自転車シェアリングを使ってみよう!

現地目線で市内観光をするなら絶対使いたい! 「微信」で「mobike」を利用してみよう!

こんにちは、上海ナビです。
2016年前半くらいから、『上海ナビ』の記事内でもちょこちょこご紹介しているシェアバイク(シェア自転車/共享単車)は、今や上海市内の移動に欠かせない存在になっています。街で見かけたという旅行者の方も多いのではないでしょうか。ナビも日々、取材や買い物に便利に利用しています。ということで今回は、日本人旅行者が上海のシェアバイクを利用する方法を徹底解説! 地下鉄やタクシーよりも自由にアクティブに観光を楽しみましょう〜。
※2017年9月現在の使い方をご紹介しています。

自転車シェアリングを始めよう!

まずは利用するまでの基本情報から。利用率の高い「微信」で「摩拜(mobike/モバイク)」に乗る方法をメインにご紹介します。最低限の利用条件は、スマホを持っていることと、12歳以上であることです。
「微信」は上海旅行には必須のアプリ

「微信」は上海旅行には必須のアプリ

1、微信のウォレット機能を利用する
日本人が利用するには、SIMフリーのスマホを持っていることが条件になります。中国で使えるSIMカードと、中国の銀行のカード(銀聯カード)も入手しましょう。条件を満たせば旅行者でも使えるのでご安心を。詳しくは以下の記事をご覧ください。
デポジットが必要。5元で一ヶ月乗り放題のプランも

デポジットが必要。5元で一ヶ月乗り放題のプランも

2、アプリ「摩拜単車」をダウンロードする
微信のウォレット内からも利用できますが、ナビはパッと開きやすいようアプリも入れています。ダウンロード後、出てくる画面にしたがって中国の携帯番号などの基本情報を入力します。デポジット(299元)を微信のウォレットから支払い、パスポートと本人の顔写真を登録。数10分待つと認証され、アプリを使えるようになります。
※写真が鮮明でなかったり、顔が隠れていたりすると認証されません。
マイページに残高や乗った距離、消費カロリーなどが表示されます

マイページに残高や乗った距離、消費カロリーなどが表示されます

3、利用費をチャージする
アプリ内の「Myウォレット」内に、微信のウォレットから利用費をチャージします。料金は30分乗って1元なので、旅行中1〜2日の利用なら5元も入れておけば充分♪無料キャンペーン期間などもよくあるので、アプリを常にチェックしておきましょう。

実際に乗ってみよう!

オレンジ色のこんな自転車です

オレンジ色のこんな自転車です

では、実際に乗ってみましょう〜。まずは自転車の細部を写真で。こんなデザインです(投入時期によって車体デザインが少し変わることがあります)。
※QRコードはハンドルの中央とサドル下後方の鍵部分に貼られています。掲載画像ではQRコード部分を消しています。
ハンドル。左のギザギザ部分はベルです

ハンドル。左のギザギザ部分はベルです

かご

かご

サドル

サドル

後輪

後輪

ペダル

ペダル

サドルの高さも調節可能

サドルの高さも調節可能

1、最寄りのmobikeを探す
アプリを開くと出てくる地図画面で、現時点からいちばん近くに駐輪してあるmobikeを探します。といってもどこでもすぐに見つかるのでこの機能、普段ナビはあまり使わないかな。
現在地から近いmobikeが探せます

現在地から近いmobikeが探せます

でも、目視でもすぐ見つかる!

でも、目視でもすぐ見つかる!

QRコード(画像ではグレーの線で消しています)を自分のスマホにスキャン

QRコード(画像ではグレーの線で消しています)を自分のスマホにスキャン

2、車体のQRコードをスキャンする
ハンドルの真ん中とサドル後方に貼られているQRコードを、アプリの「ロック解錠」画面からスキャンします。すると数秒で「カチャッ」と音がして自転車のロックが開きます。
※故障している自転車は解錠されず、スマホ上に「修理中」などの警告が出ます。その場合は近くの別の自転車へ。
スキャン中の方々。外国人の利用者もたくさんいます スキャン中の方々。外国人の利用者もたくさんいます

スキャン中の方々。外国人の利用者もたくさんいます

住宅の敷地内は侵入禁止

住宅の敷地内は侵入禁止

3、目的地に着いたら
邪魔にならない場所に停め、後輪のロックを押して閉めます(自転車は次に乗る人のために歩道脇、駐輪場など公共スペースに放置しておきます。ホテルの敷地など私有地には駐輪できません)。ロックすると「ピーピー」という音が鳴り、アプリに乗った時間の料金が出るのを確認します。
※ロックされないと乗車中とみなされ、料金がその後も加算されてしまいます。

知っておきたい、上海の自転車ルール

自転車シェアリングを利用する上で知っておきたい交通ルールをまとめてみました。
右側通行です

右側通行です

右側通行
日本と逆なので、頭を切り替えて乗る必要があります。また、赤信号で右折する車が多いので、横断歩道前で信号待ちするときは後ろのほうで待ちましょう。あとは、信号のない交差点では一時停止してよく見る、並列走行や二人乗りをしないなども基本です。
自転車進入禁止の道路標識

自転車進入禁止の道路標識

走行禁止の道路がある!
日本で自転車が走れないのは高速道路くらいですが、上海では一般道でも自転車の侵入が禁止されている道があります。以下、走行禁止の道路をまとめました。「と言われても土地勘がないからわからない!」という方は、「高架下の大通りと主要繁華街はダメ」と覚えておきましょう。「この道を通らないと目的地に行けない!」という方は、その部分だけ自転車を押して歩けばOK。
「突き当たりの道路は自転車進入不可」の標識

「突き当たりの道路は自転車進入不可」の標識

<主な走行禁止道路> ※時間帯、範囲によって規制が異なることがあります。
南京西路、淮海中路、西蔵南路、延安中路、延安西路、陜西南路、茂名北路、北京西路、石門一路、石門二路、銅仁路、世紀大道(陸家嘴全域)
<自転車で走りたいナビお勧めエリア>
走行禁止道路にあまり影響されず、自転車で気持ちよく走れるエリア、スポットは以下♪
罰金と保険
左側通行をした、侵入禁止道路に入った、信号を無視したなどの場合、自転車は50〜200元の罰金が課せられます。また、出発前に念のため海外旅行保険にも入っておきましょう。

シェアバイク応用編

必須ではないけれど、知っておくと便利な情報をまとめてみました。
ofoは黄色い車体です

ofoは黄色い車体です

「mobike」vs「ofo」
今回の記事ではmobikeをメインにご紹介しましたが、競合で「ofo」という会社もあります。「ofoはデポジットが安い」などの利点があるようですが、ナビは断然mobike派。単純に、まずデザインがいいですよね。名前の響きもmobikeのほうがかっこいいです。上海に最初に登場した元祖もmobikeで、数が多く探しやすい気がします。でも、紹介されていないほうを好む人もいるはず。微信ではなく支付宝(アリペイ)派の方もofoを選んだ方が便利かも。「ofo、使ってみた」の口コミ、お待ちしています。
ほかにもこんな会社が運営しています。撤退、新規参入も早いシェアバイク業界。2017年9月現在のラインナップです。
水色の「小鳴単車」

水色の「小鳴単車」

赤と白の「99単車」

赤と白の「99単車」

緑の電動自転車「享騎電単車」

緑の電動自転車「享騎電単車」

知らない街も住人気分で走れます

知らない街も住人気分で走れます

地方都市でもシェアバイク
mobikeは、上海市内だけでなく旅行者の皆さんに人気の蘇州、杭州はもちろん、北京、広州、西安、南京、天津、成都、武漢、昆明、大連、ラサ(チベット)など、中国国内の約80都市でも利用可能です。地下鉄網がなく、タクシーの利用も心配な地方都市では、シェアバイクは自由旅行派の皆さんの心強い味方です。
体力に自信がない方は電動を選んでは

体力に自信がない方は電動を選んでは

シェアバイクの欠点
上海の夏と冬は日本以上に厳しい気候になります。真夏の炎天下や、極寒の強風のなかでの自転車移動はキツイので、旅の時期と気候をみて利用するかどうか決めた方がよいかも。あと、上海人でも意外に多いのが「こういうのは乗れない」という潔癖症の方々。電車のつり革にさわれないレベルの方は、別の移動方法を考えたほうがいいかもですね。

いかがでしたか? 2017年9月の時点で、日本の主要都市にも進出しているmobike。でも、「日本では普及しない」という声をよく聞きます。一方上海は、新しい技術や文化を抵抗なく生活に取り入れる人が多いこと、スマホ決済の普及率が日本より高いこと、街に起伏がなく自転車移動に適した地形だということ、食事、住まいなど伝統的にシェアの文化が根付いていることなどが人気を得ている理由なのでしょう。自転車に乗って見る風景は、車やバスとはまったく違うはず。次の上海旅行では、ぜひ自転車シェアリングを利用してみてください。
以上、上海ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-10-12

ページTOPへ▲

その他の記事を見る