上海の公園★大集合!

太極拳鑑賞、森林浴、人間ウォッチング、カフェでティーブレイク、バーで一杯などなど上海の公園はオモシロイがいっぱい!

こんにちは、上海ナビです。
上海旅行へ来てわざわざ公園には行かないよ~とお思いのアナタ、ちょっと待った!上海の公園内には、庭園あり、池あり、ミニ遊園地ありと、まずそのスケールの大きさに驚くこと間違いなし。早朝(7時~8時がピーク)は、宋代に始まる太極拳や刀を使った武術の練習に励む人など、“中国らしさ”ムンムンの場面に出会えますよ!

園内にカフェやレストランがある公園も多いので、のんびり森林浴&ティーブレイクもオススメな過ごし方です。朝から夕方まで、老若男女を問わず地域住民が集まり、憩いの場所である公園を訪れる価値はアリ!
それではさっそく、市内中心部に近い主な公園を、西から順に6ヶ所ご紹介いたします!

★中山公園 Zhong Shang Park 中山公园★

以前はイギリス人の私宅庭園だったこともあり、今でも英国式庭園の風格を色濃く残しつつ、中国伝統園林や日本式庭園をも融合した庭園の美しさがミモノだそう。芝生の大広場やミニ遊園地があるためか、特に休日はファミリー率高し!賑やかなファミリー出没エリアでほのぼのするのも、庭園エリアでゆったりとまどろむのもヨシ。早朝は、主に中年以降のみなさんが太極拳にダンスにと、いたる場所でハッスルしている姿を目撃!
年齢層が高めの太極拳グループ/モダンなステップのママさんダンスグループ/本格的な構えが剣の達人を思わせるおじいさん。
太極拳といえども…一人で黙々と鍛錬する人、マンツーマンレッスンに励むお二人、大人数で気を一つにしようと懸命なグループなどなど、さまざまなんですよ。
早朝、公園内を歩いていたら、“遛鳥(リォウニャオ)=鳥カゴを提げてお散歩”中のオジサン達に遭遇。歴史小説の中だけでのお話かと思ったら、現代でもその風習は残っているようです。みなさんも、どこからともなく小鳥のさえずりが聞こえてきたら、林の中へ近づいてみてくださいね。小鳥たちのコーラス会にあえますよ!

[遛鳥とは?]
鳥を鳥カゴ(鳥をびっくりさせないように、カゴに布を巻く)に入れたまま公園や茶館を目指し、散歩する。散歩のときは、カゴをゆっくり揺らすと、鳥の脚力が鍛えられて良い。公園内の木の枝にカゴをつるしたら布をめくり、鳥を鳴かせ、他の(遛鳥仲間の)鳥と自分の愛鳥とを交流させる。また、飼い主同士もおしゃべりに花を咲かせ、鳥も人間も楽しいひとときを過ごす。
公園内には広い芝生の広場が2つあり、休日はピクニックや凧揚げを楽しむ人で賑わいます。「養草期間、請勿入内(育草期間のため、立ち入り禁止)」の看板があったら、芝生の中に入っちゃダメですよ。
~夜の中山公園もアツい!~
夜は公園内には入れませんが、公園入り口付近の広場にて、夜な夜なダンスに興じる人々の姿が。雨の日以外の毎夜19:30~21:30の間、約300人がミュージックに合わせて、ダンスフィーバー!

~公園内の施設案内~
★依東外国原創美術博物館
チケット料 20元
2006年オープン。美術博物館というよりはプチギャラリーという感じ。併設されているカフェバーは欧米人や台湾人に人気。
★広東料理レストラン「御花園酒店」
~その他~
芝生の広場/池(ボート有り)/花壇/ミニ遊園地/売店/カフェ/ダンススタジオ/トイレ

■基本情報
住所 長寧路780号
面積 約20.9万㎡
開放時間 <4~6月>5:00~18:00、<7~9月>5:00~19:00、<10~3月>6:00~18:00
行き方 地下鉄2号線、(軽軌)3号線「中山公園」4号口より徒歩約1分。

★静安公園 Jing An Park 静安公园★

静安公園は、子どものプレイグラウンドというよりも、大人の休憩スポット的存在。プラタナスの並木道に並べられたベンチで、ヒマワリの種を食べながらおしゃべりに興じる人たちや、孫のお守りをするおじいちゃんやおばあちゃんをよく見かけます。公園内には、芝生の広場もあるし、小高い丘に人口の小川もあったりして、商業エリアにある公園にしては癒され度十分。お買い物に疲れたら、駅からすぐの静安公園でブレイクタイム!
お手製の将棋盤を持参で真剣勝負(周りを取り囲むギャラリーは全くの赤の他人)!
商業エリア(都会)にある公園のせいか、カンフー服を着て太極拳やダンスをしているグループは少なめ。
公園内に設置されている新聞コーナーで、新聞を読むおじいちゃん。

公園内に設置されている新聞コーナーで、新聞を読むおじいちゃん。

樹齢120年のプラタナスの樹!

樹齢120年のプラタナスの樹!


~公園内の施設案内~
★中国式庭園「八景園」<br>
開放時間 8:30~17:00 
チケット料 3元(園内では中国茶が一杯2元で飲めます)

★中国式庭園「八景園」
開放時間 8:30~17:00 チケット料 3元(園内では中国茶が一杯2元で飲めます)

★インドネシアン・カフェレストラン
「バリラグーナ」

★インドネシアン・カフェレストラン 「バリラグーナ」

★オープンエアシートもあるカフェ「花園珈琲」
~その他~
芝生の広場/池/子供用アスレチック/トイレ

■基本情報
住所 南京西路1649号
面積 約3.4万㎡
開放時間<4~6月>5:00~18:00、<7~9月>5:00~21:00、<10~3月>6:00~18:00
行き方 地下鉄2号線「静安寺」5号口より徒歩約30秒。

★復興公園 Fu Xing Park 复兴公园★

数ある上海の公園の中でも古い歴史を持つ復興公園は、以前その名を「フランス公園」と呼ばれ、租界時代には、毎年フランス人が公園内でパリ祭を行っていました。早朝は、太極拳やダンスグループが公園内のいたるところで練習に励み、夜は公園内のバーやクラブを目指して地元クラバーが集まる、朝と夜で2つの顔を持つ公園といえましょう。
※現在、公園内一部を改装工事中。2007年12月末完成予定。
カスタネットを使ったママさんダンスグループ/双扇(シュァンシャン)を手に華麗に舞うご婦人方。
“たのしいエアロビクスクラス”のみなさんは元気よく練習中。上海語のかけ声が地元度満点ですね。さぁ、みんなで、「イェ、リャン、セー!(1.2.3!)」
どうやら、始めてまもない剣のグループのようです。公園内には、太極拳や剣などのグループがたくさんいますが、グループによって年齢層・男女比・上手度が違うので、見比べてみるのも面白いですよ。
天気のよい日には、ウェディングフォトを撮影するカップルの姿も。
マルクス・エンゲルス像
上海にいると中国が社会主義国家であることを時々忘れてしまいそうになります…。マルクス(1814~1883 独)とエンゲルス(1820~1895 独)の像は、高さ6.4mとかなり立派。

~公園内の施設案内~
★「PARK97」
<br>4つのバーやレストランが入っています(「Upstairs」、「California Club」、「Lux」、「Baci」)。皋蘭路の近くに面している門の隣(バラ園の奥)にありますよ。

★「PARK97」
4つのバーやレストランが入っています(「Upstairs」、「California Club」、「Lux」、「Baci」)。皋蘭路の近くに面している門の隣(バラ園の奥)にありますよ。

★クラブ「Richy」<br>
最近オープンし大人気のローカル系ヒップホップクラブ。隣には、カラオケボックスのお店「Party World」もあります。

★クラブ「Richy」
最近オープンし大人気のローカル系ヒップホップクラブ。隣には、カラオケボックスのお店「Party World」もあります。

★クラブ「官邸 Guandi」(現在改装中)
こちらも以前から上海人に人気のヒップホップ系クラブ、拡張のためリニューアル中。

★「孫中山故居記念館」
公園内にはありませんが、PARK97の隣にある門から行くとすぐですよ。
住所 香山路7号
チケット料 20元
開放時間 9:00~16:00

~その他~

芝生の広場/池/花壇/ミニ遊園地/売店/カフェ/ダンススタジオ/トイレ

■基本情報
住所 雁蕩路105号
面積 約7.7万㎡
開放時間 <4~6月>5:00~18:00、<7~9月>5:00~19:00、<10~3月>6:00~18:00
行き方  地下鉄1号線「黄陂南路」1号口より徒歩約6分。

★人民公園 Ren Min Park 人民公园★

上海市中心にある人民公園は、その昔は競馬場だったんですよ!その後、南側を人民広場に、北側を人民公園に改造し、1952年に住民に開放しました。四方をデパートや高層ビルに囲まれていますが、園内に一歩足を踏み入れれば、街の喧騒とは隔離された静かな空間が広がるまさに都会のオアシス的存在。西蔵中路⇔南京西路を移動するときは、公園の中を通ってショートカットするのがおすすめ。緑の中を歩けばリフレッシュ効果絶大ですよ。
カメラを向けたら、ノリノリでポーズを決めてくれたおじさん。「舞刀練功」の練習中です。

カメラを向けたら、ノリノリでポーズを決めてくれたおじさん。「舞刀練功」の練習中です。

シコを踏んでいるわけではありませんよ。平均年齢70歳(ナビ推定)の太極拳グループは、自分達のリズムでゆっくりと。太極拳は長寿の秘訣ですね!

シコを踏んでいるわけではありませんよ。平均年齢70歳(ナビ推定)の太極拳グループは、自分達のリズムでゆっくりと。太極拳は長寿の秘訣ですね!

きれいに整えられた花壇の脇には、ベンチと白いブランコが!恋人たちの語らいスポットです。

きれいに整えられた花壇の脇には、ベンチと白いブランコが!恋人たちの語らいスポットです。

ミニ遊園地は寂れ感が否めませんが、まだまだ現役!

ミニ遊園地は寂れ感が否めませんが、まだまだ現役!


~公園内の施設案内~
★バーレストラン「BARBAROSSA」

★バーレストラン「BARBAROSSA」

★「上海当代芸術館」 
<br>チケット料 20元
開放時間 10:00~18:00(水曜のみ~22:00)

★「上海当代芸術館」
チケット料 20元 開放時間 10:00~18:00(水曜のみ~22:00)

★「上海美術館」
公園の中にはありませんが、公園と隣接しているのでご紹介。
住所 南京西路325号
チケット料 20元
開放時間 9:00~17:00(入場は16:00迄)
★「スターバックス コーヒー」
~その他~
蓮池/花壇/岩山/噴水/ミニ遊園地/売店/茶室/トイレ

■基本情報
住所 南京西路231号
面積 約10万㎡
開放時間 <4~6月>5:00~18:00、<7~9月>5:00~19:00、<10~3月>6:00~18:00
行き方 地下鉄1、2号線「人民広場」8号口より徒歩約10秒。

★黄浦公園 Huang Pu Park 黄浦公园★

外灘(ワイタン Bund)の北端に位置する、1868年に造られた歴史ある黄浦公園。以前は外国人専用だったこの公園。「犬と中国人は立ち入るべからず」という屈辱的な立て札が掲げられ、警察官が取り締まっていた暗黒の時代を経て、1928年に晴れて中国人に対して開放が許されたというエピソードがあるんですよ。暗い歴史があったとは微塵も感じさせないほど明るくてパワフルな上海っ子(年齢層は高め)は、朝から太極拳や凧揚げに夢中。昼を過ぎれば、若いカップルや観光客が外灘観光がてら公園内でティーブレイク、これが現代の黄浦公園のリアルな姿です。
花壇や緑地があるエリア(1階)と、黄浦江に面した石畳みの遊歩道エリア(2階)の2段構造になっています。
謎のメンズの集まり。上海人は男性もおしゃべり好き!
「上海市人民英雄記念塔」
戦死者を弔うために建てられたという高さ60mの石塔。地下には「外灘歴史記念館」が無料で開放されています。(※現在改装中)

~公園内の施設案内~
★北京料理レストラン「?家菜」(1階)
★カフェレストラン「Sens」(2階)
★中国茶ショップ「茶香園」
~その他~
花壇/池/エクササイズコーナー/カフェ/アイスクリームショップ/トイレ

■基本情報
住所 中山東一路500号
面積 約2万㎡
開放時間 <4~10月>5:00~18:00、<11~3月>6:00~18:00
行き方 地下鉄2号線「南京東路」3号口より徒歩約13分。

★魯迅公園 Lu Xun Park 鲁迅公园★

虹口サッカー場の裏手にある魯迅公園は、老若男女を問わずたくさんの人が集まるにぎやかな公園。歌やダンスを自由に楽しむ地元人の熱気に圧倒されちゃうかもしれないですが、その陽気な姿にパワーをもらえるのは確実!ちなみに、公園がある虹口地区は、20世紀前半には「日本租界」と呼ばれたほど、日本人が多く住んでいたんですよ。今でもその時代の面影をうかがえる「多倫路」と、魯迅公園散策を一気に楽しめるナビの「お散歩観光ツアー」もオススメですよ。
魯迅公園名物 その1 『道に習字をする人々』
水で書いているので時間が経てば消えてしまうのは当然ですが、消えるのが惜しいほど達筆!ペットボトルを使ったお手製筆を持っている人までいました!
魯迅公園内名物 その2 
『本気でエクササイズに励む人々』
エクササイズコーナーはいつでも人がいっぱい!しかもみんな真剣そのもの!
魯迅公園内名物 その3 『みんなで楽しく大合唱!』
とびこみ参加熱烈歓迎!
卓球と並び、バドミントンも国民的人気スポーツの一つ。

卓球と並び、バドミントンも国民的人気スポーツの一つ。

李白の詩などを扇子に書している楊さんは、日本語が少し話せます。扇子は20元で買えますよ。

李白の詩などを扇子に書している楊さんは、日本語が少し話せます。扇子は20元で買えますよ。

大音量の歌声が聞こえるな~と思ったら、カラオケをしている人を発見!

大音量の歌声が聞こえるな~と思ったら、カラオケをしている人を発見!

中国式漫談をしているオジサンとお囃子隊。ヤジウマもたくさんいました。

中国式漫談をしているオジサンとお囃子隊。ヤジウマもたくさんいました。

魯迅(1881~1936)の墓。

魯迅(1881~1936)の墓。


~公園内の施設案内~
 ★中国式庭園「梅園」
チケット料 15元
開放時間 7:30~18:00
★「魯迅記念館」
魯迅の生い立ちにまつわる資料や作品などが展示されています。1階ロビーでパンフレットがもらえますよ。日本語が話せるスタッフさんもいらっしゃいます。
館内には、内山完造が開いた内山書店(再現バージョン)が!魯迅の名作「阿Q正伝」は日文中文どちらも付いていて20元。ナビも買いました♪
チケット料 8元(日曜は無料) ※2008年3月10日より無料となりました。
開放時間 9:00~17:00(入場は16:00迄)
★「魯迅故居」
魯迅公園からは歩いて約3分の場所にありますが、魯迅の墓→魯迅記念館→ときたら、やはり故居も巡りたいという方も多いはず。
チケット料 8元
開放時間 9:00~17:00(入場は16:00迄)
~その他~
芝生の広場/池(ボートあり)/花壇/エクササイズコーナー/ミニ遊園地/売店/茶館/トイレ

■基本情報
住所 東江湾路146号
面積 約28.6万㎡
開放時間 <4~6月>5:00~18:00、<7~9月>5:00~19:00、<10~3月>6:00~18:00
行き方 地下鉄(軽軌)3号線「虹口足球場」2号口より徒歩約5分。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-11-28

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