理番号が112番。12時になった時点でやっと60番台が呼ばれた。確かに安くておいしいけど、毎回こうでは……」
「午後3時にやっと座れた。虫草鶏粥、碗仔翅など、心からおいしい。茶餐廳好きとして多分また来る」
「次は香港の本店で食べてみたい。本店のほうがおいしいという人が多いので」
夕方や午後を狙って行こう!
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桂満隴「毎回並ぶけど何度も通っています。家族全員好きだし、子どもも好き」
「日曜日の午後4時に行ったら並ばず済んだ。芝士土豆泥、鶏爪、焼土鶏などどれもおいしい。江南地方の古鎮のようなインテリアも好き」
「料理に見合った値段でおいしい。紅焼系の料理はどれもお勧め。家族連れ向け」
「外婆家」もスマホ普及と同時に有名になった人気店の一つ
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なぜ人気?各店に共通するのは、お腹いっぱい食べて一人50〜80元の価格帯と、みんなでわいわい食事できるお店だということ。「すごく並んだけど食べたよ!」などを微博（中国版ツイッター）でつぶやきたい! みんなが食べたあの看板メニューの自分なりの感想を書きたい! と思わせる店なところも、口コミが広がる理由かも。そういえば、スマホが大普及してから「なぜこの店が急に!?」と思ってしまう行列店が増えた気がします。
どのお店も、旅行者がガイドブックを見て選ぶお店とはちょっと違いますよね〜。でも、日本人のナビ的にも行列ができるのも納得の味だと思うし、どのお店も上海らしい料理を味わうことができます。何より現地の人と「あの店行ったよ〜」と話題にできるのがポイント。ぜひ頑張って並んでみて下さい。
そのほか注目の行列店はこちらです!
＜親の代から続く人気! 老舗庶民派行列店＞
20〜30代の上海人が子どもの頃から親しんでいる庶民派の老舗行列店です。あの定番店、上海人はどう評価しているのでしょうか。
上海といえばやっぱり生煎!
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小楊生煎「チェーン店が増え過ぎ。昔ほどおいしくないけど、地方の友達が上海に来たときは必ず連れて行く鉄板のお店。上海の味のを知ってもらうために」
「コメントを書くまでもないくらい何回も食べている。皮の薄さ、肉汁のおいしさはやっぱり上海一」
「黒酢をつけると肉汁のおいしさが消えてしまうので、私はそのまま食べる。16元で満足できる貴重な店」
黄魚麺は上海人のソウルフード
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阿娘麺「黄魚麺がやっぱりおいしい。新鮮で香りがよくて。最近は朝食を提供しなくなったのが残念」
「阿娘が亡くなってから孫が経営してるらしいけど、昔のほうがおいしかったな」
「上海の昔懐かしい味。辣醤が甘口なのが上海人にとってはたまらない。具がたっぷり入っている蝦腰麺がお気に入り」
お店は小さいけど、行列は目立つ!
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老地方麺館「お昼前の11時から並んでいる人がいる。知らない人と円卓を囲んで相席。店内の雰囲気は書くまでもない感じ。上海らしい味の辣醤と猪排（豚カツ）は絶品」
「おかみさんの統括力と記憶力は常人の域を超えている。細かなトッピングも忘れられたことがない（一度に何人もの人が頼んでいるのに）。値段はそんなに安くないけど」
狭い店内に円卓がぎっちり!
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老吉士「10年以上通っている。サービスはなってないけど、味は本当にいい。上海料理のジャンルでは絶対失望させない店。サービスには気を留めないでほしい」
「子どもの頃からお馴染みの店。店内の雰囲気も古き良き上海という感じ。特にもう書くことが見つからないくらい定番のお店です」
「3日前予約は必須。甘口でやや重い味が上海人の口に合う。土豆色拉なんてほんとに家庭の味そのまま」
並び方、ルールなどを貼り出すお店も
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なぜ人気?上海人の日常生活のなかにあって、いつもの味のために並んでしまうのはこんなお店。「昔のほうがおいしかった」という意見は多いものの、やっぱり食べたくなってしまう味なんですね。ナビも上海に来たばかりのころ、上海人上司がこういうお店にたくさん連れて行ってくれました。「もう少しきれいなレストランがいいんだけど」と当時は不満だったナビですが、「上海の味を知ってほしい」という目的があったのかもしれないな〜と思います。旅行中「本場の上海料理を食べたい」と思っている方は、このうちのどこか1軒には必ず並んでみて下さい。
そのほかの老舗行列店はこちらです。
いかがでしたか? 移転閉店、チェーン店が増えるスピードなど、飲食店の変化のサイクルが非常に早い上海。そんななかで、行列ができるほどの人気を得るのは本当に大変なことだと思います。ぜひ皆さんも、上海人が認める味を試しに、いい口コミを広めてもらうためのお店側のちょっとしたコツを見るために、少しだけ時間を作って行列に並んでみませんか?
以上、上海ナビがお伝えしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日：2014-01-23
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